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49日が来るまでは

 49日の間はまだこの世にいるから、その間に好きだったところに行ってあげれば?

 ブロ友のキララさんからこのようなアドバイスが。

 おじさんの好きなのは温泉。でも季節柄49日の間に宿は取れない。どこでもいいと言う訳でもないし。
 そうだ、高尾山に行こう。心配だったのはお盆だから混んでいるんじゃないかと言うこと。でも、ネット検索したら「この暑い時に高尾山に行くおバカはあまりいない」とのこと。高尾山が混むのは新緑の時期と紅葉の時期だそうだ。おじさんとくうみんもそれくらいの時期に行っていた。夏の高尾山は初めてだ。

 と言うことで15日に高尾山に行ってきた。
 いつもより1時間ほど早く家を出て、高尾山口駅に着いたのは9時少し前。なるほど電車も空いていた。夏の暑い日は沢を登るのが良かろうと6号路を選んだ。
6号路
 ここより6号路

 高尾山には、春と秋に行っていたが、今年は春に行きそびれて6月はじめくらいに行った。その時初めてセッコクと言う蘭を見て、普段行かない季節に行くのもいいものだなと思った。
 さて、今回はどんな花に出会うのかな?
 
ちょっとピンぼけ なんて花でしょ?
 花弁が2枚、初めて見る花。

沢を登る
 よく判らないだろうが、沢になっているのだよ

 この道なら夏でも涼しそうだと思ったのだが、そうではなかった。高尾山は標高は大したことがないし、それに山歩きと言うのは想像以上に運動になるので高尾山程度なら、冬でも暑くてTシャツ一枚で歩くこともある。ましてや真夏8月15日。まるで水をかぶったかのような大汗をかいて、タオルがなかったら大ヒンシュクだ。

ガラすきの山頂
 ガラすきの頂上

 真夏はこんなに空いているのか。ただ、ケーブルカーで行けるビヤホールは混んでいるらしい。山頂には10時20分くらいに着いた。
いつもならこの角度に富士山が見える
 いつもならこの角度に富士山が見える。

 お腹が空いてきたのでいつも昼ご飯を食べる一丁平へ向かう。
「ここより裏高尾」
 と言う立て看板を通り過ぎて、いつもはおじさんと行く道を一人で登って行く。いや、おじさんはいるけど奴は苦しくもなくスイスイと登っていることだろう。

 一丁平に着いた。適当なテーブルに着くと、おじさんの遺影を出して椅子に座らせた。コンビニで買ったおにぎりを2個、二人で食べているつもりになって、一人でパクついた。

カノコユリでしょうか?
カノコユリ?一丁平にて
 
 旅行ミシュランで星を取ったからか、トイレはきれいだし、水場にも困らない。そして道も公園のように整備されている。でも、これってやり過ぎのような気がしてならないのはくうみんだけではないはずだ。
 食事が済んだらまた歩きはじめる。もう帰り道だ。途中城山では、売店でかき氷を売っている。大いに食指が動いたが、ビールも気になった。「ビール400円」。や~めた。

 人の魂は蝶になるという。先日網戸を開けっぱなしにしていたら、アオスジアゲハが部屋の中に入って来た。
「おじさん?」
 そう声をかけたら出て行った。

 今回はどんな蝶に出会うかと楽しみにしていたら、茶色やグレーのジミ~な蝶にしかお目にかからない。おじさん、あんな地味な蝶になったの?

 だいぶ下に降りていくと、見たこともない蝶がひらひらと飛んでいる。羽の上側は青く輝いて、下側は黒に赤い点々。水を飲みに来ているらしい。こんな暑い日は蝶も喉が渇くのだろう。

 羽の上側は青く輝き、下は赤い点々
 この蝶ならおじさんにふさわしい

なんていう蝶でしょう?
 おじさん、ビール以外のものも、飲むんだな

もうススキ
 ススキが出ている。もう秋の気配

この花もわからん
 夏の花は意外とジミだ。

山のアジサイ
 山のアジサイ
 
 てくてく歩いて、13時半くらいに高尾山口の駅に到着した。おじさんは意外なことに出先でビールは飲まなかった。飲むとしたらお茶だ。でも、あそこの売店でビールを売っている…いくらだろう?おお!280円!城山では400円もしたぞ!これはお買い得、しかもキンキンに冷えている!次の電車も15分くらい後だし…

「えへへ」
 くうみんはひとしきり売店を歩き回ると缶ビールを一本取りだし、会計の列に並んだ。そして駅のホームに上がってベンチに座ると、缶を開けた。ぷしゅっと音がして少しだけ泡があふれた。
「ふ~、おいしい」

 おじさん、生きていればこんな小さな楽しみも、大きな楽しみも、たくさんあったのに、バカだなあ。これからいろんなところ、おじさんと行きたかったよ。
 レストランで、奥に行けばたくさんごちそうがあるのに、入り口のサンドイッチでおなかいっぱいにしちゃった子供みたいだ。

 おじさんのことを思うとやっぱりまだ、涙が出てくる。ウエストバッグからサングラスを取り出して、かけた。このウエストバッグはおじさんが使っていたもの。くうみんがしているデジタルの腕時計も。

 タオルとサングラスが、まだまだ手放せないでいる。
 




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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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