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おじさん母またもや入院 えっ、個室しか空いていない?!そんな時の意外な切り抜け方発見!

 おじさん母はヤブA病院によって寝たきりになってしまった。

「ちゃんとした病院」で、もう自力で立っても大丈夫と言ってくれているにもかかわらず、ヘルパーさん達は下手なことをして怪我でもさせたら大変と思うのか、いまだベッドからリクライニング車椅子に移るとき、またはその逆に車椅子からベッドに移動するときも、3人がかりで担いで移動させる。

「このままじゃ本当に寝たきりになっちゃうよ。それにヘルパーさんたちにだって悪いよ」
「ちゃんとした病院に、歩けるようにするために、手術の相談に行こう」
 というわけで昨日ちゃんとした病院に行ってきた。

 今度は予約を入れ、介護タクシーを使って病院に赴く。
 リヤカーのような車椅子に老婆を乗せた中年夫婦は、また以前のように空いた診察室で待たせてもらうことになった。
 上掛けをかけているのだけれど、煩わしいのか、意味がわからないのか、自分で巻き取っては「はい」と、くうみんに渡す。くうみんはそれをまた体にかける。また巻き取る。その繰り返し。おっかあ、かけていないとパンツ見えまっせ。

「お待たせしました」
 先生が来た。
 先生は手術の前に入院して歩くリハビリをしてはどうか、それで不自由なければそのまま手術はしないでおくという選択肢もある、と言うので、そうしてみよう、もしそれでダメなら手術ということにした。

「入院期間はもし手術するとしたら3週間くらいになります」
「いつから入院でしょうか」
「今日からでもいいですよ」
「じゃお願いします」
ということになったのだが、空いているのが個室だけだという。

「差額ベッド代、いくらですか?」
「ピンキリですが、1万2千600円からです」
「一日一万2千600円!とても払えません!大部屋が空くまで待ちます」

 入院期間が3週間としたら、差額ベッド代だけでも26万円以上だ。差額ベッド代は高額療養費の支給対象にもならず、全くの自腹だ。

「そうですか、少しお待ちください」
 看護師さんは奥に引っ込み、しばらくすると出てきた。
「それでは個室ですが、減免措置ということで、大部屋の料金で使えるように計らいましたので」
「ありがとうございます」
 大部屋の料金は千50円だ。これくらいなら払える。
 
 入院に必要な日用品を揃えて病院に持って行き、普段おじさん母がお世話になっている施設にも、入院することになったことを連絡、今日は一日それで終わった。

 しかしなんと、減免措置!こんな手があったのか。

 以前市役所の国民健康保険の窓口でパートをしていたとき、市民の方から、
「部屋が空いていないから、仕方なく払ったんだけど、この差額ベッド代、返していただけないかしら」
 という相談を受けたことがあるけど、支払ってしまったらこっちの負け、どうにもならない。

 病院へ行った時のおじさんの出で立ちは、ボロボロのジャージ、くうみんは化粧もせず、ヨレヨレの西友ブランド、そして二人共磨り減ったサンダルを履いていた。貧乏くさいこの格好に、金がなさそうと踏んだに違いない。

 入院することになったら、ボロボロの姿で、涙ながらにこう言おう。
「差額ベッド代は払えないから、大部屋が空くまで待ちます」

 これで個室が大部屋料金で使える。

 
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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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