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不言実行も有言実行も、とにかく実行。ボランティアに行って来た

 台風19号の爪痕は、まだまだ人々の生活に影響しているらしい。くうみんの家は、幸い何もなかったけど、家の割と近くでも被災して、不自由な思いをしている大勢の人がいるようだ。
 
 この方々には心よりお見舞い申し上げます…って、こんな言葉を連ねるのは、簡単なことだ。自分が被災した立場なら、
「同情するなら金をくれ!!」
 という心境だろうなあ。
 で、おつりに渡された小銭を募金箱へ…あ、これは、被災者向けの募金箱じゃない!盲導犬育成の募金箱だった! 
 しかし、ま、いっか。盲導犬が必要な人もいることだし。

 テレビを見ていると、連日のように台風の被害を訴えている。
「もう、家も思い出も、何もかも流されてしまった…」
 と、涙目の人。
「全壊しなかったにせよ、こんな家、危なくてもう住めませんよ」
 と、ため息をつく人。 
「家の中を早く片付けなくちゃ、住むところがない」
 何とかしようと必死になっている人。

 この人達、気の毒~。大変そう~。

 って、テレビの前でお茶飲んでる場合じゃない!何か、できることをしないと!この近くも、被害を受けたと聞いた。

 くうみんは市のホームページを開いた。災害関係のページを開くと、やはりあった。

 ボランティア募集。

 行って来ましたよ。ホームページに書いてある通り、長靴、カッパ姿で、昼食と水筒にお茶を入れて。
 被災地は、近いと言っても自転車で1時間近くかかった。当日受付。ボランティア保険にも加入した。
「この保険は、来年3月31日まで有効です」
 受付の女性が言う。
 ふ~ん、それじゃ、もっとボランティアした方がお得!なんでも損得で考えるくうみんだった。

 ボランティアは5,6人のグループに分けられ、派遣される。すでに大勢のボランティアが現場に向かったらしい。しかし、くうみん達が行くと言う、派遣先のことを聞かされておじけづいた。
「実は皆さんの派遣先は、お墓が崩れて民家にそこの土砂が流れ込んだところです。実際、昨日も遺骨が出てきました。もし、それは無理、という人は、申し出てください」
「大丈夫です」
「私も」
 他の人は次々と首を縦に振っていた。その中には一人の女性も。

 一方のくうみん。嫌だ、骨を触ってしまったら、気味が悪い。おじさんの骨は、取ってあるけど、それとこれとは話が別。まあ、敷地にお墓の土砂が流れ込んだ家の人は、普通の被災者よりも、気味の悪い思いをしているだろうが。

 骨が気味悪いなんて遺族の方には申し訳ないが、くうみんの正直な気持ちだ。

「私、パスします!!」
 
 くうみん以外の人を乗せた車が、走り去っていった。くうみんは一人残された。遅れて、一人の男性ボランティア、Tさんが来た。事務局の女性が、プラスチックの板を抱えてやってきた。
「今の所、仕事がないのでこれを作っていただけますか?」
 その男性と二人で、土嚢を作る際に使うと言う装置を作る手伝いをした。

プラスチックの板
 これを切って

土嚢立て
 こんな感じに組み立てる

こんな風に使う
 こんな風に使うそうだ

 その仕事もすぐに終わった。仕方なく、そこら辺をプラプラ歩いた。せっかく行ったのに仕事がない。バカみたいだな~。やっぱりお骨の所に行くべきだったかな~、など思って、詰め所に戻ると、なんと応援要請の連絡が入ったと言う。
 Tさんの運転する車で現場に向かった。
「良かったですね~、仕事があって」

 先に作業していた人たちは、男性4人で、昼食を食べている最中だった。くうみんも、持って来たセブンのおにぎりをほおばった。食事中に話を聞くと、ボランティアが趣味のようにしているようだ。

「東日本大震災の時は、宮城に行きましたよ」
 へえ、まだ30代くらいだろうに、えらいのねえ。
「大分でボランティアした時ね、終わったら温泉に入ろうって相談して、それを楽しみにしていた人がいたんだ。ところが思ったより時間がかかって、温泉に行けなくなったんだ。そしたら、〇〇さんが、ものすごくがっかりしてな。よほど楽しみにしていたんだろうな」
 その人の気持ち、よ~くわかる!!

 そして作業開始。

 庭に流れてきた土砂をスコップで削り取るのだが、本来の土と流れ込んできた土砂の境目が、初めのうちはよく分からなかった。流れてきた土砂は、粘土質で長靴の底や、スコップにべったりと付着した。お昼ご飯を12時45分で終えて、その後2時間半ほどで、作業が終了した。
「今日一日で終わりそうだな。6人いるとさすがに速いな」
 リーダー格の人が、スコップを使いながら言った。

 積み上げた土嚢はどれくらいだか、100は超えていると思う。数えきれないくらいだ。
「まあまあ、ありがとうございます」
 その家の人も喜んでいる。これを家の人だけで片付けるのは、かなり難しいと思う。その笑顔を見ると、こちらもうれしくなった。

 その後、詰め所に戻ってお菓子とお茶をご馳走になった。
「今回作業した所、仮設トイレが倒れて糞尿まみれの大変な場所だって言ってたけど、たいしたことなかったな」
 リーダー格の男性が、お茶をすすりながら言った。
「えっ、そうなんですか?!私、初めに言われた所、お骨の混じる土砂の片付けだったんで、パスしたんです!どっちを選びましか?!」
「こだわらない」
 ほんとかよ!!

 あとで知ったことではあるが、糞尿と遺骨、どちらを選ぶかと言えば…う~んと考えて、糞尿の方、かな?
 
事務局本部
 作業後、お茶を飲んでくつろぐボランティアの皆さん




 まだまだ続く、ぬかるみぞ。できることをしてみました。

 
 



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テーマ : 台風
ジャンル : ニュース

一番楽なはずの帰り道 瞬間、鳥になったくうみん お食事中には読まないでください

 阿曽原温泉小屋では、山小屋としては遅い6時からの朝食だった。
 食べる方も大事だが、出す方はもっと大事。しかし、これが甘かったことを後で思い知ることになる。

 いつも出発ではしんがりを行くくうみんだが、いつも最後は嫌だという頭があって、早く行くことにした。この日はなんちゃって富山山岳会の皆さんの方が遅かった。
「それじゃ、私歩くのが遅いから先に行きます」
「ああ~、またお会いするでしょうな」

 上り坂を30分ほど登った後は、ほとんど坂のない水平歩道になる。道も整備されている。こうなるとくうみんは速かった。やはりランナーと登山家では得意とするところが違う。ランナーは道さえ良ければ、速い。

朝のうちは良かった
 朝のうちは天気は悪くなかった

日も差していた
 日も差していた。このまま持ってくれよ…と思っていたのだが

 雷が落ちたのだろうか、生木が引き裂かれていた。

生木を引き裂いた
 文字通り、生木を引き裂いた

かわいいキノコ
 かわいいキノコ。これは食べられるかどうか、不明

ナントカニンジン

 スイスイと進むくうみん。しかし、早く出たがための失敗に気付いた。
「ううっ!」
 想像できるだろうが、ベ〇意だ。いつものように幻だと思った。しかし…

 前を歩く夫婦と思われる男女を追い越すとき、ちょっとした会話をした。
「まあ、速いですね!」
奥さんの方に声をかけられた。
 くうみんは小さな声で囁くように言った。
「実は、トイレに行きたくて…」
「まあ、そうですか。私もさっき…あはは」

 それだけの言葉を交わすと、くうみんは風のように去って行った。
 これは幻…幻のベ〇意…

 いや!これは幻ではない!本物のべ〇意だ!!

 山の中には何も残すべきではない。しかし、こういう場合はやむを得ず次善の策を講じる。どこかに穴を掘ってそこでする。使った紙は持ち帰る。

 場所を探すが、細い一本道があるばかりだ。
 場所を探していると、地面すれすれの所の枯れ木に、ブナハリタケが生えているのを発見した。思わず採る。もっと採りたかったが、それどころではない。
 やっと穴を掘れそうなところを探し、穴を掘ってズボンを下ろそうとしていると、若い男性が、後から来た。
「う、うん、ゴホン」
 くうみんは手を止めて取り繕った。男性はさっさと先に行ってしまった。

 いなくなったところを見計らって…

 その速さは鳥並みの瞬間芸と言っていい。

 使った紙をポリ袋に入れ、穴を埋め戻した。

  しばらく歩いてから、休んでいると、先ほどの夫婦が現れた。
「若い男の人が来たでしょ?」
「はい」
「あの人、凄く歩くのが速いのよ。先を歩いているオバさんが、トイレに行きたいそうだから、ゆっくり歩いて行ってね、っていておいたのよ」
「えっ!私、さっき…」
 もうバレバレだったのか!いくらオバさんでも、恥ずかしい。
 この夫婦を後にして、先を行くと、先ほどの男性に一瞬追いついた。きまり悪かった。

 朝から、降ったりやんだりだったのが、いつの間にか本降りになっている。でも、汗びっしょりでどうせ濡れているから、レインコートなしで進んで行った。

雲行きが怪しくなってきた
 雲行きが怪しくなってきた

大太鼓の雄大な風景
 大太鼓の雄大な風景

道標
 道しるべ。このまま行けばいいんだな

 ここは志合谷。真っ暗なトンネルを歩かなければいけない。

志合谷

ここから真っ暗
 この中、真っ暗なんだよ

 くうみんは、山に行く時に持って行く、小型の懐中電灯を手に、トンネルの中に入って行った。下には水が溜まっている。上は下手すると頭を打ってしまう。
 こんな真っ暗な道が200メートルくらい続いただろうか。後ろから、男性の声が聞こえる。二人らしい。一人っきりで暗いトンネルを歩くのは心細かった。どうしよう?変な所に迷い込んで出られなくなったら?

 しかし、無事通過。しばらく歩いて後ろを振り返ると、あのトンネルの入り口が見えた。
「トンネルよ、さらばじゃ」

水平歩道
 真っ暗トンネルの入り口

可憐な花

 この日すれ違ったのは、男性のソロ、若い男女一組、そして十数人ほどの団体さん。個人ならキャンセルするところでも、雨でも団体だと、決行することが多い。くうみんがツアーを敬遠する理由の一つ。

 結局この団体さんたちは、阿曽原温泉小屋までは行かずに引き返したらしい。阿曽原温泉小屋のブログに、「今日は3人だけ」とあった。

 もうすぐ駅のはず。下りに差し掛かってかなり経つ。でも、なかなか駅が見えない。

 前を行く人
 前を行く男性

 駅が見えた!!そう思ってから一度、すっ転んだ。

もうすぐ駅だ~
 もうすぐだ!すってん!

 本当は近くの温泉宿にでも行こうかと思ったのだが、ずぶ濡れでそんな心の余裕がない。なんちゃって富山山岳会の面々にも再会したが、この人達も余裕がなかったのだろう、せわしなく挨拶してそのまま別れた。

 山の下り坂で一瞬同行することになった男性の情報によると、更衣室はないらしい。トイレで着替えた。
 欅平からのトロッコ列車も、いつもなら景色がよく見える、屋根のない普通車に乗るのだが、今回ばかりは屋根のあるリラックス車両へ。一番高いが、ここと普通車両しか空いていない。雨なのに、普通車に乗るツワモノもいるが、今回はパス。

窓ガラス曇りっぱなし
 窓ガラス曇りっぱなし

いい景色なんだけどな
 きれいな所なんだけどな

トロッコ列車
 リラックス車両。宇奈月駅にて

業務用トロッコ列車時刻表
 業務用トロッコ列車の時刻表

 宇奈月駅から歩いて、富山地方鉄道・宇奈月温泉駅へと向かった。駅に着くと同時くらいに、列車が出発してしまった。日頃の行いのせいかしら?

 しばしっ待っていると列車が来た。列車は、この天気だからか、空いている。

レトロな内山駅
 レトロなうちやま駅

レトロな倉庫
 レトロな倉庫

 そこから新黒部駅下車、歩いて黒部宇奈月温泉駅から、北陸新幹線に乗る。

 駅のコンビニで、ビールとサンドイッチを仕入れて、自由席に乗り込んだ。

新幹線の中ではこれ
 新幹線の中ではこれ。は~、生き返る

もう一本!
 正直、ほっとした。もう一本飲んじゃえ!

 いつの間にか晴れている。山の天気は意地悪なものよのう。

いつの間にか晴れている
 なんだ、今頃晴れやがって!

 新幹線を乗り換えて、在来線へ。浅間山が見えた。浅間山を見ながら通勤通学っていいな。

ちょっとピンボケ浅間山
 かなりピンボケ浅間山。これにて登山終了



 鳥になったくうみんって、何のことだと思った?

 あっはっは!
 

 
 

 




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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

仙人池ヒュッテから阿曽原温泉小屋  6.6キロ 標準歩行時間5時間50分

  今日も早起きだ。

朝の仙人池
 朝5時40分くらいの仙人池

 仙人池ヒュッテの朝食
 山小屋の朝食。これにご飯とみそ汁が付く

 朝食を食べていたら、宿の人が、
「朝焼けがきれいですよ」
 との報告。

日が昇る
 朝日の登る裏剣

 周りには団体さんがいっぱい。
「さっきはきれいだったわね」
 との声があり、ちょっと遅かったようだ。ま、いっか。

 団体さんは6時頃出発した。先に行ってくれた方が、いざこざがなくてよろしい。

 6時20分仙人池ヒュッテ出発。
 
 くうみんは足が遅くなった。疲れたと言うより、どうやらバランスの取り方が悪くて、道が悪いと極端に遅くなるらしい。
 現にどれだけすっ転んだか。

 仙人池ヒュッテで食事をともにした、男性2人、女性一人の「なんちゃって富山山岳会」の皆さんに軽く追い抜かれた。でも、マイペースで行こう。

 大変な道です
 向こう側に細い線のように見えるのが道です

こんなん道じゃない!
 こういう所、苦手なんだけど、引き返す訳にも行かないし

珍しい花
 珍しい花!あなたは誰?

 仙人温泉小屋はもうすでに営業を終了している。ここにはおじさんと泊ったことがある。おじさんは温泉好きなので、仙人池ヒュッテに泊まり、ここに泊まり、次の阿曽原温泉小屋にも泊まると言う小刻み技をやってのけ、
「あんたたち、そんな!あははっ!」
「それは長い道中で」
 山小屋の主や登山客に笑われてしまった。

仙人温泉小屋
 今期は終了している仙人温泉小屋

パワーストーンらしい
 ここに座るとパワーがみなぎると言う触れ込み

熊に注意
 クマに注意

ここより雲切新道
 今まで通ったことのない雲切新道

仙人温泉の源泉
 仙人温泉小屋の源泉。周りが暖かい

一度泊ったことがあったっけ
 さらばじゃ、仙人温泉小屋

 道しるべの通りに行く
 道しるべに従って行く

トホホな道
 急な下りが多かった。逆コースは大変だろうな

目みたいに見えるトンネル
 目みたいに見える関電のトンネル

こうなっていたのか
 次第に近くなっていく

仙人ダム
 関電の仙人谷ダム

 関電の敷地だけでなく、建物の中まで通らせていただく。関電は不祥事があったが、見ず知らずの登山客を通してくれる太っ腹なところも持ち合わせている。
 
通らせていただく
 順路はこちら

人のうちに侵入
 お邪魔しま~す

こっちですね
 こちらですか?

山と違って歩きやすいが

トロッコも走る道
 トロッコも走る

時刻表
 時刻表です
 
 皆さん!熊が侵入しないように、ですって!虫じゃなくて、熊ですよ!

熊が入ると困る
 クマが入ったら怖いだろうな~

こんな池もきれいな水
 水のきれいな池

 この後、上り坂を経て、平らな道に出る。

平らな道に出た
 やっと平らな道に出た。ホッとする
 
トンネルです
 トンネルを抜けると、そこはまだ道だった

 平らな道に出ると、「ほどなくして阿曽原温泉小屋に到着する」とガイドブックにあったが、ほどなくしても全く阿曽原温泉小屋に着く気配がない。
 心配になったくうみんは、宿に電話したが、深山のこととて、圏外だ。道を見落としたのかも知れないと、今来た道を引き返した。もう、30分くらい歩いた所だった。
 引き返したが、見落とした訳ではないらしいので、また今来た道をたどった。

 すると、水平歩道になって1時間近く歩いた所に、阿曽原温泉小屋に至る下り道が現れた。

 「ほどなく」というのは「すぐに」という意味だろう。図書館から借りたガイドブックで、書き込みは禁止だったが、これは「1時間近くかかる」と書いておかねば。

「予約しております、くうみんです」
「はい、くうみんさんね、宿泊料は1万円です」
 剣沢小屋は1万800円、仙人池ヒュッテは1万500円、ここは1万円か。
「他よりお安いんですね」
 すると山小屋の主は言った。
「うちは時代に乗り遅れているんです」  
 なるほどね、消費税なんてない時代なんだ。剣沢小屋は8%の時代、仙人池ヒュッテは5%の時代だ。

 一番奥の部屋に泊まるように指示され、行ってみると仙人池ヒュッテで、食事を一緒にした人たちがいた。
「同室ですね、よろしくお願いします」

 お風呂は温泉で、男女別の入れ替え制。
 女子の時間になったので、結構長い風呂場までの道を降りて行った。

冬の雪崩
 ここは雪崩の巣窟ですって。雪崩で飛んで来た、一抱え以上ある大きな石

 時間をもう15分すぎているのに、男性が入っている。
 誰だ、バカヤロウ、など思っていると、機嫌よく出てきた男の顔を見て驚いた。
 
 あの、どえらいガイドとその子分のガイドだ!

 悪いとわかっているのか、下を向いて口走る。まだ風呂場には何人かの男がいる。

「…どうぞ~」

 どうぞって、あんた、男と風呂に入れってか!
 次に出てきたのは添乗員だ。

 しかし、こいつら、人には「時間厳守!」など言っておきながら、自分たちはどうよ?遅くなってすみませんの一言くらい言え!!まい〇びツアー、猛省せよ!

 なんですか、このどえらいガイドは、聞いた話によると、テレビにも出た名物ガイドだそうだ。フン。テレビに出たのがそんなに自慢か?

 くうみんの以前住んでいた家の近所に、やぶ医者ゆえに、「ヤブハラ」と言われている医者がいたが、そのヤブハラがテレビに出た時は椅子から落っこちるほど驚いたぞ!

 テレビに出るなんて言うのは、単に伝手があるかどうか、それだけなんだよ!
 
 ここの山小屋の主とは仲がいいらしいな。主の前では尻尾があったら、プリプリ振っているだろうと思うほど懐きやがって!人を見て態度を変えるのもいい加減にしろ!
 ふ~。 

 風呂場に最後までいたのは、あの同部屋の男性達でないの?!
 しまった、という顔をして、一生懸命取り繕っていた。
「え~っと、これが温泉の出るホースで、こっちが水で~」

 どうでもいいから、早く出て行ってくれ。

阿曽原温泉
 向こう側に走って去っていく男性達。まあ、ガイドとは立場も違うしね

 ここは、以前はポピュラーな山小屋の食事を出していたが、数年前に来た時からカレーになった。

味自慢カレー
 おいしい手作りカレー。2杯食べた

 なんちゃって富山山岳会
 なんちゃって富山山岳会の皆様

 男性たちは65歳だそうだ。
 くうみんは「一億歳です」と言ったら、
「なんだ、我々と同じ年かと思った!」
 なんだと~!
「ま~、失礼ね~」
 腕をひっぱたいてやった。

 わたしって、やっぱり老けているのかしら?

ジジババ達
 男性に酒を奢ってもらった。清酒立山。旨し

 男性達は富山愛を語っていた。
「新潟コシヒカリより、富山の米はうまいぞ!」
「こういうのを全国に発信出来たらなあ」

 それならブログが一番ですよ。金もかからないし。

 山で鍛えているだけあって、65歳と言っても、体は若々しいように見受けられた。くうみんも顔は老けていても、体は若く保って行きたい。

 本当は、顔も若くありたい…


 アフィリ始めてみました。








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テーマ : 登山
ジャンル : 趣味・実用

剣沢小屋から仙人池ヒュッテ 6.6キロ 標準歩行時間5時間50分

 山の朝は早い。5時から朝食なので、4時半くらいに起きて顔を洗ったり、荷物をまとめる算段をする。
 他の人たちは狭い場所で大変な思いをして荷物をまとめるのだが、何しろくうみんは一人部屋なので、思いっきり店を広げて片づけることができた。
 これも台風情報のおかげだ。台風が来ると言っていたのに、いい天気。こんなことってあるのね。

 山小屋を出たのは、6時だが、これでもくうみんが最後だった。

朝の剣
 明けゆく剣の朝

道しるべ
 このしるしに従って、道を進む

雪渓の穴
 こんなのに落ちたら、万年雪だから、永久に出て来られない。

 山小屋を予約するときに、「6本爪以上のアイゼンを持ってくるように」言われたので、急遽買った。今まで4本爪のアイゼンで十分だったんだが…でも山小屋の人の言うことは聞かなきゃ。

アイゼン装着完了
 アイゼン装着完了!今のアイゼンは着けるのが簡単

 そのうちに、団体さんに追い付いて来た。難所のスラブ(一枚岩)で難儀しているらしい。
「左手でロープ持って!違う!右手は岩をつかむ!右手は岩!そうじゃない!!」
 ガイドが客に声を張り上げて、指導している。まあ、客と雇われている側は、通常客の方が偉いのだが、このような場合はガイドの方が偉いから、仕方ない。

バカガイド
 声を張り上げて指導するガイド

 ロープを伝い終わったのを見計らって、今まで聞いたガイドの指導に従って、岩を下りた。スッスッと行けた。何だ、簡単じゃない。
 次のロープに最後の客が取り付いている。この人が終わるまでここで待っていなきゃ…そう思って待っていると、あのガイドが、くうみんに向かって鬼のような形相で怒鳴る。
「あんたはここで待って!」
 はぁ?わかっていますよ、それくらい。あなたの客、慣れていないようだし。それにしても、私、あなたの客じゃないんですけど?なんでそんな口のきき方するの?

 しかし、くうみんは大人。にっこり微笑んで言ってみた。
「私はツアー客じゃないのに、なんでそんなに親切にしてくれるんですか?」

「私、あんたの客じゃないんですけど」という意味で言ったつもりだった。
 なのだが、このバカガイドには通じなかった。
「あんたが早過ぎるからだよ!!」

 このボケが。しかし、このボケとは、その後の宿も同じで、悩まされることとなった。

団体さんの後に付いて行く
 団体さんとともに2番目の雪渓を歩く。

「早く先に行って!!」
 あのバカガイドが、私に向かって言う。はいはい、あなたの指導を無料で受けるような図々しさは、もうありませんから。

 雪渓をやり過ごして歩き始める。

エーデルワイスの一種
 エーデルワイスの一種

道標
 道しるべ

これが道!
 棒を渡したところが道です。下は川

二股のつり橋
 二股のつり橋

何の実だろう?
 赤い鳥小鳥、なぜなぜ赤い

ツリガネニンジンの実だと思う
 赤い実を食べた

三の窓雪渓
 三の窓雪渓。これは2012年、氷河と認定された

イワカガミ
 イワカガミの葉が紅葉している

道なき道
 こんな道は嫌だ。だけどこんな道が多い

リンドウがきれい
 今はリンドウの季節

山小屋が見えてきた!
 山小屋が見えてきた~

もうすぐだ…結果的にまだまだ遠かった
 もうすぐに違いない

 ここは仙人池ヒュッテと、池の平小屋へ行く道の分岐だ。仙人池ヒュッテは今宵の宿だが、その前に池の平小屋にも行ってみようか?おじさんとも行ったことのある池の平小屋…

誰かが寄り道
 そう思った人が他にもいた

 さっきのリュックを置いていった人達が戻って来た。
「池之平小屋に行くんですか?」
「はい」

 60代と思われる男性の二人組だった。この人達とも二日間、一緒に行動することになる。

 池の平小屋まで徒歩30分とあったが、もうちょっとかかった。

池の平小屋
 池の平小屋が見える

ここにもリンドウ
 池の平小屋近くにはリンドウの群生が

池の平小屋の前
 池の平小屋からの風景。ここでおじさんと写真を撮ったっけ

こんなんありました
 こんなものもありました

池塘があります
 池塘

 写真を撮って、景色を眺めていると、あの団体さんが。早く戻ろう。

 そこから分岐まで40分くらいかかったか?分岐から仙人池ヒュッテはすぐだろうと思ったら、そうでもなかった。やっぱり30分くらいかかったような気がする。見えるのに遠いって、なんだかな。

仙人池
 仙人池は裏剣のビュースポット

「予約しております、くうみんです」
「くうみんさんね。団体さんは見かけませんでしたか?」
「池の平小屋の方に行っていましたけど、もうすぐ来ると思います」
「それじゃ、団体さんが来る前にお風呂に入った方がいいですね」

 到着後、すぐに風呂を使わせてもらった。湯船にも入れる。こんな山中で風呂に入れるのはありがたい。

 水のない山域を2、3泊すると、ホームレスのような臭いを発するのが自分でもわかる。
 ふもとの宿で風呂に入るのだが、服を脱ぐときにその臭いがひときわプン!と。近くの人がこっちを見て、眉をひそめるのが分かる。
 おじさんも、言っていた。
「あれは、仕方ないんだよ、って噂しているのを聞いた。肩身が狭かった」

 今日は相部屋だけど、たったの二人とはラッキー。この山小屋に以前泊ったときはもうすし詰め状態だったもの。
 
仙人池ヒュッテの部屋

 同室だったのは、室堂の某宿で働いているという若い女性だった。山が好きで、勤め先もそこにしたらしい。

くれゆく仙人池
 暮れゆく仙人池と裏剣。先程の写真とは少し、アングルが違う

 くうみんが20年近く前に泊ったとき、ここは料理自慢の山小屋だった。それこそ、剣沢小屋のような食事を出したものだ。でも、経営者が変わったのか、もっともポピュラーな山小屋の食事になっていた。

超豪華夕食!
 以前はここでもこんな感じの食事を出していた

 同じ食卓を囲むのは、同室の女性と、分岐点で会った60代男性と40代と思われる女性の3人組。この人達は地元富山の人だと言う。
「イカの黒作りがあるとは嬉しいねえ!」
 と感動していた。

 ジャガイモを揚げてから、醤油と少しの砂糖で味付けしたのだろうか、これもおいしかった。まったく普通の食事に見えるが、こう言ったところに料理自慢の残り香を感じた。

仙人池ヒュッテの夕食
 もっともポピュラーな山小屋の食事。しかし、ジャガイモの炒め物とイカの黒作りを出すのは、ただモノではない

 明日は、雲切新道を行く。以前来た時の道は台風で通れなくなったので、この道が造られた。以前よりも険しく、長くなったと言う。

 心して行かねば。





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テーマ : 登山
ジャンル : 趣味・実用

大町温泉郷から剣沢小屋へ

 前のブログ記事で触れた変な風呂に入って、ビールを飲み、朝食会場へと向かった。朝食は7時より。
 ブッフェではなく、定食なのでそんなに時間も取らず、朝食は終了。

 朝食
 朝食はどこでも似たようなもの。そして夕食がまずくても朝食はそこそこおいしい

 大町温泉郷を8時15分発のバスに乗って行く。今日から消費税が10%になったので、扇沢までのバスは1,010円から1,030円に値上がった。

 扇沢からは電気バスやケーブルカーを乗り継いで室堂まで。片道5千960円は、たっかいぞ~~~!

 雨の予報を堂々と裏切り、お山は晴天。くうみんのダウンジング、当たったじゃない。

きれいな雲
 飛行機雲かな、これは

 黒部湖
 黒部湖

 室堂には10時25分ごろ着いた。写真を撮ったり、湧水を汲んだりしていると、時間なんてすぐに過ぎていく。

 と、ここでくうみん母から電話が。
「今、携帯屋さんにいるの。新しい携帯にしたいんだけど、今、お店の人に替わるね」
 どうしていいかわからなくなったらしい。お店の人が出た。
「そのバアさんは、通話さえできればいいので、一番安いプランにしてください。ガラホって言うのでいいです」
「はい、わかりました」
 くうみん母に替わった。
「お店の人に言っておいたから」
「うん、わかった」

 くうみん母には山に来たことを言っていない。心配しかしないし、何かあっても何もできない。
 代わりにおじさんのお姉さん達には言っておいた。

  注意事項
 クマに注意!盗難に注意!

 以前来た時はクマに注意というお知らせの他は、写真とともに、
「この人が2年前に登山したきり、行方不明です。目撃した人は連絡ください」
 のような尋ね人が多かったが、時代が変わったのだろうか?盗難が増えたらしい。そして、行方不明の人はあまり出なくなったのか?

 登山計画書を提出の上、10時45分登山開始。

紅葉がきれい
 久々の室堂。きれいだなあ

みくりが池
 みくりが池

山はいい

こういう橋はおじさん苦手
 こういう橋はおじさん大の苦手。渡るのに10分くらいかかる

白玉の木2
 シラタマノキ。実はサロメチールのようなすっとした味

コケモモ
 コケモモ。甘酸っぱい

ブルーベリー
 野生のブルーベリー

 室堂からずっと登りなので結構苦しい。でもこれがいくつかあるうちの一番楽なコース。

紅葉がきれい②
 
 別山乗越はまだか~。剣御前小屋はまだか~。コケモモやシラタマノキの実を人目を気にしながら取って食べ、苦しい道のりを進んだ。
 ヘロヘロになりながらもくうみんは剣御前小屋に到着。ここまで来たら目的の剣沢山荘まではもうすぐ。

剣御前小屋
 剣御前小屋

営業案内
 山小屋もそろそろ終わり

 雲がもくもく
 雲がもくもく

山岳警備隊
 山岳警備隊の詰め所

池があるのは今まで気づかなかった
 ここに池があったとは今まで気づかなかった

剣岳はこちら
 剣の威容

剣の日が暮れる
 日が暮れていく

紅葉がきれい5
 紅葉がきれい

 台風18号が上陸すると言う予報のため、山小屋ではキャンセルが相次いだようだ。かなり客が少なかったので、山小屋も気を利かせてグループごとの部屋割りにしたらしい。30人くらいの団体さんも、いるようだ。
 もちろんくうみんのようなソロは、男部屋と女部屋に分けた相部屋となる。

 しかし、ソロの女子はくうみん一人。

今宵の宿
 という訳で、この部屋貸し切りだぜい!

 この山域は、割と水があるので、この剣沢小屋もシャワーがある。シャワーの後は食事。

 なんてこった!山小屋とは思えないような豪華な食事だ!みんな、「うちの夕食より豪華だ」と、感動していた。

超豪華夕食!
 前に来た時はこんなじゃなかった。いつからこうなったんだ!!

 隣の男に声をかけてみたが、話しかけられるのが迷惑のようなので、やめた。どうもくうみんは、こういう人に話しかけてしまって、お互い不快な思いをすることが多い。

 私っていわゆるKY?人を見る目を養わなくちゃ。

 明日の朝食は5時からですって!山小屋では早寝早起き。ということでこの日は7時になる前に寝床に着いた。





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ひねくれくうみん

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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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