初めての読書感想文

 乳癌、病気、専業主婦、死別、一人暮らしと各方面で活躍してきたくうみんだが、してこなかったテーマの一つに読書感想文がある。
 そりゃ、健康読本の類はありましたよ。でも、文学なのは初めてだと思う。

 この本はちょっと前に、新聞で紹介されていた。くうみんは本は図書館で借りるものと思っているので、何日か待ってやっと手元に来た。

 姫野カオルコ著「謎の毒親」

 主人公光世が、大学生のときよく通った本屋に、壁新聞がはってあった。その内容は、「打ち明けてみませんか」と言う子供向けお悩み相談。壁新聞だった。
 主人公は年経て、親を見送ったくらいの年齢(50代半ばから60代くらいか?)になってから、ふとその本屋に立ち寄り、壁新聞を再び見つける。

 主人公はよく親に怒鳴られた。しかし、それがなぜ怒鳴られたのか、いまだに全く理解ができない。そして親の謎の発言、行動もいまだ、理解できない。今まで人に相談したこともないではないが、ほとんどの場合は、
「親を悪く言うものではない」
 と言われるだけだった。
 主人公は親を恨んでいる訳ではない。ただ、どうしてあんなに怒鳴られたりしたのか、知りたいだけだ。

 主人公は、「うちあけてみませんか?」担当者である本屋主人夫妻に、相談のメールを送ることを決心する。

 はじめのうちは、こんなくだらないこと、どうでもいいじゃん、早いとこ返してしまおうと思った。パラパラと、途中の面白そうなところを飛ばし読みしていると、あれ、これ面白いじゃん!はじめから読んでみよう!と言うことに。

 本来子供向けの「うちあけてみませんか?」に主人公は投稿のメールを送る。子供のころになぜだかわからないけれど、いきなり激しく怒鳴りつけられたこと、今もってなぜあんなに怒鳴られ、叱りつけられたのか分からない。もちろん、暴力を振るわれたとか、虐待を受けた訳ではないのだが。
 主人公のお悩みに、 
「こういうことだったのではないか?」
 と、夫妻は回答を示す。しかし、段々と主人公の両親の狂気に気づく。

 主人公光世は、こんな親元ではやっていられない、しかしなるべく穏やかに家を出る方策として、遠くの大学受験を決意する。しかも2段構え、現役では一週間に一度くらいは帰れる距離の大学に通い、ひそかに受験勉強をして、一年後にもっと遠くの大学に通うことになった。

 回答者である本屋の主人は言う。

「事情があるから出ることが、事情がないから出ないものにはわからない。
 わからないから出るものが出る理由はネオンのまたたきにあるとしか想像できない。だから白眼視されるのです。

 ヒカルさん、ゆえに(故郷である)Q市で白眼視され続けられよ。
 それでよろしい。何かを得るためには何かを失うこともあります。」

 お悩み相談の半ばごろまでは、父さんの狂気にお母さんも苦しめられているように思われたが、しだいにお母さんの狂気も暴かれて行き、最後の最後で、

 ぎゃ~~~ 

 な話が出てくる。
 この話は、もう回答者の手にも負えない…

 うちの親もかなり毒入っていたけど、この親にはかなわん。

  




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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

こんにちわ

くうみん様こんにちわ。
「謎の毒親」はじめて聞くタイトルですね
こちらの図書館にあったら借りてみます。

最後の最後で、とんでもない結末になるのかな?

なんかよくわからないけど、面白かったんだね?
読んでみよかな。
私は買う派。
でも、よく分からんもんは文庫になるまで待つ。
待てるかな〜(◔ε ◔ ;

No title

私の親も毒親でした。
私は「毒になる親」という本を読みましたが、↑の本は初めて聞きました。

毒親持ちの悩みは、親がまともな人からは理解されないですね。
「親なんだから」「しつけだったんでしょ」「わがまま」などと
説教されて終わり。

この本の作者も毒親持ちだったのかな。

魚屋

こんにちは
子供のころは行徳や浦安の漁師の方があさりとかしじみ、朝売りに
来ました。(東京の下町にいたもんで)だから私にとって魚屋の町
だったんですが、さすがに川魚は手に入りませんでした。

こちらでも川魚のお店があるけどほとんど店に納める仕事で
店売りはないそうです。売れるのはザリガニとどじょう、家庭で
料理しないですものね。おいしいんだけどね。

鯉も料理する人って料理人にもあまりいないようです。

ちょっと違う毒親?

私の家庭も 物心つく頃には、よそ様とは違うと感じてたなぁ〜
ただ 母親だけは 愛情を注いでくれたから さほど気にして無かった😆

父親は ひたすら子供に無関心な人で、働かないし 家には居なかったな
私は、3人兄妹の末っ子で ひとつ違いの姉がいるのだが
大抵、どちらもまともに名前を呼ばれた事が無い🤔

それが普通だと思っていたし 何とも無いと思っていたけど
結婚しても 子供を産まなかったのは 結構トラウマだったかも…

昨年 亡くなった主人と暮らしてからが
初めての幸せだったのにね〜

なんで置いて行った!バカヤロー!

こんばんわ

私、姫野カオルコって名前だけで天然系不思議ちゃん作家かと思ってスルーしてました(((◞( ´▿`)、♪ でもイメージ違ってますね(笑)

最近はイヤミスといって、読者をいや~な気分にさせるミステリーという分野があるらしいんですが、そういう感じですかね(・∇・)ン?

私はどっちかというとほんわかしたいけどなあ(๑´ㅂ`๑)

Re: こんにちわ

 がちょー様

> くうみん様こんにちわ。
> 「謎の毒親」はじめて聞くタイトルですね
> こちらの図書館にあったら借りてみます。
>
 うん、読んでみて。でも、人気あるからちょっと待つと思う。

> 最後の最後で、とんでもない結末になるのかな?

 も~う、がちょさんなら心臓止まるかもしれません。

Re: ?

 めろん様

> なんかよくわからないけど、面白かったんだね?

 面白かったよ。

> 読んでみよかな。
> 私は買う派。

 買うと家の中が本だらけになるだろうが。

> でも、よく分からんもんは文庫になるまで待つ。
> 待てるかな〜(◔ε ◔ ;

 気長に待つもよし。

Re: No title

 キララ様

> 私の親も毒親でした。

 私もじゃ。

> 私は「毒になる親」という本を読みましたが、↑の本は初めて聞きました。
>
> 毒親持ちの悩みは、親がまともな人からは理解されないですね。
> 「親なんだから」「しつけだったんでしょ」「わがまま」などと
> 説教されて終わり。
>
  毒になる親、私も読みました。結構独親っているものだと思いましたが、リアルで理解してくれる人は少ない。
そもそもリアルでここまでさらけ出す人はいない。

> この本の作者も毒親持ちだったのかな。

 ていうか、この作者の経験談なのではないかと思う。ぜひ読んでください、同志よ。

Re: 魚屋

 delica様

> こんにちは
> 子供のころは行徳や浦安の漁師の方があさりとかしじみ、朝売りに
> 来ました。(東京の下町にいたもんで)だから私にとって魚屋の町
> だったんですが、さすがに川魚は手に入りませんでした。
>
 川魚はどうして手に入らなかかったんでしょうね。海の魚の方が好みに合っていたのかな。

> こちらでも川魚のお店があるけどほとんど店に納める仕事で
> 店売りはないそうです。売れるのはザリガニとどじょう、家庭で
> 料理しないですものね。おいしいんだけどね。
>
 ザリガニも売っているんですか?ドジョウはときどき見かけます。母は栃木の人間で、ドジョウは好きだったらしいんですが、私は食べたことがないので機会があれば食べてみたいです。

> 鯉も料理する人って料理人にもあまりいないようです。

 料理屋ではあまり聞きません。海なし県のこだわりの料理人ならできるかな。

Re: ちょっと違う毒親?

 つかさん様

> 私の家庭も 物心つく頃には、よそ様とは違うと感じてたなぁ〜
> ただ 母親だけは 愛情を注いでくれたから さほど気にして無かった😆
>
 それは良かった。

> 父親は ひたすら子供に無関心な人で、働かないし 家には居なかったな

 私の父親は働かなかったけど、私だけは溺愛していた。私への愛情9対妹への愛情1。

> 私は、3人兄妹の末っ子で ひとつ違いの姉がいるのだが
> 大抵、どちらもまともに名前を呼ばれた事が無い🤔
>
 う~ん、どうして?

> それが普通だと思っていたし 何とも無いと思っていたけど
> 結婚しても 子供を産まなかったのは 結構トラウマだったかも…
>
 私は子供を産まなかったのは、ちょっと違うトラウマだったと思います。今後話し合いたいものです。生まれた土地は荒れ放題…
しかしな、私以上に親を恨んでいた妹や弟が子供を作ったのにはびっくり。あんなになるかも知れないってこと、怖くなかったの?って。
  
> 昨年 亡くなった主人と暮らしてからが
> 初めての幸せだったのにね〜
>
 私も。

> なんで置いて行った!バカヤロー!

 私だって!!バカヤロ~~!

これからも頼む

なにかを得るにはなにかを失うんだね・・・
と、
くうみんさんの読書感想は読みごたえがあると思います。
これ、超読みたくなりました。
これからも読書感想頼むよ☆

アタシの親もかなり変わっています。
いつも、ブログでもっと書こうかと思うんだけど、
迷ってしまってねぇ。

Re: こんばんわ

 phiro様

> 私、姫野カオルコって名前だけで天然系不思議ちゃん作家かと思ってスルーしてました(((◞( ´▿`)、♪ でもイメージ違ってますね(笑)
>

 結構好きだよ。他に、「銭湯の女神」も、よかったなぁ。

> 最近はイヤミスといって、読者をいや~な気分にさせるミステリーという分野があるらしいんですが、そういう感じですかね(・∇・)ン?
>

 イヤミスではない。イヤミスの女王は湊何とか言う小説家?こう見えてあまり小説は読まないのだよ。ところで私が小説書いたら、読んでくれるかね?エロかも知れない。
> 私はどっちかというとほんわかしたいけどなあ(๑´ㅂ`๑)

Re: これからも頼む

 きたあかり様

> なにかを得るにはなにかを失うんだね・・・
> と、
> くうみんさんの読書感想は読みごたえがあると思います。

 おお。これは光栄です。きたあかり様のブログを読んで、同じように読書感想文を書こうかと思ったもので。

> これ、超読みたくなりました。
> これからも読書感想頼むよ☆
>
 ガッテンだ!

> アタシの親もかなり変わっています。

 そのようですね。

> いつも、ブログでもっと書こうかと思うんだけど、
> 迷ってしまってねぇ。

 わかります。何か、恨みがあると言えばないような、憎みきれないと言うか、もやもやしたものがあるのでしょう?この小説の作者も言っているし、私もそうです。だからこそ罪深いのかも。

 私は誰にも知られぬようひっそりと、人に言えない恨み言を某ブログでゲロしています。誰も知らない不人気ゲロゲロプーブログです。

 ここで書いていることは嘘ではない。しかし、シャレにならないことは書くまいと思っております。

No title

ご無沙汰してます。

面白そうな本ですね。

最近のニュース見てると、毒親・・どころじゃない親もいるけど

親に限らず、そういう突然感情の起伏が激しくて、人を傷つける人も

いるし、狂気の線引きも難しいよね、

他人さまなら、付き合わなきゃいい・・けど、家族となると・・ですね。

同居していても、まともに向き合わなければ済む程度の毒なら別だけ

どね。人間って、わたしは基本性善説派ですが、毒親になる人にも

何がしか背負ってるもんがあるんでしょうね。

見つけたら読んでみます。

Re: No title

 直弟子様

> ご無沙汰してます。
>
 ご無沙汰です。

> 面白そうな本ですね。
>
> 最近のニュース見てると、毒親・・どころじゃない親もいるけど
>
> 親に限らず、そういう突然感情の起伏が激しくて、人を傷つける人も
>
> いるし、狂気の線引きも難しいよね、
>
> 他人さまなら、付き合わなきゃいい・・けど、家族となると・・ですね。
>
> 同居していても、まともに向き合わなければ済む程度の毒なら別だけ
>
> どね。人間って、わたしは基本性善説派ですが、毒親になる人にも
>
> 何がしか背負ってるもんがあるんでしょうね。
>
> 見つけたら読んでみます。

 子供を虐待する親が毒親ならば、ここに出てくる親も毒親です。しかし、この二つは違うのです。ここに出てくる親は暴力をふるう訳ではないので、児童相談所や警察が動くことはない。しかし、やはり子供にとって「たまらん、勘弁してほしい」存在です。
 うちの親もかなり毒親でした。私も穏やかに家を離れる手段として「就職」を選びました。

 愛情がない訳ではない。むしろベタベタにあって、いつまでも自分のものにしておきたい愛、からめとるような愛。私の場合親自身が、愛し方を知らないのではないかと思っています。

こんにちは

ぎゃあ~ですか。何でしょ。こわいですね。
本館も今、掲示板をしめているんで済みません。
近日公開の予定ですが。

またこちら地下活動が活発になってきたようでして。

こんにちは

水仙も福寿草も花が終わったらただの雑草、だから庭には植えないのでしょう。なぜか畑に(笑)

チューリップもヒヤシンスも花が終わったらたっぷり肥料を上げてあげないとだんだん花が貧弱になりますね。夏は越させないでまた秋に新しい球根を買う人もいます。

Re: こんにちは

 大夫の監様

> ぎゃあ~ですか。何でしょ。こわいですね。

 はい、怖いです。言えませんが。
 先日はつまらない読書をさせてしまって…ありがとうございました。

> 本館も今、掲示板をしめているんで済みません。
> 近日公開の予定ですが。
>
 うん、今朝リンクで行こうとしたら、「ありません」と。掲示板もなるほど開きませんねえ。

> またこちら地下活動が活発になってきたようでして。

 地下活動?スパイ大作戦?それとも地震?

Re: こんにちは

 delica様

> 水仙も福寿草も花が終わったらただの雑草、だから庭には植えないのでしょう。なぜか畑に(笑)
>
 畑ですかぁ。どうしてでしょうね。

> チューリップもヒヤシンスも花が終わったらたっぷり肥料を上げてあげないとだんだん花が貧弱になりますね。夏は越させないでまた秋に新しい球根を買う人もいます。

 あら、そうだったんですか?そう、だんだん花が小さくなっていくんですよ。花は早めに切ってしまっていたのですが、肥料も必要だったんですね。

こんばんは~♪

初めて聞く本だわ。
ちょっと興味が湧いてきた。
昔は本は必ず買っていたけど
今はすべて図書館から借りています。

今日もお元気で~♪ ☆~

Re: こんばんは~♪

 Mmerose様

> 初めて聞く本だわ。
> ちょっと興味が湧いてきた。

 普通の親に育てられた人には興味がないかも。

> 昔は本は必ず買っていたけど
> 今はすべて図書館から借りています。
>
 私もです。

> 今日もお元気で~♪ ☆~

 ありがと~。
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