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体調はどうですか?…じゃなくて

 この病気になってよく聞かれるようになったのが
「体調はどうですか?」
と言うこと。
 抗癌剤をしていない人はどうか知りませんが、抗癌剤の後遺症と言うのは大変しつこくて抗癌剤終了後2年ほどたった今でも、心配機能の低下(犯人はアドリアマイシン!)、手の痺れ(犯人はタキソテール!)、そしてホルモン剤によるホットフラッシュ。いい訳ないじゃありませんか!

 会う人会う人に言われると、もう勘弁してくれと思ってしまう。相手は気遣って言っているのかも知れませんが、たとえて言うなら、ほら、結婚前は
「結婚はまだ?」
結婚したら
「子供できた?」
あのうっとおしさですよ。
 これらの言葉も言う方は悪気がないからかえって厄介なもので、
「あの~、そういう話題はちょっと…」
など言っても、
「困った子ね」
のような顔をされて、会うたびにしつこく言われます。会わなければいい人ならいいけど、仕事の都合なんか出会わざるを得ない場合は最悪です。トホホです。

 さて、先日の某夕刊に、「がん患者への傾聴」と言う話題が載っていました。癌患者の悩みを聞くボランティアがあるそうです。
 体調のことは聞いて欲しくないくうみんの言うことと一見相反するようですが、実は根っこは同じです。
 癌患者の悩みは世間話とは違うのです。このボランティアをする人たちも、患者の悩みを否定するようなことは言わない、すべてを受け入れるような話し方を勉強してから開始するのだそうです。

 体調のことを聞くのは「大丈夫」と言う返事を期待してのことでしょう。くうみんも本当のことは心にしまって、「おかげさまで」と、にっこり笑えればそれに越したことはないのですが、すまない、そこまで強くはないのです。ふと普段全く考えていない再発や生存率のことを思い出してしまうのです。
 
 もし、患者の方から聞いて欲しいと言われたら、それは聞いてあげて欲しいです。
「もう聞きたくない」
 そういわれてしまう事もあるそうですが、本気で聞いて欲しいことと言うのは、それだけ聞く方も重く、つらいものなのです。
 聞かれたら聞いて欲しいなんて、わがままですか?

 ガントモとは「年金を受け取って、元を取れるくらいは生きたいよね」
など話し合っておりますが、やはりこれは患者通しの内輪の話。
 だからやっぱり、体調を聞かれたら、
「私にとってはあまり愉快な話題ではないので」
 と、断るようにしています。

 体調はどうですか?は、この人は病気、と言う前提で言う言葉。潔く、こう言って欲しい。
 「元気?!」
 これは誰にでも言う決まり文句!よっ、元気だ!
 許せ!心優しき皆様よ!


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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