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青天の霹靂 弟・珍太郎の結婚

 ホテル最寄の駅で西太后陛下を確保。陛下はおにぎり、サンドイッチ、缶ビールなどを買い込んでおられる。ビールはともかく、こんなに食べたらホテルの食事が食べられなくなるじゃないの、なんてブツブツ言いながら送迎バスに。
 陛下がおっしゃいます。
「支払いは私がするわ」
 くうみんは頭を下げて言います。
「は、当てに致しております」

 ホテルに着くと、フロントで手続き。係りの人が言いました。
「珍太郎様はもういらしておりますが、外にお出かけです」
 ふん、先に来て観光とは。

 部屋に行って荷物を片付け、ホテルの庭を散歩します。桜はもう終わりに近いけれど、石楠花や、スミレが群生しているのはとってもきれいです。ぷらぷら歩いてからお風呂に浸かり、持込のビールを飲んでいるとノックの音が。西太后陛下の声です。
「珍太郎が来た!!」

 部屋は3部屋、取ってあります。西太后陛下の一人部屋、おじさんとくうみんの部屋、そして珍太郎と味菜子ちゃんの部屋です。
 西太后陛下は一人部屋がいいと言うので一人部屋、珍太郎たちはどうせ今時のことじゃ、もう一緒に住んでいるのだろうと睨み、まだ正式に結婚していないけれど、堅いことは言わず、同じ部屋にしたのです。

 陛下の部屋に行くと、はじめてみる若い女性がいました。男じゃない!女だ!
「おお、味菜ちゃんか!」と、思わず抱きついてしまいました。
 そばにきったねえおやぢがいると思ったらそれが弟でした。
「なんだよ、きったねえおやぢになったな。しかし、そのタラコ唇、変らんのお」
と、こちらにも抱きついてしまいました。何年ぶりだろう。

 味菜ちゃんは色白で、かわいらしいお嬢さんで、同じ職場で知り合ったとのこと。まあ、こんな弟とよく結婚しようなど思ってくれたものです。
 意地悪するのも忘れて、「めでたい、めでたい」の、一色になりました。
 弟のほうは、相変わらずぼそぼそした口のきき方、味菜ちゃんのほうがしっかり者のようだから、しっかり尻に敷かれるように。財布も預けるように。

 食事はいつもならバイキングを選んで卑しく食べるのですが、ここは上品に和食を選びました。席次は珍味コンビが上席、次に西太后陛下、次がくうみん、一番の末席がおじさんです。
 いつもちやほやされているおじさん、後になって、
「俺はマスオさん状態だった!係りの人も軽んじていた!」
 と、文句を言っていましたが、仕方なかろう。主役は珍味だし、スポンサーは西太后陛下、私は仕切り役なんだから。この場合、おじさん、あなたはムコじゃ。

 味菜ちゃんが言います。
「わ、おいしい」
「今日のホテルは西太后陛下の奢りである。さあ、皆、お礼を言うように。ああ、ありがたい、ありがたい」
 ありがたい、ありがたいと言いながら陛下を拝む一行。こんなときだけ現金なくうみん。
 
 一緒に楽しく食事をして、翌朝朝食を皆で食べた後、一足先に珍太郎と味菜子ちゃんの「珍味コンビ」は帰っていきました。
 西太后陛下も、安心したようです。

 母・西太后陛下を下車駅で見送り、おじさんとくうみんは陛下の買ったおにぎりやビールをお土産に家路につきます。
 それにしても、いつもなら行けない、ハイクラスの宿、プリンプリンホテルは、快適でありました。高いだけのことはあります。
 また、陛下の財布を当てにして行かせて貰おうかしら、など、早くも次の旅行を考える不届きくうみん。

 珍太郎、味菜子ちゃん、おめでとう。末永くお幸せに。



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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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