花嫁の父と言うのは娘を取られたように思えて、寂しいそうだ。かつては自分も同じことをしたと言うのに、娘がいつまで一人でいるのも心配というものなのに、それとこれとは別らしい。
さて、思い起こせばこのくうみんも、思い出すことがある。おじさんとくうみん父に引き合わせた時、その場では父は落ち着いていた。まあ、報告もつつがなく終わってよかったとその日、父と別れた。
しかし後日、おかしなことを伯母から聞いた。この伯母はくうみん母の姉に当たる。
「あんたの旦那さんになる人、おじさんが、お父さんとくうみんたちが会ったその晩、他の女と歩いているのを見た、って、お父さんが言っていたわよ」
「へ?そんなことある訳ないでしょ」
「でも、見たって…」
「それは幻、ある訳ないの」
だって私、今だから言うけど、あの後ずっと一緒にいて、おじさんのアパートに泊まったんだもの。
私は父に溺愛されていたから、それこそ父も「花嫁の父」していたんだと思う。普通はこんなものだと思うんだけどね。
そうでない花嫁の父もいる。くうみんの知っている人の話だ。
その披露宴は何か空々しい気がした。新郎側はかなりうれしそうだった。新郎側と言うのは結婚式でうれしそうな顔をするのが普通なので、こちらはふしぎではないが、問題は花嫁側である。うれしそうかと言えばそうでもなく、悲しそうかと言えばそうでもなく、とにかくしら~としていた。もちろん、花嫁の父も。親族皆があさっての方向を向いていた。
なんだろう、この白々しさは。
そんな思いを胸に、豪華な式場を後にした。
そのうちに、結婚したその嫁さんの良くないうわさが流れてきた。姑のことはお前。義姉のことは名前呼び捨て。
「ぅおぅ~、あ~ん~た~」
と言う、意味不明の怒りの電話が嫁から姑および、義姉の所に時々かかって来るらしい。怖いっす。
また違う話
あるところに気が強くてかなわん女子がいた。しかし、ソトヅラがいいのと、ちょっと美人なので、男にはモテた。なので、めでたく結婚が決まり、ひとまずやれやれと言うことになった。
そうなると父親はやはり寂しくなった。
「嫌になったらいつでも帰って来い」
そう言ってしまったのが悪かったのか。一年たつか経たないうちに、嫌になってしまったのか帰ることになった。その後この娘は、その美貌で、ある男をゲットした。男は何で見た目で判断するのか。ようわからん。
しかし、女はうまく結婚までこぎつけた。ああ、よかったと周囲がほっとしたのも束の間、また出戻ってきた。
父はたまりかねて言った。
「お前、いい加減にしろ!」
すると娘も負けていない。
「るっせ~!嫌になったらいつでも帰って来いって言ったのはてめぇだろう!」
その後、娘はまた男をゲット、3回目の結婚にチャレンジした。この結婚も、あわやと言うところがあった。娘が帰ってきてしまった。
「お前、今の旦那を逃したら次はないぞ」
父親の殺し文句に、それもそうだと納得した娘は、危ないながらもその結婚生活を続けていると言う。
人生いろいろ。女もいろいろ。
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テーマ : つぶやき。独り言・・。
ジャンル : 結婚・家庭生活
結婚だけはしてみないとわからんもんね。
うちなんて、好き嫌いのないはずの旦那が好き嫌いだらけだったり、家事は得意なはずの私が、結婚してみて苦手だと分かったり。
まぁ、キツネとタヌキの化かし合い(笑)
それでももう30年以上。
今は惰性か〜?!
めろん様
> 結婚だけはしてみないとわからんもんね。
同棲とはまた違うらしいです。
> うちなんて、好き嫌いのないはずの旦那が好き嫌いだらけだったり、家事は得意なはずの私が、結婚してみて苦手だと分かったり。
と
ご主人の方は結婚するまで、嫌いなものが食卓に出なかっただけだったんでしょう。家事が得意のはずが苦手?これは単にウソをついただけでは?
> まぁ、キツネとタヌキの化かし合い(笑)
どちらがタヌキでどちらがキツネ!
> それでももう30年以上。
> 今は惰性か〜?!
めろんさんは私と同じくらいの結婚生活でしょう。30年もたつと、お互い空気のような存在ですよね。
でも、、それって居ても気を使わない、ありがた~い存在。
お父さん、夢でも見たのかな?
あるいは他人を見間違えたのかも。
結婚についてはいろいろな話を聞きますね。
大恋愛の末結婚した人が、相手の愚痴を延々と言っていたり、
見てくれだけで選んで、えらい目にあったり、
「どこがいいんじゃ~~?」という人と一緒になって、幸せにしていたり、
などなど。
すごい美人よりも、中途半端な美人の方が性格悪い人が多いとか
なんとか・・・
くうみん様、こんばんわ。
記事拝見しました
結婚してもう十数年。はっきり言って結婚しなければよかった..
恋愛なのがちょうど良いですね !
人生いろいろだねぇ。
嫌になったら帰ってきてねと娘の結婚時に言えるような実家でいたいと思います。
なんというか、嫁ぐ娘にとっては、心強いと思ってね。
自分も結婚25年くらいになるけれど、いろいろあったなあ。
夫は癇癪持ちで気難しく、結婚当初は怒鳴る殴る蹴るで、今は少しは丸くなったけれど、大変でした。よくぞ続いたと思いますよ。
しみじみ(・_・)
私は妹の結婚式のあと、新郎が改めて父に挨拶に来た時、あの典型的な口下手下町っ子の父が新郎の手を取って涙した姿が忘れられません( ・ัω・ั) なんだ、ちゃんと愛情あったんだ、と思いました(汗)
母の知り合いのお嬢さんで私とも一応友達であるまこちゃんは、長男のあとの、遅くにできた女の子だったため、そりゃもうかわいいかわいいと育てられ、そのせいか天真爛漫なわんぱくっ子になったんですね。それが何代も続くお寺にお嫁に行くことに…
周囲は反対したのですが、そこはまこちゃん、お嫁に行きましたよ。当然あっちの家族と同居です。で、男の子も産んだ。でも、でも、
適応障害とかで実家に戻ってきて、最終的には離婚しました(ノД`)シクシク
引きこもったため太っちゃって、あのかわいいまこちゃんが…
私、結婚しなくてもいいから、だれか一生信じられる友人が欲しいなщ(゚д゚щ)カモーン
キララ様
> お父さん、夢でも見たのかな?
> あるいは他人を見間違えたのかも。
>
いや、幻を見たのでしょう。
> 結婚についてはいろいろな話を聞きますね。
> 大恋愛の末結婚した人が、相手の愚痴を延々と言っていたり、
> 見てくれだけで選んで、えらい目にあったり、
> 「どこがいいんじゃ~~?」という人と一緒になって、幸せにしていたり、
> などなど。
>
おっしゃる通り結婚の相性なんてわからないものです。
> すごい美人よりも、中途半端な美人の方が性格悪い人が多いとか
> なんとか・・・
そうかもしれません。声をかけやすいプチ美人が要注意のような。
がちょー様
> くうみん様、こんばんわ。
> 記事拝見しました
>
> 結婚してもう十数年。はっきり言って結婚しなければよかった..
う~ん、そうなんですか?同調すればがちょ様の奥様を悪く言うことになるし、違うと言えば…
台湾のアミ族は昔は嫌になったら夫婦でもすぐに分かれたそうです。日本の植民地になってから、日本の影響で一生添い遂げるようになったとか。
自分の気持ちに正直になって「別れたいんだけど」と言うのは自分からならいいけれど、相手から言われたら、ガ~~~ン!ですよね。
> 恋愛なのがちょうど良いですね !
恋愛なのは楽しい。フッ。
きたあかり様
> 人生いろいろだねぇ。
> 嫌になったら帰ってきてねと娘の結婚時に言えるような実家でいたいと思います。
> なんというか、嫁ぐ娘にとっては、心強いと思ってね。
それはそうですね。🎼帰~れない~何が~あっても~…そんな歌がありましたが、DVあったらどうするんだよ!
> 自分も結婚25年くらいになるけれど、いろいろあったなあ。
> 夫は癇癪持ちで気難しく、結婚当初は怒鳴る殴る蹴るで、今は少しは丸くなったけれど、大変でした。よくぞ続いたと思いますよ。
えっ、そんなことが!よくまあ添い遂げましたねえ。
> しみじみ(・_・)
知りませんでした。お察しします。
phiro様
> 私は妹の結婚式のあと、新郎が改めて父に挨拶に来た時、あの典型的な口下手下町っ子の父が新郎の手を取って涙した姿が忘れられません( ・ัω・ั) なんだ、ちゃんと愛情あったんだ、と思いました(汗)>
そりゃ愛情あるだろよ。
> 母の知り合いのお嬢さんで私とも一応友達であるまこちゃんは、長男のあとの、遅くにできた女の子だったため、そりゃもうかわいいかわいいと育てられ、そのせいか天真爛漫なわんぱくっ子になったんですね。それが何代も続くお寺にお嫁に行くことに…
>
> 周囲は反対したのですが、そこはまこちゃん、お嫁に行きましたよ。当然あっちの家族と同居です。で、男の子も産んだ。でも、でも、
>
> 適応障害とかで実家に戻ってきて、最終的には離婚しました(ノД`)シクシク
>
> 引きこもったため太っちゃって、あのかわいいまこちゃんが…
かわいそうにね。だけど好きになったら回りがいくら反対してもダメなんだよね。だって恋は盲目。やってみたらうまくいく人もいるんだし。
>
> 私、結婚しなくてもいいから、だれか一生信じられる友人が欲しいなщ(゚д゚щ)カモーン
恋はした方がいいと思うよ。結婚はその結果。
そのとおり、男親は娘を嫁に出すときの哀しさは、母親の喜びとは違うものがあります。彼女をとられる彼氏のような心境ですよ。娘も結婚前に何人も男性を知っていれば旦那は旦那、父は父と区別できますが、初めての男性と結婚すると父親と旦那を同じように恋人と認めてしまうらしく父親のことは忘れてしまうもの。我が家も後者に当たる娘は結婚して10年、会いに来ません。嫁に行くということはそういうことだと思っているようです。そういえば私が小学校に入る前にお嫁に来た兄嫁は実家に里帰りということをしなかった人でした。ま、しょうがないですね。
若い人が一人暮らしをするときの生活必需品(家電)の中でテレビは何番目なんでしょうね。かなりむかしから携帯電話を持つ人は固定電話を持ちませんね。洗濯機、レンジ、冷蔵庫、パソコン、エアコン、こんなところでしょうか。テレビを持たない人もスマホでテレビ見てますね。
くうみんさんにはテレビはBGMのようにいつも何かかかっていたのでしょうか。テレビがかかっていないと家の中がしんとしていますね。
人生色々だね・・・
私の結婚生活40数年
こんなはずじゃなかったのに
これから死ぬまでボケ老人のお世話です。
あ~情けない。。。
今日もお元気で~♪ ☆~
delica様
> そのとおり、男親は娘を嫁に出すときの哀しさは、母親の喜びとは違うものがあります。彼女をとられる彼氏のような心境ですよ。娘も結婚前に何人も男性を知っていれば旦那は旦那、父は父と区別できますが、初めての男性と結婚すると父親と旦那を同じように恋人と認めてしまうらしく父親のことは忘れてしまうもの。我が家も後者に当たる娘は結婚して10年、会いに来ません。嫁に行くということはそういうことだと思っているようです。そういえば私が小学校に入る前にお嫁に来た兄嫁は実家に里帰りということをしなかった人でした。ま、しょうがないですね。
delica様、いろいろ心に秘めるものがおありですね。
そうですね、娘としてはそんなに意識していないかも知れません。旦那と子供で手いっぱいで、お父さん?あの人は放っといても大丈夫、みたいな甘えがあると思います。
> 若い人が一人暮らしをするときの生活必需品(家電)の中でテレビは何番目なんでしょうね。かなりむかしから携帯電話を持つ人は固定電話を持ちませんね。洗濯機、レンジ、冷蔵庫、パソコン、エアコン、こんなところでしょうか。テレビを持たない人もスマホでテレビ見てますね。
> くうみんさんにはテレビはBGMのようにいつも何かかかっていたのでしょうか。テレビがかかっていないと家の中がしんとしていますね。
固定電話はもはやなくてもいいものです。テレビも、PCでニュースやドラマが見られますしね。何よりNHKがうるさいから、テレビもなくていいリストに入っているかも。
私の場合は、音楽の趣味もないし、あっしゃる通りテレビがBGM替わりなのかもしれません。
Mmerose様
> 人生色々だね・・・
> 私の結婚生活40数年
羨ましいです!
> こんなはずじゃなかったのに
> これから死ぬまでボケ老人のお世話です。
あらら。
> あ~情けない。。。
>
ボケた者勝ちですね。でも、ボケるのも嫌な気が。
> 今日もお元気で~♪ ☆~
ありがと~。
ご無沙汰しております。
今年も何卒よろしくお願いしまぁす。
この歳になって、いまだ婚姻歴のない私ですが
自分はどこの家系にも、属してはならないということを
昨年あたりから、やっと気づくようになりました。
それだけに「もし自分が正式に結婚していたら
『結婚なんて、たかが紙切れ1枚の問題じゃないの』と
言われたら、頭に来るだろうなあ。」と思うようにもなりました。
背番号のないエース様
> ご無沙汰しております。
> 今年も何卒よろしくお願いしまぁす。
>
お久しぶりですね。ブログのタイトル変わったの、お気づきでしょうか?悲しいことがありました。
こちらこそよろしく。
> この歳になって、いまだ婚姻歴のない私ですが
> 自分はどこの家系にも、属してはならないということを
> 昨年あたりから、やっと気づくようになりました。
どうしてですか?
> それだけに「もし自分が正式に結婚していたら
> 『結婚なんて、たかが紙切れ1枚の問題じゃないの』と
> 言われたら、頭に来るだろうなあ。」と思うようにもなりました。
結婚って縁ですからね。縁があれば出会うこともあるし、縁がなければ知ることもない。
でも、結婚なんてしなくてもいいし、友達がいなくてもどうでもいい、と美輪明宏様がおっしゃっておられました。
私もそう思います。
お父様の願望が幻を作り出してしまったんですかね。
自分もそうなのですが、男ってそういうところ弱いです笑
刹那様
> お父様の願望が幻を作り出してしまったんですかね。
て言うか、よく幻を見るようですよ。でなければ口から出まかせを、まことしやかに。
> 自分もそうなのですが、男ってそういうところ弱いです笑
やはり人は欲望と同じくらい、願望に左右されるのでしょうか。