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ああ、お義父様! 入院ですって!

 話は前後します。くうみん父が亡くなった頃です。介護施設に夫婦で入っている主人の父が倒れました。すぐに救急車で病院に運ばれたそうです。
 その前から、ちょっと頭がピヨピヨしていて、
「ロシアとフランスが攻めてきたらどうするんだ?」
など、訳のわからないことを言っていましたが、そのたび
「そんな難しいことは後で考えればいいんだよ」
と、おじさんはナイスな受け答えをしていました。

「とうとう来るべきときが来たか…」
くうみん父は入院して8日で亡くなりました。嫌でもそうなることが頭をよぎります。でも、もう86歳、大往生だし…など考えていたら、おじさん(主人のこと)はおもむろに電話機を取り、どこかに電話しています。
「あ、菜の花葬祭さんですか?先日お世話になりました、桜井(個人情報保護のため仮名)ですが…」
 何と葬儀屋さんにかけています。そういえば、「骨壷が重すぎる」とか言っていたのを思い出しました。
「もっと、骨壷、小さいのありませんか?重くて持っていられませんよ、あれじゃあ。全部入らなくていいからさぁ。えっ、探しといてくれる?」
 やっぱり…
「それじゃ、小さくてかわいいのにしてください」
 おじさんはぷちっと電話を切ると、ふぅ、と一息つきました。
「おじさん、残った骨、どうするの?」
「火葬場で一筆書けばいいらしい。後はよろしく取り計らってくれるそうだ」
「ふうん」
 まだ生きているのに…でも、死んでからじゃ間に合わないから、これが正しいのかもしれません。

「おじさん、おとうさんのクリスチャンネーム、判る?」
「わからねぇ。聞き出さなきゃ。ヨハネ、だったかなあ」
 主人の家はカトリックです。主人の祖母からクリスチャンになったのです。弟2人はそれなりのクリスチャンですが、お義父さんは全く教会には行かない「なんちゃってクリスチャン」でした。

 ちなみにこのお義父さんもおじさんに似て何事もアバウト、ばあちゃんが亡くなったとき、墓石に間違ったクリスチャンネームを彫ってしまったのです。
 納骨で親戚が集まったとき気付いたのです。
「あ~あ、本当はエリザベットテレジアなのに、エリザベットだけだよ」
 お義父さんは頭を掻き掻き言いました。
「いや~、間違えちゃった」
「兄さん、仕方ないな」
 くうみんはあわてて言いました。
「ど、どうするんですかぁ」
「いや、それより、食事の時間がもうすぐだ、行こう」
「いや~、おなか空いたなあ」
 それきり、うやむやになってしまいました。おおらかな家です。

 次に見舞いに行った時、聞きだすことにしました。


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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