おじさん母の葬儀で思ったこと

 参列者も少ないので葬儀は、一日葬にしたようだ。一日葬と言うのは新しい葬儀の形だ。お通夜を省いて告別式だけする。普通は菩提寺の坊さんなんか、「一日葬なんて聞いてないよ~」と、戸惑うこともあるらしいが、おじさんの家は、なんちゃってカトリックなので、うるさいことを言う人はいない(ミカエルはちょっとうるさい)。今回もおじさんの時と同じように無宗教の音楽葬にした。

 葬儀の始まる前、さくら葬祭の社長のKさんに挨拶した。
「その節はお世話になりました」
 おじさんの葬儀のときも、この方にお世話になった。
「最近葬儀や霊園のコラムを書くようになったんです。転んでもタダじゃ起きねぇ~、なんて、ははは~」
「そうですか、何かわからないことがあったらメールしてください」
「よろしくお願いします」

 自分からは仕事を探さないようにしているが、結構頼まれることが多くなり、勉強したおかげで自分の知識だけでもかなり書けるようになった。でも、専門家のアドバイスがあれば、鬼に金棒、くうみんにビール。

 背の高い男性が一冊の本を持って来てくれた。k社長の書いた葬儀の本だ。
「くうみんさんのご主人の葬儀を担当した者ですよ」
 k社長に言われてよく見ると、おお!w氏ではないか!

 結構イケメンだと思っていたが、かなり太った。顔がかなり大きくなったような気がする。以前がかなり痩せていたので、デブではないが、太るってユーモラスなことなのね。
「ずいぶん太りましたね」
「わ、わかりますか?」

 太ったのはわかるよ!でもあのw氏だとはわからんかった。

 葬儀のときのスライドショーで思いがけずおじさんの写真が出てきて、涙したくうみんだが、葬儀の会食ではいつもの元気が戻った。まず、回りを酒飲みで固めた。酒を飲まないおじさん方姪のギリーと、西太后陛下がいるのは許す。

 くうみんは瓶ビールを手にした。
「ん?」
 ビールだと思ったそれはビールによく似たノンアルビールだった。
「これ、手を付けちゃダメよ!ノンアルよ!」
「わあ、本当にそっくりだ!」
 間違って栓を抜いてはならないと、遠いところにはねておいた。 

 献杯の後は飲みかつ食べた。寿司にオードブルセット、煮物など。

「私イクラはダメ、嫌いなの」
 ギリーが言う。おじさんのいとこのみっちゃんが尋ねた。
「へえ、どうして?」
「味が嫌いだから」
 どうしてって言っても、嫌いな食べ物に理由はないのだ。

 人数の割に食べるものの量が多い。くうみんのいるこの島は比較的若者が多かったので、残り物が次々と運ばれてくる。
「これ、残ったの。もったいないから食べて」
「いただきま~す」

 一つの寿司を指さして、ギリーが尋ねてきた。
「なに、これ?イカ?」
 くうみんは寿司を喰いながら答えた。
「それはイカじゃねぇ、トリ貝じゃ!」
 ギリー、おめ~普段大したもの食ってないな。遠慮するな、ウニでもトロでも食え!

 大食い選手権のような雰囲気になってきた。男どもがまず脱落し、まだ食べているのはギリーとくうみんだけだ。ギリーとくうみんの一騎打ち…若い者に負けるものか!!

 そこへ放送があった。
「おじさん家の皆様、火葬場にお集まりください」
 食べるのはここまで!しかし、よく食べた。ほとんど残らなかったが、もしタッパウェアでもあったら、持ち帰ったことだろう。残念だ。

 K社長の先導で火葬場に移動する。

 お義母さんの骨はほんのちょっとしかないように感じた。そうだよな、木が枯れるように亡くなったんだもの。

 骨を拾って葬儀は終わった。雨が降りしきる中、タクシーで駅に向かった。雨が降るのは故人の悲しみだというが、悲しいの?お義母さん。
 くうみん母は一人で帰れるだろうか?大丈夫だろうか?心配だったが、
「大丈夫だ!」
 というので一人で帰らせた。性格は悪いが大したものだ。おじさん母があの年のときはもうだいぶ来ていたもんなあ。

 ということで面白おかしく書けばおじさん母の葬儀はこんな感じだったのだよ。

 しかしな、あのスライドショーに泣かされたのはくうみんとお姉さん達だけではない。おじさんいとこのHちゃんも泣かされたという。罪作りなスライドショーだ。
 おじさんの葬儀でも
「いかがですか」
 と、w氏が勧めて来たが、
「悲しくなるからしません」
 と断った。これ、正解だったと思う。あの時は金もかかるし、と思って断ったんだけど…

 絶対泣き崩れていたと思う。いくら元気に見えてもな、死別は悲しいものなんだよ。

 おじさんのバッカヤロ。

 
  

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