はい、それまでよ~

 高校時代の友達から、ドライブに誘われた。
「私と○子の3人で会おうよ」
 この人達とは付き合わなくなって久しい。かなり変わった人達だから、ずっと距離を置いていた。でも、天気もいいし、たまには会って話でもしようか?

 千葉県の茨城県に近い田舎町。○子の運転でドライブした。
「そうそう、ガソリン代、千円づつ出してくれるかしら?」
 そうか、ガソリン代ね。うん、わかった。

 お昼ご飯は近くのステーキハウスに。
「くうみん、ご主人亡くなって、大変だったね」

 なんだこの二人、知っていたのか。おじさんが亡くなってすぐにメールで知らせたはずなのに、その時はウンでもスンでもなかった。だからこの二人には連絡しなかったのか?と思ったほどだ。

「亡くなってすぐのときはそっとしておいた方がいいと思ったのよ」 

「どうして亡くなったの?」
 今さらそんなことを聞くな!死因はあまり聞くものではないというが、亡くなってすぐのときに聞くならまだいいし、変な詮索されるくらいなら、聞いて欲しい。

「悲しい?」
「生活は大丈夫?」

 くうみんはたまらず言った。
「もうそんなこと、聞かないでくれる?」
「いやかしら?」

 いまさらそんなことを言われても、悲しい気持ちがよみがえるだけ。
「悲しみを私たちにぶつけてくれたらいいと思って」

 悲しみをぶつける?甘えてくれてもいいのよってか?あんたらに甘える気はない。それに悲しみをぶつける、そんな時期はもう過ぎた。

 葬儀のマナーと言う。大切な人を亡くした人への礼儀と言う。これはいわゆる虚礼だろうか?

 喪主がそれを辞退しているとき以外は、人が亡くなったときは取るものもとりあえず駆けつける(通夜や葬式ね!)、または「大変驚いています」と、手紙や今だったらメールで知らせるのがマナー。ただし、電話は厳禁。

 時の経過とともに、徐々に喪の色を薄くしていく。

 不幸のあったときはこうするものだという昔からのしきたり、作法は悲しむ人の心をケアする上での最大公約数のように思う。昔からのしきたりと言うのは、先人の知恵の凝縮であると言っていい。

 だから冠婚葬祭は、気の利いたことをしようとか、言おうとかせずに、とりあえずしきたり通りにするのが一番だ。しきたりも世につれ変わっていくことはあるが、あなた方にしきたりを変えるほどの能力があるとは私には思えない。

 やっぱりあなた方とは付き合えない。

 ってことで、はい、それまでよ~。 

 
 



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