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欠点ばかりのスモウ原…と思ったが

 住むのはいつも海の近くだった。くうみんの生れたところは、ちょっと高台に立つと海が見えた。次に住んだところは、15分も歩くと海だった。その後、おじさんとの日々を過ごした所は、やっぱり海が近かった。

 おじさんもくうみんも、山が好きで、だったら山の近くに住めばいいのに、と二人で言っていた。不思議だな。

 今回、初めて海から遠ざかった所に住むことになった。そこはスモウ原。

 マンションの窓からは建物の間から山の連なりが見えて、景色は今まで住んだうちで一番いいだろう。
  
 でもな。

 ここ、スモウ原のマンションは今まで住んでいた場所にない欠点を持っていた。
 まず、うるさい。
 真ん前に幹線道路があるので、昼間は特にうるさい。慣れた今では、そんなに気にならなくなったと言えば言える。家族がいて、いつも会話の声が聴こえるような家だったら、そんなに気にならない程度ではある。
 
 一番気になるのは、どこに行くのも今までより時間がかかること。今までよりの便利になったのは、高尾山に行く時とおじさんの墓参りに行く時くらいだ。

 北関東方面に行くにも時間とカネがかかる。大好きな立山方面に行くのも、面倒になった。今までなら、東京から新幹線「かがやき」か、「はくたか」に乗ればすぐだったのに、特急○○に乗って、それから乗り換えて…など、お金はともかく、時間がかかる。

 そしてくうみん母の住む施設に行くにも、お金はともかく、乗り換えが多くなり、不便になった。

 そう言えば、上高地に降りてくるときのどこかの山小屋で、大阪のおっちゃん二人組と同室になったことがある。その時に二人は、こう言っていた。
「大阪からだと距離はともかく交通が不便で、どこへ行くにも東京の方が便利なんですよ。だから真剣に東京に移住することを考えたことがあります」

 そして思ったのだよ。日本というのは、東京駅を中心に交通網ができているのだと。

 東京と言っても新宿や池袋ではない。あくまで東京駅だ。

 そう言えば、今まで東京駅へは一本で、しかも近ければ30分以内に行ける土地ばかりに住んでいた。今は東京駅に出るには何回か乗り換えなければならない。そして、そこからが出発。

 不便だよな~。

 という訳で、どこかにまた移住しようと思って、生まれ故郷に行ってみたのだが、そこはNGということが分かった。

 まあ、ゆっくり探そう。など思って、いつものように野山を駆け回ることにした。
 ここ、スモウ原は、ちょっと住宅街を抜けると自然豊かな山道になるというのは先にも書いた。一日に一度ならず二度も、犬の襲撃に遭い、怖い思いをした。今度遭ったら、飼い主にきつく言ったる。

 春はゼンマイやワラビ、夏はキイチゴ、秋は栗…冬は何があるのかしら?さすがに何もない?そんなことを考えて、雑木林をチンタラ走った。
「ん?」

 そこに、くうみんは思いがけないものを目撃した。朽ちた木に生えた、きのこの山!

 きのこの山と言っても、チョコレートのきのこの山ではない。キノコの大きな大群だ!
 くうみんは、そのキノコを観察した。
「これは、ナラタケ…」

 ナラタケは、朽ちたナラ、マツ、サクラなどの木に発生する。よい出汁の出るおいしいキノコだが、消化が悪いので食べ過ぎに注意。そして見た目が大変良く似ている毒キノコ、「コレラタケ」と間違えないようにしなければならない。

 くうみんは、その時はまだ確信ができなかったので、少しだけ取って持ち帰った。
 PC検索して調べてみると、間違いなかった。

 2、3日経って、またキノコの大群のあった所に行くと、あの大きなきのこの山は黒くなって、大地に溶けてしまっていた。

山の幸を愛でる人はたくさんいる。ゼンマイやワラビ、クリなどは誰でも知っているのでたいへん競争率が激しい。
 しかし、キノコの鑑定の出来る人間は、ここでは極めて少ない。ほとんど独り占めの世界だ。

 くうみんは狩り物が好きだ。山菜狩り、キノコ狩り…山菜狩りはともかく、キノコ狩りはどこかに出かけなくてはできないことだった。それなのに、こんな家の近くで出来るとは…

 くうみんさん、私って今までの子と違うでしょ?不便と言ったって、そんなに不便ではないわ。それよりもっと、いいこと…

 し・て・あ・げ・る♡

 う~ん…



  
 
 




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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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