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ヘンゼルとグレーテルじゃなくてくうみんとドクダミ 大脱走

 その頃、楽天村では、騒ぎが起こっていました。
 日曜日に「お菓子コンテスト」があったのですが、毎年出品している阿修羅男爵が来なかったのです。

「今年優勝すれば、3年連続だからって、張り切っていたのになあ」
「ねえ、あのくうみんとドクダミも村からいなくなったし、あの2人が何か絡んでいるんじゃないか?」
「だとしたら大変だ!みんなで男爵の家に行ってみよう!」
 と言うことで村人は鍬や鎌を手に、大挙して男爵の家に行くことにしました。くうみんとドクダミの両親、砂フキンとキララも、一番後からついていきました。

 ドクダミがお菓子をほおばりながら窓の外を見ると、村人が押し寄せてくるのが見えました。
「ねえちゃん!村のやつらが来た!」
 くうみんはソファで寝そべっていましたが、起き上がって言いました。
「えっ、ここにいるのがバレたか!」

 「阿修羅男爵~、いますか~!!」
 ドンドンとドアを叩く音が聞こえます。
「入りますよ~」
 入ってきたのは村で治療院を営むカーライフです。

「あっ、くうみんにドクダミ!お前たちここで何をしている!男爵はどうした!」
 阿修羅男爵は台所から飛び出してきました。
「カーライフさん、助けて!この子達が私の家を乗っ取ったのよ!」
 カーライフの隣にいた、喫茶「月と海」を営むイクラは男爵の背中を撫でながら言いました。
「もう大丈夫よ」

 一番後ろにいたお母さんのキララは、泣きながら言います。
「これ以上罪を重ねないで!」
 くうみんが言いました。
「ふん、毒を食らわば皿までだ!」 
「ねえちゃん!その使い方が正解!」
 ドクダミは横から口を挟みます。

「という訳で、36計逃げるにしかず!」
 日常的に悪事を働く2人のこと、いつでも逃げられるように金目のものは常に身近に置いてありました。そばにあるリュックを掴むと、2人は家を飛び出しました。

「まー、なんて子達でしょう!」
「皆さん、すみません!すみません!」
 お父さんの砂フキンは頭をペコペコ下げて謝りました。お母さんのキララは泣いています。
「あなたたちが悪いんじゃないよ」
 村人はみんなでお父さんとお母さんを慰めました。
「男爵、無事でよかったな。お菓子コンテストにあんたが来ないので、変だと思ってみんなで来てみたんだよ」
「ありがとうございます。おかげで助かりました」
 
 全く無事とは言えない…男爵は10キロ太ったことをみんなには内緒にしておきました。これから減量の算段をせねばなりません。

「ハア、ハア、ねえちゃん!今度こそ東京へ行くんだね!」
「おうよ、高速バスのバス停はあっちだ!ヘエ、ヘエ」
 背中のリュックがバスンバスン揺れます。
「ねえちゃん、待ってよ!逃げ足速いんだから!フウ、フウ」
 くうみんとドクダミは東京という憧れの土地で一旗揚げる夢を思い描きながらバス停へとひた走りました。

 この後、くうみんとドクダミはどうなってしまうのでしょう?


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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