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ひねくれくうみんの一番新しい趣味 ブログ お友達ができた

 全くの初心者が本を見て、例が楽天だったら楽天のブログを使おうと思うのは当然のことです。この本は楽天の回し者だったに違いありません。くうみんは迷わず楽天ブログのサイトを開き、本に書いてあると~りに、作業を進めます。
 本の中で「ここでお休み。画面を閉じる」など書いてあれば、まだまだ続けようと思っても画面を閉じます。閉じてまた再開です。

 ブログの名前は「くうみん」にしたかったのですが、当然同じ名前の人がたくさんいました。当時すでに医者の言うことを聞かないひねくれ者だったので、「ひねくれくうみん」にしました。そしたら!よぉし、一番乗りだ!誰もいない。無人島を探し当てた気分。

 ああでもないこうでもないと悪戦苦闘しながらとうとうブログが完成し、わくわくしながら画面を開くと、ハイビスカスのバンダナ模様のような垢抜けない背景で、なんじゃこりゃ、と思って、本を参考に背景を変えました。ナチュラル系よつばのクローバーとてんとう虫がかわいいと思いました。やった!

“第4章「記事を書いてみよう」” ふむふむ。はじめまして、くうみんです…と、打ち込み、やれやれと投稿しようとすると、間違って違う場所をクリック。記事がすべて消える。
「うわぁ~~~ん!!」
何度叫んだことでしょう。
  
 何日か経つと、アクセスしてくれる人が少しづつ出てきました。
「どんな人だろう」
そう思ってクリックするとたいていはエロブログでした。
 済まぬが女に興味はないんじゃ。

 のもいさんのことはいつ知ったんだろう。女の人だと思っていたのに、男だった。じゃかじゃん!今ではよく訪問させてもらっています。食事のことだけでなく、文字の大きさの変え方や、バナーの貼り方を教えていただく、よきアドバイザーであり、先生です。

 そんな中、時々「ぴょんこ」さん、という人が来るのに気付きました。ブログに行くと、数少ないちゃんとしたブログでした。
「写真もきれいに撮ってあって、いいな」
 コメントを残していきました。今ではブロ友になりました。

 デリカ伯爵はどうやって知ったんだろう。一人暮らしを楽しんでおられ、公開する料理はうどんとパスタに特化していっらっしゃいます。おモテになるようで、時々女性が訪ねてくるようです。そんな伯爵にコメントを残したら、こちらにも訪問いただけるようになりました。

 おばばさんの隠し小部屋はまるで新宿の一杯飲み屋のよう。親しみやすいママさんです。

 写真の載せ方もまだ判らない、だから載せられない、文字だけのジミ~なブログです。でも、一日何百のアクセスがあって、その中の少しの人でも暇つぶしにでもこのブログを読んでくださる人がいる。その中の少しの人がコメントをお寄せくださる。大変うれしく思います。

 デカンショファームのカズさんや池のうさぎさんとも交流ができて、ブロ友と言うこんなお友達もありなんだと感心しきりです。
 宇宙を感じさせるカーライフさん、水彩画一筋の松風さん、パンを焼くのが趣味の花momoさん、ちょっぴりエッチなカズマイさん、議員の前田さ~ん、驚異の読書家scratchさん、みんなみんな、くうみんのここで知り合ったお友達!忘れた人がいたらごめん!言って下さい!


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ひねくれくうみんの一番新しい趣味 ブログ

 くうみんは抗癌剤治療後、以前のように走れなくなっていました。時速7キロくらいのゆっくり走りをして、体がなまらないようにしていましたが、それ以上上げようとすると、息切れがひどく、苦しくてなりません。
 主治医に聞くと、
「あなたの体は細胞レベルで変わっている。無理は利かない」
と言います。
 心肺に対する影響を訴えるくうみんに抗癌剤の先生は
「影響のない範囲でするから大丈夫」
と言っていたのに。

 もうだめかもしれない。
 泣けてきたけど、体力は年とともに衰えるのは自然の理でもあります。それでもやさしいやさしい蒲田先生に励まされて続けてはいますが。
 文章を書くのが好きなので、ワープロに向かい、小節もどきを書いてみましたが、誰も読んでくれる人がいません。

 そんなときに友達のKさんがブログをはじめたと聞きました。パソコンを使って自分のホームページができる?それがブログ!そんなことが素人にできるのかしら!
 驚きと尊敬のまなざしをKさんに向けてしまいました。
「そんなに難しいことじゃないのよ、そういうのを無料で作らせてくれるのがあるの」
 しかもただ!ふぇ~、私もやってみたいなあ。でも、どうやってやるんだろう!Kさんのブログを訪問すると、まだ開いて間もないのですが、プロフィールの所にはきれいなワンピースを着たお人形さんが「Kです」と、言うようにポーズをとっています。楽天で言うアバターですね。
 どうすればいいんだろう。くうみんは図書館で初心者むけのブログの本を借りました。その本は楽天ブログを参考に書いてありました。


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ひねくれくうみん 趣味の履歴 (修正済み)合言葉はトホホ

 お客様もお帰りになったので手直ししました。変なブログを見てしまった方々、忘れてください。

 さて、今ではランニングは趣味と言えるのですが、はじめは義務そのものでした。先の日記にも書きましたがくうみんは運動は苦手でした。健康のために仕方なく走るのです。
 それが今では楽しみとして走るようになりました。もちろん、大会のときは鬼の形相で、酸欠の金魚状態ですが。

 さて、若い頃は何が趣味だったでしょう。
 どうもくうみんは「楽しむことは罪悪」と思っていたので旅行にも行かなければ、おしゃれもあまりしませんでした。さすがに初月給を貰ったときは今までのトレーナーと、ぶかぶかのジーパンではまずいので、若い女性が行くようなお店で通勤用の服を買いました。
 そのときの趣味は読書。趣味は読書って、趣味のない人の言訳らしいですね。
 読書ブログのscratchさんほどの薀蓄があれば、堂々の趣味と言えますが。

 おじさんと結婚してからです。いろいろ趣味に目覚めたのは。
 おじさんは
「そんなに禁欲しなくてもできる範囲の楽しみはしていい」
という、極めて健全な考え方の持ち主だったので、結婚してからは年に2、3回どこかに行くようになりました。温泉も行けば山にも行きます。海外旅行も結婚してはじめて行ったと言うおくてでした。
 今は狂ったように旅行行きまくりです。今は、温泉や観光のツアーばかりですが、また山にも泊りがけで登りたい。海より山が好きなのは、やはり泳げないからかしら。

 今の趣味は、旅行、ランニング、そしてブログでしょう。アナログくうみんがブログをするなんて、信じられないことです。これも考える所あってはじめたことですが…

 今まで一番くうみんにとってトホホな趣味だったのは、フラメンコです。
 くうみんはある日友達に誘われてフラメンコを見に行きました。

「ひえ~かっこいい!」
 どかどかどかっ!ばたばたっ!オレ~!!ぱしぱしぱしっ!(雰囲気わかりますか?)
 いいなあ、あんなに華麗に踊れたらどんなにいいだろう。そう思って、都内某所にあるフラメンコ教室に週2回通うようになりました。

 はじめはシューズとカスタネットだけを用意しただけですが、うまくなるには形から入るのも一つの方法、など理由をくっつけて、まっかっかのスカート、まっかっかに白い水玉模様の舞台衣装、付けまつげ、イヤリング…たくさん買い込みました。

 まっかっかに水玉の衣装はノースリーブなので、ランニングで鍛えた筋肉の盛り上がりがモロダシで厚化粧をした姿はオカマそのものでした。しかし、女はずうずうしいもの、くうみんも女、鏡の前で扇子を使ってうっとり、ポーズをとったものです。

 しかし、こちらの才能は全くなかったらしく、レッスンでは教えても教えてもあまりにもできないので、先生を泣かせてしまったこともありました。
「くうみんさん!あなたは私がこんなに一生懸命教えていると言うのに!」
そう言ってドアの向こうに走って行ってしまったのです。しばらくして戻りましたが
 ♪まつげがぬれてる~♪
 泣かせるつもりはないのだ、すまん。
 
 くうみんはケチなので、せっかく買った衣装がもったいないので2、3年は粘りました。
 ああ、でも、やはりだめなものはダメ。諦めてやめてしまいました。衣装は母校のフラメンコ同好会に寄付しました。

 いやいやはじめたランニングにははまって、あこがれて始めたフラメンコは続かなかったとは皮肉なものです。
 嫌だと思ってもやってみると意外な才能に気付くことってあるんですね。そしてその反対もしかり。

 
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スポーツ一能ひねくれくうみん

 先日ブロ友のぴょんこさんからイルカと泳ぐツアーに参加しませんか、と誘われました。イルカ…いいですね~、青い海、きれいな熱帯魚、食事もきっと、おいしいんだろうなあ。 しかし、ひとつ、大きな問題が!
 イルカと泳ぐ…?
 実はくうみんは…泳げないんじゃあ!

 小学生の頃と、中学1年くらいの頃は、普通に泳いでいた記憶があります。子供はプールや海がとっても好き。普通の体育は嫌いだけれど、夏のプールは楽しみで、気温が足りなくてプールが中止になると、皆でガッカリしたものです。街なかの市営プールなんかでも、唇ムラサキになっても泳いでいました。お母さんや、または引率のおとなから、
「唇ムラサキ!休まなきゃだめ!」
 と言われ、しぶしぶ休んだのは、皆さんも同じと思います。

 それがなぜ突然泳げなくなったかと言うと…
 あれは中学3年の夏のこと、体育のテストで、25メートルを泳ぐことになったときです。次々に先生の前で泳いでいく級友達に続き、くうみんも得意の泳ぎを披露しました。力強い腕の動き!きれいなフォーム!ナイスなタイム!
 きっと、先生は、私を感心してみているに違いない。普通の体育はだめだけど、プールは大好きなんだもの。

 そう、くうみんは体育は全然だめでした。運動能力テストではハンドボール投げが10メートルに届きません。他の科目も(例えば50メートル走や、ジャンプ力)決して良くはなかったのだけれど、まあ、そこそこ点数の付くレベルでした。
 しかし、ハンドボール投げが「評価に値せず」だったので、結果としては、5段階評価の1になってしまうのです。
 だから、泳ぎだけは…と思っていました。何しろ、泳ぎは好きでしたからね。

 でも、泳ぎ終わって、先生の後ろに回ったとき、先生のつけた点数が見えてしまいました。フォーム、タイム、出席点がそれぞれ満点3、すべて満点だったら9点、すべてだめなら0点のようです。出席点は出さえすれば誰でももらえます。
 他の人達の点数もチラ見えました。出席点は皆、3点貰っています。フォームやタイムは3点、2点とばらばらです。
 くうみんの点数は…がちょ~~~ん!なんと、フォーム、タイムともに0点、出席点だけ3点でした。
 
くうみんもこの頃は純情でした。はじめから今のようなずうずうしいオバサンではなかったのです。見てしまったのはくうみんが悪かったのですが、先生ももっと立つ場所を考えてくれればいいものを。その日は、一日中、うつむいて過ごしました。
 それからです。くうみんが泳げなくなったのは。
 
 今も泳げないのですが、走るのが速くて、おじさんの友達もそのことは知っているので、
「くうみんさんは、泳ぐのも速いんだろうね」
 と言います。くうみんは
「いえ、泳ぎはだめなんです」
 と、答えます。
「いや~、くうみんさんほどだと、だめと言っても我々とはレベルが違うんだろうなあ」
そう言ってくれますので、笑ってごまかします。

 くうみんは、ボールを使ったスポーツだめ、水泳だめ、エアロビも複雑な動きはだめ、ボクササイズモ猫手パンチ!
 それがなぜか、マラソンだけは速かったのです。ただ今は昔を取り戻そうと、修行中の身。過去の栄光にぶら下がらないよう、日々走っているのです。とぁ~!


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スーちゃんの涙雨 くうみん布団は涙を拭くハンカチに

 昨日、ひねくれくうみんはお昼過ぎに外出しました。大変良い天気だったので、洗濯物も、布団も干しっぱなしです。

 先にブログでお話しましたが、介護施設にくうみん母、ハリケーン西太后陛下を入居させるよう見学に行き、大変お気に召したと思いきや、
「やっぱりやめる!」
とのたまわれたので、おじさん母東太后陛下に来ていただいてはどうかという話になったのです。

 おじさんの二人のお姉さんが来て、施設の人の説明を聞いていましたがあんなにきれいに晴れていた空が見る見る曇っていくではありませんか!
「あら、あんなに晴れていたのに」
「あたし、布団干しっぱなし~」
 まあ大丈夫だろう、くうみんは高をくくっていました。しかし、そのうちに大粒の雨が窓に見えるではありませんか!

「悪いけど、先に帰ってる!そうだ、帰るときに、あそこのメンチカツ、買って来て!」
「判った、早く帰れ」
 買ったことはないのですが、先日この近くでなにやらおいしそうなメンチカツを売る店を発見したので、今日のおかずにしようと言っていたのです。

 くうみんは自転車で急ぎ帰ります。傘を持たずに外出した人が多かったと見えて、道行く人は大急ぎで走っています。
 やっと家にたどり着き、布団を取り込むと、何とまたきれいな青空に戻っているではありませんか!
「うそ!」
 へなへなと座り込むくうみん。

 きれいに晴れたはいいけれど、またいつ雨が降らないとも限りません。布団を広げて、布団乾燥機を引っ張り出します。
 そのうちおじさんが帰ってきます。
「店が休みでメンチカツ、買えなかった」
「へ、なんか今日はタイミングの悪い日だね」
 介護施設のほうも、お姉さん方が待ったをかけました。
「あそこは介護付き老人ホームじゃなくて、高齢者専用賃貸住宅だから介護度が高くなると別の所に移らなければならない、同じ系列のホームを紹介してくれると言ってもすぐに入れるかわからないでしょう」
 なるほど道理です。

 結局もう雨は降りませんでした。この電力不足のときに…
 
 天気が良くなったので外を走って、その後フィットネスクラブのお風呂で汗を流し、サウナに入りました。
「今日は、いい天気だと思ったら、急に雨降ってまいったわよ」
「そうね、突然だったわよね」
「あの時、スーちゃんの出棺だったんだって」
「あら、そうなの」
 あれはスーちゃんの涙雨だったんだ。やっぱりお別れは辛いよね。

 その後いつものようにおじさんと乾杯、おいしく食事をして、いい気持ちで布団にもぐりこみました。
 布団の中はスーちゃんの涙の匂いがするように思われました。スーちゃんの涙なら仕方ないよね。この布団、ハンカチになったんだね。

 そう思ううち、くうみんは深い眠りに吸込まれていきました。もう朝まで目が覚めない、本当に癌なの?のくうみん。


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ひねくれくうみんRPBレッスン参加

 ひねくれくうみんは運動を良くする。元は何の運動もしていなかったけれど、腰を痛めて、接骨院の先生から
「ラジオ体操でもいいからするように」
と指導され、以来律儀にその言いつけを守っている。ラジオ体操に始まり、ランニングにはまったのは以前書いたとおりだ。

 抗癌剤の影響で、以前のようには走れなくなった。まだまだ夢を捨て切れなくてねばっているが、走れなくなったのはいろいろな運動を試して見る、いいチャンスだとも思えた。
 ボクササイズもやってみた。ネコ手パンチ炸裂!でも今、やっているのは…

 RPB。肩甲骨や骨盤を動かして脂肪の燃焼を促し、筋肉を暖めるとゆー!
「さー!今日もよろしくお願いしま~す!」
 すらりとスタイルのいい若くてきれいな先生がお尻をぷりぷり振る。くうみんもそれをいっしょけんめ真似して、ぷりぷり。皆真剣な顔をして、先生のお尻を見つめる。
 もちろん、おやぢメンバーもいるが、いやらしい目でなく、真剣な顔をしているのは同じである。おやぢどもにしても、こんなきれいな女性のお尻を、真剣に見る日が来るとは思ってもいなかっただろうと思う。
 皆、こんなに真剣な顔をして人のお尻を見ることが、今まであっただろうか!

 ぷりぷり。ぷりぷり。

「さ~、皆さん、おなかを引っ込めて~、出して~」
 先生の言うとおり、おなかを引っ込めたり、出したり。出したときはあんまりかっこよくない。

 スタイルのいいきれいな先生。こんなにかっこよくなれればなと、真剣にお尻をふる。こんなに真剣に、お尻を振ることも、くうみんだけでなく、他の人達も人生初めてだと思う。

 一時間があっという間に過ぎていく。すごい汗だ。腰痛にもいいようだ。
 さあ、皆さん、お尻をふりましょう。ぷりぷり。ぷりぷり。

 
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スーちゃん、あんたもか!!美人癌説

 スーちゃんはキャンディーズの中で一番かわいい、と思っていました。そう言ったら、おじさんはミキちゃんが好きだといっていました。好みで分かれるものですね。
 乳癌だったなんて全然知りませんでしたけど、癌とわかったのは20年ほど前、その頃は癌をカミングアウトするほどオープンじゃなかったのかもしれません。

 かねてより乳癌に限らず、周りを見ると癌になるのは美人が多いとくうみんは思っていました。まだ自分がこの病気だと知らなかったとき、Nさんというきれいな人がくうみんがパートで働いていた某所にいました。年は60くらいと聞きました。しかし、年齢を感じさせない美貌で、まつげがばさばさと長く濃く、まつげが短く薄いくうみんはうらやましくてなりませんでした。
 一緒にお昼ご飯を食べていたある日、Nさんが言いました。
「あたし、2年前くらいに乳癌で手術したの。だから腕の裏側の感覚がなくって」
「へ~、そうなんだ」
 癌なんて大変な病気なのにまるで他人事の世間話をしているようで、ずいぶんのんびりした人だなあ、と感心しました。
 自分も同じ病気(病期も同じ2期b)になって、今となっては同じようにのんびりしています。じたばたしたって仕方ないですもんね。

 他にもフィットネスクラブで良く会うHさんも婦人科系のがんを患ったとのことですが、この方も年齢60前後ながらすこぶるつきの美人です。
 若い頃、都内某所で「第二の吉永小百合になりませんか?」と、スカウトされたそうですがうなずけます。吉永小百合と言うよりも、若い頃のかとうかずこに似ています。ほとんどノーメイクですが、こてこて塗り壁の40代オバちゃんなど、勝負にならないのは言わずもがなですが、20代、30代でも勝てる人は少ないでしょう。

 他にも、白血病患者は美人が多いとの噂、故夏目雅子のイメージが大きいのではないかとも思いましたが、あるお医者さんによると、
「本当に美人が多いんだよ」
とのこと。
 Nさん美人、Hさん美人、そしてくうみんは…?
 やはり美人と日記には書いておこう。

 末筆ながらスーちゃん、安らかに。ご冥福をお祈りします。


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Tさんの話 嫌な予感は当たっていた

 入院は一週間くらいと言っていた。もう退院して落ち着いたかな。きっと掃除が大変だったろうなあ。
 などと思っていた、二十日ほど後のことです。Tさんと割と親しくしていたA田さんから、メールが届きました。
「Tさんが、お亡くなりです。10日ほど前にお見舞いに行った時はモルヒネのせいか眠そうにしていましたが、なさか亡くなるなんて思いませんでした」
えっ、とは思いましたが、やっぱり…と思う気持ちがあったのも事実です。お葬式はどうしよう。
 A田さんも、父上が病気で手が離せないとのこと、お葬式には行かずここで手を合わせています、とのこと。
 悩みましたが、お香典を送り、お悔やみの手紙をしたためました。

 手紙には、Tさんと同じ日に手術したこと、入院中はよくおしゃべりしたこと、私もTさんと同じように全摘の再手術勧告を受け、泣きながらメールで連絡したら、すぐに電話が来て、
「変わることなんか何もない」
 と言ってくれたこと、一番下の子が成人するまではどんな姿になっても生きていてあげたい、と言っていたこと…
 くうみんは結局手術はせず、今は癌とともに生きているということ。送った付け毛、大変気に入ってくれたそうで、そればかりは光栄と思うこと。
 
 お返しは不要です、と書いたのは俗ですか。

 思い出すと悲しくて、涙を流しながら手紙を書き、お香典とともに現金封筒に入れました。

 しばらくたって、ご主人から電話がありました。
「ごていねいに、ありがとうございます」
「あ、Tさんの…」
「T、すごく頑張ったんですよ」
 入院するときは主治医からあと一週間、と言われたそうですが半月以上も生き延びたと。そうか、入院するのは1週間って、そういうことだったんだ、と思うと涙が溢れて言葉になりませんでした。
 ご主人の方はやるだけのことはやったと言う気持ちからか、さばさばとした感じでした。
「葬式のとき来てくれたのが、すごい人数でね。300人くらいも来たんですよ」
「Tさん、いい人だったから…」
 思いは尽きませんでした。しばらくTさんの思い出話をして、それでは、と言って電話を切りました。

 Tさんは先生の言うことをよく聞く、いい患者でした。辛い治療に耐えて、それでも薬石効なくTさんは死んでいきました。
 でも、先生はTさんにとって、ベストと思われる治療をしたのです。Tさんも悔いはないでしょう。

 それでもやっぱりくうみんはTさんとは逆の生き方を選択します。くうみんは先生の言うことを何にも聞かないワル患者です。同じ死ぬなら好き勝手にしたいのです。やけになって言っているんじゃありません。人間は100%、全員、必ず死ぬのです。だから一番に楽しい生活、二番には納得できる治療。副作用に苦しむのは嫌。
 それがくうみんにとって悔いのない治療!

 荒れた海がいつか穏やかになる。荒れた海も穏やかな海も同じ海。くうみんの中の癌細胞もくうみんの一部。
 くうみん癌さん、おとなしくしてね。あなたが喜ぶことをしていればあなたも穏やかになってくれるよね。
 あなたも私の、愛する体の一部だからね。

 人間必ず死ぬのは判っているけれど、何で人の死はこんなにも悲しいんだろう。Tさん、天国で待っててくれ!いつか絶対行くからよ!

 享年49歳。若過ぎる死。合掌。 

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ひねくれくうみん 付け毛、ヅラ情報

 4期の友を語るのを少しお休みします。たえこさんから付け毛の問い合わせがありました。
 たえこさんの付け毛も帽子に縫い付けるタイプとのこと。こんなものは手先の不器用なくうみんには使えません。お裁縫ができる人でも、ちょうどいいように縫い付けるのはなかなか難しいのではないかと思います。

 くうみんの買った付け毛は頭の所が網になっていてかぶるようになっています。この上から帽子やバンダナを被ります。あまり一企業の宣伝になるのはよくありませんので、ヒントだけ。

 付け毛 癌で検索してください。すぐにわかります。ヅラは冬ですら暑いです。これからの季節、付け毛がバッチグーです。
こんなときだからこそおしゃれに時には金髪にしてみたり、ロングの付け毛にしてみたりするのも楽しいものです。

 ハゲを皆に知られたくない、付け毛だと、今までのヘアスタイルとあまりにも違いすぎて、ハゲがばれてしまうと恐れている貴方、そんな貴方には精巧なヅラ!!
 ドイツのかつらメーカー、ス〇ェンソンがお勧めです。でも、高いの。がん患者割引がありますが35万円前後。くうみんのガントモ、kazooさんが使っていました。初めてkazooさんに会ったとき、抗癌剤治療中だというのに、髪の毛ふさふさなので、
「何で抗癌剤やってて、そんなにふさふさなの?!」
と、聞いてしまいました。
「これ、ヅラよ」
「え~!!全然判らなかった!」
「そうなの、全然気付かれないの。だけどね、kazooさん髪の毛きれいね、触らせてって言う人がいて、うわぁ、勘弁!って逃げたことがあるのよ」
そう言っていました。
 私の頭には、仏様が宿っているの、とか言って逃げましょう。
 このメーカーは、もともと男性用かつらのメーカーですがそちらの方もワザありです。旦那とペアでヅラと言うのも楽しいですね。

 kazooさん、このお方は煮え切らない主治医に、「カ~~~ツ!」と、一喝した、勇気あるお方です。社会的にも活躍していらっしゃり、社会的には全く活躍していないくうみんとしては大変に尊敬しております。こんなに勇気あるお方に会うのは人生初めてです。
 
 くうみんの買ったヅラは通販で2万円くらいでした。これで免許の書換えにも行ってしまいました。わからない人にはわからないけど、わかる人にはすぐにわかる代物です。
 ばれても構わない、ハゲだけ隠れれば、と言う人にはリーズナブルでお勧めします。

 さて、明日はガントモの話の続きです。

 
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Tさんの話 状況は似たようなもの、けれどすることは逆だった。

 Tさんは4期で、くうみんの知っているガントモの中では一番病期が進んでいます。ある日病院で会ったときおしゃべりしながら診察を待っていました。
「子宮と骨に転移しているんだけど、もうわたし、手術はできないんだって。見てよ、この検査結果、増悪だって」
 差し出された紙を見ると、全身の骨格写真がぼんやりと写っていて、所々黒くなっています。特に腰の辺りが真っ黒に近いのです。
「先生に聞いたの、先生は私に何ができるの?って。そうしたら世間話!って、言うのよ。子宮に転移したのなんか、手術で取ってしまえばいいじゃない。それはできないんだって」
「…そうなの」
「もう、腰が痛くて。痛み止めが効かないのよ。だからそう言ったら薬を出してくれたんだけど、麻って書いてあるのよ!モルヒネじゃない。嫌よ、こんなのって突返したわよ」
「えっ、でも、先生の指示のもとに内服するのはそんなに悪いことじゃないって言うから少し試してみたら?」
「嫌よ!」
 Tさんは少し黙ってから言いました。
「ねえ、私ほどひどい人って、ここでもめったにいないのよね。私は一週間に一度こなければならないのに、皆せいぜい3ヶ月に一度だわ。くうみんさんも、Tみたいじゃなくて良かったって思っているんじゃない?」
 くうみんは答えることができなくて
「…そうねえ、上を見ればきりがないし、下を見てもきりがないし…」
そう言って口ごもりました。そのうちTさんは診察室に消えていきました。

 そんなことないわ。そう言うのは簡単です。
 この病気は原因はまだわかっていません。食習慣だと言う説もありますが、Tさんもくうみんも病気になれと思って食事をしていた訳ではありません。

 寿命の神様が、
「この中で短いくじを引いた者が死ぬのぢゃ」
と言って、くじを引かせたら、ある人のくじが短かった。泣き悲しむその人を見て、
「自分でなくて良かった」
と思わない人がいるでしょうか。代ってあげると言える人がいるでしょうか。くうみんにはできません。
 Tさんみたいじゃなくて良かった。そうは思っていません。けれど、軽軽にそんなことはない、とも言えなかったのです。

 Tさんは、気付いたときはすでに4期だったそうです。はじめは温存で手術し、病理結果が出て、取り残しがあるので全摘したのです。くうみんと同じパターンですが、違うのはTさんは再手術を受け入れたこと、病気が4期なことです。くうみんは手術拒否、病期は2期b。

 再手術勧告を受けたとき、くうみんも思ったのです。皆、自分じゃなくて良かったと思っているに違いない、と。
 実際、だらしないと言う人もいたし、するなら早く、と言う人もいました。
 だらしなくね~よ!早くなんてしたくね~よ!他人事だと思って!

 後から考えると、励ますつもりで言ったのだと思います。その後も付き合っていますが、いい人ばかりです。でも、その時のくうみんは人の心を慮る余裕はありませんでした。

 人間醜い部分もあり、きれいな部分もあるのです。Tさんも、くうみんも、他の人達も同じです。
 穏やかな海もあれば荒れ狂う海もあります。どちらも同じ海なのです。

 すでに4期なら再手術しないと言う選択もあったと思いますが、家族に説得されたと言っていました。
 おじさんは自分で決めろと言いました。どちらも病気の家族を思う心は同じなのですが、することは正反対になりました。


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4期のガントモに久しぶりに連絡したら

 くうみんが旅行、用事があったなどでフィットネスクラブに長く行かないと、皆さん
「ひょっとして、入院?まさか…」
など思うらしく、長く来ないときは事前報告するよう義務付けられてしまいました。
 以前通っていた所では抗癌剤でマルハゲの時期があり、病気を隠してもバレバレなので皆にカミングアウトしていたのです。
 その後、引越しのためクラブも変わり、面倒なのでごく一部の人にしか病気のことは言っていません。

 くうみんくらいなら、すぐにどうなる訳ではないのですが、ガントモの中にはかなり病期の進んだ人もいます。

 病院の怪人、福島先生の著書「新しい漢方 これであなたもバッチグー(仮名)」を読んでいたときです。この本によると、西洋医学では打つ手がない末期の場合でも、適切な漢方薬で癌が消える、あるいは元気に癌と共存している患者が少なくないとのこと。
「あの人どうしているかなあ」
 4期のTさんです。彼女は両乳房がありません。くうみんが全摘の再手術勧告を受けたとき、
「大丈夫、全摘したって何も変わらない」
といってくれた人です。ガントモ会に誘っても来ないのですがたまに偶然病院で会うと、お昼ごはんを食べることもありました。
 そのとき、年金の話になりましたが、
「私、どうせ貰えないんだもの、払ってないわよ」
と言っていました。
「う~ん、そう…」
それしか言えませんでした。

 4期にもなった人に、久しぶりの連絡はさすがに怖いです。Tさんとよく連絡を取っているA田さんに連絡、どうしているか聞くと、
「2ヶ月くらい前から抗癌剤をするようになったんだけど、今は入院している。漢方が効くのならぜひ教えてあげて!」
とのこと。
 えっ、4期で抗癌剤?!そして入院?!
 くうみんの記憶が間違っていなければ、ホルモン依存の進行がんにはホルモン剤を使うのが基本。抗癌剤を使うのはかなり危ないと言うこと…ゾメタなんかは別ですが…

 すぐにメールで連絡しました。
「今、入院しているんだって?抗癌剤をしたって聞いたけど、ヅラは?付け毛は?」
そして、漢方の先生の話を伝えました。
 するとすぐにメールが帰ってきて、
「1週間くらい入院することになったの。大丈夫よ。漢方が効くって?ありがとう、主治医の先生に相談してみる。ヅラはあります。付け毛は貰ったんだけど、前髪が合わなくて…」
 くうみんの付け毛は、帽子のようにかぶれるようになっています。その上に帽子を被ったり、バンダナをします。前髪が合わないって、ひょっとして帽子に縫い付けるタイプね。
「大丈夫、これは誰にでも合うから」
そう言って、自宅宛に付け毛とバンダナを送りました。

 しばらくしてTさんから、メールが届きました。
「どうもありがとう。この付け毛、旦那にすごく好評。気に入ったわ」
 良かった、気に入ってくれて。
 その後、お見舞いに行ったA田さんも
「元気そうよ。くうみんさんからいい付け毛貰ったって喜んでたわ。被って見せてくれたけど、とても似合ってた」
 最近は穏やかな抗癌剤もあるのかもしれない、そういう治療ができたのかも、など一人で納得していました。


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このブログのテーマは乳癌!でしたよね。

 今朝、西太后陛下から電話がありました。
「も~、職員の教育がすごく徹底していて、お茶持って来てって言うと、すぐ持ってくるの。食事もおいしいし、一緒にご飯食べてる人がとてもいい人で…」
 陛下はご満悦のようです。だって、高いお金出しているんだもの、女王様、皇后陛下、西太后陛下扱いしてくれますよ。これからどうするのかは、クーリングオフが効く期間までに考えるよう言いました。

 元気が出ると、愚痴も明るく言うことができます。フィットネスクラブのサウナで、
「もう、嫌になっちゃう!うちの母ったら、年取ってがめつくなってさ。万一のとき困るからキャッシュカードをこちらで保管していたら、再発行の手続きして、暗証番号も変えたのよ~」
 と愚痴ったら、
「うちのおばあちゃんと同じだわ!嫌~ね」
と言う仲間がいて、世間話に花が咲きました。

 さて、このブログのテーマは乳癌、マラソン、そしてバカ話。本来の話に戻しましょう。
 
 癌と告白したときのジジババの反応

 おじさん父 若いのにかわいそうに!わ~ん!と泣き崩れる。 コメント:こういう直球       で来られると、弱いなあ。
 おじさん母 うんまあ、と言って絶句 コメント:正直な反応
 くうみん父 大丈夫だ、治るよ。 コメント:そうとしかいえないでしょうね。
 くうみん母     同上    コメント:    同上

まるはげ姿を見たとき

 おじさん父 床屋さんでやったんですか? コメント:んな訳ね~だろ!!
 おじさん母 一目見て、ああ!と言う顔をした後、髪の毛のことには触れないことにした       ようだった。
 くうみん父 その頭、自分で剃ったのか! コメント:バカ~!!
 くうみん母 代ってやりたい… コメント 代ってくれ…

 代って貰いたいのはハゲではありません。ハゲはどうでも良かったのです。
 結局しませんでしたが、この頃、くうみんは全摘の再手術を宣告され、覚悟していました。
 この頃はまだ、くうみんの心はささくれ立っていました。しかし、ことは全く変わっていないのになぜか心穏やかになるときが来るのです。それは自分なりの選択ができたときだと思うのです。

 その後、再発の危険性大としても再手術はしないと言うくうみんの意志が決まり、くうみんの心は穏やかになっていきました。

 病気で悩むか、家族関係で悩むか、仕事で悩むか、人の悩みはそれぞれです。
 自分にとって、どうするのが一番いいかは、一番長生きする方法を選択することでもなく、一番穏やかにまとまる方法を選択することでもなく、一番稼げる選択をすることでもなく、自分が一番納得できる選択をすることだと、この病気をして思いました。

 この病気になって良かった!マジ、そう思っています。

 あ、バカ話もテーマですからね。


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くうみん母・ハリケーン西太后が去った後 東太后陛下にチェンジ!か?

 一晩寝たら元気になった。
 くうみん母、ハリケーン西太后陛下は三泊して去って行きました。
「家で、あんな男(亭主のこと)と一緒に居たくない!近所の施設に行く!」
「近所の施設は私のはいる部屋の近くに死体の搬出場所がある!あそこは嫌!くうみんの近くがいい!」
「お金を持っていられないのは嫌!やっぱり家に帰る!」
 などなど、この3日間、ぶりんぶりん振り回されました。

 介護施設の職員が、「亭主の暴力があるのではないか?」と言っていたので、一緒に市役所にも相談に行きました。市役所の職員が窓口で丁寧に応対してくれます。
「暴力があるのですか?」
「あのね、私が布団を縫っていたら取り上げて大声を上げるんです」
「で、暴力は…」
「もうね、肉団子のあんかけばかり食べさせられてね…」
「で、暴力は…」
「私は少し入院していたんですけど、退院したらすぐにご飯を作れって言うんですよ」
「…」
 書くとこんな感じですが、もっと無駄話が多く、相談するのも恥ずかしくなり、早々に引き返しました。

 暴力を受けてよよと泣き崩れるようなか弱いババアではないはずです。それこそ殴られたら、仕返しに寝ている所を襲うくらいのことはしかねません。

 その後、実家近くの施設に契約に行きました。
 ヘルパーさん他が部屋に出入りするのでお金は持ってこられない、と言う説明を受けると、それが気に入らないのです。
「お金は絶対に私が持つ!くうみんに預けるなんて嫌!」
 そう、銀行にすら預けるのが嫌なんですもの。どうしているかって?床下に埋めているのかも知れません。

 その前にもキャッシュカードを作って万一のためにこちらが管理していたのに、また新しいカードを作って暗証番号も変えてしまったのも、ボケたからでなく、くうみんに任せないためだったようです。記帳すれば一円たりとも手を付けていないのは判るだろうに。
 
 結局、実家近くの施設に入ることにしました。3ヶ月間ならクーリングオフできるので、それまでに結論を出すことにしたのです。くうみんは頭をへこへこ下げてケアマネージャーに言いました。
「すごいわがままで気まぐれなのでご迷惑をかけると思います」 
 おじさんもこう言いました。
「このばあさんはどっこも悪くないけど、ただ、ご飯作るのが面倒、掃除するのが面倒でここに来ようと思っただけだから、あまり構わないでください。今日言ったことと明日言うことが違うのであまりキッチリしても無駄です」

 引きつった笑いを浮かべる職員達。そばで、えへへと笑うハリケーン西太后陛下。
 振り回されるのは今日からこの人たちです。どうなることやらです。

 くうみん近くの施設にはおじさんのお母さんに来てもらおうと、話し合っています。今いる施設は遠すぎて、お見舞いが大変だもの。この方は従順な東太后陛下と言った所か。
 西太后陛下から東太后陛下にチェンジ!です。あ~、義理親でもこの人のほうが楽。


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ひねくれくうみんは今、悲しい

 母の介護施設入居顛末を書くつもりでしたが、あまりのことになりまして、これは愚痴にしかならないな、と思いましたのでこの話は無しにします。
 またの機会にお知らせすることもあるかもしれませんが、今はここまで。

 さて、同じボケるにしてもかわいいボケ方をしたいものです。ボケと突っ込みと言いますが、こういった面白いボケですね。
 いまがはボケと言ってはいけないらしい。認知症というくらいですから「認知」と言うのでしょうか。

 人間悲しいもので自分の名前さえわからないようなひどい記憶喪失でもお金のことだけは憶えているそうです。

 母は、疑っています。くうみんがお金を…?いや、愚痴は…
 明日からはいつものくうみんに戻ります。今はただ、悲しい。血の涙が出そうです。

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近くの施設を見学に行った かもかも状態のくうみん一家

 くうみんの家の近くに値段が手頃で設備も良さそうな有料老人ホームを見つけました。ネット検索すると何件かの候補が挙げられて、その中から選びます。
 これがない時代は見つけるのが大変だったと思います。そういう施設って「ホームで~す」って感じじゃなく、普通のマンションと見た目変わらないから近所の人も知らないくらいです。

 くうみんの見つけたところもピンク色の外壁のかわいらしいマンションのよう。母とおじさんと3人で行きました。
 テーブルと椅子のある小さな部屋に通されて、案内係の女性と、施設長さんの説明を聞きます。
 部屋の広さは22平米、かなり広い方です。トイレは部屋についています。お風呂は共用。入居金580万円、一月の利用料は家賃、食費込みで18万5千円、その他介護保険負担分や雑費で合計23、4万円必要になります。終身いることができ、寝たきりになったらグループのもっと手厚い施設に移ることも可能。
「食事は皆ここで手作りしています」
 最近の施設は費用を抑えるためにレトルトを使うところもあり、これは大きなポイント。やっぱり人間、最後の楽しみは食事です。

「あたし、こっちの方がいいわ」
 気まぐれ母は気に入ったよう。でもまた、いつ気が変わるかわかりません。
 ほんとうはもう、実家近くの施設に入居が決まっているのです。明日はそちらに入居予定で、気の会う友達でもできればまた話が違ってくるのです。
 その場合はあまり会いにいけないことも説明しなければいけませんが、どれくらい理解できるか、理解できてもいつまで憶えているか、わかりません。

 この施設の人にも、実はほかに入居がすでに決まっている、でも、今ならクーリングオフもできるのでここも候補にしたいと伝えます。もちろん、すでに入居決定の施設にも「ひょっとしたらすぐに変わるかも」と言ってあります。

 何もかも、かもかもな状態で、両方の施設の人には申し訳ないのですが、一番大事なのは母が快適に過ごせることと面会に気軽に行けること。
 ご迷惑をおかけしますが断った方の施設の皆さん、お許しくださいませ。

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ぬおぉぉ…年寄り大集合

 
 昨日からくうみん母が来ています。ボケているので頭が痛いです。なぜか銀行の手続きをするのが好きで、してはいけない解約や、キャッシュカードを作ってしまいます。そのたび、暗証番号を忘れてしまい、くうみんとおじさんが手続き→母見知らぬカードが届いた→母解約手続き→以後繰り返し。同じような手口多数。

 銀行も地方の信用金庫が多く、くうみんの住んでいる所にはないので、そのたび2時間以上かけて一日がかりで手続きです。しかも本人(母)がいないとできないのでタクシーを使って長い時間をかけてするのです。一行だけならいいのですが、それが2、3行になると地獄もいいところ。
 いつまでも終わらぬ堂々巡りで、さすがのくうみんも頭に来てしまい、
「なにやってるのよ!また面倒なことになるじゃない!」
「そんなに面倒なら、ほっておけばいいじゃない。することないわよ」
「そしたらお金はどうするの!どうやって生活するの!」
「お金はさっき払ったからいいじゃないの」
「あれは今月分!来月分はどうするの!」
「???」

 あまりのことにめまいがしそうです。これから実家近くの介護施設に入所するのですがどうやら面会に行くのはくうみんだけになりそう。
 母が一人で突っ走って、そこに決めてしまったけれど、これでは面会に行くのに2時間以上かかり、大変なのでくうみんの家の近くを探してみようと思っています。

 おじさんはすごくよく協力してくれて、感謝しています。だけど、本当に疲れる。これからは母の財産管理はこちらですることになり、すべての通帳とハンコ、カードは回収、責任は重大です。ああ、でもこれで堂々巡りはなくなる…
 あと、母のお姉さん、くうみんの伯母に当たる人の支払い管理もしないといけない…そしてゆくゆく面倒見ないといけないかも、なのが若干一名。

 年寄りオンパレード!

 なんだか取り留めのない文章になりました。ちょっと疲れてしまいました。少し休むかもしれません。


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ひねくれくうみんが煙草をやめた訳

 気の強い女、いきがりひねくれくうみんは誰に何と言われても煙草をやめませんでした。 おじさんが、
「お前煙草やめろよ」
と言っても、
「私をマラソンで負かしたら止める」
と言うと、おじさんは、
「無理言うなよ」
と言って引き下がります。当時、おじさんはとっくに煙草をやめていました。

 そんなくうみんが煙草をやめたのはオランダのアムステルダムに旅行した時に見た光景が元でした。
 かの地ではドラッグは合法です。そういうのを嗜む喫茶店もあります。
 アムステルダムの駅前で、幸せそうな顔をして倒れている黒人男性をみたのです。
(たぶんドラッグだ…あの人幸せそうな顔しているけど、本当に幸せのはずはないよね。止めればいいのに)
 くうみんは思いました。でもその人がドラッグを止められないのと同じく、くうみんも煙草をやめられないのに気付きました。
(なんだ、この人と同じじゃないか)
 そうは思いましたが、やっぱりその時は止めませんでした。
 しかし、旅行から帰って数ヵ月後、とんでもないことが決まったのです。
 
 煙草の値上げ!その一部は旧国鉄職員の年金の財源になる!
 
 単なる値上げではありません。何で旧国鉄の年金まで負担せにゃならんのだ!国民年金の財源と言うならまだ判る。しかし、なぜ一企業の見知らぬおやぢどものために金を出さねばならんのだ!嫌だ!びた一文払うものか!どケチくうみんは禁煙を決意します。

 煙草を手元に残した方がいつでも吸えると思うのでやりやすい、と言う人もいます。手持ちの煙草は水につけて思い切りよく捨てたほうがいいという人もいます。でも、くうみんは未練たらたら、手持ちの煙草をすべて吸ってから禁煙決行です。守護神ニ〇レットも用意しました。
 煙草をやめるに当たって一番つらいのははじめの3日間だといいますが全くそのとおりです。

 ロッククライミングしている自分をイメージ、今はニ〇レットと言う補助具を着けています。吸いたくなったらニ〇レットを噛みます。すると吸いたい気持ちがすっとなくなるのです。煙草が吸いたいのではなく、ニコチンを体に入れたいのです。
 3日たつとそんなに辛くなくなります。図書館で禁煙のハウツー本を借りました。
「ニコチンガムや、パッチを続けるのは、苦しみを長引かせるだけ」
とあったので、それもそうだと思い、ニコチンガムをやめました。ちょうどそのとき、くうみんと同じくらいに禁煙をしたおぢがいたので、残りの二〇レットをあげました。ちなみにそのおぢはニ〇レットがやめられなくなり、ついに煙草も復活してしまいました。
 くうみんは補助具無しでロッククライミングに挑戦だぁ!行くぞ!

 吸いたくなったら
「煙草は薬物。国鉄おやぢの年金なんか払わないぞ!」
 とぶつぶつ言います。

 禁煙して3日ほど経ったとき、ひどい咳、痰にも見舞われました。悪い風邪を引いたのかと思いましたが、そうではなく、肺の繊毛がよみがえり、大掃除をしているのだそうです。咳と痰は2、3ヶ月も続きました。

 煙草をやめて良かったことは、お肌の色つやが良くなったこと、そして毎年秋の終わりごろにひどい咳を伴う風邪を引いていたのに、引かなくなったこと、歯が冷たい水にしみなくなったことです。
マラソンは速くなったのかといえば、煙草をやめて栄養の吸収が良くなったのか5キロも太ってしまい、どうもいけません。ダイエットもなかなかうまく行かず、そのうちこの病気が見つかりました。
 煙草をやめてからマラソンを走れなくなったのはなんとも皮肉なものです。人生こんなものかしら。

 今の世の中、愛煙家には住みにくくなりました。飛行機はもとより、電車もバスも禁煙です。くうみんは喫煙所までなんて我慢できないと思います。くうみんがまだ煙草を吸っていたら、さぞかしストレスが溜まっただろうと思います。
 だから、煙草をやめて良かったんだろうなあ、と思っています。少なくとも一企業の年金は負担せずに済んでいます。

 禁煙のポイントはドけち!です。


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ある大会で知り合いに会う 煙草を吸っていた頃を思い出す

 ある大会に参加し、鬼のような顔でスタートを待っていたときのことです。知った顔がいます。Sさんです。Sさんとはこの大会で成績優秀者としてくうみんがとある外国の大会に派遣されたとき、一緒に派遣された人です。壮年男女、一般男女合計4人と、付き添い、うちのおじさんもお金を払って一緒に行きました。Sさんは壮年男子、くうみんはこの頃はまだ一般女子でした。
「Sさん、久しぶり~」
「あ、くうみんさん、元気?」
「それがさ、乳癌になって、参ったよ」
「えっ、おれ、大腸がん!」
「おお!」
二人で手をとらんばかりになりましたが、スタートです。二人とも鬼の形相に戻って走り始めました。

 酸欠の金魚!酸欠のコイ!酸欠のフナ!酸欠のドジョウ!
 ドジョウは腸呼吸もする。おしりから空気がポコポコ…
 鬼の形相!般若の形相!ゴール!!
 頑張った割にはいけないタイム。ガックリ。

 ゴールの後、くうみんはSさんを探しました。Sさんはランニングクラブに所属しているので、その旗のあるところにいるのです。ちなみにくうみんもこのクラブに一時所属していましたが、練習するのは土曜日の朝8時と言うタイトな時間帯、一度も参加することなく退会しました。
 程なく、汗を拭いているSさんを見つけました。
「Sさ~ん」
「ああ、くうみんさん、どうだった?」
「だめ。抗癌剤して心肺がたがたよ。それよりSさんもガントモなんて、うれしくなっちゃう」
「8年前に手術してさ、大腸かなり切ったよ。5年生存率50%とか言われたけど、生きてる」
「ふ~ん、あたし2年半前。乳癌は進行が遅いから10年生存率で言うらしいよ。10年生存率80%だって」
「なんだ、楽勝じゃん」
 くうみんは手術、抗癌剤、放射線フルコースだったけど、Sさんは手術だけだったとのこと、癌は場所によって治療が違うのです。
「これからおじさんをゴールで待ちに行ってくる」
 おじさんは、体がたがたのくうみんより遅い。
「それじゃ、お互いマラソン、頑張ろうね。くうみん、煙草まだ吸ってるの?」
「あんなバカな習慣はとっくにやめましたよ」
 そう言っておじさんを待つため、ゴールにむかいました。

 そう、くうみんは数年前まで煙草を吸っていました。意外に思うかもしれませんが、もっとレベルが上がればまた話は別ですが、市民大会レベルで速い女子というのは煙草を吸う人が多いのです。
 このレベルの女は気の強い女が多いのです。気の強い女は「ふん、何さ」と、いきがって煙草を吸います。ある大会で表彰台に立った後、「ふぇ~、煙草煙草」と思いながら喫煙所に行くとさっき一緒にいたおんなどもが一斉に煙を吐いていました。
 くうみんもいきがっていました。でも、ある日禁煙を決意したのです。


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懸賞に当たると…?

 くうみんは懸賞が好きでよく応募します。時々当たるのは、本来欲しかったものではなく、残念賞のようなものですが、極稀に大物が当たります。

 いっまでで一番の大物はヘ〇シオと言う電子レンジです。
 おじさんの名前で2万円の旅行券に当たるクイズに応募したら、それも当たりました。しかし、それが書留で届いた頃には懸賞応募のことなどすっかり忘れていて、
「何でこんなものが届くのよ!誰と行くのよ!」
と、問い詰めてしまいました。
「えっ、おじさん知らないよ」
とにかくあけてみようと、開封したら、くうみんが応募した旅行券でした。これを使って、近場の温泉旅館(一人9千800円)を予約して、のんびりしてきました。

 ちっ、応募したのを忘れてしまったのはまずかった。金券屋に持っていけば小遣いができたぜ。当時、そう思ったものです。

 懸賞というのは当たるときは当たり、外れるときは全然だめと言う波のようなものがあります。懸賞があたりまくっていた年に、なんと癌が見つかったのです!
 
 お~当たりだぁ~!!…あんまりうれしくない。

 最近こんな大物は当たることはありませんが、チョコチョコと小物があたるようになりました。鉄道会社のバッジ、ビール詰め合わせ6本セットなど。

 宝くじで何回も一等を当てているおじさんがテレビで言っていました。
「くじに当たるのと、自動車事故にあうのは、実は同じことなのです」
 よく判りませんが、当たるのは両方同じだと言うことでしょうか?
 皆さんは、同じような経験ってありませんか?

 大物じゃないから大丈夫だよね?体にいいことしてれば大丈夫だよね?
 ちょっと心配な最近のくうみん。

 

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おじさんのいない夕食

 今日は風が強くて、自転車で走っていたら前を鳩が歩いているのに気付きました。とっとことっとこ歩いていましたが、びゅっ!と風が吹いて、鳩がころびました。はじめて見た!
 鳩はバツの悪そうな顔をして、(と見たのはくうみんの錯覚か?)ばさばさっと飛んでいきました。

 さて、今日はおじさんは仕事関係のお花見会です。いつも桜の散った頃にお花見会という間抜けさですが今年は桜が咲くのが遅く、今日は久々のグッドタイミングです。

 と言う訳でくうみんはひとりの夕飯になりましが、タイトルからして寂しげですが、違うのよ!女の一人は気ままな一人。おじさんがいたら食べられない突拍子もないものを食べることにしています。

 今まで食べた中で一番突拍子もなかったのはスッポンです。近所のスーパー、ヤマナカヤで売っていました。ヤマナカヤはもとは魚屋だったとのことで魚は充実しています。スッポンは魚ではありませんが日本では魚屋で売っています。係りの人にさばいてもらいます。
「血はどうします?」
ときかれましたが
「いりませ~ん!」
と答えました。
 そのスッポンの味は身は鶏肉のようで、お出汁は鰹節に近いです。かつおだしで炊いた鶏肉鍋が一番近い味だと思います。

 あと、鮫も食べました。魚屋でよく見かけるのですがなんだか怖くて買えませんでした。勇気を出してえい!と、買って、普通の煮魚のように煮てみました。気になるお味は?
 ぽくぽくとゼラチンっぽい食感でくせもなくおいしかったです。味はカレイに似ています。もっと一般的に食べてもいい味と思われます。

 これから試してみたいのは、猪、熊肉のようなジビエです。でもさすがにパスは、へ~び~ですね。

 今日のメニューはサーモンと新玉葱他の野菜をあわせたマリネ、しめの浅~いしめさば。おじさんは玉葱がだめだし、しめさばよ~く漬かっていなければ食べません。今日のここぞ!はこの2品。
 フィットネスクラブで汗を流して、ビールを飲みながら勝手気ままに味わう夕食。たまにだから一人もいいのかもね。

 ちなみにおじさんを一人で置いていくこともままあります。そんなときは置き餌を与えますが、おでん、魚のあらと大根の煮つけのようなものが多いです。

 皆さんはどのような置き餌を亭主に与えていますか?



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義援金を振り込んだ

 募金しても、それがどう使われるか判らない、だから募金より物を送った方がいいという考えの方も多いと思いますが、くうみんはやはりキャッシュが一番いいのではないかと思います。
 なぜなら、テレビでも言っていましたが仕分けが大変、欲しいものが送られてくるとは限らない、など物を送ると手間もかかるからです。それに引き換えキャッシュは欲しいものに化けてくれます。だからくうみんは募金をすることにしました。
 
 なるべく確実な団体を通すこととします。ちょうど主人の仕事関係の団体が募金をするから協力してくれと、ファックスが届きました。
 主人の仕事関係の団体を通すことにします。主人はお間抜けな男ですが、仕事関係は堅いのです。

 銀行の窓口で振り込めば振り込み手数料はかからないと言うことです。主人が言いました。
「たまにはこんなことでもするか。えっ、一口1万円!」
「うそ!これが最低基準か!」
「ま、いいか、たまにはいい事をしよう」
 銀行へ二人で行って、窓口のお姉さんにどうすればいいのかやり方を教えてもらいます。慣れないことをするのは本当に面倒。窓口なんて最近めったに使いません。
「お前、書け。おじさんは別の振込みをする」
 老眼激しいおじさんこと主人は、こういう面倒なことはくうみんに押し付けます。くうみんだって、最近老眼が来ているのに…

 振込みの伝票にいっしょけんめ書きます。今日の日付、名前…
「うっ!」
 ある一点を見て、思わず天を仰ぎました。その振込先の名前の長いこと。書いてみましょう。

 〇〇県〇〇会 東北地方太平洋沖地震 義援金口 会長 福沢諭吉(仮名です)

 これを漢字で書いて、振り仮名も書くのです。マスは当然足りません。お姉さんに聞くと、
「余白に書いてください」
とのこと。あくまで書かねばならないのです。
 やっとのことで書き終わり、義援金送金終了。
 おじさんは椅子に座って知らん顔して雑誌を読んでいます。全くずるいんだから…

 振込先の名前が長すぎる、これだけのことで募金する人が半分くらい減るのではないかと思うのはくうみんだけでしょうか。たくさんの人から募金してもらうにはなんでも簡単にできるようにするべきです。
 
 会長、あんたも老眼来てるだろう。もうちょっと考えてくれ。


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今日の日記が遅くなったのは訳がある

 今日、義母のいる施設に行きました。デパ地下でおいしそうなものを買って、夕飯を部屋で一緒に食べるようにと。

 ロビーで人待ち顔でただずんでいるばあちゃんがいる。
「今日、息子が来るんです」
と言っていたけれど、ヘルパーさんが来て、
「今日は平日だから息子さんは来ないわよ」
と、部屋に連れて行きました。かわいそうに、いつも待っているのね、など思っていましたが、義母の介護日誌を見ると
「今日は息子が来るの、とロビーで待っている、寒いから部屋に、と誘導する」
とあった。皆、面会を楽しみにしているようです。

 どうして一緒に住んであげないの?そう思う人もいると思いますが、もう、壊れている人を面倒見るのは大変です。夜になると徘徊します。一晩ここに泊まったことがありますが夜中に何度も起こされて
「おか~さん!!勘弁してください」
何度つぶやいたことでしょう。ゴメンね、一緒に住んだらお義母さんを憎んでしまうかもしれない。その代わり、皆に桜井さんは息子さん夫婦がよく来るのね、いいわね、って言われるでしょう?できるだけ来るからね。
 
 近いうち、くうみん実母も施設に行きます。どちらの施設も行くのに2時間以上かかります。お見舞いする回数はどうなるんだろう。
 親は両方とも大事。くうみん母にはおじさんこと主人と、くうみんしか行く人がいないなら、近い所にきてもらおうか、そんなことを話しながら家路に向かいました。

 お母さん方、愛しているよ!


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一部修正 ホルモン剤をやめてみる くうみんはカッコウの巣の上で考える

 漢方薬でかなり改善したものの、2、3ヶ月前からまたホットフラッシュが酷くなって、病院の怪人こと福島先生にも薬を変えてもらいました。しかし、やはりあまり変化がなく、それに記憶力の低下、考える力がなくなるという副作用も出てきて、もうこれ以上飲みたくない、嫌だという気持ちが大きくなりました。それを福島先生に言いました。
「僕はホルモン剤をやめていいかどうかなんて決められないよ。角南先生が決めることだよ」
先生は少しむっとした口調で言います。
「ええ、でも先日、角南先生はやめてもいいといってくれたんです」
 もう、知らないからね、という感じで言います。
「僕は漢方薬だけ出すから、ホルモン剤は角南先生に出してもらいなさい」
「はい、判りました、へへ~」
 笑ってごまかすくうみん。

 福島先生も他の先生方も、良かれと思ってしているのはわかります。でも、この病気の治療で辛いのを我慢してよかったことなんて何もないとくうみんは思っているのです。
 抗癌剤では心肺が悪くなってしまったし、爪や皮膚も弱くなりました。生存率向上も数字のマジックにしてやられました。
 そんなことはない、苦しんだ自分を褒めてあげたい、そういう人もいると思います。でも、現代医学に疑問を持っているくうみんは素直になれないのです。

 生存率さえあがればそれでいいのか?そもそもくうみんはこれらの治療をして命が延びたのか?
 そして、短くても快適ならいいという考え方もあるのではないか?そうも思うのです。

 くうみんは「カッコウの巣の上で」という映画を思い出しました。かなり前にビデオを借りて見たのです。

 舞台はとある精神病院。そこにクリントイーストウッドふんする主人公が入院してきます。窮屈な規則だらけの生活に抵抗して皆を扇動して集団脱走、ヨットで遊びます。何かと反抗的な態度をとり、女性看護師(だったか)に怪我を負わせてしまいます。一部の病院スタッフは
「こんなやつ面倒見切れない。追い出そう」
と、言うのですが、怪我をした女性看護師は
「ああいった人を最後まで面倒を見るのが私たちの役目」
と、退院させません。
 主人公はそのうちロボトミー手術をされて廃人になります。その姿を見た親しくしていたインディアン(今はネイティブアメりカンというのですか?)の患者は寝ている主人公の首を絞めて殺します。なぜ殺した?たぶんこんな姿で生きているのを見ていられなかったから。自分ならこうして生きていたくないから。くうみんが、父の治療を拒否したのと同じように。
 インディアンは朝日の昇る中、病院を脱走します。自由に向かって!

 最後まで面倒を見ようというこの看護師の気持ちはりっぱです。でもそれが患者にとって本当にいいことなのかと言えばわからなくなります。
 主人公を殺したインディアンはしたことは反社会的ではあります。しかし、主人公の意思に反してロボトミーをした病院側は反社会的ではないのか?
 
 先生方は映画の中の病院のスタッフです。一生懸命してくれます。でも、それがくうみんに本当にいいことなのか、判らなくなってきました。
 信念を持ってこれでいいと、確信している訳ではありません。とりあえず、苦しみから逃れたい。それが一番正直な所です。
 今日からホルモン剤を飲みません。これからどうするか、またゆっくり考えます。
 朝日の中を脱走するインディアンになりたいとくうみんは思っています。


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単身赴任する友の話、そしてホルモン剤

 学生時代のゼミ仲間の一人がアジアの某国に単身赴任するといいます。この方の実家は東日本大震災で大変な被害を被ったのです。

 地震の後、両親を捜索すべく毛布や水、食料を持って車で実家に向かった。どこの避難所にいるかわからないのでまったくの手探りだった。幸い2箇所目で両親の無事な姿を発見した。二人は病院にいたという。
 父上は人工透析の身、母上も持病があるので二人で病院にいて助かった。家に行ったら、土台しか残っていない。ここにいたら助からなかったと思う。
 もって来たものは親戚にあげて、両親をこちらの家に連れて行くことにした。ガソリンがなくなったがどこのスタンドもガソリンがない。
 ようやく開いているスタンドを見つけたがここは緊急車両用だった。けれど、父上が人工透析が必要で明日しないと命にかかわる、と説明したら給油してくれた。
 おかげで無事家に両親を連れてくることができた。あのおっちゃんには必ず土産もって挨拶に行こう。

 T君はデッパラ、髪の毛薄の単なるおやぢだ。しかし、救助に着たその息子を見たとき、ご両親には神様、仏様、キリスト様、スーパーマン、仮面ライダーが集団で現れたくらいの驚きと喜びがあったと思われる。
 T君、お土産はその昔、王ちゃんがコマーシャルしていたナ〇ナにしなさい。

 ホルモン剤をやめようかと思っている、と言ったら
「あきらめるな!生きるためだ!苦しくても続けるべきだ!」
と、思いもよらない大合唱。
 ガントモはこんなに反応しなかったな、やめようか、て言ったとき。苦しいのが判っているからだなあ。

 いえ、別に諦めている訳ではないよ。効果より副作用の方が大きいなら、やめると言う選択もあるでしょう。ホットフラッシュは辛い。だから白髪が増えたんだと思う。そして物忘れも激しい。最近頭がピヨピヨになった義母や実母を見ていると、自分もこうなるのか、しかももっと早く、と怖くなる。

 赴任先には皆で押しかけようと約束して家路に向かう。もう11時近い。
 明日は病院の怪人こと福島先生の診察がある。もう一度、ホルモン剤はやめたい、と言おう。
 明日は二日酔いで診察だ。


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有機野菜を頼んでみたけれど…

 先生の言うことを聞かない困ったちゃんな患者くうみんですが、自分なりに体のことは考えているのです。
 野菜は有機野菜。肉は放牧もの。卵もなるべく自然な飼いかたのもの。魚はさばやいわしなど、小さくて青いもの…がいいと言います。

 しかし、青魚は別としてこれらは高いのです。主婦くうみんはどうしても安い方に手が伸びてしまいます。生協はどうだろうと思ってフィットネスクラブでふってみましたが、
「それより高いけど、おいしいのは大根娘よ」
 その人はずっと「大根娘」(仮名です)を利用しているそうですが、特にお肉がおいしいとのこと。試してみることにしました。

 システムの説明をする日を電話で決めました。
 当日、説明は玄関先でなにやら30分ばかり説明してもらいました。とりあえず、鶏肉1パックと野菜のセットを頼みます。野菜のセットは毎回旬のものが届けられるとのこと。内容はわかりません。
 頼んだものがきたときは結構楽しみでしたが、鶏肉はともかく野菜のセットはうちではあまり食べないジャガイモがやたらと多く、欲しかった玉葱がありません。うちの需要と合わないのです。
 次の週も、ジャガイモがどっさりでこれは食べるのに半年かかると思い、今週はパス、と電話連絡しました。
 鶏肉も確かにおいしいのですが、パックを一度解凍したらなるべく早く使わなくてはならないし、不慣れなこともあって戸惑うことばかりです。
 鶏肉は300グラム入りで700円。バラで買うとブロッコリーは300円、小松菜は220円、イチゴ1パック630円、こんにゃく2パック300円。これだけ出せばそりゃいいものが食べられるわな。
 それに生来の計画性のなさで今までは買い物に行った時
「お、これうまそ!」
 と思ったものを買っていたのに、カタログで決めなくてはならないのも面倒です。

 仕事を持っている主婦には便利かもしれません。一度軌道に乗せてしまえば後は慣れなのでしょうが、くうみんはそこまで行きませんでした。
 だめだ、宅配はあわないと断りの電話を入れました。係りのお姉さんは気持ちよく応対してくれました。
「差し支えなければキャンセルの理由を教えていただけますか?」
「頼むのが面倒でこちらの需要と合わなくって~」
 どうもすみません!私が悪いの! 

 くうみんはやはり、スーパーからスーパーを特売品のにおいをかぎつけてフンフン鼻を鳴らして歩くのが似合っているようです。
 そしてこの地震…当分茨城、福島他の被災地の野菜を食べることにします。



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ああ、お義母様、そんなことをしでかして…一件落着

 葬式ネタがこれで終わりと思っていたあなた。まだまだ続くぬかるみぞ。お骨をまだ、納めていませんからね。

 お骨は主人のリクエストにより普通よりかなり小さな分骨用の骨壷に納められました。これは遺影とともにお義母さんの介護施設の部屋に置くことにしました。主人が100円ショップで買った造花をつけて飾り、
「いいだろ」
と悦に入っていました。しかし、次に行った時には造花は水を入れた花瓶にさしてありました。
「この花は長持ちするわ」
「そ、そうですねえ」
 お義母さんは軽い認知症です。これでいいのです。しかしこの後これでいいでは済まされないことが…

 主人と二人で買い物から帰ると、留守電ランプがピコピコ点滅しています。ぷちっと押すと、非常に狼狽した男性の声が入っています。
「あの、お母様がお父上のお骨をゴミ箱に捨ててしまいました。ど、どうしましょう」
「えっ」
「どうしようって、どうすりゃいいんだ」
「こんなこと、ヘルパーさんに頼めないよね」
 結局、近くに住んでいるお姉さん達にお願いしました。おかずの残りのマカロニにまみれたお骨を新聞紙に広げて乾かしたそうです。骨壷は流しに水を入れて置いてあったといいます。

 次に行った時お骨をうちに非難させました。納骨までうちで安置します。仏式では49日と言いますが、カトリックでは50日と言うそうです。
 その50日が来て、納骨することになりました。
 喪主の主人が、普通の埋葬許可証とは別にカトリック教会の許可証が必要なのを知らず、少しもめましたが、親族も来ていることだしと、後で取り寄せればよいと言うことで事なきを得ました。
「全くしようがないわねえ」
 お姉さん方、あまり責めないでちょうだい。お父さんの子だもの。仕方ないでしょう。
 お墓にぞろぞろみんなで移動します。明るいきれいな墓地です。
「くうみんさん、こんなきれいなお墓に入れて、いいわねえ」
「あたし達なんかは主人の家の、暗~いお墓よぉ」
お姉さんたちは言いますが、死んだ後なんかどうでもいいわい。
 墓石にお義父さんが間違って彫ったばあちゃんのクリスチャンネーム、「エリザベット」が訂正されずにそのままでした。くうみんは言いました。
「本当はばあちゃんの名前、エリザベットテレジアなのよ。お義父さんが間違えたの。これが本当の末代までの恥って言うのよ」
 皆お父さんらしい、と笑っていました。お姉さんのご主人が
「これ、直した方がいいんじゃないか?」
と、主人に言いましたが
「いいんだよ、これで」
と、主人は澄ましています。こうして葬式のたびに
「本当は…」と言い続けることになりそうです。そのうち伝言ゲームよろしく、「エリザベットテレジア」が、「テレサ」「テレビジョン」「テレルナー」と変化して行くのも見えています。
 しかし、クリスチャンネームも、戒名と同じく長い方がありがたい気がします。

 神父さんにお祈りしてもらって、今度は皆でお食事会。納骨はなるべくたくさん集まれるように土曜日にしましたので、食事会場に苦労しました。おいしくて手頃な値段のところは皆ふさがっていたので、ちょっとお高いホテルの個室になりました。
 
 余談ですが火葬場からの帰りのお食事会は遺骨を持ってのことになります。これを嫌がるファミレスが多いそうですが木〇路ならオッケーです。

 「好きなものあったら、追加していいぞ!」
 主人が機嫌よく言いました。とりあえず、ひと段落して、やれやれです。

 レストランの入り口に立派なイセエビ様がお住まいでいらっしゃった。りっぱな角をお持ちです。食用ではなく、観賞用のようで食べられないとご存知なのか泰然としていらっしゃる。いずれ死ぬのは同じだけれど、いつさばかれるのかとびくびくしないで、心安く過ごせるのは幸せなこと。くうみんもそうあろうと思う。

 キリスト教では位牌のようなものはないのでお義父さんの似顔絵をくうみんのタンスの上に安置しました。ここには先住者として桜井家代々の位牌、戦争で死んだ叔父さんの神式の位牌(と言うのか知りませんが)、ばあちゃんのよりしろのマリア様、そしてくうみん父のよりしろの扇子が安置してあります。
 仏教、神道、キリスト教、無宗教が仲良くまつられています。
 くうみんはこの際イスラム教にしようかと一瞬思いましたが、酒が飲めなくなると思い直しました。
 これにて一件落着。

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帰ってきたひねくれくうみん

 帰ってきました。3泊4日の中高年ツアー、萩津和野の旅行から。
 中高年向けだけあって、確かにいい旅館ばかりでしたが、団体だからと言って、ずいぶんと値切ったんだろうなあ、と言う食事内容の旅館が若干ひとつ。あれがフグ会席だとぉ。笑わせるな!全然うまみもだしも出ないぞ!終わりに出たタイのかぶと煮、あれ、冷凍ものだろう!くさいよ!

 極めつけは3泊目の宿であったばあちゃん2人組。桶に湯汲んでどうするのかと思ったら、それ持って湯船で歯を磨いてやがる。桶の湯はくちすすぎ用。そこまでするのははじめて見たぞぉ。注意もできずにそっと湯船から出て行く。近頃の若いもんは…など言いますが若いもんがいいもんだとはくうみんはボランティアで見たばかりです。近頃の古いもんの方がどうかと思います。
 
 くうみんと同じ病気の人もいました。
「最近の医学の進歩は目を見張るばかりだから、大丈夫、再発なんかしない、したとしても治る」
 そう言っていましたが、最近の医学を信頼していないくうみんにはどうしてそんなに医学を信頼するのかわかりませんでした。
 でも、信じるものがあるというのは、それだけでもいいもかも、と、あえて反論はしませんでした。

 真っ暗な道を、ビールを求めて歩いたこともありました。あんな暗闇はくうみんの家の近くては考えられません。でも、星がきれい。

 今は報告まで。また詳しく言うこともあろうかと思います。もう、眠くなりました。

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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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