大人はみんな知っている

くうみんはフィットネスクラブが休みのときは、銭湯やスーパー銭湯に行くことにしている。フィットネスクラブの広い風呂に慣れた身には、家の風呂は狭くて夏は暑いし、冬は寒い。そして何より掃除するのが面倒くさい。

 いつもは安い銭湯に行く。おじさんがいた頃はいつもスーパー銭湯だったが、ひとりなら普通の銭湯で十分だ。しかしこの日は雨が降っていた。雨が降る日は自転車で10分かかる銭湯に行くのは大変なので、送迎のあるスーパー銭湯にに行くことにしている。

 このスーパー銭湯にはプールが併設されていて、そこに子供向けの水泳教室があるので、同じ送迎バスに子供が乗る。

 くうみんはバス乗り場からバスに乗った。次のバス乗り場で、何人かの子供が乗ってきた。小学校3年か4年であろうか。その子供の一人がなんと、性的なことを言いだした。
「僕のペ○スが…」
「セッ○ス…」

 他の乗客は知らん顔をしていた。もちろんくうみんも。
 その時、運転手の男性が怒りを含んだ言葉を発した。
「ここは一般のお客さんも乗るんだから、そういう話は学校でしなさい!」

 その一言で子供は一瞬ギクッ!という顔をして、黙ってしまった。

 何で小学校3年や4年の子供がそんなことを口走ったのだろう?その子供はたぶん、色気づく年頃の兄ちゃんがいるのではないかと推測する。兄ちゃんからそういうことを教わったその子供は、自分が一つ大人の扉を開けたように思ったことだろう。

 そしてお母さんあたりに聞いたのではないか?
「お母さん、ぺ○スって何?セッ○スって何?」」
 慌てたお母さんは、動揺しつつこう言ったと思う。
「知らないわ」(あくまでくうみんの妄想)

 子供は思った。
「フッフ、こんなことを知っているのは僕だけだ。チ○コとか言うのはわかってしまうけど、英語で言えば誰にも気づかれない…」(あくまでくうみんの妄想)

 そして公衆の面前でこのようなことを口走ったのではないか?

 お母さんもお母さんだ。知らないなどと言わずに、
「知ってるわよ。でも、そういうことはあまり人前で言わない方がいいわ」
 と、毅然というべきだった。(あくまでくうみんの妄想)

 しかしな、大人は何でも知っている。そんなことは年が行けば自然にわかることだ。
 いつの日か、君が本当に大人になったとき、今日のこの出来事を
「ギャ~~~~!」
と叫びたい衝動にかられながら、思い出すことだろう。

 大人をバカにしちゃいけない。

 大人は何でも知っている。


 


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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

お盆です。ゴキが出た とりとめもないつまらん話

 お盆はこの土地では7月なのだそうだ。しかし、くうみんとしてはお盆はやはり今、8月のような気がする。

 なぜかと言えば、お盆休みと言えば今頃だし、高校野球は田舎に帰ってみんなで見るものと言う気がするし。だからお盆の祭壇も今、出している。

 父の新盆のとき、しなくていいやと思っていると、押し入れから紙袋が出てきたことがある。何だろうと思ったら、仏様セットだった。そんなことがあったので、「やっぱりやって欲しいのかな」と思い、それから毎年、真似事のようなお盆をすることになった。

 お盆には虫を殺してはいけないと言われたが、先日ベランダに虫のフンがあるのを見つけた。誰の仕業だ!何かの幼虫か?そう思って植物を見渡したが、何もいない。

 フンはよく見ると、重点的にアロエの植木鉢の周りにあった。その植木鉢を持ち上げると、何とゴキブリが出てきた。ゴキと言えば、台所にいると思っていたが、こんなアウトドア志向のゴキもいるとは!
 すぐに殺虫剤をかけて殺した。

 まずいことをしたか?お盆にはゴキも殺してはならなかったか?

 しかし、先祖は皆とうに亡くなっているのだから、ま、いっか。

 台所によく出没する亭主のことをゴキブリ亭主と言うが、そういえばおじさんも良く台所に出没した。台所で何をするかと言えば、火にかけてある鍋の蓋を開けて中身を見たり、冷蔵庫のビールの本数をチェックしたり、そんなことばかりだったけれど。

 台所ではなく、植木鉢の底をねぐらにするゴキとは、なんだかかわいいような気もしたが、ゴキはゴキ。すまん、来世はもっとかわいい虫に生まれて来てくれ。

  



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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

ごまめの歯ぎしり

 電話が鳴ったので出ると、以前おじさんが顧問をしていた会社で事務をしている女性だった。
「私、憶えていらっしゃいますか?」
 シングルマザーとして、子供を養っているしっかり者の彼女だ。
「もちろんです。お久しぶりです、お元気ですか?」

 今日、行っていいですか?どうぞいらしてください、お待ちしています。

 時間通りに彼女が来た。世間話をした後に、突然彼女が切り出した。
「私、会社を辞めたんです。辞めてくれって言われて…」

 聞くと7月いっぱい働いたのに、締め日までの給料しかもらえなかったという。
「その分餞別をいただいたので、損した訳ではないんですけど…」
 彼女としては何か釈然としないものを感じたようだ。

 その社長のことはくうみんも知っている。いい人だと思っていたが、このことで見方が変わった。

 中小企業とも言えない零細企業が、労働基準法なんか守れないことくらいわかっている。10年近く勤めた彼女に対し、退職金を払う余力などない、そんなことはわかっている。

 だけど、できる限りの誠意は示せよ。

 具体的には働いた分の給料は支払う。その上でいくらかの餞別を出す。餞別の数万円を出すくらいなら、いくら零細企業でも潰れることはなかろう。

 会社を経営するということは大変なことだ。自分の家族だけでなく、社員の生活も守らなくてはいけない。会社を立ち上げるときに、そうれは覚悟していただろうに。

 くうみんは憤慨した。
「おじさんがいれば、きっと意見したと思うよ」
 彼女もうなずいた。
「おじさん先生だったら、絶対社長に言ってくれたと思います。だけど今の税理士先生は、社長の言うことを淡々と聞くだけですから」

 おじさんはウェットな男だった。義理人情に厚いところがあった。
 
 くうみんもおじさんが亡くなったときに、信頼していた人から手痛い仕打ちを受けたことがある。まさかこの人が…人間、金が絡むと鬼になる。そう思い知った。

 2時間近くも話し込んで、彼女は帰って行った。
 くうみんには何の力もない。くうみんにできるのは、ただ話を聞くことだけ。そしてひたすらごまめの歯ぎしりをするだけ。




 ごまめの歯ぎしりとは、実力のない者が、いたずらに苛立ったり悔しがったりすることのたとえ。 (故事ことわざ辞典)






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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

勘違いでも恋は恋

 かつて主婦だったくうみんは、時々パートの職を得て働くことがあった。そこもそんな一時の小遣い稼ぎの職場だった。
 そこは原則、月曜日から金曜日までの営業だったが、お客様の要望で日曜日も営業することになった。
 しかし、その職場は非常にケチで、日曜日は5時を過ぎるとお客さんのいない事務所の電気が一斉に消えた。くうみんは接客の方だったので、5時を過ぎても明るい店内にいた。お客さんが帰った所でしまうべきものを事務所に持って行く。

 夏はまだ明るい5時過ぎの事務所は、秋を過ぎるとだんだん暗くなり、冬は真っ暗になる。その真っ暗い事務所で課長と課長代理が談笑している。課長は女子、代理は男子、どちらも50代独身。 

 この光景を見るたびに、オバくうみんは、思っていた。
「ヤバい」

 人間の心理として、暗い所にいると、ヤらしい気持ち、セクシャルな気持ちになると聞いたことがある。好きであると勘違いするのだ。
 しかし、二人とも50過ぎたいい年の、色気もへったくれもないオジオバである。まさかね、と思うこともあるが、いや人間、歳行ってもそう大して変わるものではないかも…など思っているうち、二人は結婚した。

 みんな驚いていたが、くうみんは一人、思った。
「やっぱり…」

 暗い所にいてセクシャルな感情が湧き、結婚に至った訳であるが、そんな事情の結婚だったからか、二人とも個性的で相手に歩み寄ることができなかったためか、何年も経たないうちに別れたと、その職場を離れた後に風の便りで知った。

 暗い所で二人でいるとその気になってしまう…これは本当にあるらしい。

 婚活している皆さん!これはチャンス!まさにタイムリー!

 花火大会なんてムード満点でいいではないの?はて、花火大会はもう終わってしまっただろうか?それなら盆踊りや、肝試しなんかどうか?もっとも、肝試しで男の方が怖がるのはカッコ悪いので、怖がり男子はやめておくように。

 好きな人がいたら、試してみる価値はあると思う。ダメでもともと。

 好きな人といると胸がドキドキするが、好きじゃなくてもドキドキする場合も、好きだと勘違いして、本当に好きになってしまうらしい。
 運動や、怖いところ、もちろん肝試しもそうだが、例えばつり橋を渡るときなんか、ドキドキすると思う。ぜひ、試してみるように。 

 くうみんも一応独身だが、いつもおじさんが見ているような気がするので、やめておく。試しにやってみても、おじさんが阻止するであろう。
 いい雰囲気になったら、おプーが出てしまったりして。

 
 


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テーマ : 婚活を応援するブログ
ジャンル : 独身・フリー

眠れない夜のために クーラーがあるのは幸せだけど…

 高校生の時、くうみんは文学少女だった。学校の図書館で片っ端から本を読んだ。しかし、ほとんどなにを読んだか覚えていない。
 結構難しい本も読んだ。ヒルティの幸福論や、眠れない夜のために、など。ヒルティ氏は自分が不眠症だったらしい。

 辛いだろうな。くうみんも寝付けないときがあった。実家の2階で寝るようになってから。

 くうみんの実家では、ほとんどすべての部屋にクーラーが付いていたが、くうみんの部屋だけはクーラーがついていなかった。屋根は普通の瓦葺きの下の方を、銅板で葺いた「奴葺き(やっこぶき)」と言うくうみん母のリクエストした贅沢なものだそうだ。その瓦と銅版が相乗効果を上げて、熱気が2階のくうみんの部屋を襲った。

 夏の寝苦しいこと。とてもベッドで寝ていられなくて、窓の近くで床に直接寝てみたり、何とか眠れるように工夫した。就職が決まって、ヨシ伯母の所に居候するようになったので、その寝苦しさからやっと逃れることができた。

 その部屋を弟が使うことになったようだが、夏の暑さに、その部屋で寝られないと弟が文句を言うと、すぐにクーラーが付けられたという。

 ひどい!私があれほどクーラーを付けてくれと言ったのに、くうみん母は、
「あそこはつけられないのよ」
 と、付けてくれなかった。弟が言うとすぐにクーラーを付けるなんて、私っていったい何なの?
 その上、
「良くあんなところで寝ていたわね」
 などと言う。

 あきれてものが言えない。ここで眠らなくてはならないとすれば、どうにか寝るしかないではないか。やればできてしまう、これって考えてみると悲しいことだ。

 介護なんかでも、要介護5の老人をお母さんが必至で介護しているのを、良くできるなあと思うことがあるけど、それだってどうにかしないと、と思うとできてしまう。悲しいことに。
「ほら、できるじゃないか!!」
 他の家族は手伝いもしないで言っていたりして。

 トホホ、だ。今となってはこのくうみんを粗末にして済まないと思っている…訳はない。人間都合の悪いことはすぐに忘れてしまうもの。特にくうみん母のような勝手気ままな人間は。

 しかし、今更どうにもならない。

 今は幸せ、クーラーを付けたいときに付けられる。いつも快適に眠ることができる。

 そう、おじさんがいないことを除けば。

 たまに夜中に目が覚める。今、何時だろうと時計を見る。

 そして…

 すぐそこにいたはずなのに。おじさん…





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テーマ : 今日のつぶやき。
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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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