今日の観光
クバル・スピアン→バンテアイスレイ→買い物
クバルスピアンはシュムリアップから北東へ車で1時間ほどの山の中にある。遺跡は駐車場から30分くらい登ったところにある。暑い日だったけれど、山は風と川があって涼しく、ハイキング気分で快適。
川の中に彫刻するのは川を聖なるものと考え、そこに神々が宿るとしたかららしい。

川の中に彫刻

千本リンガ
リンガと言うのはチ○コのことで、これをクメール人は聖なるものとしたそうだ。この川にはたくさん彫ってあるので、千本リンガと言うとのこと。
千本ものチ○コ、ド迫力ですなあ。
隊長の説明をフンフンと神妙な面持ちで聞いた一行はそろそろ下山することにした。
「ここにもアリ塚、こっちにもアリ塚。蟻塚の中にはキノコが生えているんだよね、あそこのアリ塚、誰か壊してこい!」
いくら隊長の命令でも、うっかり壊してアリに噛まれたら痛いだろう。
「いえ、私達は遠慮します。隊長がどうぞ」
くうみんが言うと、隊長はアリ塚に忍び寄り、足で蹴り始めた。
「え~い、これが頑丈で壊れないんだよな~」

アリ塚に忍び寄るノテウ隊長
ここではダニに喰われ、アリに刺され、痒い思い、痛い思いを何百回もしたという。アリに恨みを持つのも仕方ない。このアリに噛まれると、蟻酸で強烈に痛いらしいが、食用になるという。酸っぱいらしい。
今日のお昼はローカルの食堂だ。
隊長が言った。
「おすすめはココナッツカレーだけど、メニューにないな」
食堂の女主人にココナッツカレーを作れるか聞くと作れるという。なので全員ココナッツカレーにしてしまったが、なんとヤシの実の入れ物につくるところから始めている。
「ココナッツカレーというのはココナッツの実の入れ物に入れるんだよ、12個作るの大変だよな」
隊長は明るく言うが、そうと知っていれば違うものにしたのに。マジ大変そう。

勘弁してよ、でも金のためだ、仕方ないわ
と言う訳で、ココナッツカレーができるまで1時間ほどもかかった。それまで暇なので、財布の紐が固いくうみんも買い物してしまった。
ここの人たちにとっては、ココナッツカレーのおかげで稼ぎのチャンスが広がったというところか。
お兄さんがアンコールワットの本を売りに来た。日本語だというが、日本語の解説はわずかなもので、しかもコピーのコピーなのか写真のキメが粗い。
「だめだよこんなの」
「5ドル、5ドル」
「いらない、そんなの」
「4ドル」
「いりませんて、そんなん」
「3ドル」
あまりにしつこいので3ドル出して買ってやった。本を受け取り、立ち去ろうとすると
「もう一ドル」
と言って付いてくる。
「だめ!」
「1ドル、1ドル」
あまりしつこいので、きっと睨みつけ、くうみんが出した、お兄さんの持っている札を掴んだ。お兄さんは札を渡すまいと力を入れた。
「えへへ」
お兄さんはごまかし笑いをしながら向こうへ行ってしまった。

これがココナッツカレー

そんなに辛くなくておいしい
次はバンテアイスレイへ
小さくて繊細な彫刻の遺跡で、「女性の寺」と言われているのは、その女性的な美しさからだろうか。
「ここには東洋のモナリザと言われる彫刻があるんだよ。何体かあるんだけど、どれがモナリザかわかんないや。みんなモナリザだ~、ワハハ!」
隊長は自分の興味のないものには全く勉強しようとはしないらしい。後から調べると、何体かある女神像のうちの一体が「東洋のモナリザ」らしい。

隊長はゾウの尻には興味を示すが女神像に対してはどうでもいいらしい

繊細な彫刻

バンテアスレイ外観
道すがら、ヤシ砂糖を売っていたので、車を降りた。試食すると、あっさりした甘さでなかなかおいしい。葉っぱで包んだヤシ砂糖(8個入り)3つで1ドルというのをしっかりもののナシ子が4つで1ドルに値切った。
ひょっとしてこれは以前ウィッキーさんが言っていた「糖尿病でもオッケーな砂糖、太らない砂糖」ではないか?そう思ったくうみんは外れてもダメモトで、もう4つ買った。
「何でそんなに買うの?」
ジャーナリストのOさんが聞くので、確か太らない砂糖であるとウィッキーさんが言っていた、と説明すると、Oさんはさらに瓶入りを買った。

ヤシ砂糖
帰ってから調べると思ったとおりだった。
甘味料のGI値比較
上砂糖 110 ハチミツ 88 ブドウ糖 100 玄米 55 黒糖 99 ヤシ砂糖 35
GI値というのは、血糖値を上げる程度を示すもので、高いほど血糖値を上げる。糖尿病の人には体に悪く、一般の人は太りやすい、ということになる。
ヤシ砂糖はGI値なんと35!果物のキウイやチーズと同じくらいだ。通販で買うと高い。もっと買ってくればよかった。
観光が終わると、今夜の飛行機で一行のほとんどの人が帰っていった。私たち、Y子ちゃん、つっちゃん、ナシ子とくうみんは明日の朝早い飛行機で帰る。
「さよなら、また会いましょう」
今日の夕食はパブストリートで探すことにした。
ロビーでY子ちゃん一家というか、隊長一家と待ち合わせしたが、Y子ちゃんが来ない。Y子ちゃんも熱中症に倒れ、食事どころではないと言う。そういえば今日の山歩きでは息が上がっていたな。
昨日はナシ子が熱中症で具合悪かったし…
一人元気なくうみんが他の2人と違っていたのはビールをたくさん飲んだことか?ビールは熱中症に効くのか。

パブストリート
ここではどの店でも50セントでドラフトビールが飲めるという触れ込みだ。ちなみにレッドピアノでは50セントではない。

ビールが50セントとは格安

アンジェリーナジョリーも来たと言うレッドピアノ
一軒のローカルフードの店に入り、料理を注文した。写真が載っているにもかかわらず、思っていたイメージと違うものが出てくることがあったが、まあ何事も経験。
そして注目の50セントビールであるが、これはビールもどきだ。
見た目からして泡が立っていないし、味も薄い。味の薄い発泡酒に慣れているくうみんでさえ薄いと思うのだから、その味のなさはかなりなものだ。
ここには欧米人が多く飲みに来ているがビールの味にはうるさいヨーロッパの人々がよく文句を言わないものだ。
今日の食事代 ビール3杯飲んで6ドル。隊長が少し出してくれたから、もうちょっとかかるかな?でも、ここなら10ドル以内で食べられる。
明日は日本に帰る。もうそろそろ帰りたくなった。ビールは日本のが一番美味しい。朝早い8時35分のフライトだ。今日も早く寝よう。
「今日さあ…」
電気を消したらナシ子よ、話しかけるな。
例によって布団に入ると3秒で意識がなくなった。
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