術後5年祝いガン友会

 去る10月27日、待ちに待ったガン友会が催された。
 術後5年を祝う記念すべき日である。術後五年というと、「もうここまでくれば逃げ切ったようなもの」という目安になる年月だ。

 みんなは真面目に検査していたが、くうみんは検査していないので本当はどうかわからないが、そんなことはどうでもいいこと、早くうまいものを食べたいものだ。

 ところはセレブ銀座にある、「松玄凛」。Fさんが、偶然見つけた、いい店だという。ぐ○なびとか、ホ○トペーパーとかでおいしい店を紹介しているがどうもあてにならず、ハズレも何回か経験している。やはり実際に行った人がいいという店が一番。

 時間は12時に予約、料理はFさんのアドバイスによって、「松玄御膳花凛」を予約した。
「数量限定なもので、当日キャンセルはできませんから、よろしく」
 受付のお兄さんが言った。大丈夫、任せなさい。

 くうみんは方向音痴なので早めに行って場所を確認、中央通りにあるのでわかりやすい。ユニクロで時間を潰す。

 12時10分には4人全員が揃い、まずビールで乾杯。個室を用意してくれたので、気兼ねなく話せる。
 Aさんは、ハウツー陽性の人で、治験に参加した。副作用は激しい下痢と聞いたが、それがない代わり、味覚障害、手の痺れなどがあったという。

「だからプラセボ(偽薬)じゃないと思うんだけどね、先生にこんな副作用がありましたって言ったら、そんなはずはないって相手にしてくれないのよ」
「なによ、それは!」
「で、漢方の福島先生に言ったら、それを確認するのが治験だろう、俺が書いといてやるって」
「お~」

 漢方の福島先生に惜しみない拍手が送られた。

 福島先生は、先日はくうみんの検査内容を勘違いしてくれたが、結構いい先生だ。
 温泉まんじゅうなんかのお土産を持っていくと、とりあえずそんなに嬉しくない、という顔をする。

 しかし、診察が終わって、
「それではどうもありがとうございました」
と言ってから、くるっと、先生の方を振り返ると、ものすごく嬉しそうな顔をして、紙袋の中身を確認している姿がかわいい。

「私、今冷え取り健康法をしているの」
「何、それ」

 説明すると、半信半疑のような皆様の顔。内容は「冷えとり健康法実施中」参照。その時だ! 

「お待たせしました、花凛で~す」
「お~、料理来た~」

料理1
左上から時計回りにマグロの角煮、豆腐、海老しんじょ、ローストビーフ、卵焼き、マグロ刺身、焼き鯖、タコマリネ、ナスと海老の天ぷら

料理2
茶碗蒸しとご飯、味噌汁付き

そば
蕎麦はコシがあってうまい

 どれもいい味を出している。もともと蕎麦屋だそうで、そばはコシがあっておいしい。量もちゃんと一人前ある。
 デザートはないけれど、飲み物はコーヒー、紅茶、韃靼そば茶のうちからチョイスできる。
 これで平日なら1300円、土日は1500円とお値打ち。

 東京では、異常に量が少なくて2人前食べるのが通などどいきがっている蕎麦屋があるが、ありゃ一人前と言いつつ半人前なんだろう。そして値段だけは一人前。許せん。

 昼からビール、ワインを開け、3時くらいまでおしゃべりに花が咲いた。参加者のMちゃんはミュージシャンで、ご主人と友に音楽活動をしている。保育園にボランティアで行くと子供たちがすごく喜んでくれると。
 
 女っていうのは話ししていれば何時間でも過ごせるものだ。

 がんと言われて死ぬかと思った同士。絶望しながらした入院。

 でも今、そんな仲間がいるのが嬉しい。
 治療に対する考え方はそれぞれ違う。ちょっと寂しい気もするが、そこはそれ、同じ考えのガン友は他にいる。
 なかなか全員参加とはいかない。今回Sちゃんが風邪で欠席。体調の都合、仕事の都合、いろいろある。大人ですもの仕方ない。

 20年後、30年後もこうして会おうね。 

 

  

 
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ジャンル : グルメ

冷え取り健康法実施中 喜ばしい報告

 冷え取り靴下の着用は22日から始めた。Bちゃんは8枚重ねているというが、そんなに真面目でないくうみんは自己流だ。

 絹の5本指靴下、木綿の5本指靴下と、交互に4枚履く。それでは靴を履けないので、外出するときは、2枚がさねに減らす。ランニングの時は普通の靴下1枚にしてしまう。

 こんなに不真面目だったのに、なんと喜ばしい変化が!

 体調の変化はあまり感じなかったものの、靴下の重ねばきをしてから、4日目の25日、何気なく舌の裏を見て驚いた。
「黒い筋がなくなっている~」

 くうみんは漢方外来に通っているが、福島先生の診察で舌の裏を見せるときがある。
「何だこりゃ、ヒッドイ舌だな」
「そんなにヒッドイですか」
「ヒッドイよ」

 舌の裏側の付け根に、2本、黒い筋が縦に走っているが、これは健康状態があまりよくないというサインらしい。血液の汚れによる血行障害(瘀血)だそうだ。
 
 それが消えている!たった4日間で!
 そう言えば悩みのホットフラッシュもかなり治まっている。

 この分ならガングロが治るのもそう遠いことではないかも知れない。

 とりあえず報告まで。

 進藤先生の本

テーマ : 美容と健康
ジャンル : 心と身体

冷え取り健康法とガングロ

 ブロ友でありガン友でもあるBちゃんが、「冷え取り健康法」を実践しているという。なんですか、足を温めて冷えを取る、そうするといろいろと喜ばしい変化があるそうだ。ただ、ホッカイロなどでむやみに温めればいいというものではなく、毒も出さねばならぬ。毒は指のマタから出ていくという。そのための素材は絹が一番という。

 しからば、初めに絹の5本指靴下を履き、その上に五本指木綿の靴下を履き、またまた絹の靴下を履き、その上に木綿の靴下を履く。
 合計4枚履く、これが正式であるが初心者は絹の靴下一、木綿の靴下一でもよかろうということだった。

 Bちゃんがおっしゃておられた。
「虫に刺されてもそんなに腫れることなく、すぐに痒みも治まるようになった」
 そうか、お肌にも効果がある…それなら悩みのガングロにも効くかもしれない。そう思ったのがきっかけだった。

 くうみんがどのくらいガングロかというと、海外では日本人に見られないくらいだ。
「マレーシアから来たの?」
 そうとしか言われない。マレーシアに住むチャイニーズと間違えられたんだろうと思っていたが、マレーシアに5年間住んでいたナシ子によると、
「マレー人の黒さだ」
と言う。

 マレー人というと色は黒いが、彫りの深い端正な顔立ちをしているはず。でも、日本人並みにのっぺりした人もいるんだよね。
 そうか、私はマレー人の黒さか。

 絹の靴下はいてガングロが治るならいいんでないの?!
 通販で買いました。「冷えとり靴下セット」
 
 絹の靴下と言えば夏木マリの絹の靴下。でもあんな色っぽいものではなく、5本指の色はベージュ、100年の恋も冷めるような代物だ。

 初心者向け2枚重ねで、Bちゃんとプチオフ会。ところは北千住東口出て徒歩5分ほどの「いいとこ」で、数量限定海鮮ちらし680円也を食べる。Bさんはカキフライ。うまい、安い。写真を撮るのは忘れた。

 その後場所を変えて、お茶する。
 Bちゃんはガンを治したいと、4枚がさねで頑張っている。見せてもらったら、すごいビッグフッドになっている。4枚重ねではワンサイズ上でないと入らないであろう。くうみんは2枚重ね、かろうじていつもの靴で入る。

「4枚重ねの方が、体調いいわよ」
 ビッグフットBは言う。ガングロも4枚重ねの方が早く治るであろうか。2枚重ねセットを4セット買ったから、工夫して4枚重ねにチャレンジしよう。

 ビッグフットBはかなりお尻に火がついている状態だという。しかし、今、この時を生きていればどうでもいいと、くうみんと同じ気持ちらしい。そしてナントカ健康法で良くなればめっけものと。

「私勘違いしていたけど、こんな考え方の人って、マイノリティーなのよね」
「そう、現代医学に頼って生きたいという人が大半」
 その他、ぶつくさブーたれて、茶飲んで帰った。

 くうみんもBちゃんに次に会うときはビッグフットになっているであろう。

 Bちゃんはガンを治したくて冷えとり健康法を実践している。
 くうみんはガングロを治したくて冷えとり健康法を実践している。

 深刻なのはどちらも同じだ。




これがいいと言う。

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おじさん母またもや入院 えっ、個室しか空いていない?!そんな時の意外な切り抜け方発見!

 おじさん母はヤブA病院によって寝たきりになってしまった。

「ちゃんとした病院」で、もう自力で立っても大丈夫と言ってくれているにもかかわらず、ヘルパーさん達は下手なことをして怪我でもさせたら大変と思うのか、いまだベッドからリクライニング車椅子に移るとき、またはその逆に車椅子からベッドに移動するときも、3人がかりで担いで移動させる。

「このままじゃ本当に寝たきりになっちゃうよ。それにヘルパーさんたちにだって悪いよ」
「ちゃんとした病院に、歩けるようにするために、手術の相談に行こう」
 というわけで昨日ちゃんとした病院に行ってきた。

 今度は予約を入れ、介護タクシーを使って病院に赴く。
 リヤカーのような車椅子に老婆を乗せた中年夫婦は、また以前のように空いた診察室で待たせてもらうことになった。
 上掛けをかけているのだけれど、煩わしいのか、意味がわからないのか、自分で巻き取っては「はい」と、くうみんに渡す。くうみんはそれをまた体にかける。また巻き取る。その繰り返し。おっかあ、かけていないとパンツ見えまっせ。

「お待たせしました」
 先生が来た。
 先生は手術の前に入院して歩くリハビリをしてはどうか、それで不自由なければそのまま手術はしないでおくという選択肢もある、と言うので、そうしてみよう、もしそれでダメなら手術ということにした。

「入院期間はもし手術するとしたら3週間くらいになります」
「いつから入院でしょうか」
「今日からでもいいですよ」
「じゃお願いします」
ということになったのだが、空いているのが個室だけだという。

「差額ベッド代、いくらですか?」
「ピンキリですが、1万2千600円からです」
「一日一万2千600円!とても払えません!大部屋が空くまで待ちます」

 入院期間が3週間としたら、差額ベッド代だけでも26万円以上だ。差額ベッド代は高額療養費の支給対象にもならず、全くの自腹だ。

「そうですか、少しお待ちください」
 看護師さんは奥に引っ込み、しばらくすると出てきた。
「それでは個室ですが、減免措置ということで、大部屋の料金で使えるように計らいましたので」
「ありがとうございます」
 大部屋の料金は千50円だ。これくらいなら払える。
 
 入院に必要な日用品を揃えて病院に持って行き、普段おじさん母がお世話になっている施設にも、入院することになったことを連絡、今日は一日それで終わった。

 しかしなんと、減免措置!こんな手があったのか。

 以前市役所の国民健康保険の窓口でパートをしていたとき、市民の方から、
「部屋が空いていないから、仕方なく払ったんだけど、この差額ベッド代、返していただけないかしら」
 という相談を受けたことがあるけど、支払ってしまったらこっちの負け、どうにもならない。

 病院へ行った時のおじさんの出で立ちは、ボロボロのジャージ、くうみんは化粧もせず、ヨレヨレの西友ブランド、そして二人共磨り減ったサンダルを履いていた。貧乏くさいこの格好に、金がなさそうと踏んだに違いない。

 入院することになったら、ボロボロの姿で、涙ながらにこう言おう。
「差額ベッド代は払えないから、大部屋が空くまで待ちます」

 これで個室が大部屋料金で使える。

 

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

痛恨の10キロマラソン

 去る10月13日、近所で10キロマラソンが開催された。10位以内が入賞で、マイナー大会なので、入賞の可能性大、一昨年は5位入賞、去年は山で足を痛めて不参加、今年は2年ぶりの出場となった。

 前の日は禁酒して臨む大会。スタートの位置はあらかじめ決められているがその中でいい位置を確保する。スターターはどこかのおっちゃん、合図に合わせてスタート!
 狭くて走りづらい道、やたら曲がり角の多い道は道路事情を考えると街中では仕方ない。
 風が強くて帽子が飛ばされる。慌てて拾いに行くけれど、ずいぶん遠くへ飛ばされて拾うのに難儀。

 折り返し地点が近づくと、女子の姿を数える。一人、二人…くうみんは今13位だ。何人か見逃したかもしれない。でも39歳以下と40歳以上に分かれているから、この分なら入賞できそうだ。しばらく走っていると、集団がバラけて走りやすくなる。だからといって飛ばせるかというとそうでもないけど。
 もうすぐゴール、頑張れくうみん!

 ゴール! 

 記録証はすぐ出るのでもらいに行く。記録証…なんと11位!あんびりーばぼー!
 ランニング仲間はすごいじゃないかと言ってくれたけれど、はぁ~。

 40歳以上の方がハイレベルで、39歳以下の人はくうみんより記録が悪いにもかかわらず入賞している。だからといって、年行けば行くほど速いというわけではなく、市民ランナーは40代前半が一番早い。

 がっくりして家に帰ると、おじさんが真剣な顔をして仕事をしていた。なんとも珍しいことだ。くうみんは無言で荷物を片付ける。

 おじさんはどうだったとも、何も聞かない。
 
 落ちた試験の結果報告なんかしないと、わかっているのだ。偉い。もう目の前でうなぎを食べるのはよそう。一人の時にこっそり食べよう。

 おじさんに言った。
「11位だった。くやしい」
「そうか」
 パソコン画面に向かいながらおじさんはそれだけを言った。
 
 最近初めての選外。これが落ち目の始まりか?
 若い人はいい。記録を伸ばすことが考えられるから。くうみん一億歳、この年になると、いつサブフォーでなくなるのか、いつ走れなくなるのか、そればかり考える。
 そして、それにあらがうために努力する。 

 そうだね、できる限りあらがおうかね。

 老兵は死なず。ただ消え去るのみ、となるのか?それとも、I shall returnであるか?


 

テーマ : マラソン
ジャンル : スポーツ

ウナギの倍返し

 大垣で、自分の意思を通せず、ナマズを食べる羽目になったくうみん。密かにリベンジを計画した。

実はうなぎを食べたかったんじゃ!

 わざわざリンクを開くのがメンドクサイ人のためにあらすじを言うと、大垣の食堂でお昼を食べる時、うなぎを注文しようとしたにもかかわらず、
「お前はナマズにしろ!」
 と、おじさんとブロ友の「会長」に強要され、仕方なくナマズを食べたものの後からその後悔がくうみんの心にジワジワと広がって行ったのだった。

 いつまでグダグダ言っても仕方ない、大垣に今すぐ行く訳にも行かない。そんな時はお取り寄せ。岐阜県産にこだわらず、関東風でなく、西日本風蒲焼を狙い、「うなぎの川水」で、「初めてのお客様限定セット」を注文した。
 おじさんにはナマズでも注文しようと思ったが、どうせ食べないのでお金の無駄と思い、やめた。


くうみんがお取り寄せしたうなぎのセット。なかなかおいしかった。

 うなぎをインターネットで注文すると、2、3日で届いた。
「冷凍ですが、なるべくお早めにお召し上がりください」
 わーった、なるべく早めにいただく。しかしちょっと忙しい日々が続いた。

 ついにこの日が来た。ウナギの長焼き、カットしたうなぎ・ウナ丼用と、ひつまぶし用。この3種類がセットになっているが、今日は一番大きなウナギの長焼きを。

 おじさんには豚肉のうなだれ焼きを作ってやろう。
 作り方は簡単。豚肉を油を引いたフライパンで炒めてうなぎのタレで味付けする。肉は近所のスーパーで100g78円で売っていた豚コマを使用。
 それをおいしいうなぎのタレで味付けすれば、まずかろうはずはないというもの。
 
 うなぎは流水で解凍し、グリルで焼いた。

 その日の食卓はくうみんは大きなうなぎの蒲焼きでうな重、おじさんは豚肉のうなだれ定食。
 
 うなぎは柔らかく、関西風のパリっとした皮を期待していた身には物足りなくも感じたが、関東の人にはむしろあっているかも知れない。

 おじさんはくうみんの向かいで豚のうなだれ定食を食べている。心なしかうなだれているように見えた。
 うまいだろ、おじさん。

 まだ、あと2食分あるな。今度はいつ食べようか?

 これぞうなぎの倍返し。

テーマ : お取り寄せグルメ
ジャンル : グルメ

実は大変な日々 その後

 毎日ご飯を食べさせに行くなんて勘弁。めんどくさいな、嫌だな。こんなことを言ったらブーイングだろうか?

「なんて人なの?!親のためのことをメンドクサイなどと」
「嫌だなんて、なんて冷たいのかしら?!」
 なんて言われちゃうのかな。

 しかし、お姉さん方のそのブーイングは施設の方に向かった。
「寝たきりになったら毎日こんなことをさせるの?!」
「看取りまでするって言っていたじゃない!」

「そ、そうですよね、お姉さん方。これって施設の仕事ですよね」
 うちはよくおじさん母に会いに行く。おじさんは自営なので、時間の都合がついた時を見計らって、毎日のように行っているし、くうみんだってよく会いにいく。お姉さん達も片道2時間かけて月に2回くらい来ている。

 あの家はよく来る。ならば食事の面倒も見てくれるだろう。そう思われたんだと思う。
 しかし、時間を見つけて会いに行くのと、決まった時間に仕事をしに行くのは全然違う。

 おじさんから施設長に言ってもらった。
「ベッドから車椅子に移動させるのが大変だから、人手のある時間に早めにベッドに移動させて部屋での食事介助は家族で、ということですが、施設がすべき仕事を利用者にさせるというのは間違っていませんか?」
 施設長はあっさり引き下がった。

 ということでこっちの件は落着したのだが、おじさん母の骨折問題がまだ未解決だ。
 施設付きのT医師は、ヤブA病院からの申送り状を見て驚いたという。
「ふつうは、今後の扱いについて書いてあるものなんですが、それが全く書かれていないのです」
「まーっ!やっぱりヤブA病院!」
「それでですね、私は内科医なもので、今度はちゃんとして先生…と言っては失礼ですが、診ていただいた方がよろしいかと」
「それじゃ先生、ちゃんとした病院、紹介願います」

 ということで先日ちゃんとした病院に行ってきた。
 介護タクシーを頼んで、病院に降り立つ。まだ新しい明るいロビー、キビキビ働く事務員、看護師…
「ここがちゃんとした病院」
 鼻の穴をふくらませても、ヤブA病院のような変に臭いはしない。

おじさん母はリクライニング式の車椅子に寝ている。リクライニングの車椅子はリヤカーのようだ。
 リヤカーに母親を載せて移動する中年夫婦…リヤカーの上でしゃべりまくる老婆…

 受付を済ませ、待合室で待つ。しゃべりまくる老婆、不安げな中年夫婦。見かねたのか、看護師が空いている診察室で待つように言ってくれた。
「先生はここにお呼びしますから」
「ありがとうございます」

 おじさんは診察用ベッドに寝そべって本を読んでいる。しゃべりまくる老婆…長い待ち時間。

 2時間ほど待って女の先生登場。慌てて起き上がるおじさん。

「今までヤ…A病院に入院していたのですが」
 最初におじさんは手術はしないとはっきり言った。しかし先生はなぜしないのか?という感じだった。
「え~、でも、ヤ…A病院では命がけの手術だと聞きましたが」
「そんなことはありません」

 レントゲンを見たが、この分なら骨頭だけ替えれば済むこと、この手術を受けるのは高齢者がほとんどだが、翌日からリハビリをすること、手術したほうが今後の痛みも軽減すること、そんなに難しい手術ではないこと。
「手術時間も1時間程度ですよ」
「一時間!」
 くうみんのちちの手術ですら3時間かかったのに!1時間で済む?!
「車椅子もリクライニングじゃなくて大丈夫です」

「ヤ…A病院で聞いた話とかなり違います。もう一度考えてみます」
 そう言って、診察室をあとにした。
「はじめからこの病院に入っていたら、今頃もう歩いていたかも…」
「そうだね、おじさん」

 手術したはいいけど、くっつかなかったという話も聞く。もう一度メリットデメリット確認して決めることになった。

 仕切り直しだ。は~。



 
 

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

実は大変な日々

 介護施設にいるおじさん母が転倒したと報告があった。9月8日、日曜日のことで、病院は開いていないのでとりあえず救急車で受け入れてくれる病院を探したという。A病院に緊急入院した。
 大したことはなかろうと、おじさんと一緒に病院に駆けつけるとなんと足を骨折していた。

 手術は大掛かりなものだというし、手術しても元通りという訳には行かない。今までもそんなに歩けなかったから、車椅子生活は手術してもしなくても必至と思われた。なので手術はしないことにした。

 くうみんがフィットネスクラブのサウナで仕入れた情報によると、A病院はものすご~く評判が悪かった。
「何を食べさせていたのかと思うくらい痩せて帰ってきた」
「褥瘡がひどい」
「救急車で担ぎ込まれたのがA病院とわかり、何とか理由を作って転院した」

 ということで、なるべく早い退院を望み、9月27日、めでたく退院した。
「ああ、よかった」
 と喜んだものの、おじさん母は自分でご飯を食べることができなくなっていた。認知はあったものの入院する前は自分で食べていたのに、病院ではキザミ食を食べさせて貰っていたので、すっかり自分で食べることを忘れてしまった。

 施設側は
「車椅子で食堂に出られれば食事介助もできるが、自室で食事介助はできない。車椅子が来るまでは家族で食事介助して欲しい」
 というのでおじさんの二人のお姉さんにも来てもらって、交代で食事を食べさせていた。

 おじさん母はよくしゃべった。3度3度誰かが来るので嬉しくて仕方ないらしい。食事の方が留守になる。
「お母さん!お粥食べよう、お粥!」
「お母さん!料亭の味!う~ん、うまい!」
 まあ、それでも30分から45分くらいで済むだろうか。

 世の中一般の介護はこれだけでなくお下の世話や入浴その他で、もっと大変なのだ。人一人生きていくための作業というものは自分でやればすぐだけど、人にしてもらうのは大変なこと。

「ままごとみたいな介護だよな~」

 でも、看取りまですると言っていたのに…寝たきりになったら出て行くしかないってことじゃない?

 10月4日の夕方、待望の車椅子が来た。普通の車椅子ではない、リクライニングできる優れもので、レンタル料は月9千円もする。
 車椅子に載せるのは3人がかり、どうもありがとうございます。

 やれやれ、それじゃこれで失礼。と思ったら、
「これ、夕飯です。お願いします」
 えっ、まだこっちでするの?今日は友達と待ち合わせしているからもう行かなきゃいけないんだけど。
「私がするから」
 心優しいお姉さんが申し出てくれた。お願いします。

 帰ろうとする背中にちょっと待ったコールがかかった。
「明日の朝食の介助もお願いしたいのですが」
「えっ、あ~、わかりました」

 と言う訳で今日もおじさんと一緒に朝ご飯を食べさせに行った。入れ歯を手に持っている。せっかく入れてもらったのに自分で外してしまったのだ。
 今日のメニューは、味噌汁とお粥、卵焼き、白菜と人参の煮物、梅醤。梅醤はかなり少量にしないと塩辛すぎるらしい。
「それじゃ、お茶飲もう」
 汁物やお茶はストローで飲ませるとこぼさずに飲ませられる。

 ほとんど完食、ふう、これで終わった。これで時間を気にせず、いつもの生活に戻れる。
 やれやれと、食器を下げ、ロビーに出た。さあ、帰ろう、今日は祝杯だ。そう思っていたら、またもや背中にちょっと待ったコールが。

 なんだかんだと理由を述べ立てていたが、要するに人手不足で3食全ては食べさせられない、特に夕食は職員も少なくなり、お世話できない。どうにか夕食時はご家族で食べさせて欲しい。

 えっ、そんな。職員さんには感謝しています。こんな介護はままごとみたいなものだって、わかっています。だけど、話が違うじゃない。寝たきりになっても大丈夫だと言っていたじゃない。

 今はイレギュラーな状態なので、仕方ないと夕食の介助は当分の間することになった。
 でも、いつまでこんな状態じゃやってられないよ。

 先の見えない不安。いつまで続くぬかるみぞ。 



 



 

テーマ : 介護
ジャンル : 結婚・家庭生活

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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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