結構いけた激マズデザート
「低カロリーのデザートがあるって聞いたから買ってみたの。すんごくまずいのよ」
好きなデザートのことをフィットネスクラブのサウナで話していた時、Kさんが言いました。
「それって癖があるってこと?」
「ううん、そうじゃないの。癖がある訳じゃないけど、まずいのよ」
「へ~、興味あるな、癖もないのにそんなにまずいデザートって」
「よければ今度持ってくるわよ」
「えっ、いいの?」
「うん、あと4個残っているんだけど、このままだと捨てるしかないから」
「あら、そう。じゃあいただきたいわ」
そんなにまずいデザートってあるんだろうか?
まずいデザートといえば、甘すぎるという理由が一番考えられます。今まで食べた中で一番まずいと思ったのは、会社務めしているときおやつの時間に配られた誰かのお土産です。
ぶどうの一粒をかたどったそれは、黒いあんこで出来ていました。一口で食べられるサイズだったので、パクリと一口しました。
「うっ!」
甘い!甘すぎる!どうやったらこんなに甘くできるのか?甘くするにも限度があって、なかなかここまでの甘さというのは出せるものではありません。
持ってきた人に悪いので、おおっぴらには言いませんでしたが、他の人たちも同じ反応でした。
その昔おじさんのばあちゃんが健在だった頃のことです。健康といっても年をとると味がわからなくなるものだそうで、お義母さんが得意のあんこを作ったとき、いつも言うのです。
「全然甘くない。もっと砂糖を入れるように」
そこでお義母さんは、ヤケクソになって砂糖をガンガン入れてあんこを作りました。くうみんも見ましたが、出来たあんこは砂糖が結晶になってザラザラしています。
「これ、すごいことになっていますね」
「これでもダメだっていうの」
お義母さんは、がっくりと頭を垂れました。
お義母さんはそれ以上甘いあんこを作るのを諦めました。
あの激甘ぶどうあんこがあったら!ばあちゃんも満足しただろうに、世の中うまくいきません。
それ以外で、そんなにまずいデザートというのは食べたことがありません。外国に行けば、好みもあるので、口に合わないデザートがあるかも知れません。
翌日Kさんは、件のデザートを持ってきてくれました。
「これよ、超まずいデザート」
「わあ、ありがとう。そこまで言われると、どんなにまずいのか、期待しちゃうなあ」
「も~、驚くわよ」
家に帰って、冷蔵庫にそのデザートを入れました。
晩酌し、ご飯を食べてから、さっきの「激マズデザート」を食べることにしました。
冷蔵庫から出したその、まずいまずいデザートは程よく冷えています。ナントカ言う大学と、製菓会社が共同で作った、超低カロリー水ようかん。ひとつわずか18キロカロリー、だって。
「うふふ、どれくらいまずいんだろう?」
くうみんはそのまずさを思い、胸をワクワクさせて(というのもおかしな話ですが)、スプーンですくって食べました。
「ん」
何だ、そんなにまずくないじゃん。美味しいじゃん。あずきの量が少ない水ようかんといった感じなので、あずきの好きな人には物足りないかも知れません。しかし、水ようかんとは別物なのだし、これはこれで美味しいと思いました。
結構いけた激マズデザート、甘さが抑えてあって、くうみんとしては結構いけました。
しかし、商品リンクするのも微妙なので、やめておきます。

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「それって癖があるってこと?」
「ううん、そうじゃないの。癖がある訳じゃないけど、まずいのよ」
「へ~、興味あるな、癖もないのにそんなにまずいデザートって」
「よければ今度持ってくるわよ」
「えっ、いいの?」
「うん、あと4個残っているんだけど、このままだと捨てるしかないから」
「あら、そう。じゃあいただきたいわ」
そんなにまずいデザートってあるんだろうか?
まずいデザートといえば、甘すぎるという理由が一番考えられます。今まで食べた中で一番まずいと思ったのは、会社務めしているときおやつの時間に配られた誰かのお土産です。
ぶどうの一粒をかたどったそれは、黒いあんこで出来ていました。一口で食べられるサイズだったので、パクリと一口しました。
「うっ!」
甘い!甘すぎる!どうやったらこんなに甘くできるのか?甘くするにも限度があって、なかなかここまでの甘さというのは出せるものではありません。
持ってきた人に悪いので、おおっぴらには言いませんでしたが、他の人たちも同じ反応でした。
その昔おじさんのばあちゃんが健在だった頃のことです。健康といっても年をとると味がわからなくなるものだそうで、お義母さんが得意のあんこを作ったとき、いつも言うのです。
「全然甘くない。もっと砂糖を入れるように」
そこでお義母さんは、ヤケクソになって砂糖をガンガン入れてあんこを作りました。くうみんも見ましたが、出来たあんこは砂糖が結晶になってザラザラしています。
「これ、すごいことになっていますね」
「これでもダメだっていうの」
お義母さんは、がっくりと頭を垂れました。
お義母さんはそれ以上甘いあんこを作るのを諦めました。
あの激甘ぶどうあんこがあったら!ばあちゃんも満足しただろうに、世の中うまくいきません。
それ以外で、そんなにまずいデザートというのは食べたことがありません。外国に行けば、好みもあるので、口に合わないデザートがあるかも知れません。
翌日Kさんは、件のデザートを持ってきてくれました。
「これよ、超まずいデザート」
「わあ、ありがとう。そこまで言われると、どんなにまずいのか、期待しちゃうなあ」
「も~、驚くわよ」
家に帰って、冷蔵庫にそのデザートを入れました。
晩酌し、ご飯を食べてから、さっきの「激マズデザート」を食べることにしました。
冷蔵庫から出したその、まずいまずいデザートは程よく冷えています。ナントカ言う大学と、製菓会社が共同で作った、超低カロリー水ようかん。ひとつわずか18キロカロリー、だって。
「うふふ、どれくらいまずいんだろう?」
くうみんはそのまずさを思い、胸をワクワクさせて(というのもおかしな話ですが)、スプーンですくって食べました。
「ん」
何だ、そんなにまずくないじゃん。美味しいじゃん。あずきの量が少ない水ようかんといった感じなので、あずきの好きな人には物足りないかも知れません。しかし、水ようかんとは別物なのだし、これはこれで美味しいと思いました。
結構いけた激マズデザート、甘さが抑えてあって、くうみんとしては結構いけました。
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