便りのないのは…お大事にしてください
くうみんは6年前の9月に手術をした。だから他の癌友も、同じ日か、それに近い日に手術した人が多い。初めは3か月おきの検診で、その後半年、一年ごとと、だんだん少なくなるが、一年ごとの検診は10年間続く。
くうみんは1年くらいで、「検査したくないんですけど」と当時の主治医に言った。「それじゃ、やめましょう」と言ったので、一切の検査をしていない。
今年も一年ごとの検査があったらしい。
「無事でした~」
「大丈夫でした~」
いい結果だと、すぐにメール連絡がある。そのたびに
「良かったね、おめでとう」
と、メールを返す。
しかし、再検査にひっかかったSちゃん、結果はとっくに出ているだろうに連絡がない。
「これはひょっとして…」
と思っていたら、案の定の連絡がきた。
「新規のがんが見つかりました。再発ではないそうです」
う~ん、やっぱり…
便りの無いのは良い便りと言うけれど、検査結果の場合はそうではない。
(くうみんの想像)
大丈夫かな~、良性だったらいいな~。など思って診察室に行くと、先生はもったいぶって、なかなか口を開かない。と言うか、先生も言いにくいんだと思う。そしておもむろに言う。
「結果なんですが、悪性です」
「は、そうですか…」
初めての時とはまた違う衝撃、これから仕事の算段をしなければならない。上司にまた報告しなければ…あ、電車乗りこしちゃった。ああ、今度は逆の電車に乗っちゃった…またあの病院の住人になるのか、嫌だな。
まだ人に言えるような心境じゃないよ、トホホ… など考えるのだろう。
ガンが他の病気と違うのは、原因を叩けばよいと言う訳にはいかない所だ。正常な細胞が変化してなる病気だから、人によってガンの性質も違う。他の人に有効でもこの人には効かないと言うことがままある。
そして各人の治療に対する姿勢も違う。
「闘病」する人もいれば、「養生」する人もいる。
ただ、がん患者に共通して結構耳にするのは、
「頑張れって言って欲しくない。体調はどうですかなんて聞いて欲しくない」
と言うこと。
それではどう言おう?
Sちゃん、お大事にしてください。お邪魔ではなかったらお見舞いに行きたいです、とメールに返信した。
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くうみんは1年くらいで、「検査したくないんですけど」と当時の主治医に言った。「それじゃ、やめましょう」と言ったので、一切の検査をしていない。
今年も一年ごとの検査があったらしい。
「無事でした~」
「大丈夫でした~」
いい結果だと、すぐにメール連絡がある。そのたびに
「良かったね、おめでとう」
と、メールを返す。
しかし、再検査にひっかかったSちゃん、結果はとっくに出ているだろうに連絡がない。
「これはひょっとして…」
と思っていたら、案の定の連絡がきた。
「新規のがんが見つかりました。再発ではないそうです」
う~ん、やっぱり…
便りの無いのは良い便りと言うけれど、検査結果の場合はそうではない。
(くうみんの想像)
大丈夫かな~、良性だったらいいな~。など思って診察室に行くと、先生はもったいぶって、なかなか口を開かない。と言うか、先生も言いにくいんだと思う。そしておもむろに言う。
「結果なんですが、悪性です」
「は、そうですか…」
初めての時とはまた違う衝撃、これから仕事の算段をしなければならない。上司にまた報告しなければ…あ、電車乗りこしちゃった。ああ、今度は逆の電車に乗っちゃった…またあの病院の住人になるのか、嫌だな。
まだ人に言えるような心境じゃないよ、トホホ… など考えるのだろう。
ガンが他の病気と違うのは、原因を叩けばよいと言う訳にはいかない所だ。正常な細胞が変化してなる病気だから、人によってガンの性質も違う。他の人に有効でもこの人には効かないと言うことがままある。
そして各人の治療に対する姿勢も違う。
「闘病」する人もいれば、「養生」する人もいる。
ただ、がん患者に共通して結構耳にするのは、
「頑張れって言って欲しくない。体調はどうですかなんて聞いて欲しくない」
と言うこと。
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