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消えたイソヒヨ

 毎日イソヒヨのさえずりを聴くのが楽しみだった。朝早くから、どこかで鳴いているのが聴こえた。くうみんの住むマンションの、屋上の一角に止まっていることもあって、そこを見上げるのが楽しみだった。

 それなのに。

 イソヒヨちゃん、どこかに行ってしまった。
 雨が2日ほど続いた後のこと。雨の日はイソヒヨドリのさえずりは、雨の音にかき消されるのかよく聞こえないことが多い。それだけに、雨が止んだ後に、あのきれいな声を聴くのが楽しみだった。
 だけど、雨が止んだのに、声が聴こえない。

 どうしたんだろう?

 先日、家の前の電柱にハトのような鳥が止まっていた。イソヒヨドリのおかげで、ちょっとばかり鳥に興味を持ったくうみんは、小さな望遠鏡を持ち出して、その鳥を見た。するとそれは、ハトではなく、猛禽だった。
 猛禽も、大きなものばかりではなく、ハトくらいの小型のものもいるようだ。
 
 こいつ、イソヒヨちゃんを襲ったんじゃないだろうな!!
 しかし、こんな普通の住宅街で、猛禽がいるなんて思いもしなかった。イソヒヨドリだけでなく、ハトやスズメものんびりなんかしていられない。猛禽だけじゃなくて、カラスだって襲ってくるだろう。

 スズメやツバメが人間のいるところに巣を作るのは、そこにいれば外敵が来ないからだというが、きっとイソヒヨドリも、人の近くにいるのが安全だから、この近辺をねぐらに選んだことだろう。
 でも、あんな猛禽がいたのでは…

 戻って来て欲しい。またこのマンションの一角に止まって、きれいな声を聴かせて欲しい。けれども、もしもここが危険な所だと思ったら、もっと安全な所を見つけて暮らしてね。

 彼女がここにいたのは、ひと月くらいだっただろうか?
 きれいな声を毎日ありがとう。その声を聴いていた日々は、幸せだった。

 出会うは別れの始めでもある。
 出会いはうれしい。別れは悲しい。私は、別れたあなたの無事を祈る。

 あなたは野の鳥さんだったけど、何だか別れが無性に悲しい。
 







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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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