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国民健保で働いていた時のこと

 昨日の記事で、国民健保の係で働いていた時のことを思い出しました。
 くうみんのいた市役所の人は、親切だったけどなあ。どうもおババさんや末弟子さんの話を聞くと、おマヌケ役場が多いみたいですが。地域格差というものでしょうか。

 くうみんの仕事は国保に加入したり、脱退する人の書類を受け付け、保険証を交付したり、その他給付の書類の受け付けでした。

「すみません、保険証をなくしたんですが…」
 腰の曲がった80過ぎの女性です。ご老人の場合は椅子のあるカウンターにご案内し、ことによっては代筆もします。
「代わりに書きましょう」
「すみませんね、名前は…」
 あれ、この名前、記憶がある。2,3日前に高齢者福祉課の職員が代理で再交付の手続きをしたはず…
「少しお待ちください」

 高齢者福祉課に電話をし、先日そちらの〇〇さんが代理で保険証の再交付をしたはずですが、今ご本人が再交付の手続きに来ています。どうしたのでしょう。そう言うと、担当職員が、今からすぐ行くから、と言います。
 くうみんは女性に言いました。
「Sさん、ちょっと待ってね。今〇〇さんが来るって」

 担当の女性職員が来ました。
「Sさん、保険証はこの間私が再交付してもらったのよ。今から届けに行くところだったの。ね、老人ホームに行く決心はついた?」
「でも、嫁が面倒見てくれるって…」

 話を聞いていると、ご主人や息子さんに先立たれ、お嫁さんと暮らしていたのですが、お嫁さんも家を出てしまったらしいのです。それで職員が老人ホームに行くよう勧めていたのです。

「お嫁さんは家を出てしまったの。もう帰ってこないのよ。ね、老人ホームへ行こう?それが一番いいわ」
 女性職員はSさんの手を握りながら言います。認知症のためか、お嫁さんが出て行ったことが理解できなかったらしく、初めはびっくりした顔をしていましたが、そのうち泣いてしまいました。
「今から高齢者福祉課に行って、老人ホームに入る手続きしようか?」
 Sさんは涙を袖口で拭き拭き、うんうんとうなずきました。そして女性職員に手を引かれてここを後にしました。くうみんも涙目になって後姿を見ていました。

 お嫁さんはSさんを見捨てて家を出てしまいましたが、くうみんにはそれを責めることができません。
 かなり認知症が進行しているようで、思うにあの調子では夜の徘徊もあるのではないか…

 きっと一生懸命介護して、我慢して我慢して…あ~!!もういや!と、爆発してしまったのではないか。
 その前にディサービスを受けるとか、老人ホームに入居してもらうとかしていれば、ずっといい関係であったのに…と思うのです。がんばりすぎたのです。

 乳癌もがんばってはならぬ病気だと思います。のんびりゆったり何も考えず…そして介護も、がんばってはならぬ、そう思います。



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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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