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介護問題を考える こっちも大変なことに…

 無事本土復帰を果たしたお父さんだったが、歩行訓練をしているにもかかわらず、家に帰ると日に日に弱って行った。いずれ歩けなくなるのは必死。

 加えておかあさんも変だ。冷蔵庫に、入れなくてもいいレトルト食品や缶詰、調味料を入れている。
 タッパウエアのふたと本体、別々にしてしまって、どれがどのふただかわからなくなった。 
 水道の栓をするのを忘れて、水が出しっぱなしで、そのたびにくうみんが締めに行った。誰かがいる時ならいいけど、普段はそのまま?水道なら最悪、床が水浸しになる程度だけれど、もしこれがガスだったら?

 あぶない。

 またいい施設を探さなきゃ。先に入居したワタミはもう満室だし、入居金二人分は払えない。
 二人一緒に入れて、良さそうな所をPC検索で探してプリントアウトした。

 それも大変だが、こちらも大変なことに。

 2008年8月、何とくうみんの乳がん発覚。

 もうくうみんは戦力から離脱せざるを得なかった。
 世の中には自分も大変な病気を抱えていながら、親の介護もしなくてはならない人も多いと思うが、自分のことに専念できたくうみんは恵まれていたと思う。

 世の中には嫁に介護を押しつけて、文句だけ言う兄弟姉妹も多いと聞くが、そんなことは全くなかった。
 おじさんはあっちもこっちもで大変だったと思う。
 おじさんはくうみんを優先して、毎日見舞いに来てくれた。電車賃がバカにならないので自転車で1時間以上もかけて…

 くうみんが出しておいた介護施設の資料、お姉さん達が見つけて二人で見学に行ったそうだ。
「ここ、いいわね」
 お姉さん達が気に入って、今度はそこにお父さんとお母さん、二人で入居することになった。

 アミーユと言う施設だ。
 介護施設としては居室面積30平米ほど(普通は17~8平米程度)で、独立したトイレとお風呂が部屋の中にある。
 ミニキッチンもあって、普通のワンルームマンションに近い。

 立地も駅からほど近く、近くにしまむら、食品スーパー、ホームセンターもあり、まだ元気だけれど一人暮らしは心配と言う今のお母さんにちょうどいい。
 もちろん、体が言うことを利かなくなったらお世話もしてくれる。

 老人施設には夫婦部屋はあるにはあるが、少ない。
 と言うのも、じいさんと言うのはヘルパーさんに何か頼むのは気兼ねするので、女房に頼んでしまう。

「こういうことはお母さんがやることだ。ヘルパーさんの手を煩わせるのは良くない」
 じいさんと言うのはそう思ってしまうものらしい。

 と言う理由で、夫婦別部屋が好ましいという施設側の説明だった。
 入居金は必要ない。月々の支払いも手ごろ。部屋も広々している。ただ、食事はレトルト物を使っているのか、いまいちだった。

 お父さんとお母さんはふた部屋のうち、一部屋を居間にして、もう一部屋を寝室にしていた。仲のいい夫婦だった。

 いくら仲のいい夫婦でも、死が二人を分かつ時は来る。

 2、3年アミーユで二人暮らしていたが、体調を崩したお父さんは救急車で病院に収容された。なんちゃってクリスチャンだったお父さんは、神父さんに死ぬ前のお祈りをしてもらった。もうボケボケで意思の疎通もできなかったはずだが、
「ありがとう」
 と神父さんに言ったそうだ。

 入院する事3か月、お父さんは静かに息を引き取った。眠るように、と言うが、2か月くらいずっと眠ったまま、亡くなった。2010年3月のことだった。

 洗礼名 ペテロ 享年88歳。


 
 
 



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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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