三日目の観光を終えて 味の分からない女くうみん?
三日目の観光はもともと早く帰ってくることになっていたが、悪天候で川平湾のグラスボートもなくなったので、もっと早く帰ることになった。
オプショナルツアーの「星空観光」もなくなったことだし、お土産を買いに行くか。
くうみんはいつもはお土産はあまり買わない。いいなと思うものがあったら、一つか二つ、買うだけなのだが、今回はお土産用の地域クーポンが6千円貰えた。
6千円は、かなりの金額だ。昨日はいろいろな店を見比べて、値引きしているところを狙って買ったが、まだ2千円以上残っている。
もっとも、品物に自信があるのか、あるいはたぶんプレミアがついているので、旨味がないと判断したのだか、クーポンは扱っていない店もかなりあった。
どうしたものか…
考えていると、すぐそこにあるお店が大繁盛しているではないか。
何やら洋菓子の店らしい。くうみんはその店のドアをあけてはいると同時くらいに、たくさんいたお客さんが、潮を引いたようにいなくなった。
「ご試食はいかがですか?」
店員の女性が聞いてきたが、おなかいっぱいなのと、買わされてしまうかも知れないという気持ちとで、
「いいえ、結構です」
と断った。
「それは残念だなあ」
奥にいた男性が言った。
「おなかいっぱいなんです」
「それじゃ、ちょっとだけ食べてみて」
店員の女性がチョコレート色の丸いクッキーを小さな皿に入れて持ってきた。
食べてみると、まあ、普通においしい。
「お勧めはどれですか?」
「お勧めはね、もう売り切れたんですよ。今食べたのはこれ」
たっけ~!!ほんの少しなのに千円以上する!
やっぱり大したたまげたものなのか?
店の片隅に男性が座っているのに気が付いた。
「僕の分、取っておいてくれてありがとう」
「いいえ、いつもありがとうございます」
この店の常連客か?
「ご主人はここのお得意さんなんですか?」
くうみんはにこやかに聞いてみた。
「お得意さんかどうかはわからないけど、良く来ます」
何やら貫禄があるので、ご主人と呼びかけたが、髪はツヤツヤの黒々、お肌は張りがあるので、実際は30代そこそこかも知れぬ、と後で思った。勤め人ではなく、会社でも経営していそうな感じだ。
こんな人が常連で、あんなに人が来るというのは大変おいしいからなのではないか?くうみんは味が分からないだけなのではないか?
「クーポンは使えますか?」
「使えます」
そうか、だったら面倒だから、ここで使ってしまおう。
さっき食べたチョコレート色のクッキーと、これとこれ…適当に選んで会計してもらった。
「ありがとうございます」
この店の主と、貫禄ある男性と数分ほど雑談して、この店を後にした。
なんであんなに混んでいたんだろう?試食したお菓子は、おいしかったけど、「普通に」おいしかった。どこにでもありそうな味だった。
わしは味が分からんのかのう。
しかし、何でもかんでもおいしく感じるというのは、幸せなことだ。
ビールも飲めれば、何でもおいしい。
いいじゃないか、幸せならば。
ということで、コンビニでビールを買い足すくうみんであった。

今宵はボイルしたニシ貝と沖縄豆腐とひじきのサラダ
オバさん一人、こんな貧しい食卓でもおいしいと感じるのは幸せだなあ。
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くうみんはいつもはお土産はあまり買わない。いいなと思うものがあったら、一つか二つ、買うだけなのだが、今回はお土産用の地域クーポンが6千円貰えた。
6千円は、かなりの金額だ。昨日はいろいろな店を見比べて、値引きしているところを狙って買ったが、まだ2千円以上残っている。
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どうしたものか…
考えていると、すぐそこにあるお店が大繁盛しているではないか。
何やら洋菓子の店らしい。くうみんはその店のドアをあけてはいると同時くらいに、たくさんいたお客さんが、潮を引いたようにいなくなった。
「ご試食はいかがですか?」
店員の女性が聞いてきたが、おなかいっぱいなのと、買わされてしまうかも知れないという気持ちとで、
「いいえ、結構です」
と断った。
「それは残念だなあ」
奥にいた男性が言った。
「おなかいっぱいなんです」
「それじゃ、ちょっとだけ食べてみて」
店員の女性がチョコレート色の丸いクッキーを小さな皿に入れて持ってきた。
食べてみると、まあ、普通においしい。
「お勧めはどれですか?」
「お勧めはね、もう売り切れたんですよ。今食べたのはこれ」
たっけ~!!ほんの少しなのに千円以上する!
やっぱり大したたまげたものなのか?
店の片隅に男性が座っているのに気が付いた。
「僕の分、取っておいてくれてありがとう」
「いいえ、いつもありがとうございます」
この店の常連客か?
「ご主人はここのお得意さんなんですか?」
くうみんはにこやかに聞いてみた。
「お得意さんかどうかはわからないけど、良く来ます」
何やら貫禄があるので、ご主人と呼びかけたが、髪はツヤツヤの黒々、お肌は張りがあるので、実際は30代そこそこかも知れぬ、と後で思った。勤め人ではなく、会社でも経営していそうな感じだ。
こんな人が常連で、あんなに人が来るというのは大変おいしいからなのではないか?くうみんは味が分からないだけなのではないか?
「クーポンは使えますか?」
「使えます」
そうか、だったら面倒だから、ここで使ってしまおう。
さっき食べたチョコレート色のクッキーと、これとこれ…適当に選んで会計してもらった。
「ありがとうございます」
この店の主と、貫禄ある男性と数分ほど雑談して、この店を後にした。
なんであんなに混んでいたんだろう?試食したお菓子は、おいしかったけど、「普通に」おいしかった。どこにでもありそうな味だった。
わしは味が分からんのかのう。
しかし、何でもかんでもおいしく感じるというのは、幸せなことだ。
ビールも飲めれば、何でもおいしい。
いいじゃないか、幸せならば。
ということで、コンビニでビールを買い足すくうみんであった。

今宵はボイルしたニシ貝と沖縄豆腐とひじきのサラダ
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