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たまに行くならこんな店 普段行くなら…

 おじさん一族の集まりはオリンピックの年に催される。4年間、みんなでそれを楽しみに待つという仲の良い一族だ。

 一族は、関東地方と中部地方、関西地方に分布している。もとは中部地方出身の一族だが、人類が食料を求めて他の土地に拡散していったのと同じように各地に拡散していったのだ。
 通常、一族中の一番のお調子者が、こういった会を切り盛りするのだが、おじさんがこの役を演じている。

 昔なら家に集合して義母は大変だったろうが、今は話題性があっておいしい店を探してそこに集まるので、くうみんは何も労せず、ご相伴にあずかっている。
 第一回大会は日本橋たいめいけん、第二回大会浅草グリルグランド。両方とも大変評判が良かった。
 今度はどこに行こう。あまり値段の高い所はパス。払える程度のお値段でおいしくて、話題性のあるところ…
「どこがいいかね~」

 レストランガイドのサイトを覗いているうち、陳健一の「四川飯店」が目に留まった。
「麻婆豆腐、うまそだな~」
「食べた~い」
「食いて~」
 昼の11時、お腹が空いて来る頃、こんなサイトを見ていれば、ネコにカツブシ、飢えた狼に子羊。ランチなら千2、3百円で食べられるという。うまそな写真を見ているうちにいても立ってもいられなくなって、ランチを食べに行ってきたのだ。

 店は地下鉄永田町の4番出口からほど近いところにあった。繁華街ではなく、ナントカ会館と言うような高いビルの立ち並ぶオフィス街で、「全国旅館会館」という建物の5、6階にある。

 5回は宴会場、6階が一般の食事用で、6階で降り、テーブルに案内された。

 出てきたメニューを見て驚いた。安いランチがない!一番安いセットメニューは4千円(税込サービス料別)ではないか!!

 安いランチは平日限定だったらしい。しまった、今日は土曜日ぢゃないか!!
 仕方なく一番安い4千円のコースを頼む…ようなヤワな私達ではない。おじさんは敢然とウエイトレスに注文した。

「マーボー豆腐の小とご飯2つください」
 マーボー豆腐は辛~い「陳麻婆豆腐」と、日本人に合わせたあまり辛くない「麻婆豆腐」がある。今回は辛くない方を頼んだ。

 ウエイトレスのお姉さんは
「お飲み物はいかがいたしましょう」
 と来た。おじさんはまたもや敢然と言い放った。
「水でいいです」
 しばらくして、お姉さんはお茶と水を持ってきてくれた。お茶はジャスミンティーだ。日本では水は大抵ただなので助かる。これが外国ではそうはいかない。

 そのうちに麻婆豆腐とご飯が運ばれてきた。ご飯にかけて食べた。
「うまい!!」

マーボー豆腐
 失礼、だいぶ食べた後。これで一番小さなお皿だが、2、3人前。このほか中皿、大皿がある

ご飯にかけて食べた

 家で作る麻婆豆腐と全然違う。うちで作る方がむしろ辛いくらいだが、日本人に合わせたというこの味は、辛さを控えたというだけでなく、味付けも変えているものと思われる。うまみが効いている。

 
 ひき肉はそんなに多くはなく、とろみも控えめだがご飯に良く絡む。わりと薄味だ。ご飯は茶碗半分程度で、おかわりができるらしいが、一杯で済ませた。食べ過ぎは良くない。麻婆豆腐だけ食べても塩辛過ぎるということはなかった。

 おじさんとくうみんが麻婆豆腐を卑しく食べていると、近くのテーブルに大変よく太ったおぢさんと、派手な女性が来た。おぢさんは推定身長170センチ、推定体重120キロと見た。
 女性とはどんな関係かと思ったが、どうやら取引先同士のようだ。おぢさんの方は常連さんらしく、陳健一様があいさつに来ていた。

「陳健一だ!」
「本当だ!本物だ!」

 大騒ぎしているのはこの二人組だけで、他の皆さんは上品にお食事をなさっていた。

 食べ終わってお茶を飲んでいると、ウエイトレスのお姉さんが、
「追加はありませんか?」
 と聞いてきたので、
「ありません」
 と敢然と言ってさっさと席を立った。

 こんなケチな客はなかなかいないと思う。しかし、実においしかった。今度の宴会はここで決まり。

 でもなあ、レシート見たら、こんな計算…

  赤阪四川飯店御計算書
  マーボー豆腐      2,200
  白飯 @200×2      400   
  小計          2,600
  奉仕料対象額      2,408(税抜き額)  
  奉仕料10%        240
  (内税)           192
  TAX           211
  合計          2,859

 よく判らない計算だ。しかし、おいしかったのでおじさんもくうみんも満足して家に帰った。

 今日は少し風邪気味なので運動は休むことにして、フィットネスクラブへは風呂だけ入りに行った。湯船に浸かりながら、顔見知りのオバに四川飯店のことを話した。

「そんなに辛くなくておいしかったわよ。量もたくさんあって」
「あら、そう」
 オバはくうみんの話を聞いていたが、おもむろに口を開いた。
「郵便局の近くに新しい中華屋さんができたでしょ。あそこおいしいわよ」
「えっ、本当?行ってみよう」

 そこならくうみんの家から歩いてすぐだ。どう考えたって四川飯店より高かろうはずはない。半分以下の値段であろう。

 たまに行くなら話のネタになるようなお店で。高くておいしいのは当たり前。

 普段食べるならオバの口コミで、安くておいしい近所の店。オバはコスパに厳しいもの。オバの口コミは侮れん。


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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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