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おじさんの家系の男はダメダメばかり

 マウスが壊れたり、パソコンが突然動かなくなったり、そんなときは女性よりも、男性の方が普通は対処できるもの。
 いいなあ、旦那がいる人は。難しいことは丸投げしてしまえばいいんだし…などとは今回の件に関しては、ない。

 おじさんが、ダメダメなのは家系なのだった。

 おじさんの家の男はなぜか情けない噂ばかりが聞こえてくる。
「おばあちゃんのお父さんは、武士のくせに剣道が弱かったのよ」
「あっはっは!」

 おじさんのおばあちゃんは、早くにご主人と死に別れ(くうみんと同じだなあ)、5人の子供を養うため、がむしゃらに働いた。
「だからわしはこんなに気が強くなって、息子たちはへなちょこになってしまった」
 とぼやいていたそうだ。

 おじさんは非常に不器用で、バナナの皮もろくにむけなかった。しかし、これはどうも家系らしい。
 おじさんの家では、蛍光灯が切れると、業者さんを呼んで替えてもらったという。高くつくだろうなあ。

 おじさんと、神奈川から千葉に引っ越すことになったとき、引っ越し先におじさんの両親と一緒に行くことになった。引っ越し先の駅前にあるスーパーでガス台を買うことにした。
 適当に選んで買った。その時お父さんが色をなして言った。
「くうみんさん、こんなものを素人が付けるのは危ないんじゃないですか?」
「大丈夫ですよ」
 気にせず、それを新居に持ち帰った。

 家に到着すると、くうみんはさっそくそのガス台を設置することにした。
「やめなさい!事故になったらどぉするんだぁ~!!」
 お父さんはなおも言いつのった。
「えっ、こうするだけですよ」
 くうみんは、段ボール箱から取り出したガス台にホースを付けて、ガスの栓とつなげた。その間5秒。
「ほら、何も問題ないでしょ」
 そういって、くうみんはガスを付けて見せたのだった。
「おお~~~!!」
 驚くおじさんと、その両親。

 その後、おじさんの実家で親戚一同が集まる機会があった。こんなお盆の季節だったか?お姉さん夫婦、叔父、叔母、そしていとこ。
 寿司、オードブル、お母さん手作りの煮物など、ご馳走が並んだ。みんなでそれを食べているときに、おじさんのお父さんが言った。
「くうみんさんは、何でもできるんだよ。ガス工事までできるんだ!」

 ガス工事?!あのことか!!くうみんは周りを見渡した。叔父、叔母、いとこたちは、そういったお父さんの勘違いに、慣れているのか、表情を変えなかった。しかし、二人いるお姉さんのそれぞれのご主人方が、「???」と言う顔をしたのを、くうみんは見逃さなかった。
 ちなみにお姉さんのご主人は、二人ともパソコン、電気関係は普通にできるようだ。

 




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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

5年前の今頃

 5年前の今頃は、まだおじさんがいて、平和な毎日だった。
 でも、不思議なことが満載の日々だった。

 当時、うちにはおじさん家の祭壇と、くうみん家の祭壇、二つの祭壇があった。
 同じ部屋に先祖を祀るのはいけないことと言われるが、住宅事情もあり、同じ部屋の違う場所にそれぞれ祀っていた。

 いつも生花を飾っていた。どちらも贔屓せず、同じ花を同じだけ活けていたのだが、4月5月頃からだろうか、おじさん家に供えた花だけが、見る見るうちにしぼんでいく。

花が枯れる謎の写真の載ったブログ記事

 同じ部屋でも風通しが違うとか、そういった条件があったのではないかと言われたが、そうではない。本当に同じ環境なのに、そうなってしまうのだ。

 ウソだあ…
 よろしい。これは100歩譲って、何か原因があるということにしよう。でも、これはどうだ!!と言う現象もあった。

 なんと線香立てに、きりで突いたような穴が開いていた!!

問題の線香立て 当時は花瓶だと思っていた

 穴は外側からの力によって開けられたものらしく、線香立ての内側に小さな破片が落ちていた。

 くうみんもおじさんも、何もしていない。いい年をしてみんなを脅かそうと、仏具に穴をあけるなんて、そんな罰当たりなことはできない。
 ましてや、ゴルゴサーティーンじゃあるまいし、外から誰かが何やら打ち込んだとも考えられない。

 不思議だな。

 花が枯れていくことについては、お花が身代わりになったのだろうとか、直系の子孫がお世話していないから、先祖がへそを曲げたんだろうとか、いろいろ憶測がなされた。

 でも、後からこんな説も聞こえるようになった。
 おじさんはもうすぐいなくなりますよ。そういう予告だったと。

 おじさんが亡くなってからは、こんな不思議なことはなくなった。本当の所はなんなのか、いまだにわからない。

 今では、おじさん家の祭壇は、おじさんのお姉さんが祀るようになり、お姉さんの家にある。うちにはくうみん父の祭壇と、おじさんの祭壇が、別の部屋に祀られている。

 花は、今はおじさんの方に贔屓している。だって当然でしょ。おじさんだもの。

 でもね、不思議なことに、今でも若干、くうみん父の祭壇に活けた花の方が長持ちするんだよ。これはどういうことだろうね。

 





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テーマ : 不思議な出来事
ジャンル :

壊れたルンバをどうするか?

 おじさんが残したものは、できるだけ捨てたくないけど、そうも行かないのであげられるものは人にあげ、発展途上国に寄付できるものは寄付し、自分で使えるものは自分で使っている。
 しかし、おじさんが亡くなってはや5年、使えなくなるものは少なくない。一番初めに使えなくなったのは、おじさん愛用のダウンジャケット。軽くて暖かいと思っていたけど、ひと月も使わないうちに穴があいてしまい、専用のテープで補強するも次々に穴があき、いくらもしないうちに捨てることになった。寿命だったんだろうな。

 おじさんが使っていた電動歯ブラシ、かなり調子の悪いまま、だましだましずっと使っていた。これが先日、とうとういけなくなった。使っていると、スイッチを切った訳でもないのに、動かなくなってしまう。
 
 替えのブラシが3箱ほど残っているので、この替えブラシが使えるものを買うことにした。

 おじさんのお姉さん方と食事した後に家電量販店に赴き、物色した。
 見ると結構高い。1万5千円とか、2万円を超すようなものもある。こんなの使えないな~。こんなに高いのしか合わなかったらどうしよう?

 など思って店員さんを呼んで、
「この替えブラシに合うものを」
 探してもらった。
 すると、それは従来型の電動歯ブラシで、5千円くらいで買うことができた。

 これくらいなら、いいか。良かった、あんまり高くなくて。

 パナソニックのものだったけど、家に帰っておじさんから引き継いだ電動歯ブラシを見ると、「NATIONAL」と書いてあった。
 そうか~、どれくらい前に買ったんだろうねえ。ひょっとして10年近いかも知れないな~。

 おじさんから引き継いだわけじゃないけど、全自動掃除機「ルンバ」も、いけなくなった。
 修理屋さんに聞いてみると、1万3千円~2万2千円+往復の送料がかかるらしい。これは買った方がいいかな~。今はいい機能が付いたのもあるし、普及版なら3万円ちょいであるみたいだし。

 ルンバは、おじさんと最後に住んだ家に引っ越した時に買ったもの。 そう言えば、同じくらいの時期に食洗器も買ったんだ。これはこの家にも持って来たけど、水道の形に合う栓が2万いくらするというので捨てたんだ。

 もう一人なんだし、食器もそんなに使わないからと思って。

 物がどんどん使えなくなる。
 おじさんとの思い出とともにあるものが、なくなっていく。

 そう考えると、もう一度だけ、ルンバを修理に出そうか、と思うのですよ。

 

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テーマ : 電化製品
ジャンル : ライフ

おじさんが読んだ本 料理と善人ばかり出て来る

 おじさんはよく単行本を図書館で借りて読んでいた。何を読んだのか、小さなノートに書き記してある。
 はじめに読もうとする本を選んでいたのか、読んだ本には印が付いている。

 それを読むべき本の参考にするのだが、時代小説で、しかも料理をテーマにしている物がほとんどだ。中には山本一力や、鳥羽亮のような普通の時代小説もあるが、まあ、よくこんなに食べ物のことばかり考えていたというくらい、食べ物屋の本ばかり。
 和田はつ子の「料理人季蔵捕り物控」をはじめとする諸作品、高田郁のみをつくし料理帳、そして今井恵美子の立場茶屋おりきシリーズなど。

 読めばまあまあ面白いのだが、絶対自分じゃ選ばないな…そう思うけど、時々参考にさせてもらっている。

 でもなあ、あまりにもいい人ばかり出て来るのでなんだかな、と思うシリーズもあるのですよ。

 今読んでいる、「立場茶屋おりき」。
 この小説は、やっぱり料理を出す店が舞台になっているんだけど、出てくる人がみんないい人。誰一人悪人はいない。気の荒い人は出て来るけど、
「本当はいい人なんだわ」
と思わせるエピソード。

 なさぬ仲の子供をかわいがる継父に継母…

 奥さんの連れ子をかわいがる旦那。その旦那さんの間の子供が、お腹にできた。奥さんに一抹の心配事が。
「あの人は自分の子供は要らないって言っていた。連れ子の○○をかわいがれなくなるかも知れないからって」
 相談を受けた女性は
「そんなことありゃしないよ、あの人はそんなに料簡の狭い男じゃない。○○が病気になったときは水垢離までしたじゃないか?!」
 そして子供ができたことの報告。もちろん、めでたしめでたし。

 こんなのあるはずないだろ!!ということばかりが、書いてある。

 安心して読めますよ。何もハラハラすることはない。最後はめでたしめでたし、で終わる。

 でもなあ、一人も悪人が出てこないって、何だかつまらないんだよね。水戸黄門でさえ、ベタではあるが、悪代官をはじめとする、悪人が出て来たではないか。

 仮面ライダーにもショッカーが出て来たではないか。

 そう考えると、世の中も、嫌な奴がいるから面白いのかなと思ってしまう。

 それにしても、こんなにも料理のことが書いてある本ばかり、よく読んでいたな。そう言えばお料理番組も好きだった。自分じゃ作らないくせに。 
 おじさんが食道楽だったかというとそうでもない。

 なんで料理の本なんだ、おじさん。



 




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テーマ : ぼそりと独り言
ジャンル :

4年の月日を経てわかったこと

 先日、くうみんは、ランニング用の小さなリュックを買おうと、近くのスポーツ用品店を訪れた。リュックはどこか?あたりを見回して、目についたのが、シューズだった。
 そう言えばランニングシューズも、だいぶ擦り減ってきている。ちょっと覗いてみよう

 二人の店員さんが何か仕事のことを話し合っていた。ちょっと声をかけたら、女性の店員さんが来てくれた。
「ランニングシューズが欲しいのですが」
「どのようなものがいいでしょうか?」
「足を保護してくれて、レース用にも使えるものを。いつもナイキなんですが」
 店員さんはナイキではないのがお勧めのようだ。ホカというメーカーで、登山用の靴には定評があり、足を保護する機能に優れていると。

 まあ、たまには違うのを使ってみようかね。アディダスを使ったこともあるし、ナイキと比べてみるのも悪くない。
「インソールを別にお求めになるお客様が多くなりましたが、どうですか?」
 インソールを別に買う?!そんなもの、初めから靴についているじゃない?
「いろいろ機能がありまして。クッション性をよくしたり、走りやすくなるインソールもありますよ」

 この店員さんは商売上手だなあ。つい買ってしまった。肝心のリュックは買いそびれてしまったが、そっちは楽天で買えばいいか。

 家に帰って、思い出した。このインソールのロゴ、どこかで見たことがある。

くうみんインソール
 くうみんのインソール

 そう、おじさんが最後に履いていた靴!
 確認してみたが、やっぱり…

おじさんインソール
 おじさんのインソール 

 靴本体はナイキで、インソールはくうみんが買ったメーカーと同じものだ。色が違うのは、機能が違うからだろう。
 おじさんは偏平足だった。きっと今日のくうみんと同じように、いいインソールがありますよ、とか声をかけられて、買ったに違いない。

「偏平足なんだけど」
「ではこれがお勧めです」
 なんていう会話があったんだろうな。

 店員さんに勧められて、つい買ってしまう似たもの夫婦。おじさんが亡くなって4年経つ。4年目にして分かったこと。

二人の靴
 似たもの夫婦よのう







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テーマ : ひとりごと。
ジャンル : 日記

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Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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