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心折れる日々とSさんのバイタリティーを思う

 この間の水曜日、朝起きたら体がだるかった。のどが痛い。鼻も詰まり気味だ。風邪をひいたらしい。こんな時はイソジンだ。朝晩うがいをしよう。そうすればすぐに治るに違いない。

 起きてすぐにおじさん及び先祖の祭壇の花の水を替え、線香をあげる。
 おじさんの祭壇はくうみんが寝る寝室にしつらえ、小さな遺影はテーブルの上に置いてある。朝起きるとおじさんが隣にいる。食事をするときもおじさんが前にいる。
 おじさんは他の先祖よりえこひいきしている。だって夫婦なんだもの。

 仕事をしている訳でもないのに、なぜか忙しく感じるのはなぜだろう。 一日はすぐに過ぎてしまう。それなのに仕事は全く進んでいない。困ったものだ。

 夕方、風呂から上がると、背中のできものが腫れているのに気づいた。脂肪の塊が、ずっと背中にあったのだけれど、ただ膨らんでいるだけなので放っておいてよいと、皮膚科の先生もおっしゃっておられた。
 いわば休火山だったのが、活火山化しつつあるらしい。化膿止めを塗る。

 翌日、風邪の具合が思わしくない。それ以上に背中の活火山がうずきだす。見ると、赤く腫れている。でも、今日は木曜日、近所のお医者さんは休みなので何とか我慢する。

 フィットネスクラブの風呂に行くと、みんな私の背中を見て驚いている。
「早くお医者さんに行かなきゃ!」
「うん、本当は今日行きたかったんだけどね、今日はお医者さん、休みでしょ?明日も行きたいんだけどね、用事があって行けないの」

 そう、金曜日はくうみん実家に行って、こまごまとした手続きの付き添いに行かねばならないのだよ。トホホ、風邪をひいた上に、活火山を背中に背負って走り回らねばならぬとは。

 金曜日当日は朝8時に家を出て、飲まず食わずで手続きの連続。家に帰ったのが夕方の6時。おっかあが心配だが、これ以上はできない。
 今日の夕飯は、簡単にできて栄養たっぷりな鍋にしよう。

 夜、寝床に入ると、背中の活火山はレベル1からレベル3くらいになったようだ。明日は土曜日、日曜の次は祝日で2連休だ。もう明日行くしかない!

 土曜日、医者に行く最後のチャンスの日。朝7時半ごろ電話が鳴った。
「なんだろう、こんな時間に」
 そう思いつつ電話を取ったら、おじさんの仕事仲間のSさんだ。
「お悔みに行きたいのよ」
 何で死後4カ月も経ったこんなマヌケな時に。
「いつでもいいですけど~」
「じゃ、日曜日の午前中行きます」
「は、お待ちしております」

 その後、近所のクリニックを訪れる。ここの先生は腰が低くて話をよく聞いてくれるので、年寄りに絶大な人気がある。

 しかし、意外と切るのが好き♡
「先生!痛いです!どうにかしてください!」
「よっしゃ~!すぐ切りましょう!」

 という訳で患者の行列を見計らって切開することに。いつもなら患者でごった返す土曜日なのに、奇跡的に空いている。すぐに切開。麻酔をするので痛くなかった。背中なので自分では見ることができず、残念なような、助かったような。絆創膏をべたべた張られたが、やむを得ん。

 これで当分の間、おとなしくせねば、そう思いつつ掃除のために床に置いてある植木鉢を持ち上げた途端、腰に衝撃が…

「あ~~~~~!!」

 痛い、腰が痛い。これはぎっくり腰というもの…すぐにおなじみの整骨院に向かった。
「これはしばらく運動できませんね」
 わかっておるわい、そんなこと。風邪ひいて、背中に噴火口が開き、おまけにぎっくり腰…心ボロボロ、満身創痍。

 その体で翌日Sさんに会った。くうみんの住む家はごく普通の家だ。整理整頓もそこそこ行き届いて、生活感もある。60過ぎていまだ独身のSさんは、そんな風情が珍しいのか、家の中をきょろきょろ見回して言った。
「家庭だなあ」
「そうですか」

 部屋の片隅や、窓辺に観葉植物が置いてあって、家具の少ない居心地のいい部屋。
 おじさんがいた頃は、朝8時になるとおじさんを起こしに行って、ふくらはぎのマッサージ、腰をもんでお尻をパンパンとたたく。おじさんはそれからノコノコ起きてくる。
 こんな居心地のいい暮らしを捨てて、いったいどこへ行ってしまったの?

「おら、今まで家庭を持ったことがないからな」
「そうですか、ご縁がなかったのかしらね」
 Sさんはそれからニコッと笑って言った。
「今まではなかったけど、これからあるかも知れないかんね」

 脳卒中で倒れること2回、半身まひをリハビリで克服、若干舌がもつれ、足を引きずるが、日常生活に不自由はない。そして、60過ぎても嫁取りを夢見るとは…

 う~む、そのバイタリティーは見習わなければならぬ。

 しかしSさん、私はパスだよ。まあ、お互い様か… 

  
 


 

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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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