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抗がん剤治療するならせめて薬は自分で選びたいけど… 副作用の研究 

 抗がん剤治療をすることになったくうみんは、抗がん剤治療のことを調べました。今でもそのノートは手元にあります。

 病院でする治療
〇AC治療 
A アドリアマイシン 抗がん性抗生物質。癌細胞の細胞膜破壊。DNA、RNA複製、合成を阻害。蓄積性、非可逆性。副作用は吐き気、骨髄抑制、心肺に影響

C エンドキサン アルキル化剤。アルキル基が癌細胞のDNAに付着してDNAのコピーができないようにする。副作用は骨髄抑制、膀胱炎、生殖器、心肺に影響

 パクリタキセル(タキサン) 何やらやはりがん細胞の分裂を阻害するらしい。
 タキソールとタキソテールはどう違うのか?(違いは何やら難しいことが書いてあった。理解不能)副作用 骨髄抑制、心肺に影響… などなどが、書いてあります。

 この中のAC治療ですが、アドリアマイシンは心肺に与える影響が大きく、それと同じような働きをする、アクラルビシンに変えられないかと化学療法の先生に聞いてみました。アクラルビシンの方が、まだ心肺に与える影響が少ないとあったからです。
 ちなみにAの次にマイルドなのはE(エピルビシン)です。

「ここではアドリアマイシンを使うことになっています」
「でも、その薬は、抗がん性抗生物質の中では一番心肺に影響があるんではないですか?」
「影響のない範囲で使うので大丈夫です」

 医者の言う影響がない、と言うのは「死なない」と言う意味だと後になって気付きました。

 くうみんがもし世界的な選手であれば、影響の少ない薬を使ってくれるかもしれませんが、やっとこさ市民大会で入賞できるレベルでは何の気遣いもありません。こちらも先生の言うことを信じるしかありませんでした。

 薬剤師の先生は、お医者さんに一生懸命に食い下がるくうみんを気の毒に思ったのか、
「水をたくさん飲んでください。薬の排出が促されますから」
ろ、言いました。
 だって、この薬は蓄積性、非可逆性…親切に言ってくれたんだ。気休めでも水を飲もう。

 初めて抗がん剤を打ったその日も、運動をしましたが、酒に酔って運動しているような息苦しさを感じて、それからは点滴当日は休むことにしました。

 点滴から2、3日すると、吐き気がひどくなります。例えて言うなら2日酔いが2、3日続く感じです。
 しかし、吐き気の酷いのは1回目だけで、2回、3回と重ねるうちに吐き気も感じなくなりました。せいぜい焼き芋を食べ過ぎて胸やけを起こした程度です。

 人によって違うらしく、ブロ友阿修羅男爵は入院しての抗がん剤治療で、もう吐きっ放しだったということです。

 抗がん剤を点滴する部屋では、一人に一台テレビがあてがわれます。普段は見ないバラエティー番組の途中、4時45分になると、「水戸黄門」のチャンネルに合わせます。すると例の名場面になるのです。

 このタイミングでチャンネルを変えるのは恥ずかしいので、周りを見回して、誰も見ていないことを確認してからそっと変えました。


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