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スナミの雷が落ちた!こんなはずでは…顔面蒼白こわいよ~!!

 セカンドもこのまま放射線をかけるだけではだめ、と言う意見でした。部分切除をダメモトでもう一度頼んでみよう。
「だめですよ~、部分切除で済まそうなんてそんなことしたって~」
「あ、そっか~。やっぱりだめかあ」
そういう展開になるのだと思っていました。
 診察室に呼ばれて、主人と一緒に入りました。そして早速、例の意見書を出しました。
「あの、もう一度部分切除を試みてはどうかと言う意見書を戴いたんですけど。」
 角南先生は、きっとこちらを睨みつけます。
「そんな医者の言うことなんて、しらねえや!」
えっ、何言うの?この人?
「そんなことで対応できるなら苦労はしないんだよ!」
今まで聞いたこともないような乱暴な口の聞き方です。一瞬ひるみましたが、聞かなくてはいけないことはたくさんあります。それなら全摘したら、何がどう変わるのか聞きました。

 Q 全摘したら局所再発はしないのですか?
 A このまま放射線をかけると再発率30%、全摘の上放射線をかければ10%程度になる。
 Q 10年生存率はどれくらい変わりますか?
 A  今は、80%で再手術すれば6%程度向上する。
 Q 再建はすぐにできますか?
 A 術後5年はできない

 どれも私にとって、大した違いには思えませんでした。30%が10%にへってどうなるの?再手術する人は皆、完全に再発しないと思って手術するようだけど、違うじゃないの。10年生存率が6%程度向上?これがすごいことなの?
「再建が5年も待たないとできないなんて…」
 そんな不確かなことのために体をそぎ落とさなくてはならないの?これがすごいことなの?目を見開いて下を向いていたら、角南先生が大声を上げました。
「放射線だけなんて俺は認めない!そんなことなら俺は主治医降りる!」
 角南先生のほうを見ると、彼ははじめて私をまっすぐに見ていました。
 今まで見たいに横を向いて静かにしゃべるのと、怖くてもまっすぐに見てくれるのと、どちらがいいかな、など心の片隅で思いました。返事ができないでいると、
「それじゃ、抗癌剤、先にするか?」
「そうさせてください。今はとても決められない…」
 ついこの間までは、ホルモン剤だけでどうにかならないかとまで考えていたのに、抗癌剤を先にして欲しいなんて。
 その昔、アレックスヘイリーの「ルーツ」で、主人公のクンタキンテが脱走したのを見つかって、
「子種を断つか!」
「嫌だ!」
「それじゃ、決まった」
と言われて足指を切られる場面を思い出しました。
 角南先生は私を治してくれる味方なのは頭ではわかっています。だけど、手術が嫌なのと、怒鳴られて怖いのとがごちゃごちゃになって、角南先生が怖くなってしまいました。
 診察室から待合室に出ると、
「患者様へ」
 と言う張り紙が目にとまりました。患者様なんて、そんなこと思っていないくせに。患者と医者が同等なんて嘘。
 手術するつもりはあったのに。背中を一押ししてくれると思っていたのに。でも、今日いろいろ質問したその答えは、どれも私にとって「?」なことでした。10年生存率が6%向上って、100人手術したら、6人は助かるけど、後の94人はダメージを受けるだけだってことですよ。今流行のQOLは?
 私のこの考えの、味方を探そう。誰かがそうだねって、言ってくれるに違いない。
 


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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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