マグロ大トロ戦争勃発 一味違うイカの塩辛の作り方付き
8日は大雪のため、飲み会がキャンセルになった話は昨日書いたばかりだ。飲み会がつぶれたのは残念だが、飲み会代が浮いた。
浮いたお金で何かおいしいものでも食べよう。
こう雪が深くては、遠くまでは行けない。近場のスーパーに行くことにした。すると、いつもは高いこのスーパーで、「雪の日サービス」と言うことで、普段980円で売っている刺身盛り合わせが、なんと580円で売っていた。
これは買わねば。良さそうなのを厳しい主婦の目で選んだ。
「このマグロは素晴らしい。大トロだ」
くうみんはブリ、タコ、イカ、大トロの入った盛り合わせを選んだ。後になってそう言えば昨日はイカ刺しを食べたことを思い出し、イカ入りを買ったのを少し悔いた。
昨日のイカは安かった。2杯、パックに入ったのが200円。大きいので、イカ刺しだけでは多すぎるので、塩辛も作った。ゲソは焼いて食べたが、まだある。まあ、いっか、なんちゃて。
刺身の盛り合わせは4種類が4切れずつなので、ケンカせずに分けられるであろう。くうみんは楽しみにしていた。
そしてお待ちかねの夕食。おじさんも喜んでいた。
「お、すごい、大トロだな」
「おいしそうでしょ?雪の日サービスで安かったのよ」
くうみんは、イカとマグロとタコを一切れずつ食べたところで、イカのゲソ焼きを用意すべく、台所に立った。イカゲソを焼いて、ショウガをすり、マヨネーズを持ってテーブルに戻った。
イカゲソに醤油を垂らし、マヨネーズをかけて、一口食べた。そしてお楽しみの刺身を食べようと刺身の皿に目を向けた。
ない!刺身がない!あるのはイカとタコのみ。マグロは4切れのうち、一切れしか食べられなかった。ブリにいたっては一切れも食べていない。
「イカの塩辛食べなさい、おいしいよ」
おじさんが言う。もちろん塩辛はおいしいよ。おいしいけれど、私のマグロ…私のブリ…
その場では何も言えなかった。
まだくうみんは、「食べ物のことで文句を言ってはならない~」と言う、父の背後霊に支配されていたのだった。
次の日、安くていいマグロはないかと、探してみたが、もう高かった。
くうみんは決心した。言ってやる!おじさんに文句を言ってやる!
買い物から帰ったくうみんをおじさんは、
「おいしいの、あった?」
と寝そべりながら聞いてきた。
「昨日みたいに安くていいのはなかった。それより私はおじさんに言いたいことがある!」
おじさんは夕べ、刺身をほとんど食べてしまった。つい2,3か月前にもそんなことがあったが、その時も言いにくいけど文句を言った。
だから今度は大丈夫だと思っていたけれど、おじさんは今回も一人で食べてしまった。
対策としてこれからは一人分ずつ盛り付けることにする。
「えっ、そうか~、そうだったっけ~」
「そう、しかもおじさんには自覚がない。マグロは好きじゃないと言いながら、い~いマグロだと全部食べてしまう。安いマグロは残す」
「…」
また大トロがくうみんの家の食卓に上るのはいつのことだろう。
以前、くうみんはウナギを食べたかったのに、「お前はナマズを食え!」と、ナマズを食べさせられた。
その仕返しに、ウナギを取り寄せて一人で食べた。おじさんには豚小間を、ウナギのたれで味付けした「豚のうなだれ焼き」を食べさせた。
またそんなことでもしてみようか。
一味違うイカの塩辛の作り方
※イカワタとイカが醤油とみりんでかぶるように、狭口の入れ物で作るのがポイント。
イカワタ2杯分に、みりんとしょうゆを大匙1杯ずつ振り掛けて、イカ刺しを適当に投入する。イカの量は少ない方がおいしい。ほんのちょっと、イカ一杯の半分よりもっと少なく。
一晩おいたら食べごろ。イカワタを包丁で適当に切って、入っているイカ刺しを適当に絡めて食べる。
う~ん、うまい。
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浮いたお金で何かおいしいものでも食べよう。
こう雪が深くては、遠くまでは行けない。近場のスーパーに行くことにした。すると、いつもは高いこのスーパーで、「雪の日サービス」と言うことで、普段980円で売っている刺身盛り合わせが、なんと580円で売っていた。
これは買わねば。良さそうなのを厳しい主婦の目で選んだ。
「このマグロは素晴らしい。大トロだ」
くうみんはブリ、タコ、イカ、大トロの入った盛り合わせを選んだ。後になってそう言えば昨日はイカ刺しを食べたことを思い出し、イカ入りを買ったのを少し悔いた。
昨日のイカは安かった。2杯、パックに入ったのが200円。大きいので、イカ刺しだけでは多すぎるので、塩辛も作った。ゲソは焼いて食べたが、まだある。まあ、いっか、なんちゃて。
刺身の盛り合わせは4種類が4切れずつなので、ケンカせずに分けられるであろう。くうみんは楽しみにしていた。
そしてお待ちかねの夕食。おじさんも喜んでいた。
「お、すごい、大トロだな」
「おいしそうでしょ?雪の日サービスで安かったのよ」
くうみんは、イカとマグロとタコを一切れずつ食べたところで、イカのゲソ焼きを用意すべく、台所に立った。イカゲソを焼いて、ショウガをすり、マヨネーズを持ってテーブルに戻った。
イカゲソに醤油を垂らし、マヨネーズをかけて、一口食べた。そしてお楽しみの刺身を食べようと刺身の皿に目を向けた。
ない!刺身がない!あるのはイカとタコのみ。マグロは4切れのうち、一切れしか食べられなかった。ブリにいたっては一切れも食べていない。
「イカの塩辛食べなさい、おいしいよ」
おじさんが言う。もちろん塩辛はおいしいよ。おいしいけれど、私のマグロ…私のブリ…
その場では何も言えなかった。
まだくうみんは、「食べ物のことで文句を言ってはならない~」と言う、父の背後霊に支配されていたのだった。
次の日、安くていいマグロはないかと、探してみたが、もう高かった。
くうみんは決心した。言ってやる!おじさんに文句を言ってやる!
買い物から帰ったくうみんをおじさんは、
「おいしいの、あった?」
と寝そべりながら聞いてきた。
「昨日みたいに安くていいのはなかった。それより私はおじさんに言いたいことがある!」
おじさんは夕べ、刺身をほとんど食べてしまった。つい2,3か月前にもそんなことがあったが、その時も言いにくいけど文句を言った。
だから今度は大丈夫だと思っていたけれど、おじさんは今回も一人で食べてしまった。
対策としてこれからは一人分ずつ盛り付けることにする。
「えっ、そうか~、そうだったっけ~」
「そう、しかもおじさんには自覚がない。マグロは好きじゃないと言いながら、い~いマグロだと全部食べてしまう。安いマグロは残す」
「…」
また大トロがくうみんの家の食卓に上るのはいつのことだろう。
以前、くうみんはウナギを食べたかったのに、「お前はナマズを食え!」と、ナマズを食べさせられた。
その仕返しに、ウナギを取り寄せて一人で食べた。おじさんには豚小間を、ウナギのたれで味付けした「豚のうなだれ焼き」を食べさせた。
またそんなことでもしてみようか。
一味違うイカの塩辛の作り方
※イカワタとイカが醤油とみりんでかぶるように、狭口の入れ物で作るのがポイント。
イカワタ2杯分に、みりんとしょうゆを大匙1杯ずつ振り掛けて、イカ刺しを適当に投入する。イカの量は少ない方がおいしい。ほんのちょっと、イカ一杯の半分よりもっと少なく。
一晩おいたら食べごろ。イカワタを包丁で適当に切って、入っているイカ刺しを適当に絡めて食べる。
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