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一番嫌なこと

 筋トレを終えたくうみんは風呂に入り、7時半ごろ、風呂から上がった。風呂場とロッカールームの間に、バスタオルなどを置いて置くところがあるのだが、そこに一人のオバが倒れていた。二人のスタッフが、
「意識があったら手を握ってください!」
「名前を言えますか?!」
など、必死に呼びかけていたが反応がなく、心臓マッサージやAEDで、意識が回復するように介抱していた。
 フロントにつながっているマイクに向かって声を出した。
「救急車を呼んでください」

 AEDの機械を体に取り付け、機械から流れる合図に従って操作していたが、この機械は優れもので、その必要がなければ働かないようにできているらしい。
 そのうちオバは意識が回復して、小さな声で自分の名前を言ったらしい。
「○○さんですね?!」
 
 野次馬根性が出てきたが、そのうち来るのは男の救急隊員だろうし、このまま裸でいるのもなんだかな、そう思ってその場を後にし、最低限のものを身に着けてパウダールームに向かった。
 
 来たら大騒ぎするからわかるだろうと思ったら、思いのほか、ことは静かに運び、くうみんの知らないうちに患者は運び出されていた。

 女子はのぼせやすいので、風呂場で倒れる人は結構多い。でも、一瞬のことですぐに我に返るのが大半だ。こんなに深刻な場面にぶつかったのは初めてだ。無事だといいけど…

 着替え終わって外に出ると、救急車はまだフィットネスクラブ横の道路に止まっていた。これから受け入れてくれる病院を探して搬送するんだろうな。

 そう言えばおじさんも、こんな風に旅館の風呂場で倒れていたんだ。普通なら旅館の風呂場なら、一人や二人のお客がいてもおかしくないけど、その時に限っておじさん一人だった。
 誰かがいればとは思うけど、おじさんはそれだけの命しかもらって来なかったと、ミディアムさんを通して、おじさんが言っていた。

 それはさておき。

 かつてここでは、ダイエットのつもりや、ビールをおいしく飲むために、サウナに入っても水を飲まずにいる女子が多かった。しかし、会員が入浴後にくも膜下出血で亡くなった事件があって、オバ達は震えあがり、皆きちんと水を飲むようになった。
 最近また気が緩んできたからこのようなことが起きたのか、新しい会員だったのか…

 救急車で運ばれたら嫌だよなあ、せっかく冷たいビールが飲めると思ったら、点滴で水分補給なんて。これならせめて口から冷たい水でも飲みたいよなあ。

 最近の銭湯には、家に風呂場はあるけれど、一人暮らしで風呂で倒れるのが不安だと言う人も来ている。くうみんは、家の狭い風呂に入るのが嫌なので、フィットネスクラブや、銭湯を利用しているが、なるほどね。
 健康だと思っても、心臓や脳に病気が隠れているかも知れないし、こうやってみんなと一緒に風呂に入るのはいいことだと思う。

 部屋で人が亡くなったら、その部屋は事故物件になってしまう。事故物件は嫌だ。でも、自分が事故物件を作ってしまうのはもっと嫌だ。

 しかし、一番くうみんの恐れていること。それは…

 もう喉カラッカラ!早くビールを飲みたい!と思いながら、死んでしまうのが一番嫌だ!!

 
 





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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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