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意外な所にいた味方 信じられまっせ~ん!!

 私は一言も口を利かないことにしよう。全部主事人に言ってもらおう。怖いから。そう思いながら椅子に座りました。スナミはなにやらパソコンの画面を見てマウスを操っています。相変わらずふにゃふにゃした口調で言いました。
「切るの、嫌?」
「…」
「放射線でやってみようかね」
 ぶっ!今、何と?!だってあんなに言ったじゃない!その次に続くのは「主治医替わりますから」じゃないだろうね?!主人が言った。
「そうしてくださるならそれが一番の希望です」
「じゃ、そうしましょう。今回はこれで」
「は~い、ありがとうございました!」 
 あまりにもあっけなく終わり、物足りないような気もしましたがスナミの気が変わらないうちにと、二人でがばっと椅子から立ち上がるとそそくさと診察室を出ました。
「おじさん。どっと疲れた」
「うん」

 その日、複数のガントモに当ててメールを送りました。
「大山鳴動してねずみ一匹。あっさり放射線になりました。脱力しました」 
 続々と返事のメールが届きました。同じ病院に通っている方が何かと心強いから、転院しないことになって良かった、希望通りで良かったじゃないかとみんな言ってくれました。
 スナミに熱い思いを寄せるAさんは
「いやなものを無理には勧めないわよ、熱い男なのよ彼は」
と言ってきました。
 けっ、何が熱い男だ。ああいうのを暑苦しい男と言うんだよ。

 何でこうなったかと言えば、やはり病院の他の先生に
「手術はしたくない。スナミは怖い」
と事あるごとに訴えていたのがあのパソコンに打ち込まれていたんだと思う。なにやらくだらない冗談でも記録していたふしもあるから。
 スナミの名誉のために言いますが、彼の再手術勧告は常識で言って正しいのです。ネットや図書館で調べると、私の場合、全摘の再手術が標準治療になるのです。どの先生に聞いても答えは同じでした。
 でも、自分の気持ちはどうなんだろう。
 命よりちちの方が大事なんてバカよね。みんなが言うから全摘した方がいいんだよね、と、くうみんは自分自身を納得させようとしていました。

 スナミが雷を落とさなかったらとっくに再手術していたでしょう。くうみんも半分は、仕方ないと思っていました。偶然に偶然が重なって再手術しないことになりました。これが吉と出るか、凶と出るかはわかりません。
 わずか数パーセントの生存率向上のために再手術なんてしたくない。これがくうみんの本心だったのです。 
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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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