禍福はあざなえる縄のごとし ブラック内職その後(福過ではなく禍福)

 明け方目が覚めた。冷房を入れているはずなのに、やけに暑い。設定温度を下げても涼しくならないので扇風機を着けた。

 起きてリモコンをよく見ると、暖房になっていた。

 今回引き受けたブラック内職は思った以上にてこずった。もうこんなのしない。一字一円、200字の記事を書いて欲しい…こんなの楽勝と思いきや、どうしてどうして。

 何が大変て書くべき会社をPC検索して、自分で選定しなければならないことだ。とあるサービスをする会社で良心的なところを選ぶ。ここはどうだと思ったら、詐欺まがいのことをして告訴されていたり、住民運動でやり玉に挙げられていたり。

 千円稼ぐのに何時間かかったことか。

 書くだけならいくらでも書けるけど、自分で良さそうな業者を選定しろと言われても、責任持てない。もうやめた!

 以前よく依頼してくれたクライアントからの発注が来なくなった。夏だから仕事がないのかな?と思いきや、他のライターには発注しているらしい。

 私はもう、お払い箱?これがフリーって奴の怖いところ。

 ブラック内職もここら辺が潮時か?

 もうブラック内職はやめて、地道に働こう。そう思って目を付けていた求人広告のパート募集、電話を掛けて聞いてみた。
「予想外の応募がありまして、もう締め切りました」

 ガ~~ン!

 盆と正月とクリスマスと大晦日がいっぺんに来たような日があった。先日は友だちとおいしいものを食べに行った。いい日、幸せと思っていたら、店にカメラを置いてきてしまった!!着払いで送ってくれるよう頼んだけど…

 昔から、禍福はあざなえる縄のごとし。

 …な~んていうからなあ。

 

 え~っと。きあら様から「福過ではなく禍福ではないか?」との指摘がありました。やはり「禍福」が正しいようです。すみません!
 う~ん、間違えるのも運のなさ?





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テーマ : 不安定な心
ジャンル : 心と身体

えっ、いや~、こんなにしてもらって悪いね!どヘへ。

 誰も祝うことのない誕生日…一人きりの誕生日…

 な~んてしんみりしながら、ブラック内職に手を焼いていた。200字の記事を5本書けばいいという仕事を見つけ、これは楽勝と思いきやこれが大変なことに…受けたからには途中で放り出す訳には行かないが、この仕事、もうやめた!次の依頼があったとしても、もう受けるもんか!

 しんみりブツブツしていたら、電話が鳴った。出ると、以前同じパート先で働いていたニャンコちゃんだ。
「今日のお昼、一緒にどうですか?妹も来ているんですけど。あ、子供も一緒です」
「えっ、本当?なにがいい?」
 くうみんの頭に近くのイタリアンレストランとネパールカレーの店が浮かんだ。
「イタリアンは食べたばかりなのでちょっと…」
「じゃ、カレーは?」
「昨日食べました」
 
 どうしよう?そうだ!夜は高くて入れないあの8千円の寿司屋、あそこは昼に手打ちそばを出す。それに700円上乗せすると、高級すしが4貫付くセットメニューがあるのだ。
 そこそこ、そこへ行こう!

 ニャンコちゃんが一族郎党を連れてくうみん宅前に来た。車で来たのだが、くうみんの住むマンションには駐車場がない。近くのコインパーキングに車を止めると、寿司屋に入った。
「ここではソバに700円上乗せするとすしが4貫付くのよ!絶対に付けた方がいいわ」

 ニャンコちゃんの妹、ワンコちゃんは二人の子供に自己紹介をさせた。
「長男の金太郎です」
「次男の鈴之介です」
 
 子供たちもおとなしくしていた。先に寿司が来た。
「うっめ~」
 みんなその味には満足したようだ。次にそばも来た。いつもは温かいのを頼むのだが、今日初めて冷たいソバ、天せいろを注文。これもうまかった。

 しばらく歓談して、帰ることになった。お会計をしなければと財布を出すと、ニャンコちゃんが払ってくれた。
「くうみんさんの誕生祝だから」
 え~!まあ、うれしいわ!

 しかし、ブログで催促しちゃったみたい。この二人もよく私のブログを読んでいるそうだから。

 申し訳ないので家でお茶を飲むことにした。
「何か買ってくる」
 そういってニャンコさんたちは駅方面に消えて行った。
「アイスならあるよ!」
 くうみんはそれくらいは出さなきゃと思い、叫んだ。

 椅子は4脚あるけど、大人3人の子供2人で合計5人。足りない分は、いつもパソコンを操作するときに使うちょっと背の高い事務用のいす、これを使うか。

 しばらくしてニャンコさんご一行がくうみん宅に来た。手にケーキを持っている。
「ま~!!こんなに、悪いわ~」

 寿司にケーキ!!まさに盆と正月とクリスマスが一緒に来たみたい!

ケーキだ~
 ケーキには名前まで入っている!!

おほほ~、うまそ~。
 サプライズに、くうみん感激!


 しかし、長男の金太郎君はケーキは好きではないらしい。
「僕はアイスがいいんですけど」
 わーった。こっち来い。

 ハーゲンダッツが3種類あったので選ばせた。クッキーアンドクリームだ。鈴之介君も食べたそうだ。彼はバニラを選んだ。子供は遠慮しないのがよろしい。

 高過ぎて座りにくい事務用のいす、
「これは偉い人が座る椅子なんだよ」
 というと、鈴の介君が食らいついてきた。おこちゃま~。

鈴之介君と

 金太郎君は叫んだ。
「ハーゲンダッツなんか食べるのは人生で2度目だ!!」
 生活がわかるぞ。

 弟の鈴の介君は、アイスを後で食べるという。ふむ、君もケーキよりアイスが好きなのか。好きなものは後で食べようという魂胆だな。しかし相手はアイスだ。溶けるぞ。

 溶けてはかなわんと、鈴の介君も食べ始めた。

 大人は3人で話をしていたが、子供二人は椅子を取り合っていた。
「この椅子に座らせろ~」
「やだ~、まだ座りたい~」

偉い人の椅子を取り合うおこちゃまな二人
 偉い人の椅子を取り合うおこちゃまな二人


 子供には何が受けるかわからんものだ。




 ワンコさん親子はしばらくこちらに滞在して、夏休みの終わりに合わせて帰るそうだ。二人の子供は、
「ディズニーランドに行きたい」
 と言ったが、大人は、
「暑いよ、あんなとこ」
「並ぶよ」
「混んでるよ」
 と、口々に諦めさせようとした。

 男の子って言うのはこんな時楽だな。女の子って言うのは大人の話に口をはさんでくるので、話の腰を折られてしまうことが多い。でも、男の子って言うのは子供同士で遊んでいる。 
 また来なさい、ぼっちゃん方。もう少したったら、親と一緒になんか行動しなくなるだろうけど。

 久々ににぎやかなひと時をどうもありがとう。楽しかったよ。

 それにしても…

 ああ、ブラック内職、どうしよう…
 
 
 

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テーマ : ちょっとした出来事
ジャンル : 日記

誕生日の寿司 どうでもいい報告

 念願の寿司を食べに行った。おじさんといつも行っていた普通のすし屋は休みだったので選択肢の中に入らなかった。
 実はくうみんの家の真ん前はとあるチェーン店のすし屋なのだが、近いので2、3回行ったが、いつも余りのまずさに後悔していたので、ここも選択肢に入らなかった。

まずい寿司屋
 家の真ん前にあるがあまりにもまずいので選択肢に入らなかったとあるチェーン店のすし屋。何時も混んでいるのが不思議だ

今回行ったのは回転ずしのス○ローだ。「結構おいしい」とオバ仲間で評判だったからだ。

 一人で自転車を飛ばして入り口を入ると、給料日前にもかかわらず、大勢の人が並んでいた。これほど繁盛しているなら、期待していいだろうと、予約券を取った。

 たくさん並んでいたが、一人というのはどこかに潜り込めるようで2、3分も経たないうちに席につくことができた。タッチパネルで次々と注文した。
 はじめに出てきたのは大トロだが、この大トロ、なんか変。これってトロじゃなくて、単なる腹身じゃないか?私もよく知らないんだけど、腹身と言うのはスーパーで良く安く売っている。見た目は脂がのっていて、トロそっくりなのだが食べてみるとギシギシとした感じで脂と見えたのは筋だったとわかる。食べてみるとこれもどうもそのようだった。

大トロのはず
 これ、大トロによく似た腹身って奴だと思う。食べるとパサパサでおいしくない
 
 トロと言うのはお腹の部分だと聞いたが、それもいろいろあるらしい。

 今、ウニのキャンペーンをやってて、ウニ一貫100円で提供している。これはまあおいしいが、ウニの量は大したことない。他にマグロのづけやタイ、サンマなど安いものを注文したが、安いネタの方がおいしいと思った。

ウニと大トロ
 ウニと「大トロ」。ビールはジョッキと言っても小さい。これで通常価格480円。今は安くして430円。あまり安いとは感じない

サンマなどの安い寿司
 こっちの方がおいしいぞ!

タイ
 タイです

鮪軍艦
 これ、なんだっけな?

なにかとマヨ
 マグロユッケだ!

 周りを見ていると皆さんわかっているようで、安いネタを注文する人が多かった。これはケチでそうしている訳ではないと思う。

 さて、女一人で来ているのはくうみんぐらいだったが、若い男が一人で来るのはそう珍しくないようだ。隣は太ったオタクっぽい男性だったが、彼の注文したラーメンが大変おいしそうだった。

 彼は食べ終わるとさっさと店員を呼んで勘定の手続きを済ませ、出て行った。くうみんも、もうすぐお腹いっぱいだ。〆に入ろう。くうみんはさっそくラーメンを注文した。

 ほどなくしてくうみんの注文した海鮮塩ラーメンがレーンに乗ってやってきた。
「熱いのでお気を付けください」
 女性の声でアナウンスが入る。両手を使って手に取った。う~んおいしそう。

ラーメン
 おいしかった~

 くうみんは麺をすすった。
「こ、これは!!」

 寿司よりもこっちの方がおいしい!麺はコシがあってつるつる。そしてスープがなんと上品な味わい!
「うっめ~」

 くうみんはスープまでいつの間にか飲み干してしまった。

 高いネタよりも安いネタの方がおいしくて、本業の寿司よりもラーメンの方がおいしいという変わった店だった。しかしここにまた来るかと言えば、二度は来ないと思った。

 結構おいしい、そういう評判だったが、それはみんなでワイワイやって食べるからおいしく感じるのであって、くうみんのようなおばさんが一人で行くのは、やはり量より質を重視すべきだ。

 若い男性ならともかく、おばさんが一人で回転寿司って、あまり様にならない。やっぱり今度はおじさんとよく行ったあの寿司屋に行ってみよう。今度行くのはおじさんの誕生日がいいかな。






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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

今日は誕生日 どうしようもない替え歌付き

 題の通り、今日は誕生日です。いつもあんまりうれしくありませんが、今回特にうれしくありません。祝ってくれる人はそばにいないから。私だけが歳を取って行くから。

 こんな時、ユーミンの「美しき日々」の歌詞が心に浮かびます。

 今日は誕生日、祝う人もなく…

 今日は誕生日にかこつけて寿司でも食べに行こうかな。おじさんとよく行っていたあの寿司屋にはちょっと行けない。板前さんともよく話をした。おじさんのことが話題になったら、泣けてくる。

 去年はどうしたんだろう?たぶん家で少しだけ豪華なものを作って食べたんじゃないかと思う。ちょっと確認…mamatamさんや、照玉師が来たらしい。しかし、これから照玉師と会うことは???

 誕生日に外食しようと思ったのは、おじさんがいた時を通して、初めてかも知れない。おじさんは外食はあまり好きじゃなかったけど、たまに行くとしたら、超豪華と言わないまでも、近くでここがおいしいと評判の店に行って食べた。

 今日はどこに行こうか?あの寿司屋じゃなければ、回転ずしにでも行こうかな。
 そこには多分、たくさんの家族連れがいて、笑顔で寿司つまんでいる。その中で一人静かに寿司をつまむオバさん…

 みじめな幸せもある。贅沢な不幸もある。誰が言ったっけ?

 私はみじめな幸せ者か?贅沢な不幸者か?たぶんどちらでもない。

 でも、こんな人間どこにでもいる。こんな人間いくらでもいる。


 美しい日々替え歌
 一人いる部屋で今は想い出す おじさんのいた頃 美しい日々を
 おじさんが花束を抱え 空を飛んでいるよ 私の頭の上を ビール片手に

 今日は月曜日 いつものあの寿司屋は休み 
 回転ずしが満員だったら どこに行こうか  
 あのバカ高いと評判のすし屋に行ってしまうぞ、おじさん
 一人8千800円(税込み) うまいけど高い おやじは客の反応を横目で見ている いい店だけど高い
 高過ぎる

 トホホ。




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テーマ : 孤独な世界
ジャンル : 独身・フリー

大人はみんな知っている

くうみんはフィットネスクラブが休みのときは、銭湯やスーパー銭湯に行くことにしている。フィットネスクラブの広い風呂に慣れた身には、家の風呂は狭くて夏は暑いし、冬は寒い。そして何より掃除するのが面倒くさい。

 いつもは安い銭湯に行く。おじさんがいた頃はいつもスーパー銭湯だったが、ひとりなら普通の銭湯で十分だ。しかしこの日は雨が降っていた。雨が降る日は自転車で10分かかる銭湯に行くのは大変なので、送迎のあるスーパー銭湯にに行くことにしている。

 このスーパー銭湯にはプールが併設されていて、そこに子供向けの水泳教室があるので、同じ送迎バスに子供が乗る。

 くうみんはバス乗り場からバスに乗った。次のバス乗り場で、何人かの子供が乗ってきた。小学校3年か4年であろうか。その子供の一人がなんと、性的なことを言いだした。
「僕のペ○スが…」
「セッ○ス…」

 他の乗客は知らん顔をしていた。もちろんくうみんも。
 その時、運転手の男性が怒りを含んだ言葉を発した。
「ここは一般のお客さんも乗るんだから、そういう話は学校でしなさい!」

 その一言で子供は一瞬ギクッ!という顔をして、黙ってしまった。

 何で小学校3年や4年の子供がそんなことを口走ったのだろう?その子供はたぶん、色気づく年頃の兄ちゃんがいるのではないかと推測する。兄ちゃんからそういうことを教わったその子供は、自分が一つ大人の扉を開けたように思ったことだろう。

 そしてお母さんあたりに聞いたのではないか?
「お母さん、ぺ○スって何?セッ○スって何?」」
 慌てたお母さんは、動揺しつつこう言ったと思う。
「知らないわ」(あくまでくうみんの妄想)

 子供は思った。
「フッフ、こんなことを知っているのは僕だけだ。チ○コとか言うのはわかってしまうけど、英語で言えば誰にも気づかれない…」(あくまでくうみんの妄想)

 そして公衆の面前でこのようなことを口走ったのではないか?

 お母さんもお母さんだ。知らないなどと言わずに、
「知ってるわよ。でも、そういうことはあまり人前で言わない方がいいわ」
 と、毅然というべきだった。(あくまでくうみんの妄想)

 しかしな、大人は何でも知っている。そんなことは年が行けば自然にわかることだ。
 いつの日か、君が本当に大人になったとき、今日のこの出来事を
「ギャ~~~~!」
と叫びたい衝動にかられながら、思い出すことだろう。

 大人をバカにしちゃいけない。

 大人は何でも知っている。


 


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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

お盆です。ゴキが出た とりとめもないつまらん話

 お盆はこの土地では7月なのだそうだ。しかし、くうみんとしてはお盆はやはり今、8月のような気がする。

 なぜかと言えば、お盆休みと言えば今頃だし、高校野球は田舎に帰ってみんなで見るものと言う気がするし。だからお盆の祭壇も今、出している。

 父の新盆のとき、しなくていいやと思っていると、押し入れから紙袋が出てきたことがある。何だろうと思ったら、仏様セットだった。そんなことがあったので、「やっぱりやって欲しいのかな」と思い、それから毎年、真似事のようなお盆をすることになった。

 お盆には虫を殺してはいけないと言われたが、先日ベランダに虫のフンがあるのを見つけた。誰の仕業だ!何かの幼虫か?そう思って植物を見渡したが、何もいない。

 フンはよく見ると、重点的にアロエの植木鉢の周りにあった。その植木鉢を持ち上げると、何とゴキブリが出てきた。ゴキと言えば、台所にいると思っていたが、こんなアウトドア志向のゴキもいるとは!
 すぐに殺虫剤をかけて殺した。

 まずいことをしたか?お盆にはゴキも殺してはならなかったか?

 しかし、先祖は皆とうに亡くなっているのだから、ま、いっか。

 台所によく出没する亭主のことをゴキブリ亭主と言うが、そういえばおじさんも良く台所に出没した。台所で何をするかと言えば、火にかけてある鍋の蓋を開けて中身を見たり、冷蔵庫のビールの本数をチェックしたり、そんなことばかりだったけれど。

 台所ではなく、植木鉢の底をねぐらにするゴキとは、なんだかかわいいような気もしたが、ゴキはゴキ。すまん、来世はもっとかわいい虫に生まれて来てくれ。

  



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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

ごまめの歯ぎしり

 電話が鳴ったので出ると、以前おじさんが顧問をしていた会社で事務をしている女性だった。
「私、憶えていらっしゃいますか?」
 シングルマザーとして、子供を養っているしっかり者の彼女だ。
「もちろんです。お久しぶりです、お元気ですか?」

 今日、行っていいですか?どうぞいらしてください、お待ちしています。

 時間通りに彼女が来た。世間話をした後に、突然彼女が切り出した。
「私、会社を辞めたんです。辞めてくれって言われて…」

 聞くと7月いっぱい働いたのに、締め日までの給料しかもらえなかったという。
「その分餞別をいただいたので、損した訳ではないんですけど…」
 彼女としては何か釈然としないものを感じたようだ。

 その社長のことはくうみんも知っている。いい人だと思っていたが、このことで見方が変わった。

 中小企業とも言えない零細企業が、労働基準法なんか守れないことくらいわかっている。10年近く勤めた彼女に対し、退職金を払う余力などない、そんなことはわかっている。

 だけど、できる限りの誠意は示せよ。

 具体的には働いた分の給料は支払う。その上でいくらかの餞別を出す。餞別の数万円を出すくらいなら、いくら零細企業でも潰れることはなかろう。

 会社を経営するということは大変なことだ。自分の家族だけでなく、社員の生活も守らなくてはいけない。会社を立ち上げるときに、そうれは覚悟していただろうに。

 くうみんは憤慨した。
「おじさんがいれば、きっと意見したと思うよ」
 彼女もうなずいた。
「おじさん先生だったら、絶対社長に言ってくれたと思います。だけど今の税理士先生は、社長の言うことを淡々と聞くだけですから」

 おじさんはウェットな男だった。義理人情に厚いところがあった。
 
 くうみんもおじさんが亡くなったときに、信頼していた人から手痛い仕打ちを受けたことがある。まさかこの人が…人間、金が絡むと鬼になる。そう思い知った。

 2時間近くも話し込んで、彼女は帰って行った。
 くうみんには何の力もない。くうみんにできるのは、ただ話を聞くことだけ。そしてひたすらごまめの歯ぎしりをするだけ。




 ごまめの歯ぎしりとは、実力のない者が、いたずらに苛立ったり悔しがったりすることのたとえ。 (故事ことわざ辞典)






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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

勘違いでも恋は恋

 かつて主婦だったくうみんは、時々パートの職を得て働くことがあった。そこもそんな一時の小遣い稼ぎの職場だった。
 そこは原則、月曜日から金曜日までの営業だったが、お客様の要望で日曜日も営業することになった。
 しかし、その職場は非常にケチで、日曜日は5時を過ぎるとお客さんのいない事務所の電気が一斉に消えた。くうみんは接客の方だったので、5時を過ぎても明るい店内にいた。お客さんが帰った所でしまうべきものを事務所に持って行く。

 夏はまだ明るい5時過ぎの事務所は、秋を過ぎるとだんだん暗くなり、冬は真っ暗になる。その真っ暗い事務所で課長と課長代理が談笑している。課長は女子、代理は男子、どちらも50代独身。 

 この光景を見るたびに、オバくうみんは、思っていた。
「ヤバい」

 人間の心理として、暗い所にいると、ヤらしい気持ち、セクシャルな気持ちになると聞いたことがある。好きであると勘違いするのだ。
 しかし、二人とも50過ぎたいい年の、色気もへったくれもないオジオバである。まさかね、と思うこともあるが、いや人間、歳行ってもそう大して変わるものではないかも…など思っているうち、二人は結婚した。

 みんな驚いていたが、くうみんは一人、思った。
「やっぱり…」

 暗い所にいてセクシャルな感情が湧き、結婚に至った訳であるが、そんな事情の結婚だったからか、二人とも個性的で相手に歩み寄ることができなかったためか、何年も経たないうちに別れたと、その職場を離れた後に風の便りで知った。

 暗い所で二人でいるとその気になってしまう…これは本当にあるらしい。

 婚活している皆さん!これはチャンス!まさにタイムリー!

 花火大会なんてムード満点でいいではないの?はて、花火大会はもう終わってしまっただろうか?それなら盆踊りや、肝試しなんかどうか?もっとも、肝試しで男の方が怖がるのはカッコ悪いので、怖がり男子はやめておくように。

 好きな人がいたら、試してみる価値はあると思う。ダメでもともと。

 好きな人といると胸がドキドキするが、好きじゃなくてもドキドキする場合も、好きだと勘違いして、本当に好きになってしまうらしい。
 運動や、怖いところ、もちろん肝試しもそうだが、例えばつり橋を渡るときなんか、ドキドキすると思う。ぜひ、試してみるように。 

 くうみんも一応独身だが、いつもおじさんが見ているような気がするので、やめておく。試しにやってみても、おじさんが阻止するであろう。
 いい雰囲気になったら、おプーが出てしまったりして。

 
 


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テーマ : 婚活を応援するブログ
ジャンル : 独身・フリー

眠れない夜のために クーラーがあるのは幸せだけど…

 高校生の時、くうみんは文学少女だった。学校の図書館で片っ端から本を読んだ。しかし、ほとんどなにを読んだか覚えていない。
 結構難しい本も読んだ。ヒルティの幸福論や、眠れない夜のために、など。ヒルティ氏は自分が不眠症だったらしい。

 辛いだろうな。くうみんも寝付けないときがあった。実家の2階で寝るようになってから。

 くうみんの実家では、ほとんどすべての部屋にクーラーが付いていたが、くうみんの部屋だけはクーラーがついていなかった。屋根は普通の瓦葺きの下の方を、銅板で葺いた「奴葺き(やっこぶき)」と言うくうみん母のリクエストした贅沢なものだそうだ。その瓦と銅版が相乗効果を上げて、熱気が2階のくうみんの部屋を襲った。

 夏の寝苦しいこと。とてもベッドで寝ていられなくて、窓の近くで床に直接寝てみたり、何とか眠れるように工夫した。就職が決まって、ヨシ伯母の所に居候するようになったので、その寝苦しさからやっと逃れることができた。

 その部屋を弟が使うことになったようだが、夏の暑さに、その部屋で寝られないと弟が文句を言うと、すぐにクーラーが付けられたという。

 ひどい!私があれほどクーラーを付けてくれと言ったのに、くうみん母は、
「あそこはつけられないのよ」
 と、付けてくれなかった。弟が言うとすぐにクーラーを付けるなんて、私っていったい何なの?
 その上、
「良くあんなところで寝ていたわね」
 などと言う。

 あきれてものが言えない。ここで眠らなくてはならないとすれば、どうにか寝るしかないではないか。やればできてしまう、これって考えてみると悲しいことだ。

 介護なんかでも、要介護5の老人をお母さんが必至で介護しているのを、良くできるなあと思うことがあるけど、それだってどうにかしないと、と思うとできてしまう。悲しいことに。
「ほら、できるじゃないか!!」
 他の家族は手伝いもしないで言っていたりして。

 トホホ、だ。今となってはこのくうみんを粗末にして済まないと思っている…訳はない。人間都合の悪いことはすぐに忘れてしまうもの。特にくうみん母のような勝手気ままな人間は。

 しかし、今更どうにもならない。

 今は幸せ、クーラーを付けたいときに付けられる。いつも快適に眠ることができる。

 そう、おじさんがいないことを除けば。

 たまに夜中に目が覚める。今、何時だろうと時計を見る。

 そして…

 すぐそこにいたはずなのに。おじさん…





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テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

掃除はどの程度、どれくらいの頻度でしていますか?妄想話あり

 くうみんは掃除はあまり好きではない。しかし、掃除は運をよくするキモだと聞いたので自分では結構マメにしているつもりだった。

 一週間に一度、ハタキと掃除機と、クイックルワイパーを使って掃除をしている。ハタキは普段からタンスや本棚のような家具の上にもかけていると埃が溜まらない。下駄箱の上や机の上にはうっすらと埃が溜まっているが、それもハタキでシャカシャカ~。網戸にもシャカシャカ~。

 はたきをかけ終わると、掃除機をかける。窓のアルミサッシはうっかり放っておいたら、泥が溜まっていた。全部を一度に掃除するのは大変なので、一部屋ずつきれいにしていった。今はすべてのアルミサッシがきれいになったので、これも普段はハタキをかける程度で済む。
 床をクイックルワイパーで拭くと、掃除機をかけてもまだ残っている埃も残さず取れる。

 ああ、きれいになった。これでくうみんの掃除は終わりだった。本当に、これで見た目には埃ひとつない、清潔な部屋…のはずだった。

 しかし…最近靴下の裏が真っ黒になるのに気が付いた。クイックルワイパーに水拭き用シートを付けて拭くことはあるが、あれでは力が入らないので、あまりきれいにならないらしい。

 仕方ない、面倒だが濡れ雑巾で拭くことにした。

 一回拭いたくらいではあまりきれいにならないが、一週間に一度の掃除のたびに拭き掃除をしたら、3回目くらいで靴下の裏が黒くなることはなくなった。

 フィットネスクラブのオバに聞いてみると、皆さん忙しいのに掃除はマメにしている。

「一週間に一度は水拭きをしているわよ。それに毎日クイックルワイパーをかけて埃は取るようにしているの。夏は窓を開けるから外から埃が舞い込んでくるし、冬は冬で電気製品の周りは静電気が出て汚れが溜まるのよね」

 これが平均的なオバの意見であった。もちろんもっとおおらかな人もいれば、几帳面な人もいた。

 自分でこれが普通と思っても、他の人に聞くとそうでもないことがたくさんある。
 くうみんは運をよくするために玄関とトイレはまめに水拭きしていたが、これだけじゃダメなのね。

 靴下の裏が真っ黒って、人の家に上がったときなど…以下、妄想。

 くうみんは就職のお世話になろうと、ちょっと地位ある人の家にお願いに行った。手土産に亀谷万年堂のナボナを持ち、普段着ではあるが、きちんとした身なりを心掛け、清潔な白い靴下…

「お邪魔します」
「どうぞ、お入りください」
 部屋に通されて正座するくうみん。後ろから入って来たその家の奥様は、なぜか驚いた顔をしている。どうしたのだろう…と思いながらも、持って来た亀谷万年堂のナボナを差し出した。
「これ、つまらないものですが…」
 どこかいい就職先がありましたら、ご紹介ください。そうお願いして、帰って行った。

 帰った後、そこの家族の話のタネになる。
「くうみんさんが気取~って来たんだけど、靴下の裏が真っ黒なの!」
「俺も見た!!あれはひどい!あんなに靴下の裏が黒い女性に就職を世話するのは…」

 家に帰ったくうみんは、靴下の裏が真っ黒なのに気が付く。
「キャ~!!これで就職はおジャン!」

 そうそう、押し入れの中とか、少しずつ掃除して行かないとね。要らないものの断捨離も最近やっていない…

 皆さんはどの程度、掃除をしていますか?

 
 




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テーマ : 日々の中で・・
ジャンル : ライフ

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プロフィール

ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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