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老いの計画 ああ、歳がバレる

 かなり前から、終活とか、老い支度とか言われるようになった。
 一人暮らしが多くなったことと、実際に目に見えるものだけではなく、ネット銀行やネット証券が使われるようになったのも一因だと思う。
 一人暮らしの年寄りが、亡くなる。同居している家族がいれば、大体のことは分かるかもしれない。しかし、一人暮らしの場合は、どこの銀行と取引があるか、家の権利証はどこにあるのかまでは分からない。
 ましてや、ネット銀行やネット証券は、さっぱりわからない。
 迫りくるその時のために、くうみんも、わかるようにしてあるつもりでいる。

 これは老い支度というものであろう。

 しかし、これとは別に、くうみんの中では「老い計画」というのがある。
 この計画によると、くうみんはすでに「老い」の中にいる。まだ入り口であるが。

 まず、若い時のように走れなくなった。以前であれば、月間走行距離は200キロを超えていたものが、今は100キロ行くか行かないか。
「美しき50代」「50を超えてもまだ負けない」
 よく聞くことだが、50代なんて若いんだよ。まだ、頑張れば若い人にも負けないんだよ。

 しかし、60を超えると…

 途端に弱くなる。年代別で頑張ればいいじゃん、とは言うけれど、年代別も50歳以上はひとくくりにされることが多い。すると、60代以上は50代にはかなわない。
 
 今年は富士山にも裏つるぎ縦走にも行けたが、いつまで行けるだろうか?
 富士登山は、70歳以上で頂上に登ると、富士浅間神社で、「高齢者登拝者名簿」に記帳でき、お神酒を振るまわれるなどの特典があるそうだ。頑張るぞ!

 しかし、裏つるぎ縦走は…70が最終かな~。
  
 そして航空券だけを持って行く自由旅行は、75くらいが限度と思う。
 体力的なことと共に、どこにどうやって行くのかや、危険はないかなどの判断力も、歳とともに衰えていくだろう。
 ツアーならまだまだ大丈夫。だけど、これも一人参加できるのは80くらいが限度のように思う。

 くうみん母は、くうみんと一緒に88歳の時、キューバツアーに参加した。周りの人は大変驚いていたが、添乗員の言うことを理解できない、物忘れが激しいなどで、一人での行動はとても無理だった。
 そしてこれが最後の海外になりそうだ。

 何が最後に残るって、船旅だと思う。
 乗っていればそのまま目的地に着くし、船内の催しで十分楽しめる。スリ、かっぱらいの類も、めったにいないであろう。疲れて動けないときは、部屋の中で休んでいればよい。

 だから、くうみんがやるべきことは、今を逃したらできないこと。

 マラソンは、それなりに続けるであろう。
 そして登山もできる限り行くようにしたい。
 海外の個人旅行も早いとこ行かねば、タイムリミットは近い。船旅なんかしている場合ではないのだが、こっちも魅力的なのは否めない。

 はて、老いの計画がほとんどすべて旅行なのはどうしたものか。きっと人それぞれなんだろうなあ。
 好きなことをいつまでできるのか?

 皆様の好きなことは、いつまでできますか?

 
 






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ジャンル : ライフ

いくつから高齢者?

 大方の人は高齢者というと、65歳からと思うのではあるまいか?実際、多くの国では65歳以上を高齢者というそうだ。
 個人差があると思うが、くうみんもそう思う。

 小さい子供は実年齢より上の年齢を言うと、うれしく思うようだ。くうみんだってそうだった。
 それが、実際の年より上に言われると、不本意に思うようになったのはいつからだろうか?かなり早い時期だったと記憶している。10代も後半、いわゆるハイティーンになると、実年齢より上に見られると「ふん!」と思ったのではないか。
 でも、この頃はまだ、年相応に思ってくれるのが一番よかったんじゃないかな。

 若く見られたいと思うようになるのは、30過ぎてからか?男女で若干の違いがあるかもしれない。

 大人なら、人に年齢を聞くときは、思った年齢よりちょっとだけ若く言うことが多いだろう。
 あの人アラフォーと言ったところかしら?41、2?と思っても、
「38くらいですか?」
 とか言う。
「いいえ、41です」
「ま~、そうですか~。お若いわね~」
 これが大人の対応というもの。

 ところがじゃ。

 年寄りになると、どうも人が老けて見えるようになるらしい。これはくうみんの経験上、そう思うようになった。
 以前、山小屋で一緒になったじい様に、歳を聞かれたことがある。
「一億○○才です」
 と言ったら、
「えっ、そうだったんですか?わしと同じくらいだと思った」
 そのじい様はくうみんより、7歳ほど年上だった。くうみんはそのじいさまの年齢は、「まあ、こんなものだろう」と、かなり正確に推定していた。

(なんだ、このじじい) 
 その時はそう思ったが、どうやら嫌味でもなんでもなく、本当にそう思ったらしい。

 どうも、65歳以上になると、自分より数歳年下の人を
「自分と同じくらい」
 と、認識するようだ。これは自分が老いた証拠じゃないか?

 ちなみに、未婚の男女が結婚相談するにあたって、40前後になると、男はうんと年下の女性を希望し、女は年下の男性を希望するという。くうみんもそのような相談を受けたことがある。
「40以上の男性は嫌です」
「へ?あなたはいくつ?」
「38です」
「う~む」

 年寄りになると、自分は若いつもりだが、他の人間は老けて見えるもののようだ。
「なんだ、あの爺さん(ばあさん)は。ワシと同い年なんて信じられない、老けとるの~」
 など思っていても、他から見れば同じくらい…

 自分も同じようなものなのに、他の人が老けて見えるようになるのが、どうも65歳くらいからなのだ。
 これも人によって若干差があるとは思う。しかし、おおよその目安として、65歳から高齢者というのは当たっていると思う。

 それを過ぎて、認知が始まると、急に若返って、「私は22歳(実際は90歳」とか思うようになるそうだ。
 鏡を見ると、近くにいる若い介護士を自分だと思い、自分の姿は、「どっかのばあちゃん」と思うらしい。

 くうみんも、フィットネスジムで、13も年上のばあ様から、
「私と同い年くらいかしら?」
 と、いや~な目つきで言われたことがある。

 この記事

 ふん!と思ったが、ひょっとしてこの人も悪気はなかったのかも知れない…のかな? 
 

 






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テーマ : 人生の流れ
ジャンル : ライフ

楽しいはずの超豪華旅行

 4月の初めくらいに土下座事件があった。

土下座事件 

 この事件はかいつまんで言うと、全くの勘違いで、母から離縁を申し渡されたということ。

 スーパー銭湯に行って、さて帰るべえと体を拭いていたら、携帯が鳴った。母からだ。
「今、電話できないの!」
 と言うと、向こうからガチャンと切った。

 何の用事だろうと後で電話を掛けたら、何度かけても通じない。心配になって翌日訪ねたら、こんなことを言う。
「お前が、もう電話するなと言った!」
 なので、違う、スーパー銭湯のロッカーだったので、ああいったところでは電話をしてはいけないことになっている。だから、今、電話できないと言っただけ。
 それなのに、
「私の中では、そうなの!」
「それが思い込みで、本当のことじゃないとしても?」
「そう!」
「じゃ、私はどうしたらいい?」
「二度と来ないのが私の一番の希望!もう来るな!お前にできることは顔を出さないことだ!」
「はは~、わかりました。もう二度と来ません。今までお世話になりました」

 はは~と、平伏しながらこの時、くうみんは心の中で快哉を叫んだ。

 自由じゃ!自由じゃ!

 ガキじゃあるまいし、世話のかかる年寄りが
「もう来るな!お前にできることは顔を出さないことだ!」
 などと言ったら、どんなにか解放されることだろう。

 そして、くうみんは、家に帰ってすぐさま、今まで迷っていた超豪華旅行を予約したのだった。
 すぐに予約サイトを開いて、ツアーを申し込んだ。

 いつもなら、こんな贅沢な旅行は迷いつつ申し込むんだけど、親との縁が切れた祝いだから、ちゃちゃっとやってしまった。
 
 その後、母からは、
「え~~~ん、ごめんなさ~い!」
 と言うわびが入った。

 まあ仕方ない。そうだよな~、くうみんは、最後の砦なんだもの。 あっちから縁を切りたいと言ってきたらそうするけど、そうじゃなければ面倒見るしかない。

 でも、超豪華旅行には行くぞ!! 

 と言うことで、先日行ってきたのですが…やはり、罰が当たったのだろうか?

 コメントのしようがないと思うので、コメント欄は閉じます。別に他意はありません。

 

 




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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

スマホを売り飛ばそうとしたら 

 また母から呼び出しがあった。
「今度、新しいガラケーの説明をしてもらうから、一緒に来て欲しいの」
 へ~、へ~、わかりました、行きますよ。
「それじゃ、9時半にお店に来て」
「うん、わかった」

 5Gのスマホを通販で買ったのはいいが、その翌日にはギブアップ、近くのショップに行って「簡単スマホ」を提案されたが、これも使えず、結局ガラケーに逆戻り。

 という訳で、店舗での説明に付き合うことになった。
 ガラケーも機種が変わったので、ボタンの位置が違って、わからないらしい。今度はそんなに時間もかからないだろう。11時にならないうちに終わりになって、昼食には早いけど、昼ごはん食べて帰るか。など考えていたのだが。

 店に行くと、もう、母がいた。カウンターの向こうに、若くてかっこいいお兄さんがいた。この人が簡単スマホの説明をしてくれた人なんだろう。目の下にクマ作って、大変だっただろうなあ。

 早速練習に入った。
 電話をかける。切る。受ける。
 このことを練習するのに、やはり多大な時間がかかったのは言うまでもないが、ガラケーなのでそこそこできるようになった。
 まあ、いいでしょう、ということになった時、母は2台のスマホを出した。
「これ、捨てて欲しいの」
 一台は、ジャパネットで買った5Gのスマホ。もう1台はここで買った簡単スマホ。この簡単スマホはキャンペーンで無料だったそうだ。
 お兄さんはこう提案した。
「簡単スマホは取って置いたらどうですか?使うこともあるかも知れないし。5Gの方は、買い取ってもらえばいいんじゃないですか」

 そうね、簡単スマホの方は、取っておいた方がいいかも。母がスマホに手を出すのはこれで2度目。1度目で使うことができなかったくせに、「もうちょっと頑張ればできたかも」と、また勝手に手を出して自滅。2度あることは3度あるっていうし。
「そうね、これはまた、スマホが欲しくなった時のために取っておくことにしよう」

 最新型の5Gのスマホは、売ることにして、買い取りの窓口で聞いたのだが、やはりこれ、これから月々お金を払うことになっているという。
「この支払が終わらないと、売却できません」

 なによ!!お金は払わなくていい、なんて母の勘違いだったんだ!!やっぱりね~。世の中、そんなに甘くない。

 母の家に帰ってから、ジャパネットに電話した。
 先日買ったスマホだが、やはり使いこなせないので、売却することにした。つきましては、月々支払うことになっているが、一括で支払いたい。そうすれば売却が早くできるので。
 オペレーターのお姉さんは、聞いてきた。
「いつお求めになりました?」
「え~っと、母が買ったんだけどね。4月の4日。買った翌日には、使えないってことで、簡単スマホにして、それもダメでガラケーにしたんです」

 こんなやり取りの末、5月末に引き落とし口座から一括払いすることになった。

 5月末にスマホ代が引き落とされたのを確認したら、買い取りの窓口に行って、売り飛ばすことにしよう。いくらくらいで買い取ってくれるのか?まあ、半額にもならないだろうけど、多少はもとを取り戻せる。

「ごめんね~」
「…」
 何が最後の子不幸だ。

 くうみんの家に着いたのは、午後3時。やっぱり午前中じゃ終わらなかった。




 

 
  
 




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テーマ : ケータイ買取り
ジャンル : 携帯電話・PHS

スマホ事件の顛末ショップの店員さんたちの悲劇

新しく「かんたんスマホ」を手に入れた母は、今度こそ、という思いでいたらしい。
 そしてショップのお兄さんに「かける、受ける」のレクチャーを受けた。タップとスワイプがなかなかうまく行かない。操作以前のことで躓いた。
「かける、受ける、そして電話を切る」これだけのことを延々と繰り返し教わること

 なんと6時間

 コーチは3人交代したという。

 くうみんの想像
店員A「はい、まずこの丸いの(アイコン)を軽くたたいて…、あ~、こんな感じですね。そして番号を…」
母 「こうかしら?あれ、できないわ」
店員A「そうじゃなくて…」
 そんなこんなで2時間近く。店員A、頭が痛くなる。
店員A「ちょっと待ってください」
 席を外した店員Aは、別の店員Bに事情を話し、交代を頼み、すっかり遅くなった休憩を取りに社食へ。トイレの鏡に映ったおのが顔を見て愕然とする。目の下に濃いクマが…

店員B「お待たせしました、先ほどのものと交代します。Bと申します」 
 店員B、電話をかける、受けるだけなら楽勝、大したことはあるまいと余裕の笑み。しかし、それがとんでもない幻想だったことに気づく。もう2時間近くたったのに、まったく理解できずにいる老婆…
店員B「少しお待ちください」
 店員Bは、接客を終えた店員cを見つけると、交代を頼む。店員Bは、すっかり遅くなった休憩を取りに社食へ。普段ならすぐに食事するはずなのだが、片隅に置いてあるソファにどさっと体を預けた。そばにいた顔見知りの男がぎょっとした顔をしてBの顔を見た。
「お前、クマがすごいぞ」

 店員cも、大したことはあるまいと、満面の笑みを浮かべて老婆にレクチャーする。しかし、どうしてもできない。

 老婆があきらめて帰った時、もう夕方4時になっていた。10時開店とともに来て、延々6時間…
 目の下にクマのできた店員cは、店員A、Bを見つけると
「大変だった~~~」
「なんだよ、あれ~」
 と、口々に言い合うのだった。

 もしこの人たちが指導しなかったら、くうみんにお鉢が回ってきたに違いない。この人たちは、仕方ないと思ってするか、楽な仕事と思うかはわからないが、仕事のうちと思うだろう。でも、くうみんは絶対に嫌だ。

 粘り強い店員さんたちの指導のおかげで、かけることはできるようになったようだ。しかし、電話を受けることはまだできない。
 当分の間、電話をかけるのはくうみんだけなので、電話が鳴ったら、まず出て、出られなかったらくうみんに折り返し電話をするように言った。
 そうそう、電話を切ることもできないのよね。

 私の方から電話→出られない→母の方からくうみんに電話ということがあった。
くうみん「練習のためにかけてみたんだけど」
母   「ありがとう、そう言えば〇〇市から何か送ってきたんだけど」
 よく聞いてみると、介護保険料の自動振り込み依頼書。
くうみん「自動振り込みの手続きだから、それを書いて〇〇市に返送して」

 母は、振込依頼書の方に気を取られて、電話のことを忘れてしまった。
くうみん「もしもし~!!もしもし~!」
 いくら大声をあげても、ガサゴソと音がするだけだ。くうみんは電話を切った。 

 わしゃ、もう知らんよ。

 頃合いを見計らって、皆さんお勧めの4Gガラケーを勧めてみようとは思う。





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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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