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ナントカの祝い

 人間、節目節目にお祝い事があるものだ。子供の頃なら七五三とか、入学、卒業のお祝い。成人式や就職祝い。
 結婚記念日の祝いなんかもあったな。

 そういったことは、誰かそばにいてくれる人が計画してくれるものだが、子供のいないくうみんに、そんなことを気遣ってくれる人なんかいない…と思っていたのですよ。

「くうみんさん、ランチでもどうですか?」
 Nちゃんから、お誘いを受けた。Nちゃんは、だいぶ以前に同じところで働いたパート仲間だ。二人とも、ドジなので女上司に目をつけられていた。

「そうね、〇〇日なら東京まで行くから、この日はどう?」
 神奈川に引っ越したので、以前ならご近所だった人達と会うのも一苦労なのだ。

 何年か住んだら、また戻ろうかしら?そう思うゆえんでもある。もとの所の方が、成田や羽田も近いし。

 まあ、まったくの女子会、ランチだけだと思っていたのですよ。

 その日は冷たい雨が降っていた。
 待ち合わせ場所で落ち合うと、近所の店に入ろうと思ったら、もうすでに店は決まっていて、予約もしていると言う。
「ここから、10分もかからないって言ってましたけど。東銀座のいしだやって言う和食屋さんなんです」
「そうなの?!でも寒いわよ!この近くにもいい店があるのに!」
 その日は雨が降っていて、吐く息が白くなるほど寒かった。

 あっちこっち迷いながら、やっとその店に行きついた。店の中は暖かくてホッとする。
「うぉ~っ、やっと着いたわ!」

「くうみんさん、昼飲みしましょうよ」
「いや~、お茶でいい~」
 など言っていたのだが、もともといける口なので、
「やっぱビールにするかねえ」

 次々と料理が出てきた。えっ。コース?

タイのこぶ〆
 突き出しの鯛のこぶ締めでございます

 次に出てきたのはなんと、お赤飯!
お赤飯
 かなり食べた後

 えっ、ひょっとしてお祝いしてくれるの?!わたしの〇〇祝い。
 横に座っているNちゃんが言った。
「母のときは赤いちゃんちゃんこを贈ったんだけど、着てくれなかったから、それはやめました」
「そうねぇ、ちゃんちゃんこはダメかも。鬼太郎じゃないんだから」

 最近は赤いマフラーやスカーフを贈る人も多いとか。

お椀

 焼いた白身魚が入ったお椀

 刺身はタイとオジサン。オジサンというのは、れっきとした魚の名前だ。ひげが生えているので、オジサンというらしい。

タイとオジサンの刺身
 ああ、オジサンを食べてしまった…

 カサゴの煮つけは身が崩れそうで崩れない、絶妙な煮え具合。

カサゴの仲間の煮つけ
 煮魚は何種類かあったが、これが一番人気

 魚の身を少しでも逃すもんかと、Nちゃんとくうみんは卑しく細心の注意を払って食べた。

 デザートはみたらし豆腐。ブラマンジェにみたらし団子の餡をかけたものだが、これもおいしかった。

みたらし豆腐
 みたらし豆腐はほうじ茶とよく合う

 ここのお客さんは魚をすご~くきれいに食べる。くうみんも魚はきれいに食べると自負しているが、ここではこれが普通だ。
 女将さんに、
「ここのお客さんは魚をきれいに食べますねえ」
 というと、
「うちは魚しか出しませんからねえ」
 なるほど、魚好きしか来ないんだ。
 隣にいた男性客がなぜかうれしそうな顔をしていた。

 料理をおいしく頂いた後は、コーヒーを飲んだ。ここは銀座だから、ブラジルコーヒーを頼んで銀ブラと行こう。

 ブラジルコーヒー
 最後の〆めは近くのコーヒー店へ。ここは高いぞ~!コーヒーが一杯800円~だって!

 誰も祝うことがないと思っていたくうみんの○○祝い。そう言えばおじさんのお姉さん達もランチをごちそうしてくれた。今度はNちゃんがご馳走してくれるなんて、くうみんは果報者じゃ。

 そう言えば、くうみん父や母には、還暦祝いをしてあげなかった。その当時は、父とは付き合いを断っていたし、母のときは思いつかなかった。母には遅ればせながら、その後、長寿の祝いをするようになったけど。

 自分の身に降りかかって、やっと自分の行いに気が付く。

 長寿の祝いについては、父上様、母上様、申し訳ありませんでした(自業自得もあったと思うが)。

 そしてNちゃん、どうもありがとう。おじさんが亡くなったときも気を使ってくれました。恩返ししなくちゃね。

 東銀座、いしだや、うまいぞ~!!

 
 


 
 




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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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