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日光へ 逆転!逆転!また逆転!その二 天国から地獄へ おじさんがいればなあ

 次の日も朝風呂に浸かって持ち込みのビール(第3のビール)を2本飲んだ。朝ごはんはブッフェだ。朝カレーもある。
 おいしかったのだが、餃子がすべて冷え切っているものばかり。
「熱いのを食べたいんですけど」
 と言うと、電子レンジで温めたものを持って来やがった。

餃子
 いくら宇都宮餃子でも作り置きではね

 朝食
 第一弾

たくさん食べた
 第二弾

 あまり遅くならないうちに帰りたいので、9時半ごろ出発。このとき登山用のストックを取り出した。山岳用のストックは山道を歩くのが、非常に楽になる。くうみんは、ストックの先についている防護用のキャップを外し、リュックのポケットに入れると、ストックを使って歩き始めた。

湯ノ湖
 湯ノ湖近辺 紅葉は葉っぱが傷んでいるのでイマイチ

 天気も良く、いい気分だ。
 湯ノ湖近くの草地にキノコが生えているのを発見した。これはナラタケではないか?そう思って人目を避けながらキノコ狩りをした。なぜ人目を避けたかと言うと、こんな所で何かを採取するというのは良くないことだということもあるが、くうみんが採っているのを見た人が、
「あれは食べられるキノコなんだ」
と思って採ってしまい、本当は毒キノコだったらまずいからだ。

ツチヌメリスギタケ
 ナラタケだと思ったら違っていたキノコ(ツチヌメリスギタケ・軽毒)

 キノコをスーパーのレジ袋いっぱいに採って、また歩き始めた。秋の日が優しく感じられる。
「最高だねえ!おじさん!」
 くうみんは姿の見えないおじさんに話しかけた。

 この数日、天気の悪い日が続いて、昨日今日の天気予報もあまり芳しい予報ではなかった。それなのにこんないい天気。きっとおじさんが、根回ししてくれたに違いない。

 湯瀧
 湯瀧
 
湯滝から戦場ヶ原へ
 湯瀧から戦場ヶ原へ
 
キノコ
 こんなキノコもありました
 
立札倒れた
 台風の足跡 立札が倒れた
 
水草
 なんて言う水草だろう?
 
男体山 
 男体山です

木も倒れた
 木も横倒し
 
竜頭の滝
 紅葉の紹介でよく使われる竜頭の滝

 くうみんは上機嫌で湯ノ湖を回り、戦場ヶ原を横断して竜頭の滝に到着した。バスもあと10分もすれば着くだろう。くうみんは用済みになったストックを仕舞おうと、キャップを探した。すると、ない!リュックのポケットにしまったはずのキャップがない!チャックを閉めていなかったから、どこかに落ちてしまったのだろうか?そんなに簡単に出てしまうものなのか?
 仕方ないので風呂敷バッグで先端を覆い、リュックの横にあるポケットに収めた。
 バスが到着した。うまいこと座れたが、後から乗ってくる人の中には、座れない人がかなりいた。

 くうみんは座りながらキャップを探した。どこに行ったんだろう?リュックと言わず、来ている服のポケットも入念に探した。

 ない。

 キャップはなくしやすい。今日持って来たキャップも、この間買ったばかりで今日初めて使ったのだ。石井スポーツで一個580円(税別)で買ったのだ。それを二個…トホホ…

 さっきまでの上機嫌はどこへやら。もうキャップは買わずにいよう。
 何か、シンデレラフィットするものがあれば、それを使いたい。
 シンデレラフィットとは、まったく用途の違うものだが、なぜかぴったり合うものを言うそうだ。ハーゲンダッツのアイスクリームのふたと、カメラのレンズがそれに当たると。

 さすがハイシーズンだけあって、いろは坂から渋滞している。山を下りたあたりから、もっとひどくなり、運転手が放送した。
「これから神橋まで40分ほどかかります」
 バス内にどよめきが起こった。普段なら10分くらいの距離なのに。

 そう言えば、情報収集していたら、
「混んでいるときは神橋から歩いた方が早い」
 と書いてあったな。そうしよう。

 バスはのろのろとやっと神橋についた。くうみんはここで降りたが、なんと渋滞はここまでで、バスは風のように去って行ったではないか!

 なんてこった!もう、こうなったら早く帰りたいのに…

 神橋から駅まで約1.5キロを20分近くかけて歩いた。悔しいのでお土産に日光のけっこう漬けを買った。540円。
 特急券を買うと、駅前の水場で名水を汲んだ。これ以上落とし物をしないよう気を付けたのは言うまでもない。

何の実?
 歩いている途中に見かけた庭になっている実。何だろう?

 ストックのキャップをなくしてしまった。
 こんな時、おじさんがいれば…
 この意味は、ずっとくうみんブログを読んでいる人ならば、わかるであろう。わからない人のためにリンクを張ったから見るように。めんどくさい人は右側の列、「月別アーカイブ」と書いてある、ちょっと上の方から始まる文章だけ読めばよろし。

山で失せものをしたときは

 くうみんは失意のどん底で、売店でビールを買った。このビールは本物のビールだ。アサヒスーパードライ500ml。いくらだか忘れた。

関東平野はのどかだな
 関東平野のこんな田舎の風景はのどかでいいね

 たかが千円程度のものをなくしたからと言って、こんなにガックリ来るのは変だと思うだろうか?いや、変ではない。買ったばかりで、初めて使って失くす…この失意はただモノではない。

 ガックリしながら家に帰ったくうみんであった。片づけながら探してみたが、やはりどこにもない。
 取ってきたキノコを調べてみると、どうもナラタケではなく、ツチヌメリスギタケと言うキノコのようだ。これは杉の木に生えるヌメリスギタケそっくりだが、ヌメリスギタケが食べられるのに対し、土に生えるツチヌメリスギタケはNG。食べる人もいるが、どうやら消化が悪いか、軽い毒があるのか、大量に食べると腹痛を起こすらしい。
 くうみんは迷ったが、君子危うきに近寄らず、と言うことでせっかく取ったキノコだが、捨てることにした。

 日光の山を散策しているときは上機嫌~。
 ここにきて気分は最悪~。

 トホホ~。

 しかし、またこの後、逆転劇があるのだった。


 




 

 


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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

一人日光へ  逆転!逆転!また逆転!その一

 くうみん母と仲たがいしたくうみんは、不思議な解放感に浸った。
 どこか、山に行きたい。本当は立山にでも行きたいけど、台風で道が悪くなっているかも。あそこは本格的な登山になるから、台風の多かった今年は行かない方がいい。
 そう思って軽くハイキング程度のできる日光へ行くことにした。

 いつも一人で苦労するのは宿だ。しかもハイシーズンなので二人以上の客でないと泊めてくれない所が多い。いろいろ検索して奥日光にある「湯守り釜屋」のガーデンハウスに泊ることにした。ここは湯治客が対象とうたっているが、自炊もできなければ湯治とは言えまい。この近辺には食料を調達できるような店は皆無なので自炊はできない。要するに安めの宿である。

 日光ではいつだったか、駅前の名水を汲みに行って帽子を忘れるという失態をしでかした。もうそんな馬鹿なことはするまいとくうみんは誓った。

 雨続きの日々だったが、当日の朝もやっぱり雨。これは思いやられる、と思ったが日光ならそんなに困ることもあるまい。リュックに荷物を積めていざ日光へ。

 日光と言うと、フリーパスがお得なのだが、比較したら今回の場合は歩く距離が多いので、普通にバス代を払った方が得のようだ。しかし後で知ったことだが、、東武鉄道さんはサービス精神が旺盛なので、都内からのお得な切符もあるらしい。

 インターネットで指定席を予約した。普通一人だと隣に人が来ないものだが、今回は違った。弁当を食べていると、隣に人が来た。周りを見渡すと、ほぼ満席だった。

昼食
 まさか隣に人が来るとは…

東武日光駅
 青空クッキリ東武日光駅

 朝は降っていた雨は奇跡のように上がった。
 東武日光から歩いて東照宮まで行った。その近くにある神橋は、以前なら入場料を払ってまで渡る人間は少なかったが、外国人観光客が増えて大勢の人が神橋を渡っていた。ほとんど外国人なんじゃないかなあ。

神橋
 人がいっぱいの神橋

 東照宮、二荒山神社、輪王寺は、拝観料を取る。有料の所はパスする。有料の所に入ったのは、小学校の修学旅行と、あと一回くらいは、おじさんと入ったように記憶している。一回行けば十分だ、とくうみんは思う。

値段
 こんなん、何回も行くか!!
 
五重の塔
 みんなが撮っていたので撮った五重の塔

ここより有料
 ここより有料

神社入り口
 二荒山神社
 
大黒様
 この大黒様をなでると、ご利益があるそうだ。こんなん、いつの間にできたんだ?
 
手前の石がウサギの形
 手前の石にウサギの模様が浮かび上がっているぞ、と
 
ライオンのような狛犬
 ライオンのような狛犬。これも新参者だろう
 
なぜに篠原ともえがプロデュース?
 何で御朱印を篠原ともえがプロデュースするんだ!!住職がファンなのか!!

 東照宮近辺を散策したら、次は表参道バス停でバスを待つ。5分ほど待って、バスが来た。進行方向に向かって左側に席を取る人が多かったので、これは何かあると思い、くうみんも進行方向左側の席へ。中禅寺湖がこっちの方角と言うことで、山の景色は右側の方が良かった。

 今宵の宿は、湯守り釜屋のガーデンハウス。

なぜに座禅の間
 なぜかあてがわれたのは座禅の間

今宵の宿
 部屋はこんな感じ。一人なら十分な広さ
 
窓からの景色
 窓からの景色はこんな感じ
 
風呂とトイレ
 トイレが部屋にあるの必要最低条件。この風呂入る人いるのかなあ?と思ったが、外国人なら入るかも知れない

 部屋に入って持ち込みのビールを冷蔵庫にしまうと、近くを散策した。湯の湖近くに格安旅館「おおるり」がある。ここは6千500円とか格安なのだが、食事は給食みたいだと言う評判。
 ここにはコンビニがある。
「どなたでもご利用できます♡」
 ありがたい。ビールが足りなくなった時の酒を購入。
宿近くの紅葉
 台風でかなり葉っぱが落ちてしまったようで、紅葉はいつもより冴えなかった
 
廃屋
 見るといつも心配になる昔の商店。倒壊危険の立て札が 

 部屋の配置
 部屋の配置図

 こちらにも大浴場はあるが、本館の風呂にも入れる。露天風呂付き大浴場、普通大浴場、ガーデンハウスの大浴場と、はしごした。ガーデンハウスの大浴場はもちろん他の風呂に比べて小さいのだが、他の風呂はだいぶ水で埋めてあるせいか、ぬるい。
 その点ガーデンハウスの風呂はあまり入る人がいないから、あまりいじくっていないので、温泉本来の湯が楽しめる。こっちの湯の方が色も濃い。

 風呂三昧して、家から持って来たビールをぐびぐび飲んで、出された食事を食べて…
 普段は自分で用意しなければ食事ができないけど、旅館では向こうが出してくれる。後片付けもしないでいい。これは食事の支度をせねばならない立場の人間にとっては夢のようなことだ。

 心配していた天気も良かったし、食事も、そこそこおいしかった。寝る前にも風呂に入り、いい心持で酔っぱらった、くうみん。

 しかしこのオバさんは、何か一つはしでかしてしまうもの。

 このオバさんはその後、どうなってしまうのでしょう?
 

 
 
 
 




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テーマ : 温泉旅行・温泉宿
ジャンル : 旅行

お値打ちの宿松風苑

 くうみんのもとには旅行のパンフレットが毎月何冊か送られてくる。トラピックスはあまり使わなくなったせいか、いつの間にか送って来なくなった。クラツーと、旅物語、そしてHISが、送ってよこす。HISは海外でもないと使わないが、クラツーや旅物語は格安ツアーや格安宿でだいぶお世話になっている。

 おじさんがいた頃は宿泊とJRがセットになったのをよく利用した。でも、今はくうみん母の近くで宿をとるパターンばかりなので、宿は2人で泊まるとしても、JRはくうみん一人、正規の値段で行かなくてはならなくなった。

 不経済だ。なので、なるべく安い宿を探して泊まる。伊東園ホテルグループは一泊二食7千800円なのでよく利用する。しかし、毎回だと飽きる。
 今回は網代温泉「松風苑」に泊まることにした。JTB旅物語の泊まるんばで特別価格9千500円という驚きの価格!しかも部屋食ですって!

 宿泊当日、くうみんはくうみん母の入居している老人施設に迎えに行った。部屋の様子も変わらず、まあそこそこ平和に暮らしているようだ。
 田舎ゆえ、電車の本数も限られているので、乗り遅れないよう余裕を持った時間に出ようとするのだが、忘れ物をしたり、知り合いに自慢したりでなかなか駅に着かない。
「まあ、どちらへ?」
「おほほ、娘と一緒に温泉に」

 網代駅に着くと宿に電話をして迎えに来てもらった。宿は、車で5分程度の所にあったが、高台なので外を散歩したら帰ってくるのが大変そうだ。近くにコンビニもない。

 通された部屋は山側の余り眺めがいいとは言えない部屋だったが、今が盛りのツバキがきれいだった。そしてミカンが、すぐそばにたわわに実っている。くうみん母にとって目の毒だ。
「あんなにミカンがたくさんなっているのに、採れないわ!!」
 欲張りのくうみん母は心底悔しそうだった。

 庭園が自慢だと言うので、くうみん母と一緒に歩いてみることにした。
 そこにはくうみん母にとって目の毒がたくさんあった。おいしそうなミカンのなったミカンの木、フキノトウ、アシタバ、そしてツクシ…そこでは採ろうとするのを止めるのに一苦労した。

 風呂はまあ普通なのだが、お湯がいいと評判らしい。うん、いい湯だ。

 食事は部屋食。部屋で食事できるなんていつ以来だろう?この安い料金で申し訳ない。
 食事は、おいしい。刺身は新鮮だし、豚肉とキャベツの陶板焼きはキャベツの甘みがなんとも言えない味を出している。しかし、量が少ない。旅館の食事というのはビュッフェじゃなくてもお腹パッツンパッツンになるものだが、ここではそうではない。やっぱり安いからか?

松風苑夕食
 これと刺身盛り合わせと蒸しイセエビが付く

 朝は風呂に入ってビールを飲んだ。これが温泉宿の楽しみ。危険はないか、これからどう行動すべきかなんて、まったく考えなくていい平和な日本の温泉旅…海外じゃこうは行かない。

松風苑朝食
 これは朝食

 チェックアウトは10時なので、電車の時間の連絡を考えると結構忙しい。くうみん母を追い立てて、母を入居先に送っていく。
「お昼はおいしいそばが食べたいわ」
「ん~、じゃ、そば屋行こうか?」

 この近くにおいしいそば屋なんてないと言うので、おいしいそばを求めてまたまた電車に乗る。
 くうみんは母は、せいろそば、くうみんは鶏南を注文したが、母は「天せいろ」を注文したつもりで間違えたようだ。てんぷら盛り合わせを追加注文。

 先に来たせいろそばを、てんぷら盛り合わせが来るまで食べるのを待った。天ぷらが来たらくうみん母は、そばと天ぷらをモリモリと食べ始めた。
「最近食が細くなって…でも、食べないのに太る一方なの」
 など言っていたが、そんなに食べて何が食が細いだ!食べないのに太るだと?!くうみんは言った。
「大丈夫、お母さんは私も及ばないほど食べているから」
「そうかしら、オホホ~」

 くうみんの大食いはくうみん母譲りだったのか…

 そばを食べ終わると、それぞれの家に向かうことになった。母は下り電車、くうみんは上り電車。時刻表を見ると、下り電車が来るのはまだ先だ。
「あら電車、あと20分も待つわよ」
 くうみんは母は、改札に向かった。
「待つのは、いいの」
 そういうとくうみん母は、下り電車ホームへと降りて行った。いつまで大丈夫か?おじさんのお母さんならあの年でもう何もわからない状態だったんだから、たいしたものと言えば言える。

 いろいろなところに一緒に行くのも冥途の土産だ。

 今回泊まった松風苑、まあまあおすすめだが、とにかく食事の量が少ない。それが証拠に、いつもなら持って帰る料理が一品や二品あるはずなのに、今回は手ぶらだ!!

 ま、食べ過ぎはよくないから、腹八分でいいのかも知れない。 
 
 
 
 


 
 
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テーマ : 国内ホテル旅館宿泊プラン情報
ジャンル : 旅行

10月は何かと忙しい

 忙しいと言っても仕事のこともあるが遊びのこともある。今回は仕事でもあり、遊びでもある。

 くうみん母、西太后陛下の様子見に行ったのだ。一泊するのだが、陛下のお住まいは狭くてあらせられるので、近くの安宿に宿を取って二人で過ごすことにしている。安い旅館チェーン、伊東園などは、一人一泊6800円からあるので食事を作る手間や、外食の値段を考えると、この方が安いと思われる。
 しかし今回はちょっとだけ贅沢をしておじさんとよく行った熱川の温泉宿に行くことにした。

 波打ち際に露天風呂があって、食事もそこそこおいしかったのでおじさんが気に入っていたのだが、それよりもレストランの係のお姉さんを贔屓にしていた。フロントにも顔を覚えた女性がいる。

 フロントやレストランのあのお姉さん方に挨拶したい。ずっとそう思いながら2年以上過ぎてしまった。
 ここはいい宿なんだけど、エレベーターがないので陛下には少し難儀かも知れないが、くうみんが介助してやろ。

 ということで久々に行ったのだが、2年以上たった今でもフロントにあのお姉さんがいた。ずっといらっしゃらなかったのでどうしたんだろうと思っていたんですよ、そう言うのでおじさんが亡くなったことを告げると、大変驚いていた。涙も流してくれた。

 ああよかった。「そうだったんですか~、アハハ~」とか言われたらこっちが悲しくなってしまう。

「おじさんは大変いい人で、私も頼りにしていたんですよ」
 陛下がお姉さんに言った。そうだね、何言ってるんだか、ずっと婿いびりしていたくせに…ということは言わずに置こう。ま、税理士資格を取ったら態度が全然違ったけどね。

 その後、陛下とともに波打ち際の露天風呂へ。おじさんと一緒に行ったときは混浴もありだったが、今では男女別に分かれている。
「いいわね~、おじさん、よくこの露天風呂のことを言っていたわよね」
 陛下も喜んでいるようだ。
 サービスのところてんを食べ、ビールを一杯飲んで部屋に戻る。そうこうしているうちに食事の時間。

 やはり旅行の楽しみは日本人の場合はお風呂と、食事だ。いそいそとレストランに行き、テーブルに案内してもらう。
 何日か前に陛下が八十八の祝いだということを連絡しておいたので、特別料理と酒がふるまわれた。ただし、酒はくうみんがほとんど飲んだ。

先付け
 先付け イカ三升漬け、水菜とサクラエビのあえ物、地魚のなめろう

献立
 本日のお献立

祝いの特別料理と酒
 祝いの特別料理 金箔入り日本酒とキンメダイの煮つけ

刺身とサクラエビのおこわ
 刺身とサクラエビのおこわ

子供に帰った西太后陛下
 子供に帰った西太后陛下

祝いのくす玉
 祝いのくす玉

 このくす玉はあっちこっちで活躍していた。祝いがそんなにたくさんあったのかと思ったが、ひょっとしてうちの祝いを見て、写真撮影したくなったのかも知れない。

イワシの幽庵焼きとサザエのつぼ焼き
 鰯の幽庵焼きとサザエのつぼ焼き

和風ブイヤベース
 和風ブイヤベース。味が濃すぎると陛下には不評。「お客様アンケート」に文句を書いて置いた

 係の人の厚意でおじさんには影膳を。

おじさんにも影膳
 本当はビールが欲しいのかな?

 てんぷら盛り合わせは自分で好きなものを注文する。アツアツのてんぷらが食べられる。

天ぷら盛り合わせ

 おじさんはエビが好きで何回もおかわりしていたけど、くうみんはこんなもんでいいや…と思っていたら、翌日陛下が
「てんぷらをもっと注文して、持って帰ればよかった」
 などと。

サバの南蛮漬け
 サバの南蛮漬け

栗ご飯とみそ汁
 栗ご飯はこの季節で初めて食べた

 かなり酔っぱらって寝床に着いた。西太后陛下は以前は「女が酒を飲むなんて…」と、くうみんが酒を飲むのをよしとしなかったが、最近は力関係が逆転したせいか、何も言わなくなった。
 親はいずれ子供より弱くなる。ていうか、西太后陛下は大変弱い人だと最近思うようになった。

 弱いから大声を張り上げる。弱いから暴力をふるう。

 そして力関係が逆転したその時に…私じゃないよ。

 朝食は以前はビュッフェだったが、今は和定食。魚の干物だけは焼いている所から持ってくる。だから食べホだけど、そんなに食べられるものじゃない。
 和定食の方が食べすぎなくていい…けど、これでもかなりのボリューム!

朝食

 ここでも西太后陛下は、取り放題の大根おろしをお持ち帰りだ。クルーズのときも、こっそりゆで卵を部屋に持ち帰っていたけど、あれは堂々とトレーにでも載せて、持ち帰ってよかったのだよ。まったく、かなりな貧乏性。

 伊豆急は電車賃が高い。でも、観光に力を入れていて、リゾート21は、普通料金で乗れる観光用車両だ。窓に向かって座席が配置されている。
 下田はすぐ近くなので、そこに外国人がたくさん来たのだろう。いつの絵かわからないが、外国人の姿が描かれている。今の沖縄は当時は外国で「琉球人」という扱いだ。中国も地域によって、違う国として描かれている。

 リゾート21 昔来た外国人の絵1
 向かって一番右は琉球人

リゾート21 昔来た外国人の絵2


 陛下、きっとあなたのことは私が面倒見ることになるだろうから、私を大切にするように。
 

 

 


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テーマ : 温泉
ジャンル : 旅行

九州に潜入中 くうみん怒りの鉄拳

 最後の観光は霧島神宮に行くことにした。宿の人にバス停まで送ってもらってそこから霧島神宮行きのバスに乗った。
 霧島神宮に着いたが、予想と違ってこじんまりした神宮だ。伊勢神宮や出雲大社のような周りに門前町のにぎわう大きな神宮を想像していた。しかし、周りには何もなくてこの神宮をせいぜい20分ほど見学したら、することが何もなくなってしまった。

「どうしよう」そう思ってうろうろしていると、裏手にまたしても遊歩道があるのに気が付いた。往復4キロほどだ。山道だから戻ってくるまで4時間くらいかかるかも知れない。バスの時間を確認して、行くことにした。

 ここには韓国式の目印ではなく、日本の山道によく見られる赤いテープの目印があった。木が立ち並んでいるだけで花が咲いている訳でもない単調な道だ。

 1時間半ほど歩き続けたら、「高千穂河原」という所に着いた。ところどころつつじが咲いているのが見えた。でも帰りの時間が気になってあまり見物ができない。
 目の前にある高い山の山肌はピンク色だった。後で聞いたら、ミヤマキリシマと言うつつじが咲いているらしい。こんな遠いところからもピンク色に見えるなんて、そばで見たらどんなだろう。

 ここにもバスが通っているらしい。13時29分のバスに乗れば宿に早くついて風呂にもゆっくり入れるだろう。もっとここを散策したかった。でも、次のバスで行くとまた風呂がせわしくなってしまう。後ろ髪を引かれる思いだったが、来たバスに飛び乗って宿に帰った。

 フロントで
「今日は鹿の湯ですね。予約の17時15分より少し早くここに来てください」
 とお姉さんから言われたので、くうみんは部屋でくつろぎ、大浴場に行って体を洗ってから貸切の鹿の湯にゆっくり入ろうと手はずを整えた。
 ミヤマキリシマの見物を蹴ってまで貸切風呂に賭けたのだ!!ゆっくり楽しむぞ!!くうみんは風呂の期待に胸躍らせた。

 フロントには約束の時間より5分ほど前に着いたので、部屋の鍵を預けた。係のお姉さんが言った。
「まだ時間が来ていないので少しお待ちください」
 なのでソファに腰かけた。しばらく待っていると、一組の夫婦がやってきた。時計を見ると、もう15分を数分過ぎている。
「風呂を予約しているんだけど、案内してください。時間、過ぎてるでしょ?」
「はい、どうぞこちらへ」
 あとから来たその夫婦を、お姉さんが先に案内してしまった。

 くうみんはフロントにいる別のお姉さんに声をかけた。
「ちょっと!私、あの人たちより先に来て、待っているんだけど」
「は?お待ちください」

 お姉さんはカウンターの下をごそごそやって、貸切風呂の鍵を探し出した。
「こちらです、どうぞ」
「どうぞじゃないわよ!何で後から来た人を先に案内するのよ!私、ずっと待っていたのよ!」
 案内する道すがら、くうみんは文句を言った。
「お客様は15分からのご予約ですので」
「あの人たちも15分からでしょう?私の方が先に待っていたって言っているのよ!」
「申し訳ありません」
 お姉さんはたいして申し訳なさそうに言った。

 風呂に到着して湯に浸かった。体はすでに洗ったので、浸かる時間はあるが、のんびりできる気持ちではない。カッカ来てリラックスどころではない。
「文句を言ってやる!」
 くうみんはガバと湯船から出ると、急いで浴衣を着た。

 くうみんはフロントに向かった。そこに男性従業員がいた。
「支配人を呼んでください」
 くうみんは低い声で言った。男性従業員はよからぬ予感がしたらしく、俯いて支配人を呼びに行った。やがて支配人が姿を現した。

「何かありましたでしょうか?」
「何があったかではないですよ。貸切風呂のことですけど、従業員の対応がひど過ぎます。今日と昨日、貸切風呂をお願いしたのですが、時間を守ってくれたためしがありません。二回とも遅れて、しかも今日は、後から来た人を先に案内したのです。お客には時間を守れと言っておきながら、従業員が時間を守らないというのはどういうことですか?あとから来た人を優先するというのはどういうことですか?もう二度と来たくありません」

 怒鳴り散らすより、丁寧な言葉で、低い声で言った方が効果がある。怒鳴り散らすのは単なるヒステリーだと思われてしまうからだ。くうみんの声はトーンが低い。いつもはこんな声は嫌なのだが、苦情を言うときはこの声は落ち着いているように聞こえる。

「申し訳ありません」
 支配人は言った。
「貸切風呂ですが、9時半が空いていますので、もう一度チャンスをいただけないでしょうか?」
「そんな時間、もう寝ています」

 この後、食事をしたり、ホタルを見物したりした。ホタルはたくさん飛んでいてきれいだったけど、こんな気分じゃ楽しめない。あの一件で台無しだ。

 がちょ様は
「こんな場合はまんじゅうでもくれるんじゃないか?」
 と言っていたけど、なにもくれなかった。

 でも、次の日の朝食の席が、窓際のいい席になっていた。
 一人旅だと部屋や席はあまりいい場所をあてがわれないことが多い。今までの席は、窓から遠く離れた何も見えない所だったが、ここは眺めがいい。今までくうみんが座っていた席には、知らない夫婦が座っていた。昨夜はここに座っていた人たちだろうか。悪い席になってしまって、心なしか表情が暗いように見えた。

 もう帰る時間。従業員とくうみんの二人を乗せた車が走る。バス停までの車内では終始無言だった。もう二度と来てやるもんか。

 バス停についてから、くうみんは財布の中を確認した。すると重大なことに気付いた。
「千円札がない!」

 バスの車内では千円札の両替はできるが、5千円札や一万円札は両替ができないのだ。
「どうしよう?」

 そうだ!!くうみんの頭の中の豆電球が光った。

 宿の奴に持って来させよう。

 くうみんは携帯を取り出すと宿に電話をした。
「はい」
 若い女性が出た。
「そこに宿泊していたくうみんですけど、5千円札を両替して欲しいの。バス停まで来てください」
「えっ、少しお待ちください」
 電話口をふさいで上司に相談しているようだ。しばらくすると、返事が来た。
「今行きますのでお待ちください」

 バスが来るまでに来いよ!

 ほどなくして宿の人間が千円札5枚持って現れた。
「どうも」
 くうみんは不愛想に言った。

 よし!よくやった。これでまた泊まってやってもいい。

 バスに乗り、飛行機に乗って、またバスに乗って地下鉄に。懐かしい我が家にやっと着いた。

 くうみんはいい宿は名前入りで、悪い宿は名前なしで紹介することにしている。なので霧島温泉のこの宿は名前なしだ。でも、わかってしまうかな?ひょうたん型の貸し切り風呂や、鹿の湯で。

 ホタルを見せに連れて行ってくれるし、全般的にサービスは悪くないのだが、なんで一番の期待、キモであった貸し切り風呂だけがこんなになってしまったのか、思い切り反省するように。
 
 


  


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テーマ : 九州の旅
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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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