ハーフマラソン走った
いよいよハーフマラソン当日。朝6時に起きて、昨日仕入れておいたサンドイッチと、家から持って来た甘い菓子パンを食べて会場に向かった。結構遅い出発だったので地下鉄もそんなに混んでいなかった。
当日はマラソンするには暑からず寒からず…申し込みの時に予想ゴール時間を自己ベストにしたので最前列に近いスタート位置に着いた。自己ベストは1時間36分台…ぜったいにこんなタイムでは走れないのはわかっている。追い越されるばかりのレース展開になるだろう。本当の目標は、2時間を切ること。時速10キロじゃ2時間を切れないから、今のくうみんには結構厳しいかも知れない。
何しろ寄る年波の上に、2年のブランク…
大会挨拶は、河村たかし名古屋市長。当然だが、テレビで見るのと同じ顔だ。
名古屋弁炸裂。名古屋の国歌、中日ドラドンズの応援歌を歌うという市長とは思えないお茶目さん。おじさんが中日ファンだったので、今でもどこを応援するかと言えば中日だ。かぶっているドラゴンズカラーのキャップはおじさんの形見。
「スタートだがね~!」
と言ったかどうかわからないが、とにかくスタート。5キロ地点で給水があるということだったので、それを期待しながら走った。
そして5キロ地点…ない!給水所がない!んなバカな!
いつも直前に食い過ぎでおなかが重たくなるので、直前に何も口に入れていなかった。そろそろエネルギーチャージが必要だ。くうみんは焦った。しかし、私設給水所を発見!
若いお姉さんがお盆を持って立っている。お盆の上には小さなカップがいくつか…地獄に仏とはこのことだ。くうみんは、仏様のように優しく、観音様のように美しいお姉さんに吸い寄せられた。
「すみません!一つください!」
「カフェオレとコーラですけど、どちらを?」
「カフェオレください!」
普段乳製品は避けるくうみんであるが、甘くてちょっとだけ暖かそうだ。
「ありがとう」
「いいえ、こんなものしかなくてごめんなさい」
そんなことはありません。ああ、助かった。糖分を補給できた。お礼を言って再び走る。
肝心の公設給水所は、6キロ近くの所にあった。ここでもスポーツドリンクを貰う。
そのうちくうみんは、体に異変を感じるようになった。山でもよく見舞われる、べ○意だ。体を動かすとしたくなる。だいぶ以前に、垂れ流しながら走ったマラソン選手がいた。翌日の新聞に、「女を捨てて走った」と、大見出しが躍っていた。
女を捨てて垂れ流しながら走る…エリートランナーなら、それもありだと思う。しかし、この程度のレベルでそこまでするのはちょっと。
これはきっと幻のべ〇意だ!そう思うことにしたが、そうではなかった。本物だ。
まずい!
そう思ってトイレを探すと、トイレはなかなか見つからない。やっと見つけたと思うと、人が並んでいる。もう一刻の猶予もない気がしたので、そのトイレに並ぶことにした。
ギ~ッ!バタン!
×○△




…
(^^♪
うう、間に合った。これで3分はロスしただろう。
ハーフはゴールが近くなった。フルとハーフの分岐点を過ぎた。フルはまだまだ、先が長い。ご苦労様。ハーフで良かった。
最後の力を振り絞ってゴールに向かう。ラストスパートでちょっとだけスピードが上がった。
ゴールとともに手元の時計を止めた。1時間57分ちょっと。目標の2時間を切った。
走れたんだなあ…
自己ベストには遠く及ばないタイムではあったが、何かこみ上げるものがあった。
そうではあったが、こんなタイムで感動しているのは恥ずかしい気がして、何げない風を装った。
ハーフで1時間40分を切るのが普通だった頃は、2時間以上かかる人って歩いているんだろうと思っていた。でもそうじゃない。それぞれ精いっぱい走っている。
さ~、走り終わった。ホテルに帰って風呂入ってビールだ。
くうみんはホテル近くのコンビニでビールやチューハイを大小取り混ぜて6本ほど買った。こんなに必要ないけど、つい、足りなかったらどうしようと思って。
ホテルに着くとすぐに風呂。顔に付いた汗が塩辛い。冷えた体に熱めの湯。ああ、いいな~。
風呂から上がるといよいよ待望のビール。プシュっと開けて、コップに注ぐ。ゴクゴク…
ああ、終わったんだ…
禁酒が。
この後、くうみんファンクラブ名古屋支部のオフ会が開催された。メンバーは、めろんさん、きあらさん、そしてマダムV。行こうと思った鶏手羽屋は準備中だったのでどうしようと思ったが、客引きのお兄さんが声をかけてきた。
「ホストクラブですか?」
「違います、普通の居酒屋です」
近くにホストクラブがあったので、こんな所に連れていかれたら、と警戒した。でも、そうではなさそうなので、ついて行くことにした。
おばさんたちは2年ぶりの再会を祝った。
「…なのよ~」
「でさ~」
どうでもいい話に花が咲く。料理をたらふく食べた。みんな飲まない人なのに、よく話が続くものだ。
くうみんはこういった所ではビール5杯はいってしまうものだが、事前に飲んでおいたおかげで2杯で済んだ。下戸さんと飲むときはこの手で行こう。ワリカン負けはかわいそうだもの。
みんなはしっかりした足取りで、くうみんは酒の酔いと疲れでちょっとだけおぼつかない足取りで居酒屋を出た。
名古屋支部の皆さん、また会いましょう。いつまで走れるかわからん。しかし、その年なりの走りと言うものもあろう。
今度狙うのは年代別入賞だ。
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当日はマラソンするには暑からず寒からず…申し込みの時に予想ゴール時間を自己ベストにしたので最前列に近いスタート位置に着いた。自己ベストは1時間36分台…ぜったいにこんなタイムでは走れないのはわかっている。追い越されるばかりのレース展開になるだろう。本当の目標は、2時間を切ること。時速10キロじゃ2時間を切れないから、今のくうみんには結構厳しいかも知れない。
何しろ寄る年波の上に、2年のブランク…
大会挨拶は、河村たかし名古屋市長。当然だが、テレビで見るのと同じ顔だ。
名古屋弁炸裂。名古屋の国歌、中日ドラドンズの応援歌を歌うという市長とは思えないお茶目さん。おじさんが中日ファンだったので、今でもどこを応援するかと言えば中日だ。かぶっているドラゴンズカラーのキャップはおじさんの形見。
「スタートだがね~!」
と言ったかどうかわからないが、とにかくスタート。5キロ地点で給水があるということだったので、それを期待しながら走った。
そして5キロ地点…ない!給水所がない!んなバカな!
いつも直前に食い過ぎでおなかが重たくなるので、直前に何も口に入れていなかった。そろそろエネルギーチャージが必要だ。くうみんは焦った。しかし、私設給水所を発見!
若いお姉さんがお盆を持って立っている。お盆の上には小さなカップがいくつか…地獄に仏とはこのことだ。くうみんは、仏様のように優しく、観音様のように美しいお姉さんに吸い寄せられた。
「すみません!一つください!」
「カフェオレとコーラですけど、どちらを?」
「カフェオレください!」
普段乳製品は避けるくうみんであるが、甘くてちょっとだけ暖かそうだ。
「ありがとう」
「いいえ、こんなものしかなくてごめんなさい」
そんなことはありません。ああ、助かった。糖分を補給できた。お礼を言って再び走る。
肝心の公設給水所は、6キロ近くの所にあった。ここでもスポーツドリンクを貰う。
そのうちくうみんは、体に異変を感じるようになった。山でもよく見舞われる、べ○意だ。体を動かすとしたくなる。だいぶ以前に、垂れ流しながら走ったマラソン選手がいた。翌日の新聞に、「女を捨てて走った」と、大見出しが躍っていた。
女を捨てて垂れ流しながら走る…エリートランナーなら、それもありだと思う。しかし、この程度のレベルでそこまでするのはちょっと。
これはきっと幻のべ〇意だ!そう思うことにしたが、そうではなかった。本物だ。
まずい!
そう思ってトイレを探すと、トイレはなかなか見つからない。やっと見つけたと思うと、人が並んでいる。もう一刻の猶予もない気がしたので、そのトイレに並ぶことにした。
ギ~ッ!バタン!
×○△






(^^♪
うう、間に合った。これで3分はロスしただろう。
ハーフはゴールが近くなった。フルとハーフの分岐点を過ぎた。フルはまだまだ、先が長い。ご苦労様。ハーフで良かった。
最後の力を振り絞ってゴールに向かう。ラストスパートでちょっとだけスピードが上がった。
ゴールとともに手元の時計を止めた。1時間57分ちょっと。目標の2時間を切った。
走れたんだなあ…
自己ベストには遠く及ばないタイムではあったが、何かこみ上げるものがあった。
そうではあったが、こんなタイムで感動しているのは恥ずかしい気がして、何げない風を装った。
ハーフで1時間40分を切るのが普通だった頃は、2時間以上かかる人って歩いているんだろうと思っていた。でもそうじゃない。それぞれ精いっぱい走っている。
さ~、走り終わった。ホテルに帰って風呂入ってビールだ。
くうみんはホテル近くのコンビニでビールやチューハイを大小取り混ぜて6本ほど買った。こんなに必要ないけど、つい、足りなかったらどうしようと思って。
ホテルに着くとすぐに風呂。顔に付いた汗が塩辛い。冷えた体に熱めの湯。ああ、いいな~。
風呂から上がるといよいよ待望のビール。プシュっと開けて、コップに注ぐ。ゴクゴク…
ああ、終わったんだ…
禁酒が。
この後、くうみんファンクラブ名古屋支部のオフ会が開催された。メンバーは、めろんさん、きあらさん、そしてマダムV。行こうと思った鶏手羽屋は準備中だったのでどうしようと思ったが、客引きのお兄さんが声をかけてきた。
「ホストクラブですか?」
「違います、普通の居酒屋です」
近くにホストクラブがあったので、こんな所に連れていかれたら、と警戒した。でも、そうではなさそうなので、ついて行くことにした。
おばさんたちは2年ぶりの再会を祝った。
「…なのよ~」
「でさ~」
どうでもいい話に花が咲く。料理をたらふく食べた。みんな飲まない人なのに、よく話が続くものだ。
くうみんはこういった所ではビール5杯はいってしまうものだが、事前に飲んでおいたおかげで2杯で済んだ。下戸さんと飲むときはこの手で行こう。ワリカン負けはかわいそうだもの。
みんなはしっかりした足取りで、くうみんは酒の酔いと疲れでちょっとだけおぼつかない足取りで居酒屋を出た。
名古屋支部の皆さん、また会いましょう。いつまで走れるかわからん。しかし、その年なりの走りと言うものもあろう。
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