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ガンと言われた時は死ぬかと思った!

 最近せわしない。毎日何かしら、せねばならないことができる。と言う訳で少し時間が過ぎてマヌケだが、先日の新聞に次のような記事を見つけた。

 4月23日の読売新聞 がん診断1年以内 自殺リスク20倍

 国立がんセンターの追跡調査によると、そう言うことが判ったと言う。
 …解析に当たった国立精神神経医療研究センターの山内貴史研究員は「がんによる精神的ストレスは診断後の数か月間が最も強いとされる…診断から一年以内の心理的サポートが重要になる」と話している。

 今でこそこんなだが、判る!よ~く判る、死にたくもなる、その気持ち。
 くうみんにとって癌宣告は死の宣告の次に重いものだった。

「次の診察には家族の方と来てください」
 そう言われた時、ああ、がんなんだ…と思った。
 通い慣れていたはずの帰り道、何回も電車を乗り間違えてなかなか家にたどり着けなかった。

 次におじさんと行った病院の診察室で先生が、キッパリと言う。
「悪性です」

良く、漫画で
「ガ~~~ン!」
 とか言うけど、マジあんな感じ。

 温存で手術が終わってやれやれと思い、病理結果を聞く日になった。

 知っているガン友の中でくうみんが一番悪い報告だった。主治医も言いにくかったのか、最後の診察に回された。
 長い待ち時間、しりあがり寿の漫画を読んでバカ笑いしていたら呼び出しを受けた。
 どうせ大したことはなかろうと診察室に行くと、地獄に落とされた。

「強陽性の取り残し、おびただしい脈管侵襲あり。全摘の再手術をするしかない」

 こんな時は人間が悪くなる。心がすさむ。
「みんな自分じゃなくて良かったって思っているんだ。くうみんで良かったって思っているんだ」

 心配だから全部取って欲しいと言う人もいるらしい。でも、私は全摘は絶対に嫌だった。

 命とちちと、どちらが大切ですか?誰もが言った。そんなことも判らないあなたってバカね、と言わんばかりの態度をとる人もいた。

 泣いてばかりいた。

 なぜか再手術はしない方へと向かった。なんでこういう決定になったのか。何か大きな力が働いて、こうなったとしか思えない。

 それから私は性格が変わった。
 癌になる前の私はいつも下ばかり見ていた。おどおどと、人の顔色をうかがっていた。人の目を見て話すことができなかった。

 昔の私しか知らない人は、
「あんなのちょろいから、ちょっと強気に出れば、ヘラヘラ笑って引き下がる」
としか思っていない。バックトゥーザフューチャーの情けないお父さんみたいに思われていた。

 そうじゃない、私は以前の私じゃない。そんな奴には毒まんじゅうを送ってやるくらいの度胸は、今はある。

 ひねくれくうみんになった。

 たぶん、神様が
「このスットコドッコイ、いつまで寝ている気だ!カツ入れてやる!」
 と、カツを入れてくれたんだろう。私の中でくうみんが目覚め、それから生き始めたと思っている。


 がんの告知を受けて余命を知らされる。…余命を告げられた人はまずは鬱状態に陥ります。…この状態が6週間続くとされています。
 そしてこの鬱状態の後には2つの方向に分かれていきます。一つは逃避、一つは攻撃です。逃避の方向に行ってしまうとその行きつく先には自殺がある。(略)
 攻撃と言うのは自分ががんであることを強く主張することです。…それまで考えられなかったような積極性が出てくるとされています。 

 どちらにしても死への恐怖は人格を変えてしまうほどに大きなものなのでしょう。
 (リンパを流すと健康になる 大橋俊夫先生著)


 はい、怖かったです。私の場合、1度だけじゃなくて2段構えの絶望。そしてその後に出るわ出るわの絶望報告。抗がん剤によって無理の利かない体になった。ホルモン剤によって10年老化が進んだ。

 聞いてない!そんなこと聞いていない!

 そんなことばっかり。

 と言う訳で医者の言うことは聞かない、はぐれ患者になったのだ。
「再手術しなけりゃ死ぬぞ~」
なんて、まだ生きとるわい。

 癌宣告を受けた皆さん。明けない夜はありません。治療法がなくても、取りきれなかったとしても絶望することはありません。
 夜が明けたら、祭りが待っているぞ!

 癌、特に乳癌の治療法、接し方について皆に知ってもらいたいと言う思いから始めたブログなので、このブログはリアルの人にも見ていただいている。
「くうみんさん、あれ、おもしろいな。プッ」
「パートのおばちゃんⅩ、笑わせてもらいました、プッ」

 悲しい癌ブログにみんな感動してくれる。大物ブロガー気分だ。

 とにかく癌宣告を受けた皆さん!自分では死ぬな。人生は楽しむためにある。

 お互い死ぬまで楽しもう!

  


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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