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そんなに老けているかしら?嘘八百のパート2

 先日くうみんを老婆と勘違いして、取材を希望するメールが届いたのは先のブログに書いたとおりだ。さて、今回はそれをネタにしたフィクションを書いてみようと思う。

 …くうみんさん自身が介護保険を受けているなら、取材をさせて欲しい…薄謝を差し上げます。

 薄謝…その言葉に心を動かされた、貧乏な老婆くうみん。匿名を条件に取材許可。それは週刊○○と言うおやじ雑誌に掲載された。

 関東某県に住むKさんは現在80歳。一年前にご主人のOさんを亡くし、今は独り暮らしだ。kさん自身も乳癌を患っている。その生活はどのようなものだろう。

 家は駅から歩いて20分ほどの所にある古ぼけたアパートだった。狭い玄関のたたきにはつっかけと杖が並び、ゴミ袋が置いてある。入ってすぐの所は台所で、奥の6畳が居間兼寝室のようだ。

「夏ですからね、暑いでしょう?テンカフン(記者注:ベビーパウダーのこと)が欲しいんだけど、買うお金がないから片栗粉で代用しているんだよ」
 わずかな年金と貯金の取り崩し…経済的にはかなり大変らしい。

 介護保険ではディサービスに行って週2回、リハビリを受ける他、給食が楽しみだという。
「介護保険ではその他何をしてもらっていますか?」
「家事をヘルパーさんにやってもらっているんだけどね」
 kさんは少しあたりを見回すようなそぶりを見せた。
「このヘルパーが、何か怪しいんだよ。週一回、食事を作ってもらうんだけど、味噌汁の減り方がどう考えてもおかしいんだよ。うちに来るたび、ヘルパーが持ち帰っているんじゃないかと思うのさ」

 ヘルパーが味噌汁を持ち帰る…そんなことがあるのだろうか?
「それは考えられないのではありませんか?」
 そう言っても、絶対に減り方がおかしい、あの女が味噌汁を盗んでいる…そう言ってきかない。記者は認知症の疑いを感じた。

 kさんは貧しい家計の中、記者に最大限のもてなしをしたようだ。台所に行くと、記者におやつを持って来てくれた。
「これ、シベリア(記者注:カステラにようかんを挟んだ菓子)、あと、若い人はやっぱりサイダーかね」
 サイダーはお年寄りが新しい飲み物と思っていると、過去に聞いたことがあった。やはりkさんもそうなのか。
 サイダーとシベリアの組み合わせはかなり甘過ぎたが、断るのも悪いと思い、すべて食べた。 

「kさん、体調はどうですか?」
「最近腰が痛くてね」
「っていうか、癌の方は?」
「そっちは別に」
 それよりもkさんは、なかなか水虫が治らないのが悩みの種だという。kさんは、こちらの質問には答えてくれないのに、やたらと世間話をしたがった。これも孤独な生活のためなのか…

 kさんはこれからどうなってしまうのか、記者は後ろ髪を引かれる思いでその家を後にした。


 あとに残されたくうみん婆さん 
「薄謝でございますが…」
 記者さんが、一枚の封筒をくれた。やった!御礼だ!いくらくらい入っているのかな?5千円かな?それとも一万円?
 くうみん婆さんはワクワクしながら封筒をべりべり!と破いた。
 と、その中にポチ袋をもっと小さくしたような横長の封筒が入っていた。それを開けて中を見ると一枚のカードがあった。額面を見て驚いた。

「なにこれ!500円のクオカード?!お菓子代返せ!!」
 くうみん婆さんはこれからは、いくらくれるのか確認してから受けようと思ったが、その後はもう二度と取材の話は来なかったという。
 めでたし、めでたし。


 後記

 それはそうと、薄謝っていくらくらいくれるものなのかな?
 以前、電話取材なら受けたことがあった。「走る仲間のスポーツマガジン○ンナーズ」だ。その時は、フルマラソンではイーブンペースがいいという趣旨で、くうみんはある大会でほとんど同じペースで走り抜いた。5キロラップタイム27分32秒~28分22秒タイム3時間57分59秒。どんな練習をしていたんですか?と言うので得意になって語った。

 何かくれるかな~、掲載された雑誌でもくれたらいいな~、と思っていたら、記事は載ったのに何の音さたもなし。

 バッカヤロ~!!○ンナーズ!! 


 (○ンナーズの件以外はすべてフィクションです。 なお、ベビーパウダーの代わりに片栗粉を代用することはできます)

  


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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