体調を聞かれるのが嫌じゃなくなる日 夢よ、もう一度
がん患者に言ってはNGな言葉の一つに、「がんばれ!」って言うのがあります。これ、誰に聞いてもいやだ、と言う返事が返ってきます。
「これ以上どう頑張れっていうのよ」
「何を頑張れって言うのよ」
くうみんの周りのガントモはそう言います。
皆、悪気があっての事ではなく、励ましているつもりらしいですが、嫌ですね。
くうみんも、病気が発覚してまず最初に言ったのは看護師さん。
「がんばってください」
はあ、私は頑張らなきゃいけない病気になったんだ…と、思い知らされたような気がしました。
当時勤めていたパート先でも年若い同僚に、
「闘病頑張ってください」と言われたときは
「病気の人に頑張れって言っちゃいけないんだよ~、お大事にって言ってよ~」
と、冗談めかして言ったら、判ってくれたようです。
もっとも、おおばかやろうはどこにでもいるもので、再手術勧告のとき、
「実は大変なのはこれからなんだ」
とうつろな目で言ったら、
「これから酒?ぎゃはは」
と言われたときはそいつとは辞めるまで口を聞かなかった。
さて、もひとつくうみんが言われたくない言葉、「体調はどうですか?」と言うのがあります。いい訳ないじゃん、抗癌剤とホルモン剤で体ボロボロよ。
「そういう話はちょっと…」
と言うと、たいてい引き下がってくれるんだけど、やっぱりおおばかやろうはどこにでもいて、
「えっ、どうして、どうして?顔色いいじゃない、どこが悪いの、言ってみて!教えてよ、ねえねえ」
こんなやつはぶん殴ってやりたくなります。くうみん母。
皆嫌なんだろうと思っていたのですが、どうやらこれはくうみんだけのよう。他のガントモはそんなに気にしないらしい。
「神経質なのかなあ」
いやいや、神経質なやつが再手術勧告を拒否できるか?検査を拒否できるか?ホルモン剤を断るか?神経質な訳ではないと思うのです。
なぜ、こんなに気になるのか、考えてみたんですが、やはりくうみんは今までのように走れないのが悲しいからだと思います。
プロ級の選手であれば抗癌剤もそれなりに気を使ってもらえたと思いますが、一介の市民ランナーくうみんにはそんな配慮はありませんでした。
「心肺に影響があるんですよね」
抗癌剤の説明のとき、しつこく聞きました。
「影響が出ない範囲でするから大丈夫」
先生は繰り返しそう言いました。
影響が出ない範囲=今までとほぼ同じレベルを維持、と思ったのが運のつき。お医者さん語を知らなさ過ぎた。
お医者さん語で、「影響の出ない範囲」と言うのは「死なない程度」と言う意味だったのはつい最近知りました。
「くうみんさん、それだけ走れるんだからいいじゃない」
同年代のおばちゃん達は言います。だけど、違うのです。一度でもゴール前のあの瞬間を味わうと…
ゴール前100メートルくらいで、くうみんに気付いた役員がメガホンで怒鳴ります。
「男子、左のコース!男子、左のコース!」
そしてゴールの直前、
「女子は右!」
くうみんのために、男供が道をあける。おほほ~、私はあなた方とは違うのよ~!!(嫌な女かなあ)
夢よ、もう一度。その夢をかなえたとき、体調を聞かれても笑顔で
「おかげさまで」
と言えるようになると思うのです。
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「これ以上どう頑張れっていうのよ」
「何を頑張れって言うのよ」
くうみんの周りのガントモはそう言います。
皆、悪気があっての事ではなく、励ましているつもりらしいですが、嫌ですね。
くうみんも、病気が発覚してまず最初に言ったのは看護師さん。
「がんばってください」
はあ、私は頑張らなきゃいけない病気になったんだ…と、思い知らされたような気がしました。
当時勤めていたパート先でも年若い同僚に、
「闘病頑張ってください」と言われたときは
「病気の人に頑張れって言っちゃいけないんだよ~、お大事にって言ってよ~」
と、冗談めかして言ったら、判ってくれたようです。
もっとも、おおばかやろうはどこにでもいるもので、再手術勧告のとき、
「実は大変なのはこれからなんだ」
とうつろな目で言ったら、
「これから酒?ぎゃはは」
と言われたときはそいつとは辞めるまで口を聞かなかった。
さて、もひとつくうみんが言われたくない言葉、「体調はどうですか?」と言うのがあります。いい訳ないじゃん、抗癌剤とホルモン剤で体ボロボロよ。
「そういう話はちょっと…」
と言うと、たいてい引き下がってくれるんだけど、やっぱりおおばかやろうはどこにでもいて、
「えっ、どうして、どうして?顔色いいじゃない、どこが悪いの、言ってみて!教えてよ、ねえねえ」
こんなやつはぶん殴ってやりたくなります。くうみん母。
皆嫌なんだろうと思っていたのですが、どうやらこれはくうみんだけのよう。他のガントモはそんなに気にしないらしい。
「神経質なのかなあ」
いやいや、神経質なやつが再手術勧告を拒否できるか?検査を拒否できるか?ホルモン剤を断るか?神経質な訳ではないと思うのです。
なぜ、こんなに気になるのか、考えてみたんですが、やはりくうみんは今までのように走れないのが悲しいからだと思います。
プロ級の選手であれば抗癌剤もそれなりに気を使ってもらえたと思いますが、一介の市民ランナーくうみんにはそんな配慮はありませんでした。
「心肺に影響があるんですよね」
抗癌剤の説明のとき、しつこく聞きました。
「影響が出ない範囲でするから大丈夫」
先生は繰り返しそう言いました。
影響が出ない範囲=今までとほぼ同じレベルを維持、と思ったのが運のつき。お医者さん語を知らなさ過ぎた。
お医者さん語で、「影響の出ない範囲」と言うのは「死なない程度」と言う意味だったのはつい最近知りました。
「くうみんさん、それだけ走れるんだからいいじゃない」
同年代のおばちゃん達は言います。だけど、違うのです。一度でもゴール前のあの瞬間を味わうと…
ゴール前100メートルくらいで、くうみんに気付いた役員がメガホンで怒鳴ります。
「男子、左のコース!男子、左のコース!」
そしてゴールの直前、
「女子は右!」
くうみんのために、男供が道をあける。おほほ~、私はあなた方とは違うのよ~!!(嫌な女かなあ)
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