婆さんの裸事件に思い出すことあり そう言えばこんなことが
ブロ友のあき様のお母さんも、うちの母と同じような失敗をしでかしたとのコメントが。
年寄りにはよくある話なのかも知れぬ。
そう言えば思い出したのです。ある友達のことを。
その人との付き合いは、もう30年ほどになるだろうか。つかず離れず、年に数回会うくらいの付き合いだが、細く長く続いている。
その人、仮にH姐さんさんとしておこう。
30年近くのこと。当時、某スポーツジムに入っていたおじさんとくうみんは、会員特典のスポーツジムのタダ券をもらった。
「こんなの来る人いるかねえ?H姐さんにでも声をかけてみようか」
昔のこことて、携帯もメールもない時代だったので、電話をかけて聞いてみた。
「タダ券をもらったんだけど、来ない?」
「ふ~ん、面白そうね。行ってみたいわ」
当時はまだ、スポーツジムは珍しかった。話が決まって、一緒にジムに行くことになった。
ジムエリアで筋トレをした後、プールでリラクゼーションというのが、おじさんとくうみんの定番だった。その日もいつものように最後にプールに行った。プールの後はもちろん併設されているお風呂に赴く。
「そろそろお風呂に行こう」
おじさんとも時間を示し合わせて、プールからお風呂に向かった。H姐さんは、何があったのか、今となっては憶えていないが、ひと足後に風呂に行くことになった。
くうみんは風呂場で体を洗いながら待っていた。そんなに時間が遅くなる訳ではないはずなのに、H姐さんはなかなかプールから上がって来ない。どうしたんだろう?と思っているうちにやっと風呂場に来た。
なにか様子がおかしい。風呂場に来た時はすでに体を洗っていたようで、すぐにロッカールームに行ってしまった。それに何か、おどおどした様子がうかがえる。
「???」
帰りは地下鉄に乗って、近くの居酒屋に行くことにした。その道すがらの地下鉄の中で、H姐さんはとんでもない事実を口にしたのだった。
「私、間違えて男湯に入ってしまったの!!」
過程はこのようなことらしい。
そのジムはプールから出ると、男湯と女湯になっている。そこで間違えて男湯に入ってしまったのだそうだ。しかも、入ってすぐのシャワーブースが空いていたので、「ラッキー♪」と思って、そこに入って体を洗った。洗い終わって、ドアを開けると、男の人が引きつった顔をして立っていたと言う。
「どうしてここに男の人が!」
そう思ってドアを閉めたが、自分が間違えたことに気付いた。誰かに見つかるかも知れない危険はあったが、ここにいつまでいる訳には行かない。決死の覚悟で、裸のまま男湯から脱出したそうだ。
おじさんとくうみんは一瞬、「ええっ!」と声を上げた。しかし次の瞬間、
「ブフッ~」
とこらえきれずに笑ってしまった。
「うっそ~!!あっはっはっ!」
その後、居酒屋で飲みながら、おじさんとくうみんはH姐さんを慰めた。
「シャワーを浴びた後、男の人がいて、かえってよかったじゃない。いなかったら、湯船の方に行っちゃったでしょ?」
おじさんが言った。
「俺、その時間は湯船に入っていたと思う」
知らない人ならともかく、知っている異性と裸で出くわしたら、なんとも気まずいことになったに違いない。
鼻歌を歌って湯に浸かるおじさんと、気付かずに湯船に入るH姐さん。ふと見ると、そこにおじさんが目をつぶって鼻歌…
「何でこんな所におじさんが!!」
そしてH姐さんは気づく。
「私が間違って男湯に入ってしまったんだわ!」
おじさんに気付かれないよう、顔を壁に向ける。H姐さんは出るに出られず、次第に気が遠くなっていく。
「H姐さん!H姐さん!」
どこかで誰かが呼んでいる。
そこから先は憶えていない。気が付いたら病院のベッドの上…なんてことになったら、大変だった。
当時、H姐さんも、くうみんもまだ若かった。ピチピチと言う訳には行かないが、30代なら、まだ公害と言われるような年齢でもなかろう。
「その男、きっと得したと思っているよ」
おじさんが言うと、くうみんも意見を述べた。
「男湯に女性がいるなんてありえないじゃない?誰に言っても信じてくれないわよ。お前は夢を見たんだろって言われているうちに、本当に夢幻だったと思うわよ」
するとH姐さんは叫んだ。
「それって超楽観的意見!」
くうみんはこの頃から楽観的な人間だったらしい。
H姐さんもくうみんと同じくらいの歳で、一女の母であるが、若き日の恥ずかしい思い出も今ではいい思い出に…なってないかな~。
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年寄りにはよくある話なのかも知れぬ。
そう言えば思い出したのです。ある友達のことを。
その人との付き合いは、もう30年ほどになるだろうか。つかず離れず、年に数回会うくらいの付き合いだが、細く長く続いている。
その人、仮にH姐さんさんとしておこう。
30年近くのこと。当時、某スポーツジムに入っていたおじさんとくうみんは、会員特典のスポーツジムのタダ券をもらった。
「こんなの来る人いるかねえ?H姐さんにでも声をかけてみようか」
昔のこことて、携帯もメールもない時代だったので、電話をかけて聞いてみた。
「タダ券をもらったんだけど、来ない?」
「ふ~ん、面白そうね。行ってみたいわ」
当時はまだ、スポーツジムは珍しかった。話が決まって、一緒にジムに行くことになった。
ジムエリアで筋トレをした後、プールでリラクゼーションというのが、おじさんとくうみんの定番だった。その日もいつものように最後にプールに行った。プールの後はもちろん併設されているお風呂に赴く。
「そろそろお風呂に行こう」
おじさんとも時間を示し合わせて、プールからお風呂に向かった。H姐さんは、何があったのか、今となっては憶えていないが、ひと足後に風呂に行くことになった。
くうみんは風呂場で体を洗いながら待っていた。そんなに時間が遅くなる訳ではないはずなのに、H姐さんはなかなかプールから上がって来ない。どうしたんだろう?と思っているうちにやっと風呂場に来た。
なにか様子がおかしい。風呂場に来た時はすでに体を洗っていたようで、すぐにロッカールームに行ってしまった。それに何か、おどおどした様子がうかがえる。
「???」
帰りは地下鉄に乗って、近くの居酒屋に行くことにした。その道すがらの地下鉄の中で、H姐さんはとんでもない事実を口にしたのだった。
「私、間違えて男湯に入ってしまったの!!」
過程はこのようなことらしい。
そのジムはプールから出ると、男湯と女湯になっている。そこで間違えて男湯に入ってしまったのだそうだ。しかも、入ってすぐのシャワーブースが空いていたので、「ラッキー♪」と思って、そこに入って体を洗った。洗い終わって、ドアを開けると、男の人が引きつった顔をして立っていたと言う。
「どうしてここに男の人が!」
そう思ってドアを閉めたが、自分が間違えたことに気付いた。誰かに見つかるかも知れない危険はあったが、ここにいつまでいる訳には行かない。決死の覚悟で、裸のまま男湯から脱出したそうだ。
おじさんとくうみんは一瞬、「ええっ!」と声を上げた。しかし次の瞬間、
「ブフッ~」
とこらえきれずに笑ってしまった。
「うっそ~!!あっはっはっ!」
その後、居酒屋で飲みながら、おじさんとくうみんはH姐さんを慰めた。
「シャワーを浴びた後、男の人がいて、かえってよかったじゃない。いなかったら、湯船の方に行っちゃったでしょ?」
おじさんが言った。
「俺、その時間は湯船に入っていたと思う」
知らない人ならともかく、知っている異性と裸で出くわしたら、なんとも気まずいことになったに違いない。
鼻歌を歌って湯に浸かるおじさんと、気付かずに湯船に入るH姐さん。ふと見ると、そこにおじさんが目をつぶって鼻歌…
「何でこんな所におじさんが!!」
そしてH姐さんは気づく。
「私が間違って男湯に入ってしまったんだわ!」
おじさんに気付かれないよう、顔を壁に向ける。H姐さんは出るに出られず、次第に気が遠くなっていく。
「H姐さん!H姐さん!」
どこかで誰かが呼んでいる。
そこから先は憶えていない。気が付いたら病院のベッドの上…なんてことになったら、大変だった。
当時、H姐さんも、くうみんもまだ若かった。ピチピチと言う訳には行かないが、30代なら、まだ公害と言われるような年齢でもなかろう。
「その男、きっと得したと思っているよ」
おじさんが言うと、くうみんも意見を述べた。
「男湯に女性がいるなんてありえないじゃない?誰に言っても信じてくれないわよ。お前は夢を見たんだろって言われているうちに、本当に夢幻だったと思うわよ」
するとH姐さんは叫んだ。
「それって超楽観的意見!」
くうみんはこの頃から楽観的な人間だったらしい。
H姐さんもくうみんと同じくらいの歳で、一女の母であるが、若き日の恥ずかしい思い出も今ではいい思い出に…なってないかな~。
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