おじさん母入院す

 おじさんのお姉さんたちは2週間に一度、お母さんの入居先にお母さんにお昼ご飯を食べさせに来る。その時くうみんも一緒に行ってその後、昼ご飯をおごってもらう。これが楽しみだ。

 その日はちょっと様子が違った。お姉さんの所に前の晩、お母さんの具合が悪いと施設から連絡があったそうだ。
「具合が悪いってどんなのかしら?」
 そんなことを話しながら施設に向かった。

 お母さんは見た目そんなに具合が悪いようには見えなかった。しかし、かなりな高熱を出すことがあって、解熱剤を使うとその時は熱が下がるものの、すぐに熱が上がってしまい、かかりつけの医者も、やはり病院に行くべきだという。

 介護タクシーを呼んで、病院に搬送した。
 検査のため、長い長い時間を病院で過ごした。こんなことなら本でも持ってくればよかった。

 検査の結果、どうやら腎臓に炎症があるらしい。やはり入院だ。

 この病院はベッドがいっぱいで入院することができず、他の病院を紹介してもらうことになった。
「差額ベッド代が7千円かかるんですが、ここでどうです?」
 ここで計算違いが起きた。いつもならここで、
「そんなに払えません」
 と、困ったように言う作戦に出るのだ。そうするとあっさり、それじゃ差額ベッド代はなしということで、という運びになるのだが、紹介では、交渉のしようがない。
 でも7千円は高すぎるので、もっと安いところはないかというと、4千320円の所があった。仕方ないのでそこで手を打った。

 お母さんは救急車でその病院に運ばれた。お姉さんたちは一緒に救急車に乗り、くうみんは自転車で追いかけた。救急車は赤信号でも止まらず、非常に早く目的の病院に到着した。

 入院手続きが終わって、食事をしたのはもう夕方8時近かった。おじさんがいた時はよく行ったとんかつ屋に入った。

エビとヒレカツ
 一番上の金子姉さんが注文したエビフライヒレカツセット

エビとロースかつ
 くうみんが注文したエビフライロースカツセット

エビフライ
 二番目のお姉さん銀子姉さんが注文した特大エビフライセット

「あの年で入院なんかしたら、かえって悪くなるんじゃないかしら?」
「そうよねえ。認知が進んじゃうもの」

 それよりこの3人組にはもっと気になることがあった。お姉さんたちはそれぞれ一週間後に国内旅行をひかえていた。くうみんはくうみんで実は海外旅行の計画があった。
「もし何かあったら旅行に行けなくなるわ!」 
「困ったわねえ」
「う~ん」

 3人組は、自分のことしか考えないのだった。

 その日から二日後、様子を見に行ったら、お母さんは結構元気にしていた。食事もミキサー食だが、食べているようだ。
「よかった。口から食べさせないと、食べるのを忘れてしまうものね」
「これなら元気になって退院できそう」

 一同ホッとしたのだが、これはお母さんの容体が良くなったからホッとしたのではない。

 自分たちの旅行が大丈夫そうだからホッとしたのだった。


 

 
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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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