ラヨーンへ くうみんの試練
ビジネスクラスでいいのは、並ばなくていいことだ。「プレミアムレーン」と言うのがあって、体の不自由な人や老人、子連れの人の他にビジネスクラスの人間もここに並ぶことができる。長蛇の列をしり目にもうスイスイと…
到着したのは現地時間の14時30分、空港からラヨーン行きのバスは14時40分。バス乗り場までシャトルバスで10分から15分ほどかかるそうなので、これは間に合わない。次のバスは16時なので、いつも通り東バスターミナルに向かうことにした。
空港からの電車でphaya thai(ガイドブックではパヤタイと表記しているが放送ではピヤタイに聞こえる)まで行き、スクンビット線に乗り換えて、東バスターミナルのあるエカマイへ。
15時頃着いたのに、次のバスは満席なので、15時40分まで待つように言われた。しかし、バスが出発したのは16時近くで、これなら空港で16時発のバスに乗った方がよかった。あくまで結果論なので、どちらがいいかは運次第と言ったところか。
ラヨーンまでの道のりは3時間ほどだ。19時頃到着。もう当りは暗いが、真夜中と言う訳ではない。
タクシーに乗ろうと、運転手らしき人にこのホテルまで行きたい、いくら?と聞くと、
「ローイハーシップバーツ」
150バーツか?そんなもんかな~。など思っていると、
「高いだろう?このソンテウに乗って行きなさい」
と、その運転手が言うではないか!!近くにいた男性が、くうみんの重いトランクをソンテウに載せてくれた。
「コープンカー(ありがとう)」
もう嫌とは言えない雰囲気になってしまい、そのソンテウで行くことになった。しかし、ずいぶんと街の雰囲気が変わってしまい、どこで降りていいかわからない。
くうみんの不安はマックスになった。隣にいた若い女性に尋ねると、降りるべき場所はもうすでに過ぎてしまったと言う。ソンテウの乗客すべてが「どうしたらいいか?」考えてくれたようで、女性が下りるときに、ドライバーに
「この人をホテルまで送って欲しい」
と頼んでいるようだった。
「私、タクシーで行きます」
そういうと、女性ドライバーは、有無を言わさぬように言い放った。
「タクシーなんてないわよ!!」
これは下心あり…
「大丈夫、このドライバーに送って貰いなさい」
乗客すべてがくうみんに向かってそう言った(ように感じた)。

くうみん一人を乗せたソンテウ。どひゃ~、どうなるんだろう?
ええい、ままよ!ソンテウに乗っていると、あるところで男性が、走り寄ってきた。
「やっと来た!」
と言っているように見えたが、ソンテウは男性を無視して走り去った。くうみんはその男性の方を振り返って見た。ぼう然とする男性。来るか来ないかわからないソンテウを待って、やっと来たと思ったら乗車拒否。
「申し訳ない」
くうみんは心の中で男性にわびた。
ソンテウは正規のルートではなく、ホテルに直行し、ホテルのロビーに横付けされた。
「ありがとう。いくらになりますか?」
「おほほ、そうねえ…120バーツ、でいい。かな?」
「わかりました、はい120バーツ」
ソンテウの乗車料金は一人20バーツくらいだ。客の少ないこの時間、くうみん一人で120バーツ稼げるなら、利の薄い商売をするより割はいい。庶民の交通手段を私物化し、迷惑をかけたが助かったのは事実。

ホテルのロビーに横付けされたソンテウ
ホテル従業員も全く驚いていない所を見ると、ソンテウの私物化はそんなに珍しいことではないようだ。
この後、案内された部屋は、隣の建物の屋根しか見えないひどい部屋だったので替えてもらった。リクエストしたのは、スタンダードじゃなくて、デラックスルームのはずなんだもの。確かに角部屋だったけど、あれじゃ眺望なんてない。
どうも、同じランク内でも、いいとは言えない部屋に案内されることが多い。これは女一人と見て侮っているのか?それとも代理店をかませているので、手数料分ホテルが損しているからそうなるのか?いずれにしても、言った者勝ち。
この後はしばらくのんびり暮らせるはず…
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到着したのは現地時間の14時30分、空港からラヨーン行きのバスは14時40分。バス乗り場までシャトルバスで10分から15分ほどかかるそうなので、これは間に合わない。次のバスは16時なので、いつも通り東バスターミナルに向かうことにした。
空港からの電車でphaya thai(ガイドブックではパヤタイと表記しているが放送ではピヤタイに聞こえる)まで行き、スクンビット線に乗り換えて、東バスターミナルのあるエカマイへ。
15時頃着いたのに、次のバスは満席なので、15時40分まで待つように言われた。しかし、バスが出発したのは16時近くで、これなら空港で16時発のバスに乗った方がよかった。あくまで結果論なので、どちらがいいかは運次第と言ったところか。
ラヨーンまでの道のりは3時間ほどだ。19時頃到着。もう当りは暗いが、真夜中と言う訳ではない。
タクシーに乗ろうと、運転手らしき人にこのホテルまで行きたい、いくら?と聞くと、
「ローイハーシップバーツ」
150バーツか?そんなもんかな~。など思っていると、
「高いだろう?このソンテウに乗って行きなさい」
と、その運転手が言うではないか!!近くにいた男性が、くうみんの重いトランクをソンテウに載せてくれた。
「コープンカー(ありがとう)」
もう嫌とは言えない雰囲気になってしまい、そのソンテウで行くことになった。しかし、ずいぶんと街の雰囲気が変わってしまい、どこで降りていいかわからない。
くうみんの不安はマックスになった。隣にいた若い女性に尋ねると、降りるべき場所はもうすでに過ぎてしまったと言う。ソンテウの乗客すべてが「どうしたらいいか?」考えてくれたようで、女性が下りるときに、ドライバーに
「この人をホテルまで送って欲しい」
と頼んでいるようだった。
「私、タクシーで行きます」
そういうと、女性ドライバーは、有無を言わさぬように言い放った。
「タクシーなんてないわよ!!」
これは下心あり…
「大丈夫、このドライバーに送って貰いなさい」
乗客すべてがくうみんに向かってそう言った(ように感じた)。

くうみん一人を乗せたソンテウ。どひゃ~、どうなるんだろう?
ええい、ままよ!ソンテウに乗っていると、あるところで男性が、走り寄ってきた。
「やっと来た!」
と言っているように見えたが、ソンテウは男性を無視して走り去った。くうみんはその男性の方を振り返って見た。ぼう然とする男性。来るか来ないかわからないソンテウを待って、やっと来たと思ったら乗車拒否。
「申し訳ない」
くうみんは心の中で男性にわびた。
ソンテウは正規のルートではなく、ホテルに直行し、ホテルのロビーに横付けされた。
「ありがとう。いくらになりますか?」
「おほほ、そうねえ…120バーツ、でいい。かな?」
「わかりました、はい120バーツ」
ソンテウの乗車料金は一人20バーツくらいだ。客の少ないこの時間、くうみん一人で120バーツ稼げるなら、利の薄い商売をするより割はいい。庶民の交通手段を私物化し、迷惑をかけたが助かったのは事実。

ホテルのロビーに横付けされたソンテウ
ホテル従業員も全く驚いていない所を見ると、ソンテウの私物化はそんなに珍しいことではないようだ。
この後、案内された部屋は、隣の建物の屋根しか見えないひどい部屋だったので替えてもらった。リクエストしたのは、スタンダードじゃなくて、デラックスルームのはずなんだもの。確かに角部屋だったけど、あれじゃ眺望なんてない。
どうも、同じランク内でも、いいとは言えない部屋に案内されることが多い。これは女一人と見て侮っているのか?それとも代理店をかませているので、手数料分ホテルが損しているからそうなるのか?いずれにしても、言った者勝ち。
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