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おバカ自慢

 勉強のできないくうみんに皆さんからの温かい励まし、身に沁み入りまする。

 自分のことをくうみんと同じように感じている皆さん、結構多いようですね。めろん様、HarmonyLotus様、ナーキー様、君たちはこっちの人間だぁ~!!

 さて、算数及び数学のできないくうみんは、文系ならできたのかと言うと、英語もしっかりできなかった。
「なんで、thisをディスと読むのだろう?ティーエイチアイエスアイエスとしか読めないじゃないか」
 と、この調子で高校まで行ってしまった。

 よくこんなんで引き受けてくれる高校があったものだと思うが、くうみんの出身は神奈川県、当時は神奈川方式と言って入学試験はあまり重きを置かれず、中学の先生が「ここに行け」と言うと、そこに自動的に決まってしまうと言う、ありがたい方式であった。

 高校はどこにしようか迷った。と言って成績が悪かったので志望できる高校の数は多くなかった。
 先生はため息をつきながらくうみんに言った。
「偏差値が50あれば結構あるんだけどねえ。くうみんの場合は偏差値が40台なのでかなり限られるんだよ、ここと、ここと…」
 先生は3、4校を示した。

 くうみんの父は大変ユニークな人だった。どうしょうもない人間だったが、たまにいいことを言ってくれた。迷っているくうみんにアドバイスしてくれた。

「お前、高校は上り電車でなく、下りで行くところを選んだ方がいいぞ。上り電車は混んでいる。混んだ電車はたまらんからな」
「うん、判った」

 なるほどねえ、混んだ電車はたまらんか。

 学校の廊下を歩いていると、向こうから担任の先生が歩いてきた。くうみんは先生を呼び止めて言った。
「先生、父に言われたんですけど、上り電車は混むから下りで行けるところを選べと。高校は下り電車で行ける所がいいです」
「下り電車で行けるところねえ…じゃあ、ここにしろ。Y学院な、ここなら枠があるから。はい、これで決まった。よかったな~」
 と言って、先生はサンダルをパタパタさせながら、歩いて行ってしまった。

 そしてめでたく下り電車で行ける高校に入学した。

 こんな高校でもくうみんは授業中に行う英語の小テストは毎回0点であった。教科書からの短文が2題出る。あらかじめ先生は「ここを出すから」と教えてくれると言う親切さだ。例えばこのような。

 THIS IS A PEN.
 I AM A BOY.

「ティーエイチ・アイ・エスアイエス…こんなのをどうやって皆覚えるんだろう?」
 おバカくうみんには皆目見当がつかなかった。

 毎回0点は嫌だ!どうにかして点を取りたい!

 ある日非常な決心をして何とか10点満点の5点でも取りたいものだと必死になって覚えた。

 ティーエイチ・アイ・エスアイエス エー ピーイーエヌ…

 そして英語の授業になった。小テスト開始。

 できた~!!これで0点脱出だ。隣の子に解答用紙を渡してお互いに応え合わせをする。
 しかし、やはり0点だった。小さなミス。Aを入れ忘れた。スペル違い。くうみんガックリ。

 泣けてきた。

 そこに何も知らずに先生が、
「それでは教科書を読んでください、くうみんさん」
 くうみんを当ててきた。

 くうみんは立ち上がって教科書を読み始めた。教科書には英語のスペルの上に、カタカナで振り仮名を振ってある。
 読み始めると、ほどなくして、涙がボロボロこぼれた。

「うわ~~~ん」

 また0点…あんなに頑張ったのに…くうみんはあまりの悲しさに泣き出してしまった。
 驚く若い男の先生。こいつはくうみんの担任だ。

 そのうち担任と親の面談があった。この担任が、くうみん母にこの事件を言っちまいやがった。
「突然くうみんさんに泣かれてしまって、僕はどうしていいか判りませんでしたよ」

 くうみん程度のおバカはこの高校では珍しくもなかったので、まさかまたもや0点だったので悲しくなって泣いたなど思いもよらぬことだったのだろう。

 思春期の感じやすい女の子が、なぜか悲しくなって泣いてしまった…担任はそう思ったらしい。

「先生がそう言って困っていたわよ。何があったの?」
 母はくうみんに尋ねた。
「…何でもない」
「くうみんさんは特に感受性が強いからって言っていたわよ」
「…」

 また0点だから情けなくなって泣いたなんて言える訳ね~だろ~!!

 このことはいまだに母には秘密にしている。


 
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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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