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今日はくうみん父の命日

 今日、11月4日はくうみん父の命日だ。命日にはそれぞれの好きなものを夕食にすることにしている。おじさんはビールが好きだったので、いつも通りの食卓で、ちょっと豪華なメニューにする。おじさんのお父さんはお赤飯が好きだったのでお赤飯を炊いたが、今はお母さんとともに金子姉さんの所にいるから、そっちであんじょうしてくれるだろう。

 くうみん父の好物は牛肉だ。父の生前、月に一度、すき焼きの支度をしてくうみんは父の家を訪れた。お土産用の牛ヒレステーキ肉は冷凍庫に放り込んで、二人ですき焼きを食べた。一晩泊まって帰る。

 という訳でくうみん父の命日である今日は、すき焼きの日。

 父にはいろいろと思い出があるが、あまり頭が良くなかったんじゃないかと思う。学校の勉強はできたようだが、世間一般の常識と言うものがなかった。

 くうみんがまだ小学生のときだった。父が何か非常に困っていた。
 不動産か、株式か、そんなようなものを売却したらしい。利益も出たようだ。それについて税務署から指摘を受けたらしい。
「利益が出たから、税金を払えって言うんだよ。もう使っちゃったからそんなものはないって言ったんだ。だけど、利益が出たんだから税金を払わなければいけない、その一点張りなんだよ」

「税務署、バカだな~。使ってしまってないのに、何であるって言い張るんだろう?」
 父はひたすら頭を抱えていた。 

 それを聞いて、まだ小学生だったくうみんは思った。お金を使ってしまったから税金を払う必要はないという理屈なら、貯金しておくよりも使ってしまうのが得だな。

 あの年で曲がりなりにも大学を卒業している父が、なぜあんな簡単なことがわからなかったのか?今は亡きおじさんは、
「自分の都合のいいように解釈したんだろう」
 と言っていたけど、まあそんな所なんだろうなあ。

 自分の都合よくしか考えない。
「仕事というのは好きな人間がすればいいことだ。ワシは働くのは好きじゃない。だから働かなくてもいいんだ」
「くうみんは、家事仕事を率先してやっているな。おままごとの延長で楽しくやっているんだろう」
 そんな風に考えていたように思う。
 
 どうしようもない人だった。

 しかし、亡くなるときは入院8日目で最小限と言ってもいい手間しかかけさせなかった。
「人間、どこかで帳尻を合わせるものだなあ」
 おじさんが感心していた。

 「年寄りは葬式代くらいは持っている」
 と、詐欺グループがうそぶいたらしいが、父の場合はそんなものもなかった。現金がなくて葬式代の工面が大変だった。

 私のことは溺愛していた。だけど厭味なことばかり言うので、十数年電話すらしなかったことがあった。最愛と言ってもいい私にも嫌な言葉を投げかけるのだから、他の人たちに対しては推して知るべしだ。

 どうしようもない人だったな、お父さん。あの世で少しはわかったらしい。
「娘たちは嫁いで、自分を相手にしてくれない」
 そう言っていたようだが、親より配偶者を大切にするのは当然のこと。

 今は、毎朝線香を手向け、お花を活けて、毎日ありがとうって言ってるでしょ。命日には好物のすき焼きを出しているでしょ。

 感謝してよ、この罰当たりめ!




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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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