大山鳴動してネズミ一匹
くうみんは82キロウルトラマラソンに参加すべく、神奈川県某所に赴いた。前日参加受付を済ませると、参加賞のTシャツ他、注意書きをもらった。その中の一枚の紙を見ながら、くうみんは宿泊するホテルで、眉間にしわを寄せ、エイドステーションのご案内に見入った。
「スタート地点ではあまりいいものがない。第一給水地点では、甘栗…」
マラソン大会で給水地点で、バナナやパンなど食べ物も置いてある場合がある。ウルトラマラソンではその距離ゆえ、食べ物は豊富なようだ。
水やスポーツ飲料の他、いろいろと用意してある。
第二エイドステーションではひとくちまんじゅうにミニ大福
第三エイドステーションでは卵焼き
第4エイドステーションではお稲荷さん
第5エイドステーションでは精々グミやチョコなので期待できないので、次に行こう。
第6エイドステーションでは豚汁と、雑穀おにぎりりがあるが、雑穀おにぎりはこのあとにもある。豚汁を第一にしよう。余裕があればおにぎりも。
第7エイドステーションでは胡麻豆腐と絹豆腐がある。両方行くか?
第8エイドステーションではパウンドケーキと紅茶
第9エイドステーションではみかんとりんごか、う~ん、みかんのクエン酸を補給することにしよう。
第10エイドステーションでは雑穀おにぎりだ。
第11エイドステーションではコンソメスープとコーンポタージュ、そしてミニクロワッサンがいい
そしてゴールではおでんは外せない
そんなことを考えながら、禁酒して駅前の中華料理店でラーメン他を食べてホテルに帰り、翌日に臨んだ。
16日朝7時にスタート。
大会委員長のスタートの合図とともに、一斉にスタートした。参加者は300人ほど。左側通行と、信号を守ることを注意された。交通規制はない。
この前にも言ったが、くうみんは太ももの筋を痛めていた。先週筋トレをした時に痛めたのだ。普通に生活する分には差し支えないが、走ると痛い。
走っているうちに痛くなることもあるので、今回は参加してみた。しかし、どうしよう。ますます痛くなる。
とりあえず第一エイドステーションではスポーツドリンクと甘栗をゲットした。
痛い。もうだめだ。第2エイドステーションで、言った。
「リタイアします」
わずか15.1キロ地点だった。一口饅頭とミニ大福は抜け目なく頂いた。
同じくリタイアする50代と思われる男性と一緒にスタート地点まで帰った。
彼も足底筋膜炎を押して参加したが、どうも思わしくないのでリタイアすることにしたという。その方は、トレイルランをメインにしているという。トレイルランでは80キロくらいは普通で、30キロより短い大会は人気がないという。
「今度は160キロの大会に出るんです」
「160キロというと、制限時間はどれくらいですか?」
「48時間で、その中で仮眠もしますが自分との戦いですね」
「ほ~、私にはとてもできません」
んなこと言っているうちにスタート地点に着いた。それぞれの目的地に向かう。くうみんは今日も昨夜と同じホテルに泊まる。
ドアをたたいても、ベルを押してもおじさんは出ない。仕方ないのでフロントに頼んで開けてもらった。部屋に入るとおじさんが寝ていた。
「なによ、ドアを叩いたのに、気づかなかったの?」
「わかったけど、掃除のおばさんが来たのかと思って」
「掃除は断ったって言ったじゃない」
「間違って来ちゃったと思って」
完走できなかったのは長いランニング歴で初めてだ。そしてこんなに短い距離でリタイアとは。
そしてそもそも、本気だったのか?故障していたのは分かっていたはずだ。
この状態で、フルマラソンやハーフマラソンに、出ていただろうか。そうではないだろう。ウルトラマラソンを、どこかでバカにしていた。
くうみんのウルトラマラソンは拍子抜けで終わった。
「スタート地点ではあまりいいものがない。第一給水地点では、甘栗…」
マラソン大会で給水地点で、バナナやパンなど食べ物も置いてある場合がある。ウルトラマラソンではその距離ゆえ、食べ物は豊富なようだ。
水やスポーツ飲料の他、いろいろと用意してある。
第二エイドステーションではひとくちまんじゅうにミニ大福
第三エイドステーションでは卵焼き
第4エイドステーションではお稲荷さん
第5エイドステーションでは精々グミやチョコなので期待できないので、次に行こう。
第6エイドステーションでは豚汁と、雑穀おにぎりりがあるが、雑穀おにぎりはこのあとにもある。豚汁を第一にしよう。余裕があればおにぎりも。
第7エイドステーションでは胡麻豆腐と絹豆腐がある。両方行くか?
第8エイドステーションではパウンドケーキと紅茶
第9エイドステーションではみかんとりんごか、う~ん、みかんのクエン酸を補給することにしよう。
第10エイドステーションでは雑穀おにぎりだ。
第11エイドステーションではコンソメスープとコーンポタージュ、そしてミニクロワッサンがいい
そしてゴールではおでんは外せない
そんなことを考えながら、禁酒して駅前の中華料理店でラーメン他を食べてホテルに帰り、翌日に臨んだ。
16日朝7時にスタート。
大会委員長のスタートの合図とともに、一斉にスタートした。参加者は300人ほど。左側通行と、信号を守ることを注意された。交通規制はない。
この前にも言ったが、くうみんは太ももの筋を痛めていた。先週筋トレをした時に痛めたのだ。普通に生活する分には差し支えないが、走ると痛い。
走っているうちに痛くなることもあるので、今回は参加してみた。しかし、どうしよう。ますます痛くなる。
とりあえず第一エイドステーションではスポーツドリンクと甘栗をゲットした。
痛い。もうだめだ。第2エイドステーションで、言った。
「リタイアします」
わずか15.1キロ地点だった。一口饅頭とミニ大福は抜け目なく頂いた。
同じくリタイアする50代と思われる男性と一緒にスタート地点まで帰った。
彼も足底筋膜炎を押して参加したが、どうも思わしくないのでリタイアすることにしたという。その方は、トレイルランをメインにしているという。トレイルランでは80キロくらいは普通で、30キロより短い大会は人気がないという。
「今度は160キロの大会に出るんです」
「160キロというと、制限時間はどれくらいですか?」
「48時間で、その中で仮眠もしますが自分との戦いですね」
「ほ~、私にはとてもできません」
んなこと言っているうちにスタート地点に着いた。それぞれの目的地に向かう。くうみんは今日も昨夜と同じホテルに泊まる。
ドアをたたいても、ベルを押してもおじさんは出ない。仕方ないのでフロントに頼んで開けてもらった。部屋に入るとおじさんが寝ていた。
「なによ、ドアを叩いたのに、気づかなかったの?」
「わかったけど、掃除のおばさんが来たのかと思って」
「掃除は断ったって言ったじゃない」
「間違って来ちゃったと思って」
完走できなかったのは長いランニング歴で初めてだ。そしてこんなに短い距離でリタイアとは。
そしてそもそも、本気だったのか?故障していたのは分かっていたはずだ。
この状態で、フルマラソンやハーフマラソンに、出ていただろうか。そうではないだろう。ウルトラマラソンを、どこかでバカにしていた。
くうみんのウルトラマラソンは拍子抜けで終わった。
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