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くうみん劇場 ひねくれくうみんの聖書物語 続編

「何とか言ったらどうなんですか、先生!」
 なおも親分オババが詰め寄ります。イエスは身を起こして言いました。
「あなた方に言う。あなた方の中で、今まで罪を犯したことのないものだけが、この女を打ちなさい」
「うっ!」

 オババ、くうみん、どくだみは3人一緒に声をあげました。叩けば埃の出る3人組です。それぞれに顔を見合わせながら、青い顔をしています。
 イエスはまた地面にしゃがみ込んで、何かを書き始めました。

 つる三ハ〇〇のムし

「あ、いやだな~、用事を思い出しちゃった!じゃね~」
「あ、親分!」
 まずはじめに親分オババが抜けました。そのうちどくだみが言いました。
「あ、あたし、子供のお迎えに行かなきゃ!」
 最後に残ったのはくうみんです。
「わ、悪いことなんてしたこと…」

 その時、聴衆の中から、声が上がりました。灰色うさぎです。
「悪いことをしたでしょう!この人は駅前の道に、違法駐輪をしていました!私、この目で見ました!それに…」 
「ひえ~ん、もうしません!もうしません!」
 くうみんは自分の悪事が次々暴かれるのはかなわんと、すさまじい勢いでダッシュして逃げました。逃げ足なら負けないのです。

 イエスは、また起き上がって言いました。
「女よ、あなたを石で打つ者はいましたか?」
「いいえ、誰もいません」
「もう行きなさい。私もあなたを罰しない。そしてこんなことはもうしないように」

「さすがは我らが先生ね」
 キララさんも合掌してイエスを見ます。
「今日の講演はここまで」
 イエスがそう言うと、聴衆は三々五々帰途につきました。

 それからしばらくたったとき、警察官のキャロリンが、腰にタオルを巻いただけの男に、腰縄、手錠をかけて連れてきました。砂浮琴です。
「あれ、律法学者のオババ親分が捕まえたらここに来いって言っていたのに、誰もいない。どうしたんだろう?」
「へ~くしょん!ダンナ、寒いんだから勘弁してくださいよ。今日も天気予報では全国的に寒いと言うことなのに、タオル一枚と言うのは…へ~くしょん!へ~くしょん!」

 誰もいなくなったオリーブ山には、砂浮琴のくしゃみが響くばかりでした。


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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