10月は何かと忙しい

 忙しいと言っても仕事のこともあるが遊びのこともある。今回は仕事でもあり、遊びでもある。

 くうみん母、西太后陛下の様子見に行ったのだ。一泊するのだが、陛下のお住まいは狭くてあらせられるので、近くの安宿に宿を取って二人で過ごすことにしている。安い旅館チェーン、伊東園などは、一人一泊6800円からあるので食事を作る手間や、外食の値段を考えると、この方が安いと思われる。
 しかし今回はちょっとだけ贅沢をしておじさんとよく行った熱川の温泉宿に行くことにした。

 波打ち際に露天風呂があって、食事もそこそこおいしかったのでおじさんが気に入っていたのだが、それよりもレストランの係のお姉さんを贔屓にしていた。フロントにも顔を覚えた女性がいる。

 フロントやレストランのあのお姉さん方に挨拶したい。ずっとそう思いながら2年以上過ぎてしまった。
 ここはいい宿なんだけど、エレベーターがないので陛下には少し難儀かも知れないが、くうみんが介助してやろ。

 ということで久々に行ったのだが、2年以上たった今でもフロントにあのお姉さんがいた。ずっといらっしゃらなかったのでどうしたんだろうと思っていたんですよ、そう言うのでおじさんが亡くなったことを告げると、大変驚いていた。涙も流してくれた。

 ああよかった。「そうだったんですか~、アハハ~」とか言われたらこっちが悲しくなってしまう。

「おじさんは大変いい人で、私も頼りにしていたんですよ」
 陛下がお姉さんに言った。そうだね、何言ってるんだか、ずっと婿いびりしていたくせに…ということは言わずに置こう。ま、税理士資格を取ったら態度が全然違ったけどね。

 その後、陛下とともに波打ち際の露天風呂へ。おじさんと一緒に行ったときは混浴もありだったが、今では男女別に分かれている。
「いいわね~、おじさん、よくこの露天風呂のことを言っていたわよね」
 陛下も喜んでいるようだ。
 サービスのところてんを食べ、ビールを一杯飲んで部屋に戻る。そうこうしているうちに食事の時間。

 やはり旅行の楽しみは日本人の場合はお風呂と、食事だ。いそいそとレストランに行き、テーブルに案内してもらう。
 何日か前に陛下が八十八の祝いだということを連絡しておいたので、特別料理と酒がふるまわれた。ただし、酒はくうみんがほとんど飲んだ。

先付け
 先付け イカ三升漬け、水菜とサクラエビのあえ物、地魚のなめろう

献立
 本日のお献立

祝いの特別料理と酒
 祝いの特別料理 金箔入り日本酒とキンメダイの煮つけ

刺身とサクラエビのおこわ
 刺身とサクラエビのおこわ

子供に帰った西太后陛下
 子供に帰った西太后陛下

祝いのくす玉
 祝いのくす玉

 このくす玉はあっちこっちで活躍していた。祝いがそんなにたくさんあったのかと思ったが、ひょっとしてうちの祝いを見て、写真撮影したくなったのかも知れない。

イワシの幽庵焼きとサザエのつぼ焼き
 鰯の幽庵焼きとサザエのつぼ焼き

和風ブイヤベース
 和風ブイヤベース。味が濃すぎると陛下には不評。「お客様アンケート」に文句を書いて置いた

 係の人の厚意でおじさんには影膳を。

おじさんにも影膳
 本当はビールが欲しいのかな?

 てんぷら盛り合わせは自分で好きなものを注文する。アツアツのてんぷらが食べられる。

天ぷら盛り合わせ

 おじさんはエビが好きで何回もおかわりしていたけど、くうみんはこんなもんでいいや…と思っていたら、翌日陛下が
「てんぷらをもっと注文して、持って帰ればよかった」
 などと。

サバの南蛮漬け
 サバの南蛮漬け

栗ご飯とみそ汁
 栗ご飯はこの季節で初めて食べた

 かなり酔っぱらって寝床に着いた。西太后陛下は以前は「女が酒を飲むなんて…」と、くうみんが酒を飲むのをよしとしなかったが、最近は力関係が逆転したせいか、何も言わなくなった。
 親はいずれ子供より弱くなる。ていうか、西太后陛下は大変弱い人だと最近思うようになった。

 弱いから大声を張り上げる。弱いから暴力をふるう。

 そして力関係が逆転したその時に…私じゃないよ。

 朝食は以前はビュッフェだったが、今は和定食。魚の干物だけは焼いている所から持ってくる。だから食べホだけど、そんなに食べられるものじゃない。
 和定食の方が食べすぎなくていい…けど、これでもかなりのボリューム!

朝食

 ここでも西太后陛下は、取り放題の大根おろしをお持ち帰りだ。クルーズのときも、こっそりゆで卵を部屋に持ち帰っていたけど、あれは堂々とトレーにでも載せて、持ち帰ってよかったのだよ。まったく、かなりな貧乏性。

 伊豆急は電車賃が高い。でも、観光に力を入れていて、リゾート21は、普通料金で乗れる観光用車両だ。窓に向かって座席が配置されている。
 下田はすぐ近くなので、そこに外国人がたくさん来たのだろう。いつの絵かわからないが、外国人の姿が描かれている。今の沖縄は当時は外国で「琉球人」という扱いだ。中国も地域によって、違う国として描かれている。

 リゾート21 昔来た外国人の絵1
 向かって一番右は琉球人

リゾート21 昔来た外国人の絵2


 陛下、きっとあなたのことは私が面倒見ることになるだろうから、私を大切にするように。
 

 

 


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テーマ : 温泉
ジャンル : 旅行

九州に潜入中 くうみん怒りの鉄拳

 最後の観光は霧島神宮に行くことにした。宿の人にバス停まで送ってもらってそこから霧島神宮行きのバスに乗った。
 霧島神宮に着いたが、予想と違ってこじんまりした神宮だ。伊勢神宮や出雲大社のような周りに門前町のにぎわう大きな神宮を想像していた。しかし、周りには何もなくてこの神宮をせいぜい20分ほど見学したら、することが何もなくなってしまった。

「どうしよう」そう思ってうろうろしていると、裏手にまたしても遊歩道があるのに気が付いた。往復4キロほどだ。山道だから戻ってくるまで4時間くらいかかるかも知れない。バスの時間を確認して、行くことにした。

 ここには韓国式の目印ではなく、日本の山道によく見られる赤いテープの目印があった。木が立ち並んでいるだけで花が咲いている訳でもない単調な道だ。

 1時間半ほど歩き続けたら、「高千穂河原」という所に着いた。ところどころつつじが咲いているのが見えた。でも帰りの時間が気になってあまり見物ができない。
 目の前にある高い山の山肌はピンク色だった。後で聞いたら、ミヤマキリシマと言うつつじが咲いているらしい。こんな遠いところからもピンク色に見えるなんて、そばで見たらどんなだろう。

 ここにもバスが通っているらしい。13時29分のバスに乗れば宿に早くついて風呂にもゆっくり入れるだろう。もっとここを散策したかった。でも、次のバスで行くとまた風呂がせわしくなってしまう。後ろ髪を引かれる思いだったが、来たバスに飛び乗って宿に帰った。

 フロントで
「今日は鹿の湯ですね。予約の17時15分より少し早くここに来てください」
 とお姉さんから言われたので、くうみんは部屋でくつろぎ、大浴場に行って体を洗ってから貸切の鹿の湯にゆっくり入ろうと手はずを整えた。
 ミヤマキリシマの見物を蹴ってまで貸切風呂に賭けたのだ!!ゆっくり楽しむぞ!!くうみんは風呂の期待に胸躍らせた。

 フロントには約束の時間より5分ほど前に着いたので、部屋の鍵を預けた。係のお姉さんが言った。
「まだ時間が来ていないので少しお待ちください」
 なのでソファに腰かけた。しばらく待っていると、一組の夫婦がやってきた。時計を見ると、もう15分を数分過ぎている。
「風呂を予約しているんだけど、案内してください。時間、過ぎてるでしょ?」
「はい、どうぞこちらへ」
 あとから来たその夫婦を、お姉さんが先に案内してしまった。

 くうみんはフロントにいる別のお姉さんに声をかけた。
「ちょっと!私、あの人たちより先に来て、待っているんだけど」
「は?お待ちください」

 お姉さんはカウンターの下をごそごそやって、貸切風呂の鍵を探し出した。
「こちらです、どうぞ」
「どうぞじゃないわよ!何で後から来た人を先に案内するのよ!私、ずっと待っていたのよ!」
 案内する道すがら、くうみんは文句を言った。
「お客様は15分からのご予約ですので」
「あの人たちも15分からでしょう?私の方が先に待っていたって言っているのよ!」
「申し訳ありません」
 お姉さんはたいして申し訳なさそうに言った。

 風呂に到着して湯に浸かった。体はすでに洗ったので、浸かる時間はあるが、のんびりできる気持ちではない。カッカ来てリラックスどころではない。
「文句を言ってやる!」
 くうみんはガバと湯船から出ると、急いで浴衣を着た。

 くうみんはフロントに向かった。そこに男性従業員がいた。
「支配人を呼んでください」
 くうみんは低い声で言った。男性従業員はよからぬ予感がしたらしく、俯いて支配人を呼びに行った。やがて支配人が姿を現した。

「何かありましたでしょうか?」
「何があったかではないですよ。貸切風呂のことですけど、従業員の対応がひど過ぎます。今日と昨日、貸切風呂をお願いしたのですが、時間を守ってくれたためしがありません。二回とも遅れて、しかも今日は、後から来た人を先に案内したのです。お客には時間を守れと言っておきながら、従業員が時間を守らないというのはどういうことですか?あとから来た人を優先するというのはどういうことですか?もう二度と来たくありません」

 怒鳴り散らすより、丁寧な言葉で、低い声で言った方が効果がある。怒鳴り散らすのは単なるヒステリーだと思われてしまうからだ。くうみんの声はトーンが低い。いつもはこんな声は嫌なのだが、苦情を言うときはこの声は落ち着いているように聞こえる。

「申し訳ありません」
 支配人は言った。
「貸切風呂ですが、9時半が空いていますので、もう一度チャンスをいただけないでしょうか?」
「そんな時間、もう寝ています」

 この後、食事をしたり、ホタルを見物したりした。ホタルはたくさん飛んでいてきれいだったけど、こんな気分じゃ楽しめない。あの一件で台無しだ。

 がちょ様は
「こんな場合はまんじゅうでもくれるんじゃないか?」
 と言っていたけど、なにもくれなかった。

 でも、次の日の朝食の席が、窓際のいい席になっていた。
 一人旅だと部屋や席はあまりいい場所をあてがわれないことが多い。今までの席は、窓から遠く離れた何も見えない所だったが、ここは眺めがいい。今までくうみんが座っていた席には、知らない夫婦が座っていた。昨夜はここに座っていた人たちだろうか。悪い席になってしまって、心なしか表情が暗いように見えた。

 もう帰る時間。従業員とくうみんの二人を乗せた車が走る。バス停までの車内では終始無言だった。もう二度と来てやるもんか。

 バス停についてから、くうみんは財布の中を確認した。すると重大なことに気付いた。
「千円札がない!」

 バスの車内では千円札の両替はできるが、5千円札や一万円札は両替ができないのだ。
「どうしよう?」

 そうだ!!くうみんの頭の中の豆電球が光った。

 宿の奴に持って来させよう。

 くうみんは携帯を取り出すと宿に電話をした。
「はい」
 若い女性が出た。
「そこに宿泊していたくうみんですけど、5千円札を両替して欲しいの。バス停まで来てください」
「えっ、少しお待ちください」
 電話口をふさいで上司に相談しているようだ。しばらくすると、返事が来た。
「今行きますのでお待ちください」

 バスが来るまでに来いよ!

 ほどなくして宿の人間が千円札5枚持って現れた。
「どうも」
 くうみんは不愛想に言った。

 よし!よくやった。これでまた泊まってやってもいい。

 バスに乗り、飛行機に乗って、またバスに乗って地下鉄に。懐かしい我が家にやっと着いた。

 くうみんはいい宿は名前入りで、悪い宿は名前なしで紹介することにしている。なので霧島温泉のこの宿は名前なしだ。でも、わかってしまうかな?ひょうたん型の貸し切り風呂や、鹿の湯で。

 ホタルを見せに連れて行ってくれるし、全般的にサービスは悪くないのだが、なんで一番の期待、キモであった貸し切り風呂だけがこんなになってしまったのか、思い切り反省するように。
 
 


  


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テーマ : 九州の旅
ジャンル : 旅行

九州に潜入 最後の宿泊地霧島温泉郷

 人吉を10時8分に出る列車いさぶろうに乗った。くうみんが地元千葉の某駅で切符を買うときは、
「この電車はいさぶろうではなく、ローカルなので指定席はない」
 と言われたのだが、やっぱりいさぶろうで指定席もあった。自由席は数が少ないと言われたので慌てて指定券を買ったが、いざ乗ってみると空き空きで数少ない自由席にはあまり人が乗っていなかった。自由席でも充分だった。商売上手よのう、JR九州。

 終点の吉松ではやとの風に乗り換え、霧島温泉駅で降りた。バスがちょうど来ていたので乗ったが、くうみんの他にはチャイニーズと思われる男女がいるだけだった。

 バス停の丸尾に着くと、電話をしてホテルの迎えを待った。まだ12時半くらいだったので荷物だけ預けて観光することにした。

 なんだかくうみんの思っていたイメージと違っていた。温泉町だからのんびりしていればいいやと思っていたが、あっちこっちに見どころが点在しているらしい。
 それにしてもどこに行っていいかわからないので、観光案内の人に聞いて竜馬公園に行くことにした。バスで20分程度行ったところに竜馬公園はあった。そこだけなら2,3分もあれば終わりだ。どうしたものかと見ていると、裏の方に遊歩道があるのに気づいた。往復2時間。

 竜馬とおりょうの銅像
竜馬とおりょう

 ここからずっとテコテコ歩いて行った。バスの時間もチェックしたのは言うまでもない。

アジサイに似た花
 アジサイに似た花が…

何でしょう?
 この花は見たことがないぞ!

 ひたすら歩いて行くと、公園のようなものが見えた。目的地の和気神社と、その周りの公園だ。
 なんでも和気清麻呂ゆかりの神社だそうだ。

 言い伝えにも出てくる白イノシシが飼育されている。

白イノシシの和気ちゃん
 白イノシシの和気ちゃん

 暇そうにしていたが、普通のイノシシだったら野山で自由に生きて、食べ物には不自由な思いもしていたんだろう。ここに来てどう思っているだろうか?食べるものには不自由しないけど、野山を駆け回る快感がなくなった。
 老おサルくうみんとしては、自由と食い物、どっちを選ぶかと言えば、う~ん、難しい。

 今来た道を引き返すだけなのだが、民家近くに来たときにちょっと迷った。そばにいたばあちゃんに道を尋ねた。
「すみません、竜馬公園はどこですか?」
「はあ?上野公園?」
「いえ、竜馬公園です」
「はあ?」
「いいです、どうも~」

 そこに携帯が鳴った。以前のパート先で一緒だったNちゃんだ。今、郷里である北九州にいるという。
「久々にブログを見たら九州にいるって?今どこ?」
「霧島温泉よ」
「あら、そんなところ?遠いわね」
 その後、Nちゃんの妹さんも電話で話した。
「くうみんさんのファンなんです!!」
 いや~人気者はつらいな~。

 今日は人気の露天風呂、赤松の湯を予約してある。貸切なので写真を撮ればよかったのだが、ここで思わぬアクシデントに見舞われた。カメラのバッテリーがなくなってしまったのだ。
 キューバに行ったときは大丈夫だったのだが、今回は列車をバシバシ撮ったので、バッテリーが切れてしまったのだ。一応携帯で撮ったのだが、写真を見ることすらくうみんにはできない。

「どうしたらいいんだ!撮った写真を画面に出すには!!」

 あれれ、という訳でこれから、写真はない。  

 旅行人山荘部屋
 今宵の宿の部屋

 一人にしては広い部屋。

部屋からの眺め
 部屋からの眺め

 眺めもいいし…

食事
 うまそうだ!!

 食事もうまい。

食事2
おっしゃれ~

 食事の量はちょっと少ないぞ!

 ここまでは良かったんだけどね。




 それに先立って、露天風呂にて…

 露天風呂の予約は17時15分だった。
「少し前にフロントでお待ちください」
 そう言われたので5分くらい前に来て待った。しかし、時間になっても案内がない。
「まだですか?」
「お待ちください」
 15分を2、3分過ぎて、案内の男性があらわれた。
「トイレは大丈夫ですか?」

 ちょっと嫌な気がした。若い男性にトイレ大丈夫ですかって、あまり言われたくない。風呂の前にトイレを済ましていくのは当たり前のことだ。子供じゃないんだから。

「6時5分までには鍵をフロントにお返しください」
 そう言って案内の男性は立ち去った。

 風呂も林の中のひょうたん型の濁り湯で、大変良かった。しかし、6時5分までにはフロントに戻らなければならない。宿の人にとっては2、3分の時間ロスでしかないと思うだろうが、この露天風呂に来るまで歩いて2、3分、体を洗って湯に浸かるまでに10分、着替えにもドライヤーや、なんやかんやで10分は掛かる。そしてフロントまで歩いて行く時間…
 すると湯に浸かる時間はたいしてなくなってしまう。

 明日の「鹿の湯」では、大浴場で体を洗ってから来よう。そうすればゆっくり湯に浸かれる。
 この素晴らしい考えにくうみんは明日の湯を楽しみにしていた。

 しかし、この素晴らしい考えは宿の従業員のおバカな対応で、木っ端みじんに打ち砕かれるとは、このときくうみんは思いもしなかった。






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テーマ : 温泉♪
ジャンル : 旅行

星野リゾート 伊東 界へ そしてまたブラック内職…

 ふと気づくとくうみん母西太后陛下の88の誕生日が目前だった。こういった長寿の祝いと言うのは数えでするものらしいが、今となっては仕方ない。時間を戻す訳にも行かないし、88の祝いをやってやるか。

 ある日くうみんはくうみん母に電話をした。
「今度88の祝いをしようよ。いい旅館に泊まっておいしいものでも食べよう」
「うんまぁ、うれしいわ!!」

 今まで還暦も古希の祝いもしていなかったので、ここはひとつ奮発することにした。超豪華で有名な、星野リゾ-トに泊まることにした。交通費もバカにならないのでなるべく近い所にしたが、それでもかなりなお値段だ。しかし、お値段だけのことはあると見た。 

 当日、西太后陛下は子供のようにはしゃいでいた。そりゃそうだよな~、こんなことするのは初めてだし、妹弟は知らん顔だ。

 さすが超高級旅館だけあって、この寒いのに門の所で3人くらいの従業員がいつ来るともわからないお客のために待っていた。
「いらっしゃいませ」
 そのうちの一人の女性がくうみんの荷物を持ってくれた。この寒い所から中に入れるのでほっとした様子だった。
 
 案内されたのは予約と違ったベッド付きの部屋だった。
「予約と違うんですけど~」
 文句を言うと替えてくれた。でも、ベッドの部屋も悪くなかった。

部屋
 二間続きの部屋

部屋からの眺望
 部屋からの眺望

プールにカモが
 温水プールで戯れるカモ

 庭も見に行くことにした。そんなに広くはないが、季節の花が咲いていた。

 ヤシオツツジ
 ヤシオツツジ

アカシア
 アカシア

ふと見ると、奥まったところに夏ミカンの木があった。その木の近くに来ると、くうみん母西太后陛下が不穏な動きを見せた。
「ミカンは落ちていないかしら?」
 落ちているミカンを拾い上げると、それは鳥がきれいに食べた残骸だった。皮しか残っていない。下をよく探すといくつかミカンが落ちていた。
「自然に落ちたミカンが一番おいしいのよ、なにか入れものはない?」
「これに入れるよ」
 くうみんは持っていたバッグと、ポケットにみかんを入れた。バッグとポケットは不自然に膨らんだ。

 大浴場は露天風呂付きだが、街中だけあって眺望はよろしくない。さらに貸切風呂も40分無料と言うので風呂の梯子をした。う~ん、いいねえ。
 湯上り処には日本酒3種と、オレンジジュース、オレンジゼリーなどが用意されていた。くうみんは日本酒を卑しく飲んだ。くうみん母はオレンジゼリーをこれでもかと持っている袋の中に押し込んだ。

 卑しい親子だった。

 先日めろんさんと行った旅館も素晴らしかったが、こっちもいい。こちらは二部屋続きで、手ごろな広さともいえる。

 気になる食事はお食事処で。

 長寿の祝いだと女性に言うと、お祝いのお酒を一杯ふるまってくれた。もっと飲みたかった。

乾杯
 もっと飲みて~な。向かって左は30年後のくうみんの姿

お品書き
 お品書き

料理1
 八寸

揚げ物
 お椀

刺身
 刺身は醬油をつけないで食べる。味が付いているからと。でも、醤油があった方がいいな

揚げ物です
 揚げ物

蓋物
 蓋物はタイの桜葉蒸し

牛肉
 くうみんが選んだ牛肉鉄板焼き。半分づつシェアして食べた

キンメ煮付け
 くうみん母の選んだキンメの煮つけ。薄味でおいしい

たけのこご飯
 たけのこご飯

 女子はデザートが好きだ。これは3種から選ぶ。くしくも二人とも同じものを選んだのだが、くうみん母の方は敬老仕様の飾りつけ。

敬老仕様のデザート
 敬老仕様

デザート普通盛り
 スタンダード仕様

  くうみん母は、なんもかんも嬉しいらしく、テーブルに敷かれていた紙やら、敬老仕様の飾りやらを持って帰った。歳を取ると子供に帰るって本当だ。

つるかめセット
 つるかめセットお持ち帰り

 翌日は温泉地恒例の朝風呂に入り、一杯やって朝食会場へ。

朝食お品書き
 朝食お品書き

オレンジとヤマモモのミックスジュース
 オレンジとヤマモモのミックスジュース

朝食全景
 朝食全景

草餅
 デザートの草餅

 お値段がお高くて痛い出費だったけど、こんなに喜んでくれたんだから良しとしよう。しかし、どっちが長生きするかな?このばあさん、10年後も生きているかも知れん。

 くうみん母はワンマンだ。だから西太后陛下と呼んでいるのである。でもな、子供は親を選んで生まれて来たんですと。こういう親の元に生まれた方が修行になると…

 だから文句を言ってはいけないと、霊能師と言われる人たちは口をそろえて言っている。もちろん、ドジ霊能師照玉師も…



 この費用の足しにするため、くうみんはまたブラック内職に手を染めたのだった…



 

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テーマ : 国内ホテル情報
ジャンル : 旅行

オバタヌキ下呂温泉へ

 二匹のタヌキは、名古屋を離れ一路下呂温泉へ。ここは地元の強み、めろんさんがおぜん立てしてくれた。去年は雪降る高野山で精進料理をいただき、朝のお勤めなんかも体験したが、今回は温泉旅行だ。

 特急電車で一時間半ほどすると、下呂の駅に着く。しかし、なぜ下呂なんだろう。ちょっと誤解を招くネーミングだ。しかし、伝統的にそう呼ばれているのだから仕方ない。

 今宵の宿下呂観光ホテルは高台にあるちょっといい旅館らしい。早過ぎて送迎バスがないのでタクシーで旅館に向かった。旅館の方もまだ部屋の用意が整っていなかったのでしばらく待つことに。

送迎車
 送迎車

「お待たせいたしました。ご案内します」
 旅館の係の人の案内で部屋に向かう。この係の人は去年めろんさんが泊まったときもお世話をしてくれたそうで、お互い懐かしんでいた。

 通された部屋は特別室だ。うちより広い。
部屋からの眺め
 部屋からの眺め

居間
 居間です。ふつうこれだけですよね、旅館の部屋は

トイレ
 なんとトイレが二つも!

廊下
 廊下がこんなに広く長い!

談話室
 談話室まで!

部屋の風呂
 部屋の風呂。大浴場より眺めがいい

寝室
 寝室にオバタヌキが

 くうみんはさっそく浴衣に着替えて、大浴場に向かった。めろんさんは、部屋についている露天風呂をもっぱら利用していた。

 風呂に入ったらさっそくビールビール。

 つらく長いマラソンは終わった。しばらく運動も控えよう。そう思うと何となくホッとする。

 食事の前にも風呂に入ってまた一杯。ああ、いいな~、極楽だな~。

カツオのたたき
 上品なカツオのたたき

しゃぶしゃぶの具
 飛騨牛のしゃぶしゃぶ。肉もおいしいけど、キノコ類がおいしい

百合根白玉
 ユリ根白玉

蓮根アーモンド揚げ
 レンコンアーモンド揚げ

「うっめ~」
「おらこんなウメエもの食ったことがないだ」
 オバタヌキ達はおいしい食事を堪能した。

 部屋に帰ったくうみんはまだ7時だというのにそのまま寝てしまった。すまん、めろん君。マラソンの疲れと酔いですぐ眠くなってしまったのだよ。
 
 もう苦しまなくていいって、最高だ。これからはのんびりしよう…って、働いてもいないのに偉そうなことを。

 あ…

 そうそう、ブラック内職もしばらくしないことにしよう。もしお願いされたらすることにして、自分から仕事を取るようなことはしないでおこう。

 そんなことを思いながらくうみんは眠りについた。しかし、その後もそう楽ができないとは、この時は思ってもいなかったのだった。




おまけ

朝風呂 若葉
 朝風呂のみ使用できる屋外露天風呂若葉。誰もいなかったので写真を撮ってしまった。

朝食
 朝食はブッフェではない。さすが高級旅館だ

出汁巻き
 出汁巻き卵

昼のオムライスセット
 これは名古屋駅で食べた昼食。オムライスセット。量が多いかと思ったが、店の人は「お勧めです」というので頼んだ

カニクリームコロッケセット
 めろんさんが頼んだカニクリームコロッケランチ。カニの香りが素晴らしかったそうだ

 めろんさんは、名古屋の人のくせに赤出汁は苦手だそうだ。人生いろいろ。好みもいろいろ。







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プロフィール

ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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